「やっと寝た・・・」と思ってベッドに下ろした瞬間、また泣き出す赤ちゃん。時計を見ると深夜2時。明日も仕事なのに・・・。そんな経験、ありませんか?
赤ちゃんが夜寝てくれないと、ママもパパも心身ともに疲れ切ってしまいますよね。「自分の育て方が悪いのかな」「他の赤ちゃんはちゃんと寝ているのに」と自分を責めてしまう方も多いのではないでしょうか。
でも、安心してください。赤ちゃんが夜寝ないのは、決してあなたのせいではありません。赤ちゃんの睡眠リズムは大人とはまったく違うもので、成長とともに少しずつ整っていくものなのです。
この記事では、多くの先輩ママパパが実際に試して効果を実感した寝かしつけ方法を15個厳選してご紹介します。月齢別のアドバイスや、すぐに試せる具体的なテクニックまで、今夜から使える情報が満載です。
一緒に、親子でぐっすり眠れる夜を取り戻していきましょう。
赤ちゃんが夜寝ない5つの原因を解説
効果的な対策を見つけるためには、まず赤ちゃんが夜寝ない原因を理解することが大切です。
原因がわかれば、的確なアプローチができるようになります。
睡眠サイクルが大人と違う
大人の睡眠サイクルは約90分ですが、赤ちゃんの睡眠サイクルは約50〜60分と短いのが特徴です。
つまり、赤ちゃんは大人よりも頻繁に浅い眠りの状態になり、その度に目を覚ましやすくなっています。
また、新生児期は昼夜の区別がついていないため、夜中でも関係なく起きてしまいます。
これは赤ちゃんの脳と体が正常に発達している証拠なので、心配しすぎる必要はありません。
お腹が空いている・おむつが不快
赤ちゃんの胃は非常に小さく、新生児期は大さじ1〜2杯程度しか入りません。
そのため、頻繁に授乳が必要になり、夜中に何度も起きることになります。
また、おむつが濡れていたり、汚れていたりすると不快感で目を覚ますこともあります。
特に敏感な赤ちゃんは、少しの濡れでも気になって眠れなくなることがあります。
室温・湿度が合っていない
赤ちゃんは体温調節機能が未熟なため、室温や湿度の影響を受けやすいです。
理想的な室温は夏場で26〜28度、冬場で20〜23度、湿度は50〜60%が目安です。
暑すぎると汗をかいて不快になり、寒すぎると体が冷えて目を覚ましてしまいます。
エアコンや加湿器を上手に活用して、快適な環境を整えましょう。
日中の刺激が強すぎた
赤ちゃんは日中に受けた刺激を睡眠中に脳で処理しています。
お出かけや来客、新しいおもちゃなど、いつもと違う刺激が多い日は、夜の睡眠が乱れることがあります。
特に夕方以降に興奮させるような遊びをすると、交感神経が活発になり、寝つきが悪くなることがあります。
成長に伴う睡眠退行
「睡眠退行」とは、それまで良く寝ていた赤ちゃんが急に寝なくなる現象のことです。
これは脳や体の発達に伴って起こる自然な変化で、特に生後4ヶ月、8〜10ヶ月、1歳半、2歳頃に起こりやすいとされています。
睡眠退行は一時的なものなので、焦らず見守ることが大切です。
通常2〜6週間程度で落ち着きます。
今夜から試せる寝かしつけの基本
ここからは、すぐに実践できる寝かしつけの基本テクニックをご紹介します。
どれも特別な道具は必要なく、今夜から試すことができます。
入眠儀式を作る
毎晩同じ順番で同じことを行う「入眠儀式(ベッドタイムルーティン)」を作りましょう。
赤ちゃんは繰り返しを好み、パターンを認識する能力があります。
■ おすすめの入眠儀式の例
- お風呂に入る(就寝1〜2時間前)
- パジャマに着替える
- 授乳またはミルク
- 絵本を1〜2冊読む
- 子守唄を歌う
