2歳の言葉の爆発期 | 楽しむ親子コミュ術

2歳の言葉の爆発期 | 楽しむ親子コミュ術
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「昨日まで『ワンワン』しか言わなかったのに、今朝突然『ワンワン、きた!』と話し始めた」・・・そんな驚きの瞬間に立ち会えるのが、2歳前後にやってくる言葉の爆発期です。脳の中にためこまれていた言葉たちが、まるで栓が抜けたかのように溢れ出すこの時期は、子どもにとっても親にとっても一生に一度のかけがえのない時間。

とはいえ、「うちの子はまだ単語ばかり」「お友達と比べて遅いかも・・・」と不安になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、発達研究や保育現場で語られている知見をもとに、爆発期のしくみ・前兆サイン・親子で楽しめる関わり方を、わかりやすくまとめました。日々のおしゃべりがもっと愛おしくなる、そんな育児のヒントをお届けします。

目次

言葉の爆発期とは?基本を理解しよう

「言葉の爆発期」という言葉を耳にしたことはあっても、実際にどんな現象なのか、いつごろ始まるのか、はっきり知っている方は意外と少ないかもしれません。
まずは基礎からおさえていきましょう。

言葉の爆発期の定義と別名

それまでは、犬をみて「ワンワン」、電車をみて「でんちゃ」と一対一の対応で、少しずつ学んでいましたが、1歳半をこえた辺りから言葉の理解がグンッと高まります。
新しい言葉を急激に覚え、言葉で表現することが多くなる現象を心理学では、「語彙爆発」や「命名爆発」と言います。
英語圏では「ボキャブラリースパート」とも呼ばれており、子どもの言語発達における大きな転換点として、世界中の研究者が注目してきた現象です。

つまり、ある日突然たくさんの単語を口にし始めるのは、決して偶然ではなく、それまでに脳の中へ少しずつ蓄えられた言葉が、一気に「使える形」として出てくる発達のステップなのです。

いつから始まる?時期の目安

言葉の爆発期は、多くの子どもが1歳半から2歳頃に経験するといわれています。
この時期は、理解力や記憶力の発達が進み、日常で耳にする言葉が一気につながる段階です。
例えば、それまで単語で表していた内容が、二語文に移行しやすくなる時期でもあります。
一般的には1歳半~2歳頃に始まり、2歳半~3歳にかけて会話がぐっとスムーズになります。

ただし、これはあくまで「平均的な目安」です。
同じ月齢でも、爆発期が来るタイミングや伸び方は子どもによって大きく違います。「○歳○ヶ月までに来ないと遅れ」というものではない、と心に留めておきましょう。

語彙数の目安はどれくらい?

爆発期にどのくらい言葉が増えるのか、具体的な数字で見てみましょう。
1歳~1歳9ヶ月のころは「ことばの蓄積期」とも言われ、発することはできないけれど、理解している言葉は約185語もあると言われています。
そして1歳から2歳の成長期において、言葉をたくさん発するようになる「ことばの爆発期」では1日平均10語を覚えると言われ、子どもの世界がぐんと広がります。

専門家の推定によると、2歳で200~300語、3歳で1,000語程度の語彙を持つとされていますが、これは公的機関の調査データではなく、あくまで目安です。
厚生労働省の調査では、具体的な語彙数ではなく「単語を言う」「二語文を話す」などの発達段階で評価されています。
数字に振り回されず、目の前のお子さんの「昨日との変化」を見ていくことが何より大切です。

リビングで絵本を開きながら笑顔で母親に話しかける2歳くらいの男の子と、優しく相づちを打つ母親

爆発期がやってくる前兆サイン

「うちの子もそろそろ爆発期かな?」と気になり始めたら、ぜひチェックしてほしいのが前兆サインです。
実は、爆発期の前にはいくつかの分かりやすい合図があります。

指差しと「これなあに?」が増える

指差しや「これなに?」の増加、新しい言葉の即時まね、身振り・表情での意思表示、絵本や歌への関心の高まりなどがよく見られるサインです。
保育園でも、指差しが増えてきたお子さんは、その後すぐに言葉が増えていくケースが多く見られます。「あれ、この子最近よく指差ししてるな」と思っていると、1~2週間後には急におしゃべりになっていることがよくあります。

