赤ちゃんや小さな子どもとのお出かけは、準備も移動も大変です。そのうえ「今日は結局いくらかかるんだろう」と財布が気になって、行き先を決めきれない日もありますよね。
先に結論をお伝えします。大人2人と0〜2歳の子ども1人で出かける場合、1日の費用は、公園なら約1,000〜2,300円、動物園なら約5,000〜8,300円、水族館なら約8,200〜13,300円が目安です。この数字は、公式の料金表と身近な外食の価格をもとに、本記事で独自に組み立てた試算です。
0〜3歳は入場料が無料になる場面が多い一方、「何歳から有料か」は施設ごとにばらばらです。事前に境目を知っておくだけで、予算のズレはぐっと小さくなります。
この記事では、行き先別の費用、内訳の考え方、外食や交通の節約術、月単位の予算の立て方までを1本にまとめました。予算を決めて安心して出かければ、お出かけはもっと気軽で楽しい時間になります。
子連れお出かけ1日の予算目安
まずは全体像から見ていきましょう。
下の表は、行き先のタイプ別に1日の費用をまとめたものです。
くわしい内訳は後の章で説明するので、ここでは「だいたいこのくらい」とつかんでください。
| 行き先の例 | 1日の費用の目安(大人2人と0〜2歳1人) | 特徴 |
|---|---|---|
| 公園・無料の広場とお弁当 | 約1,000〜2,300円 | 天気しだいだが最も気軽 |
| 近場の動物園・牧場 | 約5,000〜8,300円 | 子どもの入園が無料の園が多い |
| 水族館(電車や車で移動) | 約8,200〜13,300円 | 大人の入館料が中心になる |
| 屋内遊び場(2〜3歳が有料の場合) | 約7,000〜12,200円 | 雨の日でも遊べる |
| 遠出のドライブと水族館 | 約13,300〜23,200円 | 高速料金と駐車場代が加わる |
この表から分かるとおり、費用を大きく左右するのは「入場料」ではなく、移動距離と外食の有無です。
同じ水族館でも、近所の電車で行くのと、高速道路で遠出するのとでは、1日の総額が2倍近く変わります。

試算の前提条件
本記事の試算は、次の条件で計算しています。
ご家庭の状況に合わせて読み替えてください。
- 家族構成は大人2人と0〜2歳の子ども1人(3歳は別途説明します)
- 車の燃費は1リットルあたり15キロメートルと仮定
- ガソリン代は全国平均を使用。
直近の調査ではレギュラーガソリンの全国平均は1リットル170.2円でした - 外食は、大人が1人1,000〜1,500円、子どもはキッズメニュー500〜800円と仮定
- 電車などの交通費は、大人2人の往復で1,000〜3,000円と仮定
この条件だと、往復20キロメートルの近場ならガソリン代は約230円、往復200キロメートルの遠出なら約2,300円です。
ガソリンの価格は地域差があり、最も高い沖縄県が179.5円、最も安い宮城県が162.9円と、1リットルで16円以上の開きがあります。
金額は変わることがある点に注意
入場料や駐車場代、外食の価格は改定されることがあります。
出かける前に、必ず施設や店舗の公式サイトで最新の料金を確認してください。
この記事の金額はあくまで予算を組むための目安です。
費用の内訳を項目別に分解する
予算を立てるコツは、1日の出費を「交通費」「入場料・遊び代」「食費」「小さな出費」の4つに分けて考えることです。
項目ごとに見ると、どこを節約できるかがはっきりします。
交通費(ガソリン・電車・駐車場)
車の場合は、ガソリン代に加えて駐車場代と、遠出なら高速料金がかかります。
駐車場代は行き先によって差が大きく、たとえばお台場海浜公園の駐車場は1時間400円、以後30分ごとに200円です。
長居をすると意外に高くなります。
一方で、駐車場まで含めて無料の場所もあります。
岡崎市東公園動物園は入園料も駐車料金もかかりません。
また、奈良のめえめえ牧場は入場無料で、駐車場は1日300円です。
行き先を選ぶ段階で、駐車場代まで調べておくと安心です。
入場料・遊び代