- 「おやすみなさい」を言ってベッドへ
入眠儀式は15〜30分程度に収め、毎日同じ時間に始めることがポイントです。
2〜3週間続けると、赤ちゃんも「これをしたら寝る時間だ」と理解し始めます。
寝室の環境を整える
赤ちゃんが安心して眠れる環境を整えることは、寝かしつけの基本中の基本です。
照明:寝室は暗くしましょう。
真っ暗が理想ですが、お世話のために豆電球やフットライトを使う場合は、暖色系のものを選びましょう。
ブルーライトは睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を妨げるため、寝る前のスマートフォンやテレビは避けてください。
音:静かすぎると、かえって小さな物音で起きてしまうことがあります。
ホワイトノイズ(換気扇のような「シャー」という音)を流すと、赤ちゃんが安心して眠れることがあります。
寝具:赤ちゃん用の固めのマットレスを使い、窒息防止のため枕や掛け布団は使用しないようにしましょう。
スリーパー(着る毛布)がおすすめです。
おくるみの活用法
新生児〜生後3〜4ヶ月頃までは、おくるみで体を包んであげると安心して眠れる赤ちゃんが多いです。
これは、お腹の中にいた時の感覚に似ているためです。
ただし、寝返りを始めたらおくるみは卒業しましょう。
窒息のリスクがあります。
おくるみの巻き方は、腕は固定しても足は自由に動かせるように、股関節に余裕を持たせることが大切です。
きつく巻きすぎないように注意してください。
月齢別の効果的な対処法
赤ちゃんの睡眠パターンは月齢によって大きく異なります。
ここでは、月齢別に効果的な対処法をご紹介します。
新生児期(0〜3ヶ月)の対処法
この時期は昼夜の区別がまだついておらず、2〜4時間おきに起きるのが普通です。「夜まとめて寝てほしい」と思うかもしれませんが、この時期は無理に睡眠リズムを整えようとしなくて大丈夫です。
■ 効果的な対処法:
- 日中は明るい場所で過ごし、夜は暗くして昼夜の区別をつける
- 授乳間隔にとらわれず、泣いたら授乳する
- 抱っこやおくるみで安心感を与える
- ママパパも赤ちゃんが寝ている時に一緒に休む
生後4〜6ヶ月の対処法
この時期から少しずつ睡眠リズムが整い始めます。
夜の睡眠時間が長くなってくる赤ちゃんも出てきますが、生後4ヶ月頃には「4ヶ月睡眠退行」が起こることもあります。
■ 効果的な対処法:
- 決まった時間に寝かしつけを始める
- 入眠儀式を本格的にスタートする
- 日中の活動量を増やす(うつ伏せ遊びなど)
- 夕方以降は刺激を減らし、静かに過ごす
この時期から「眠そうになったらベッドに置く」練習を始めると、自分で寝る力が育ちやすくなります。
生後7〜12ヶ月の対処法
離乳食が進み、夜間の授乳が減ってくる時期です。
しかし、ハイハイやつかまり立ちなど、運動発達が著しい時期でもあり、興奮して寝られないこともあります。
■ 効果的な対処法:
- 日中たくさん体を動かす機会を作る
- お昼寝の時間と長さを調整する(夕方寝は避ける)
- 夜間授乳を徐々に減らす(医師に相談の上)
- 分離不安が出てくる時期なので、寝室で少し一緒にいてから離れる
1歳以降の対処法
1歳を過ぎると、自我が芽生え始め「まだ寝たくない!」と抵抗することも増えてきます。
体力もついてきて、なかなか寝てくれないと感じることもあるでしょう。
■ 効果的な対処法:
- お昼寝を1回にまとめる(午後1時頃、2時間程度)
- 就寝時間を一定にする(19時〜20時が理想)
- 寝る前に「あと絵本1冊読んだらねんねだよ」と予告する