指差しは、「これが知りたい」「ママと一緒に見てほしい」というコミュニケーション意欲のあらわれ
物には名前があると気づき始めた合図でもあります。

言葉の理解が進んでいる

話せる言葉の数より先に伸びているのが、「理解している言葉」の数です。
音だけを聞いて、何を示しているのかという言葉の理解ができているかが重要です。
親が「コップを持ってきて」とジェスチャーなしで言ったときにコップを持ってくる、絵本を読んでいるときに「イヌはどこ?」と聞いて指をさせる・・・こうした行動が見られたら、爆発期はすぐそこまで来ています。

真似っこと歌・絵本への関心

大人が言った言葉をすぐに真似する、テレビの歌のフレーズを口ずさむ、絵本を「読んで」と何度も持ってくる・・・こうした行動も、頭の中で音と意味を結びつけ始めているサインです。
「真似する力」は、言語習得の最大の原動力
たとえ発音があやふやでも、温かく受け止めてあげましょう。


なぜ2歳で爆発するのか脳の仕組み

「どうしてこの時期に、こんなに急に言葉が増えるの?」という疑問は、多くの親御さんが抱くもの。
実はここには、脳の発達という大きな理由が隠れています。

玉川大学の研究で分かったこと

日本の発達研究の中でも興味深いのが、玉川大学が行った乳児への調査です。
子どもは1歳前後で、初語(母国語の発音が特定の意味内容が結び付いたことば、例えばマンマなど)を話すようになります。
初語からしばらくの間の子どもの発話は、ほとんどが一語です。
ところが、1歳半から2歳ごろになると、非常に短い時間・速い速度でことばを覚え、急速に語彙数を増やしていく時期がやってきます。

選好注視法で明らかになった18ヶ月児と21ヶ月児の新奇音声言語に対する学習能力の差は、大脳の言語機能の発達に深く関連することを示唆しています。
そして、このような脳機能の発達が始まるのがちょうど語彙爆発期(21ヶ月頃〜)の頃であって、脳機能の発達がこの時期の子どものことばの発達を支えていると考えられています。
つまり、爆発期は「気合や教育の成果」というより、脳の発達が言葉の獲得を後押ししている自然な現象なのです。

蓄積期と爆発期はセットになっている

爆発期は突然やってくるように見えますが、その前には必ず長い「蓄積期」があります。
発しない時期に、子どもは大人の言葉をひたすらインプットしているのです。
発することはできないけれど、理解している言葉は約185語もあるというデータからも、その「ためこみ力」のすごさがうかがえます。

プラトー(停滞期)も自然な流れ

語彙爆発には、新しい言葉を話さないプラトーという停滞時期があることもよく知られています。
順調に増えていた言葉が、ある日急に増えなくなる時期があっても心配いりません。
前進と停滞を繰り返しながら、子どもは少しずつ言葉の世界を広げていくのです。


爆発期を楽しむ毎日の声かけ術

爆発期は「教える」より「楽しく分かち合う」のが基本。
今日からすぐに使える声かけのコツをご紹介します。

キッチンで料理をしながら子どもに優しく話しかける母親と、椅子の上で興味深そうに見ている2歳の女の子

実況中継スタイルで話しかける

「今からお手々を洗うよ」「お水、つめたいね」「タオルでふきふきしよう」・・・こうした日常の動きを言葉にする「実況中継」は、最もお手軽で効果的な方法のひとつ。
子どもは行動と言葉をセットで覚えていくため、生活そのものが学びの場になります。

ポイントは、難しい言葉を選ばないこと。
短く、はっきり、明るい声で。「特別なこと」ではなく「いつもの会話」として続けることが何よりも大切です。

共感の言葉でやりとりを広げる

子どもが指をさして「あっ!」と言ったとき、その視線の先にあるものに一緒に注目し、「赤いバスだね」「大きいね」と言葉にしてあげましょう。
これは「共同注意」と呼ばれ、言葉の発達における基礎中の基礎。「興味を持ったものに名前がある」と気づくきっかけになります。