0〜3歳の子どもは無料でも、大人の分は必ずかかります。
たとえば旭山動物園は大人が1,000円で、中学生以下は無料です。
東山動植物園も大人500円で、中学生以下は無料と、動物園は大人だけの支払いで済む園が目立ちます。
公園なら国営ひたち海浜公園は中学生以下が無料で、大人は450円です。
花の見頃の時期は別途季節料金がかかります。
食費(外食・お弁当・おやつ)
1日の総額の中で、食費は最も調整しやすい項目です。
外食を1回お弁当に置き換えるだけで、2,000〜3,000円ほど変わることもあります。
外食のコツは後の章で詳しく紹介します。
見落としやすい小さな出費
当日になって「あれ、思ったより使った」となる原因は、たいてい小さな出費の積み重ねです。
- コインロッカー:鴨川シーワールドのロッカーは200〜300円です
- ベビーカーの貸出:名古屋港水族館では1日1回100円で借りられます
- 有料の乗り物:ぐんまこどもの国には、100円〜200円ほどの乗り物があります
- 飲み物やおやつの追加購入、おむつやおしりふきの買い足し
こうした出費は1回ごとは小さくても、合計すると1,000円前後になります。
予算には必ず「予備費」を1〜2割ほど上乗せしておくと、気持ちに余裕をもって楽しめます。
年齢別に見る入場料と無料の境目
0〜3歳のお出かけ予算で最も大切なのが、「何歳から有料になるか」の確認です。
同じ水族館でも、3歳から有料の施設もあれば、4歳から有料の施設もあります。
0歳は無料の施設が多い
赤ちゃんの時期は、入場料がかからない施設が数多くあります。
屋内遊び場では、愛知県の「つなぐの森ハリプー」は0歳児が無料です。
東京あそびマーレは0〜1歳まで無料になっています。
この時期は、大人の分だけを計算すれば予算を立てられます。
1〜2歳は施設ごとの差に注意
1〜2歳は、無料の施設と有料の施設が分かれ始めます。
レゴランド・ディスカバリー・センター大阪は0〜2歳が無料で、キッズプラザ大阪は3歳未満が無料です。
一方、東京あそびマーレは2歳から大人と同額で、平日1,200円、休日1,800円がかかります。
3歳は水族館の境目になりやすい
3歳前後は、水族館の料金が変わる年齢です。
たとえば京都水族館は3歳から入場チケットが必要で、幼児料金は900円、2歳以下は不要です。
四国水族館も3歳未満は無料です。
これに対し、名古屋港水族館の幼児料金は4歳以上の500円で、仙台うみの杜水族館も4歳未満は無料です。
3歳の子は、施設によって有料にも無料にもなります。
無料の年齢は「3歳未満」「4歳未満」など表現が違い、誕生日を迎えた日から切り替わる施設もあります。
お子さんの年齢で無料になるか、公式サイトの料金表で必ず確認しましょう。
行き先別の費用シミュレーション
ここからは、先ほどの表の根拠を行き先ごとに示します。
計算の中身が分かれば、ご自身の家族構成に合わせて調整できます。
公園・無料の広場でお弁当
最も費用を抑えられるプランです。
- ガソリン代(往復20キロメートル):約230円
- 駐車場代:0〜600円
- お弁当の材料:500〜1,000円
- 飲み物・おやつ:300〜500円
合計は約1,000〜2,300円です。
子どもの機嫌が悪くなったら、すぐ帰れるのも利点です。
近場の動物園・牧場
- ガソリン代(往復40キロメートル):約450円
- 入園料(大人2人):1,000〜2,000円
- 駐車場代:500〜1,000円
- 昼食(大人2人と子ども1人):2,500〜3,800円
- 飲み物・おやつ:500〜1,000円
合計は約5,000〜8,300円です。
お弁当を持参して昼食を1,000円ほどに抑えれば、4,000円台に収まる日もあります。

水族館(電車や車で移動)
- 入館料(大人2人):4,060〜5,200円(名古屋港水族館は大人2,030円、京都水族館は大人2,600円)
- 交通費(大人2人の往復):1,000〜3,000円
- 昼食:2,500〜3,800円
- 飲み物・おやつ:500〜1,000円