- 選択肢を与える(「くまのパジャマとうさぎのパジャマ、どっちにする?」)
先輩ママパパが効果を実感した方法7選
ここでは、実際に多くの先輩ママパパが「効果があった!」と実感している方法を厳選してご紹介します。
トントン・ゆらゆらのコツ
背中やお尻をトントンしたり、体をゆらゆら揺らしたりする方法は定番ですが、コツを知っているかどうかで効果が変わります。
■ トントンのコツ:
- リズムは一定に保つ(1秒に1〜2回程度)
- 最初は少し強めに、眠くなってきたら優しく
- お尻をトントンすると効果的な赤ちゃんが多い
- 急にやめずに、徐々にフェードアウトする
■ ゆらゆらのコツ:
- 縦揺れより横揺れが効果的なことが多い
- スクワットをしながら縦に揺らすと寝やすい赤ちゃんも
- バランスボールに座って揺れると、親も楽
ホワイトノイズの効果的な使い方
ホワイトノイズとは、換気扇やテレビの砂嵐、雨音のような「サー」「シャー」という音のことです。
赤ちゃんがお腹の中で聞いていた血流の音に似ているため、安心感を与える効果があります。
■ 効果的な使い方:
- 音量は大人の会話程度(50〜60デシベル)
- 赤ちゃんの頭から50cm以上離して設置
- 寝かしつけ時だけでなく、睡眠中も流し続ける
- 一晩中ではなく、タイマーで切れるようにしてもOK
添い寝・添い乳のポイント
添い寝や添い乳は、赤ちゃんに安心感を与え、ママも体を休めながら授乳できるメリットがあります。
ただし、安全面での注意が必要です。
大人用の柔らかい布団では窒息のリスクがあるため、ベビーベッドを大人のベッドに隣接させる「添い寝ベッド」を使うのがおすすめです。
添い乳の場合は、ママが深く眠り込まないよう注意し、授乳が終わったら赤ちゃんを仰向けに戻すようにしましょう。
お風呂の時間を見直す
お風呂のタイミングは睡眠に大きく影響します。
就寝の1〜2時間前に入浴するのがベストタイミングです。
入浴で一度体温が上がり、その後徐々に下がっていく過程で眠気が誘発されます。
就寝直前の入浴は体温が下がりきらず、かえって寝つきが悪くなることがあります。
また、お湯の温度は38〜40度のぬるめがおすすめ。
熱すぎると交感神経が活発になり、目が冴えてしまいます。
絶対に避けたいNG行動とは
良かれと思ってやっていることが、実は逆効果になっていることがあります。
寝かしつけで避けたいNG行動を確認しておきましょう。
寝かしつけ時のスマホ使用
暗い部屋でスマホを見ながら授乳したり、寝かしつけたりしていませんか?スマホのブルーライトは、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を妨げます。
これは大人だけでなく、赤ちゃんにも影響します。
暗い部屋で光るスマホの画面は、赤ちゃんの目にも刺激になります。
寝かしつけ中のスマホ使用を控えることで、ママパパ自身の睡眠の質も上がるという嬉しい効果もあります。
寝言泣きへの過剰反応
赤ちゃんが夜中に泣き声を上げても、すぐに抱き上げるのは待ってください。
実は「寝言泣き」といって、寝ながら泣いているだけのことがあります。
泣き声がしたら、まず1〜2分様子を見ましょう。
そのまま自分で再入眠できることも多いです。
すぐに抱き上げると、かえって完全に目を覚ましてしまうことがあります。
もちろん、泣き方がいつもと違う、激しく泣き続けるなどの場合は、すぐに様子を確認してください。
日中の睡眠を制限しすぎる
「お昼寝をさせすぎると夜寝なくなる」と思って、日中の睡眠を制限していませんか?