発音を直さず、正しい言葉で返す

象を見て「じょーたん」と言ったときに、「違うよ、ぞうさんだよ」「ぞ・う・さ・ん だよ」と一音ずつ訂正するのではなく、「そうだね、ぞうさんだね」と返すのがおすすめです。
一音ずつの訂正を理解することは難しく、発音は正すのではなく、親が正しい発音の言葉を述べることが大切です。
子どもは大人の話す言葉を聞きながら、自然と正しい発音を学んでいきます。

「これ何?」「○○って言ってみて」を繰り返しすぎると、子どもがおしゃべりを楽しめなくなることがあります。
テストではなく、楽しい会話の時間にしましょう。

気持ちを言葉に置き換えてあげる

イヤイヤ期と重なるこの時期、子どもは自分の気持ちをうまく言葉にできず癇癪を起こすことがあります。
そんなときは、「悲しかったね」「もっと遊びたかったんだね」と気持ちを言葉に翻訳してあげましょう。
「言葉にすれば伝わる」という体験は、コミュニケーションの土台になります。


爆発期を加速させる遊びと絵本

遊びの中で言葉を育てるのは、子どもにとって最高の学習法。
ここでは、おうちですぐにできるおすすめの関わり方をまとめます。

くりかえしフレーズの絵本

「がたんごとん」「ぴょーん」など、シンプルな言葉が繰り返される絵本は、爆発期にぴったり。
リズムに乗って覚えやすく、自然と口ずさみたくなります。
絵本に興味を示し、絵を指さしながら「これなあに?」と聞いてくるようになったら、語彙爆発期の前兆。
読み聞かせの際は、ただ読むだけでなく、子どもが指さしたものについて「これは赤いりんごだよ」「大きなぞうさんだね」と丁寧に教えてあげましょう。

ごっこ遊びで世界を広げる

おままごと、お人形のお世話、車の運転ごっこ・・・ごっこ遊びは、生活の言葉が一気に増える絶好のチャンス。「いただきます」「どうぞ」「ねんねしようね」など、感情や行動を表す言葉が自然に飛び出します。
子どもの世界に大人がそっと入り、相手役になって会話のキャッチボールを楽しんでみましょう。

歌・手遊び・リズム遊び

童謡や手遊び歌は、メロディと一緒に言葉が記憶に残りやすいのが特徴。「むすんでひらいて」「いとまきのうた」など、動作と言葉が結びつく歌を毎日少しずつ取り入れてみましょう。
歌っているうちに、子どもがフレーズを真似し始めたら大成功です。

変顔・口の体操で発音を育てる

2歳児はまだ口や舌の動きが発達途中。
ストローでティッシュを吹くことも楽しい遊びになります。
息の加減・強弱を学びながらお口の動きも促せます。
ラッパや笛など音が出るおもちゃもおすすめで、音の大きさとそれに合わせたお口の動きを自然と覚えられます。
親子でほっぺを膨らませたり、舌を出したり、変顔合戦をするだけでも立派な「お口のトレーニング」になります。


言葉が遅いと感じたときの考え方

「2歳になったのに、まだ単語が少ない」「お友達はもう文で話している」・・・そんな比較で不安になる気持ち、とてもよく分かります。
けれど、焦りは禁物です。

公園のベンチに座り、安心した表情で子どもの遊ぶ姿を見守る30代の母親と、砂場で楽しそうに遊ぶ2歳の子ども

個人差はとても大きい

言葉の爆発期には個人差が大きく、始まる時期や伸び方はお子さんによって異なります。
2歳の時期に全く話をしなかったお子さんが3歳になったらおしゃべりになったというケースも少なくありません。
大人しいお子さんや内向的なお子さん、おっとりしているお子さんは、おしゃべりの頻度が少ないため、言葉の発達に遅れがあると見られるケースが多々あります。
しかし、これは「話せない」のではなく「話さない」だけで、理解力はしっかり育っている場合がほとんどです。