- ロッカー・ベビーカー貸出:100〜300円
合計は約8,200〜13,300円です。
2歳以下が無料の水族館なら、子どもの分は一切かからないので、大人の入館料が中心になります。
屋内遊び場(2〜3歳が有料の場合)
雨の日や暑い日、寒い日の定番です。
利用料は、キッズプラザ大阪なら大人1,500円、3〜5歳が500円なので、大人2人と3歳1人で3,500円です。
東京あそびマーレの2歳なら、平日は3人で3,600円、休日は5,400円です。
これに交通費500〜2,000円、昼食2,500〜3,800円、おやつ500〜1,000円が加わり、合計は約7,000〜12,200円になります。
遠出のドライブで水族館に行く場合は、往復200キロメートルのガソリン代約2,300円に、高速料金(仮定で3,000〜8,000円)と駐車場代が加わります。
入館料を含めた合計は約13,300〜23,200円です。
ちなみに鴨川シーワールドの大人料金は3,300円なので、大人2人で6,600円になります。
小さな子どもの料金は、公式の料金表で確認してください。
外食費を賢く抑えるコツ
お出かけの食事は、子どもの食べる量に合わせて選ぶと無駄が出にくくなります。
ファミレスのキッズメニューを活用
ファミリーレストランは、乳幼児連れの強い味方です。
ガストのキッズプレートは税込483〜824円で、ドリンクバーは3歳以下無料です。
デニーズのおこさまランチは税込704円で、こちらも3歳以下はドリンクバー無料になっています。
さらに、サイゼリヤは離乳食の持ち込みが可能で、びっくりドンキーは乳児の離乳食が無料です。
離乳食期の子どもがいる家庭は、持ち込みや無料提供の有無を調べておくと、無駄な出費を防げます。
幼児無料の食べ放題は条件を見極める
食べ放題には、幼児が無料の店が多くあります。
しゃぶ葉は未就学児が無料で、大人は1,649円から。
焼肉きんぐも未就学児は無料で、大人は2,398円からです。
ブロンコビリーは、2歳以下なら料理を注文しなくてもビュッフェが無料になります。
ただし、0〜3歳は食べる量が少ないので、子どもが無料でも、大人2人分の食べ放題料金がかかる点を計算に入れて選ぶことが大切です。
大人の食欲や、ゆっくり座っていられる年齢かどうかも考えて決めましょう。
お弁当と外食を組み合わせる
「昼はお弁当、おやつだけカフェ」のように組み合わせる方法もあります。
キッズスペースのある店なら、ファミレスやフードコート系は1人500〜1,000円ほどで、親子ともゆっくり食べられます。
交通費の節約術と無料ルール
交通費は、乗り物のルールを知っておくだけで減らせることがあります。
電車は幼児の無料ルールを知っておく
JRでは、1歳〜5歳と、小学校入学前の6歳は「幼児」、1歳未満は「乳児」とされ、どちらも原則無料です。
ただし、料金を払って乗る人1人につき、無料になるのは2人までです。
注意したいのが座席です。
指定席を利用して1席を使うと、こどもの乗車券と指定席特急券が必要になります。
新幹線で子どもに席を確保したい場合は、こども料金を予算に入れておきましょう。
私鉄やバスは会社ごとに決まりが違うので、利用前に確認してください。
車は距離と時間帯で費用が変わる
車で出かける場合は、行き先を少し近くにするだけで、ガソリン代と高速料金を減らせます。「片道30分以内」を目安にすると、移動で子どもが疲れにくく、費用も抑えられます。
駐車場は、事前に無料や上限料金のある場所を探しておくと安心です。
長時間遊ぶ予定なら、1日の上限料金がある駐車場を選ぶと、時間を気にせず過ごせます。

月の予算の決め方と管理のコツ
1回ごとの予算に加えて、月単位で「お出かけ費」を決めておくと、気持ちが楽になります。
月の予算を回数で割る
まず、家計に無理のない範囲で、月のお出かけ費を決めます。
そのうえで、行き先を「安いお出かけ」と「ちょっと特別なお出かけ」に分けて組み合わせます。
たとえば月のお出かけ費を15,000円と決めたとします。
