「せっかく作った離乳食を全然食べてくれない・・・」「周りの子はパクパク食べているのに、うちの子だけ進まない・・・」そんな悩みを抱えていませんか?
離乳食がスムーズに進まないと、「栄養は足りているのかな」「私の作り方が悪いのかな」と不安になりますよね。でも、離乳食が思うように進まないのは、実はとても多くの赤ちゃんに見られる自然なことなのです。
この記事では、離乳食が進まない原因を明らかにしながら、今日から試せる7つの工夫を詳しくご紹介します。ちょっとした工夫で、赤ちゃんもママ・パパも笑顔になれる離乳食タイムを目指しましょう。
離乳食が進まない原因を知ろう
離乳食が進まないとき、まず大切なのは「なぜ食べないのか」を理解することです。
原因がわかれば、適切な対処法も見えてきます。
発達段階による食べムラは自然なこと
赤ちゃんの食欲には波があります。
特に生後6〜8ヶ月頃は、母乳やミルクへの愛着が強く、新しい食べ物に警戒心を示すことがよくあります。
また、歯が生え始める時期は歯茎がむずがゆく、食事に集中できないこともあります。
さらに、ハイハイやつかまり立ちなど新しい運動能力を獲得する時期は、食事よりも動きたい気持ちが勝ることも珍しくありません。
このような発達段階に伴う食べムラは、成長の証でもあります。「今は食べない時期なんだ」と捉えることで、気持ちが楽になることもあるでしょう。
味や食感が好みに合っていない可能性
大人でも苦手な食べ物があるように、赤ちゃんにも好みがあります。
特に以下のような点が食べない原因になっていることがあります。
- ドロドロすぎる、またはパサパサしている
- 温度が熱すぎる、または冷たすぎる
- 味が薄すぎる、または濃すぎる
- 特定の食材の風味が苦手
赤ちゃんは舌の感覚が敏感なため、大人が気づかないような微妙な違いにも反応します。
同じ食材でも調理法を変えるだけで、食べてくれるようになることも多いのです。
体調や環境の変化が影響することも
風邪の引き始めや便秘、睡眠不足など、体調の変化は食欲に大きく影響します。
普段は食べる子が急に食べなくなった場合は、体調を確認してみましょう。
また、引っ越しや保育園の入園、家族構成の変化など、環境の変化も赤ちゃんのストレスとなり、食欲低下につながることがあります。
工夫1:食材の固さと大きさを見直す
離乳食が進まない原因として最も多いのが、食材の固さや大きさが赤ちゃんの発達段階に合っていないことです。
月齢に合った固さの目安を確認
離乳食の固さは、赤ちゃんの月齢や歯の生え具合、食べる様子を見ながら調整することが大切です。
以下は一般的な目安です。
- 初期(5〜6ヶ月頃):なめらかにすりつぶした状態(ヨーグルトくらい)
- 中期(7〜8ヶ月頃):舌でつぶせる固さ(豆腐くらい)
- 後期(9〜11ヶ月頃):歯ぐきでつぶせる固さ(バナナくらい)
- 完了期(12〜18ヶ月頃):歯ぐきで噛める固さ(肉団子くらい)
ただし、これはあくまで目安です。
赤ちゃん一人ひとりの発達には個人差があるため、月齢にこだわりすぎず、お子さんの様子を見ながら調整しましょう。
固さを少し戻してみる勇気も大切
「もう中期だから」とステップアップを急ぎすぎていませんか?食べにくそうにしている場合は、一段階前の固さに戻してみることも有効です。
例えば、みじん切りの野菜を食べないなら、すりつぶした状態に戻してみる。
それで食べるようになったら、少しずつ粒を大きくしていく。
このように段階的に進めることで、赤ちゃんも無理なく新しい食感に慣れていけます。
同じ食材でも調理法を変えてみる
にんじんを例にとると、すりおろし、裏ごし、細かいみじん切り、スティック状など、様々な形状で提供できます。
ペースト状では食べなかった食材が、手づかみできるスティック状にしたら食べるようになった、という例も少なくありません。
特に後期以降の赤ちゃんは、自分で食べたい気持ちが芽生えてきます。
手づかみ食べができる形状にすることで、食への興味が高まることがあります。
工夫2:食事の時間帯と環境を整える
赤ちゃんが食事に集中できる環境づくりも、離乳食をスムーズに進めるための重要なポイントです。
お腹が空いているタイミングを見極める
離乳食を食べてくれない原因の一つに、タイミングの問題があります。