実は、赤ちゃんが疲れすぎると、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌され、かえって寝つきが悪くなったり、夜中に何度も起きたりすることがあります。
月齢に合った適切なお昼寝は、夜の睡眠の質を上げるために必要です。
ただし、夕方以降(17時以降)のお昼寝は控えめにしましょう。
パパママのイライラは伝わっている
「早く寝てほしい」「なんで寝ないの!」というイライラ、実は赤ちゃんに伝わっています。
赤ちゃんは親の感情にとても敏感で、緊張感やストレスを感じ取ります。
イライラしてきたら、一度深呼吸をしましょう。
可能であれば、パートナーと交代することも大切です。
赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、少し離れて気持ちを落ち着かせることも、時には必要です。
パパママの睡眠を確保するコツ
赤ちゃんのケアを続けるためには、パパママ自身の睡眠確保も大切です。
睡眠不足は判断力の低下やイライラの原因になり、育児にも悪影響を与えます。
夫婦で交代制を作る
夜の対応を一人で抱え込まないことが大切です。
夫婦で交代制を作りましょう。
■ 交代制の例:
- 前半・後半で分ける(0時まではママ、0時以降はパパなど)
- 曜日で分ける(平日はママ、週末はパパなど)
- 1回ごとに交代する
ミルクや搾乳した母乳をパパが授乳できるようにしておくと、ママがまとまった睡眠を取りやすくなります。
昼間の仮眠を活用する
「赤ちゃんが寝ている間に家事をしなきゃ」と思いがちですが、家事よりも自分の休息を優先することも大切です。
15〜20分の仮眠でも、疲労回復効果があります。
赤ちゃんがお昼寝したら、一緒に横になる習慣をつけましょう。
完璧な家事よりも、ママパパが元気でいることの方が、赤ちゃんにとっては大切なことです。
周囲のサポートを頼る
「自分たちだけで頑張らなければ」と思わないでください。
実家の両親、義両親、友人、地域の子育て支援サービスなど、頼れるものは積極的に頼りましょう。
現在、多くの自治体で産後ケア事業が実施されています。
宿泊型、デイサービス型、訪問型などがあり、助産師などの専門家からケアを受けながら休息することができます。
お住まいの自治体の情報を確認してみてください。
病院を受診すべきサインを見極める
赤ちゃんが寝ないのは多くの場合、成長の過程で自然なことです。
しかし、中には医療機関を受診した方が良いケースもあります。
こんな症状があれば小児科へ
以下のような症状がある場合は、小児科を受診しましょう。
- 発熱がある(38度以上)
- ぐったりしている、元気がない
- 母乳やミルクの飲みが極端に悪い
- 激しく泣き続け、何をしても泣き止まない
- 呼吸がおかしい(ゼーゼー、ヒューヒューなど)
- 嘔吐や下痢が続く
- いつもと様子が明らかに違う
特に新生児期は、感染症などが急速に悪化することがあります。「おかしいな」と思ったら、遠慮なく受診してください。
睡眠障害の可能性を考える
非常にまれですが、赤ちゃんにも睡眠障害が存在します。
以下のような場合は、医師に相談してみましょう。
- いびきがひどい、睡眠中に呼吸が止まる様子がある
- 月齢が上がっても夜間の覚醒が極端に多い(1時間おきに起きるなど)
- 日中も極端に眠そう、または逆に全く眠くならない
- 寝つきに毎晩1時間以上かかる
ママパパのメンタルケアも大切
睡眠不足が続くと、産後うつのリスクが高まります。
以下のような症状がある場合は、産婦人科や心療内科に相談してください。
- 気分が落ち込む、涙が止まらない
- 赤ちゃんに愛情を感じられない
- 赤ちゃんを傷つけてしまいそうで怖い
- 死にたいと思う
- 不安感が強く、眠れない
これらの症状は恥ずかしいことではなく、ホルモンバランスの変化や睡眠不足による自然な反応です。
専門家の力を借りることで、楽になれることがあります。
まとめ
赤ちゃんが夜寝ないと、本当に辛いですよね。
でも、この記事を読んでくださったあなたは、赤ちゃんのために一生懸命情報を集め、より良い方法を探そうとしている素晴らしい親御さんです。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
- 原因を理解する:睡眠サイクルの違い、空腹、環境、刺激、睡眠退行など、さまざまな原因があります
- 基本を押さえる:入眠儀式、寝室環境の整備、おくるみの活用が効果的です
- 月齢に合った対応を:赤ちゃんの成長に合わせて、アプローチを変えていきましょう
- 先輩の知恵を借りる:トントン、ホワイトノイズ、お風呂の時間調整など、試してみる価値があります
- NG行動を避ける:スマホ使用、過剰反応、睡眠制限のしすぎ、イライラは逆効果
- 自分も休む:夫婦での交代制、仮眠、周囲のサポートを活用しましょう
- 必要なら受診を:気になる症状があれば、遠慮なく医療機関に相談してください
赤ちゃんの睡眠は、成長とともに必ず変化していきます。
今は大変でも、いつか「あの頃は大変だったね」と笑って話せる日が必ず来ます。
全部完璧にやろうとしなくて大丈夫です。
今日できることを一つ試してみて、うまくいかなかったら明日は別の方法を試してみましょう。
あなたは今日も、赤ちゃんのために十分頑張っています。
どうか自分を責めないでくださいね。
この記事が、少しでもあなたと赤ちゃんの安眠のお役に立てれば嬉しいです。
今夜、親子でぐっすり眠れますように。