公園を2回(各1,500円で3,000円)、近場の動物園を1回(6,500円)、無料の児童館や図書館を1回(交通費など500円)で合計10,000円です。
残りの5,000円は、予備費や季節のイベントに回せます。
なお、お金の使い方は家庭の収入や支出の状況によって違います。
ここで紹介した金額は一例です。
無理のない範囲で、ご家庭に合った金額を決めてください。
予備費を1〜2割確保する
お出かけの予算には、予想外の出費がつきものです。
子どもが急に眠くなってカフェで休憩する、おむつを買い足す、ついお土産を買う・・・。
こうした出費のために、予定額の1〜2割を予備費として確保しておきます。
使わなければ、そのまま貯めておけます。
お出かけ後に3分だけ記録する
帰宅後に、使った金額をメモに残す習慣をつけましょう。
項目は「交通費」「入場料」「食費」「その他」の4つだけで十分です。
数回続けると、ご家庭ごとの「いつもの金額」が見えてきて、次の予算がぐっと立てやすくなります。
記録は完璧を目指さず、続けやすさを優先するのがコツです。
予算を抑えて満足度を上げる工夫
お金をかけなくても、お出かけの満足度は上げられます。
ポイントは「選び方」と「時間の使い方」です。
早く切り上げても気にならない行き先を選ぶ
小さな子どもは、機嫌や体調で予定が変わりがちです。
子どもの機嫌に合わせて休憩したり、早めに帰っても気にならない格安の施設を選ぶのがポイントだとされています。
入場料が高い施設で子どもがぐずると、「もったいない」という気持ちが親のストレスになってしまいます。
平日や年間パスポートを上手に使う
休日より平日のほうが安い施設もあります。
たとえば東京あそびマーレの2歳以上は、平日が1,200円、休日が1,800円と、1人あたり600円違います。
3人なら1,800円の差です。
年間パスポートは、行く回数で元が取れるか計算しましょう。
京都水族館なら、大人は一般料金2,600円に対して年間パスポートが5,800円なので、3回以上通うなら年間パスポートのほうが安くなります。
釧路市動物園のように、1年に2回以上行く大人にはパスポートがお得と案内している施設もあります。
「お金をかける日」を決めてメリハリをつける
毎回節約を意識すると、親も疲れてしまいます。「今月は1回だけ水族館にする」と決めておけば、ほかの日は無料の公園で気楽に過ごせます。
予算は我慢するためではなく、安心して楽しむための枠だと考えてみてください。
よくある質問
赤ちゃん連れで一番安く出かけるには?
近所の公園や、入場無料の動物園・牧場が向いています。
たとえば岡崎市東公園動物園は入園料も駐車料金も無料です。
お弁当と飲み物を持っていけば、交通費だけで済ませられます。
子どもの無料や割引はどう確認すればいい?
公式サイトの料金表を、出かける前に確認するのが確実です。
年齢の区切りに加えて、同伴の大人の人数制限や、休日と平日の違いが載っていることもあります。
各種の割引制度は、対象や手続きが施設ごとに異なります。
予算をオーバーしそうなときはどうする?
まず食費を見直しましょう。
お弁当への切り替えや、ファミレスのキッズメニューの活用で、数千円単位で調整できます。
それでも足りなければ、帰りに寄る予定だった店を省くなど、小さな出費から削ると、お出かけの楽しさを損ないません。
まとめ
子連れお出かけの予算管理のポイントを、改めて整理します。
- 1日の費用の目安は、公園で約1,000〜2,300円、動物園で約5,000〜8,300円、水族館で約8,200〜13,300円
- 費用は「交通費」「入場料・遊び代」「食費」「小さな出費」の4つに分けて考える
- 無料の年齢は施設ごとに違うので、3歳前後は特に公式サイトで確認する
- 食費は最も調整しやすく、お弁当と外食の組み合わせが効果的
- 月の予算を回数で割り、予備費を1〜2割確保しておくと安心
予算を決めることは、我慢するためではなく、親が安心してお出かけを楽しむための準備です。
小さな子どもと過ごせる時間は、あっという間に過ぎていきます。
無理のない範囲で、ご家族に合ったお出かけの形を見つけてください。