授乳直後やおやつの後では、お腹が空いていないため食べる意欲が湧きません。
理想的なのは、前回の授乳やミルクから2〜3時間程度空いた、適度にお腹が空いているタイミングです。
ただし、お腹が空きすぎて機嫌が悪くなっている状態も避けましょう。
泣いてぐずっている状態では、食事どころではなくなってしまいます。
朝一番の離乳食が進まない場合は、少し遊んでからにしてみる。
夕方の離乳食が進まない場合は、お昼寝後の機嫌が良い時間帯に変更してみるなど、柔軟に調整してみてください。
テレビやおもちゃは食事中はお休み
食事中にテレビがついていたり、お気に入りのおもちゃが視界に入っていたりすると、赤ちゃんの注意が食事からそれてしまいます。
食事の時間は、テレビを消し、おもちゃは片付けて、食べることに集中できる環境を整えましょう。
最初は嫌がるかもしれませんが、「食事の時間はこういうもの」という習慣がつくと、自然と食事に向き合えるようになります。
椅子の高さと姿勢をチェック
意外と見落としがちなのが、食事中の姿勢です。
足がブラブラしていると落ち着かず、食事に集中できません。
また、テーブルの高さが合っていないと、食べにくさを感じることもあります。
ハイチェアを使用している場合は、足置きに足がしっかりつくよう調整しましょう。
足が床や足置きにつくことで姿勢が安定し、食べやすくなります。
工夫3:一緒に食べる楽しさを伝える
赤ちゃんは周りの大人の様子をよく観察しています。
家族が楽しそうに食事をしている姿を見せることで、「食べることは楽しいこと」というメッセージを伝えられます。
家族と一緒の食卓を囲む効果
赤ちゃんだけ先に食べさせるのではなく、できるだけ家族と同じ時間に食卓を囲むことで、食への興味が高まります。
パパやママが「おいしいね」と言いながら食べている姿を見ると、赤ちゃんも「食べてみたい」という気持ちになりやすいのです。
毎食は難しくても、週末のランチだけでも一緒に食べる機会を作ってみてはいかがでしょうか。
大人が食べる姿を見せる
同じ食材を大人も一緒に食べてみましょう。「ママも同じにんじん食べるね。パクッ。おいしい!」と声をかけながら食べることで、赤ちゃんの興味を引き出せます。
特に新しい食材を試すときは、まず大人がおいしそうに食べる姿を見せてから、赤ちゃんに差し出すと警戒心が和らぐことがあります。
食事を楽しい雰囲気で進める
「早く食べて」「もっと食べなきゃダメ」というプレッシャーは、食事を嫌な時間にしてしまいます。
食べないことを叱ったり、無理に口に入れようとしたりすることは避けましょう。
代わりに、「おいしいね」「上手に食べられたね」とポジティブな声かけを心がけます。
たとえ一口しか食べられなくても、「一口食べられたね、えらいね」と褒めてあげましょう。
小さな成功体験の積み重ねが、食への意欲につながります。
工夫4:見た目と盛り付けを工夫する
赤ちゃんも大人と同じように、見た目で食欲が左右されることがあります。
ちょっとした盛り付けの工夫で、食事への興味を引き出せるかもしれません。
カラフルな食材を取り入れる
赤ちゃんは色鮮やかなものに興味を示します。
にんじんのオレンジ、ほうれん草の緑、さつまいもの黄色など、彩り豊かな食材を使うことで、視覚的な興味を引き出せます。
同じおかゆでも、白いおかゆより、にんじんを混ぜたオレンジ色のおかゆの方が興味を示すことがあります。
栄養面だけでなく、見た目の変化も意識してみましょう。
かわいいお皿やスプーンを使う
お気に入りのキャラクターが描かれたお皿や、持ちやすい形のスプーンなど、食器を変えるだけで食事への興味が高まることがあります。
特に1歳前後になると、自分で食べたい気持ちが強くなります。
赤ちゃんが持ちやすいスプーンを用意して、自分で食べる練習をさせてあげると、食事が楽しい時間に変わることも。
最初は上手に食べられなくても、「自分でできた」という達成感が食への意欲につながります。
盛り付けを少し工夫してみる
毎日凝った盛り付けをする必要はありませんが、時には遊び心を取り入れてみましょう。
ご飯を丸く盛って顔にしたり、野菜を花の形に並べたりするだけでも、赤ちゃんの反応が変わることがあります。
ただし、盛り付けに時間をかけすぎて疲れてしまっては本末転倒です。
余裕があるときに、楽しみながら試してみる程度で十分です。
工夫5:新しい食材は少量から始める
赤ちゃんは新しいものに対して警戒心を持つことが自然な反応です。
初めての食材を受け入れてもらうには、焦らず少しずつ進めることが大切です。
一口から始めて徐々に増やす
新しい食材を試すときは、最初から大量に用意する必要はありません。
小さじ1杯程度から始めて、赤ちゃんの反応を見ながら徐々に量を増やしていきましょう。
最初は口から出してしまっても大丈夫。「まだ慣れていないだけ」と受け止めて、日を置いてまた試してみてください。
研究によると、新しい食材を受け入れるまでに10〜15回の接触が必要とされています。
一度や二度拒否されても、諦めずに繰り返し提供することが大切です。
好きな食材と混ぜて提供する
新しい食材を、すでに好きな食材と混ぜて提供する方法も効果的です。
例えば、初めての青菜を、好きなおかゆに少量混ぜてみる。
最初は気づかないくらい少量から始めて、徐々に量を増やしていきます。
この方法なら、新しい味に少しずつ慣れることができ、拒否反応が起きにくくなります。
無理強いせず、また明日トライ
その日食べなくても、無理に食べさせようとしないことが重要です。
無理強いすると、その食材に対してネガティブなイメージがついてしまい、ますます食べなくなることがあります。
「今日は食べたくない気分なんだね。また今度にしようね」と声をかけて、さらっと切り上げましょう。
数日後、また何気なく提供してみると、案外すんなり食べてくれることもあります。
工夫6:調理法や味付けを変えてみる
同じ食材でも、調理法や味付けを変えることで、赤ちゃんの反応が変わることがあります。
様々なバリエーションを試してみましょう。
出汁を活用して風味をつける
離乳食は基本的に薄味ですが、昆布やかつお節から取った出汁を使うことで、自然なうま味を加えることができます。
出汁の風味が加わることで、食材の味が引き立ち、食べやすくなることがあります。
市販の離乳食用出汁パックを使えば、手軽に出汁を取ることができます。
時間があるときにまとめて出汁を取り、製氷皿で凍らせておくと便利です。
とろみをつけて食べやすくする
パサパサした食感が苦手な赤ちゃんには、とろみをつけることで食べやすくなることがあります。
片栗粉や米粉を使ってとろみをつけたり、すりおろした野菜を加えたりする方法があります。
特に魚やささみなどのタンパク質食材は、パサつきやすいため、あんかけ風にするとスムーズに食べてくれることが多いです。
温度を調整してみる
離乳食の温度も、食べやすさに影響します。
人肌程度の温かさが基本ですが、赤ちゃんによっては少し冷ましたほうが食べやすいこともあります。
特に夏場は、少しひんやりした離乳食のほうが食欲が出ることも。
果物のペーストを軽く冷やして提供するなど、季節に合わせた工夫も試してみてください。
工夫7:赤ちゃんのペースを尊重する
離乳食を進めるうえで最も大切なのは、赤ちゃん一人ひとりのペースを尊重することです。
周りと比べず、お子さんに合ったペースで進めましょう。
食べる量は個人差があって当然
同じ月齢でも、よく食べる子もいれば、少食な子もいます。
離乳食の量には大きな個人差があり、目安量を食べられなくても問題ないケースがほとんどです。
大切なのは、体重が成長曲線に沿って増えているかどうか。
母子手帳の成長曲線を確認して、順調に成長していれば、食べる量が少なくても心配しすぎる必要はありません。
食べない日があっても大丈夫
赤ちゃんの食欲には波があります。
昨日はよく食べたのに、今日は全然食べない・・・ということも珍しくありません。
これは大人でも同じですよね。
一食、一日単位で見るのではなく、一週間単位で見て、トータルでそれなりに食べていれば大丈夫。
短期的な変動に一喜一憂しないことが、親御さんの心の余裕につながります。
母乳やミルクとのバランスを見る
離乳食期は、まだ母乳やミルクからの栄養も大切な時期です。
離乳食をたくさん食べることよりも、母乳・ミルクと離乳食のバランスを見ながら、徐々に食事からの栄養の割合を増やしていくことが重要です。
特に離乳食初期〜中期は、母乳やミルクが主な栄養源です。
離乳食はあくまで「食べる練習」という位置づけで、気楽に構えましょう。
それでも心配なときの相談先
様々な工夫を試しても改善が見られない場合や、不安が大きい場合は、専門家に相談することも大切です。
小児科や健診で相談する
定期健診は、離乳食の悩みを相談する良い機会です。「食べる量が少ない」「特定の食材を嫌がる」など、具体的に伝えることで、適切なアドバイスをもらえます。
また、体重の増えが悪い、発達に気になる点があるなど、医学的な心配がある場合は、早めに小児科を受診しましょう。
地域の子育て支援センターを活用
市区町村の子育て支援センターでは、栄養士による離乳食相談を行っていることが多いです。
実際に離乳食を見てもらいながら、固さや量についてアドバイスをもらえるので、具体的な改善点が見つかりやすいでしょう。
同じ悩みを持つ親御さんと交流することで、「うちだけじゃないんだ」と気持ちが楽になることもあります。
必要に応じて専門機関へ
口腔機能や嚥下(えんげ)機能に問題がある場合は、専門的なサポートが必要なこともあります。
食べ物を口に入れても飲み込めない、よくむせる、特定の食感を極端に嫌がるなどの症状が続く場合は、小児科医に相談のうえ、必要に応じて専門機関を紹介してもらいましょう。
先輩ママ・パパの体験談から学ぶ
離乳食に悩んだ経験を持つ先輩ママ・パパの体験談は、とても参考になります。
同じ悩みを乗り越えた声を聞くことで、「自分だけじゃない」と安心できることもあるでしょう。
「突然食べるようになった」という声
「何をしても食べなかったのに、9ヶ月頃から突然食べるようになった」「手づかみ食べを始めたら、急に食への興味が出てきた」など、ある日突然食べるようになったという体験談は少なくありません。
赤ちゃんにはそれぞれ「食べる準備ができるタイミング」があるようです。
焦らず待つことの大切さを教えてくれる体験談です。
「完璧を求めないことが大切」という声
「手作りにこだわりすぎて疲れていた。ベビーフードを使うようになったら、気持ちに余裕ができて、食事の時間が楽しくなった」という声もあります。
市販のベビーフードも、栄養バランスが考えられた立派な離乳食です。
毎日手作りすることが愛情というわけではありません。
親御さんが笑顔でいられることが、赤ちゃんにとっても幸せなことです。
「比べないことが一番」という声
「SNSで他の子の離乳食を見て落ち込んでいた。でも、わが子のペースを信じると決めてから、気持ちが楽になった」という体験談も多く聞かれます。
インターネットやSNSでは、上手くいっている例が目につきやすいもの。
見えている部分がすべてではありません。
わが子とじっくり向き合い、その子だけの成長を喜べるようになると、育児がもっと楽しくなります。
まとめ
離乳食が思うように進まないとき、焦ったり不安になったりするのは自然なことです。
でも、この記事でご紹介した7つの工夫を参考に、少しずつ試してみてください。
最後に、大切なポイントをおさらいしましょう。
- 食材の固さと大きさを見直す:月齢にこだわらず、赤ちゃんに合った状態に調整
- 食事の時間帯と環境を整える:お腹が空いているタイミングで、集中できる環境を
- 一緒に食べる楽しさを伝える:家族で食卓を囲み、食事は楽しい時間に
- 見た目と盛り付けを工夫する:彩りやかわいい食器で興味を引き出す
- 新しい食材は少量から始める:焦らず繰り返し提供することが大切
- 調理法や味付けを変えてみる:出汁やとろみで食べやすく
- 赤ちゃんのペースを尊重する:個人差があって当然、長い目で見守る
離乳食は、赤ちゃんが「食べること」を学ぶ大切な時期です。
上手くいかない日があっても、それは失敗ではありません。
試行錯誤しながら、お子さんに合った方法を見つけていく過程そのものが、大切な育児の時間なのです。
一番大切なのは、親御さん自身が追い詰められないこと。
完璧を目指さず、「今日もごはんの時間を一緒に過ごせた」それだけで十分です。
赤ちゃんと一緒に、食事の時間を楽しんでいきましょう。
離乳食の悩みは、必ず乗り越えられます。
今は大変でも、振り返ればあっという間の時期。
お子さんの成長を信じて、今日も一口から始めてみてくださいね。