まず確認したい3つのポイント

不安になったら、まずは以下の点を落ち着いてチェックしてみましょう。

  • 理解面:「靴持ってきて」など、簡単な指示が伝わるか
  • 反応:名前を呼んだら振り向くか、音への反応があるか
  • 意思表示:指差し・表情・身振りで気持ちを伝えようとするか

理解力(簡単な指示が通るか)、他の発達(運動・社会性・遊びの広がり)、反応(音や呼びかけに振り向くか、聞こえにくさはないか)を確認しましょう。
理解と意思表示ができていれば、発語のタイミングが少し遅くても大きな心配は要らないことが多いと言われています。

相談を考える目安

3歳ごろになっても二語文がほとんど出ない、急に言葉が減った、聞こえにくさが疑われる、日常生活に困りがある場合は、自治体の保健センター、小児科、言語聴覚士などへの早めの相談を検討しましょう。
一人で抱え込まず、専門家の力を借りるのも大切な選択です。


家庭で気をつけたいNGな関わり方

愛情があるからこそ、つい「もっと話してほしい」と力が入ってしまうもの。
でも、いくつかの関わり方は、かえって言葉の伸びにブレーキをかけてしまうことがあります。

無理に言わせようとしない

お子さまが話す言葉が間違っていても、叱って止めるべきではありません。
繰り返し叱ると、話すことを躊躇してしまう恐れがあり、成長を妨げてしまいます。
2歳の段階では、正しい言葉を教えることよりも「話せることが楽しい」と感じてもらうことが大切です。
お子さまの言葉をそのまま受け止め、褒めてあげることを心がけましょう。

兄弟・友達と比べすぎない

「お兄ちゃんはもう話してたよ」「○○ちゃんはペラペラだよ」・・・何気ない一言が、親自身を追い詰めてしまうことがあります。
比べる相手は、過去のお子さん自身
先月できなかったことができるようになっていれば、それは大きな成長です。

大人の代弁をしすぎない

子どもが何かを伝えようとしているときに、上のきょうだいや大人がすぐに「お茶ほしいんだよね?」と先回りして代弁してしまうと、子ども自身が言葉を使う機会が減ってしまいます。
少し待つ、ジェスチャーを受け止めて言葉に翻訳する、その「ひと呼吸」が、発語のチャンスを生みます。

言葉づかいに少しだけ意識を

子どもは大人の会話をしっかり聞いています。
お父さんやお母さんの会話や大人同士の会話も子どもは聞いており、子どもが遊んでいても会話の内容や言葉を覚えたりします。
子どもの言葉使いも親から吸収し身に付けていくため、会話でも少し気をつけることが大切です。
完璧でなくていいので、できる範囲で「優しい言葉」を心がけてみましょう。


パパママの心を軽くするヒント

育児で何より大切なのは、お子さんの成長を一番近くで見守る親自身が、笑顔でいられること。
爆発期はうれしい反面、おしゃべりに付き合うエネルギーも必要です。

「100点の語りかけ」を目指さない

家事をしながら、疲れているとき、つい返事が雑になってしまう日もあります。
そんな日は「あー、今日は流し気味だったな」で大丈夫。
毎日24時間、完璧な語りかけをしなくても、子どもは育ちます。
親が笑顔で過ごせる方が、長い目で見て言葉も心も豊かに育つのです。

「聞いてあげる」だけでも十分

2歳児のおしゃべりは、文法も発音もバラバラ。
何を言っているのか分からないこともしばしばです。
それでも、目を見て「うんうん」「そうなんだね」とうなずくだけで、子どもは「自分の言葉が届いた」という大きな喜びを感じます。
「聞く」は最高の語りかけとも言えます。

動画・記録で成長を残そう

爆発期のおしゃべりは、本当にあっという間に過ぎ去ります。「ちゅかれた」「ありあと」といったかわいい言い間違いも、半年後にはもう聞けないかもしれません。
スマホで短い動画を撮ったり、メモアプリに「今日はこんなことを言った」と書き留めたりしておくと、後から見返したときに何ものにも代えがたい宝物になります。


まとめ|爆発期は親子の宝物

2歳前後にやってくる言葉の爆発期は、子どもが世界とつながる扉を大きく開く瞬間です。
脳の発達と、これまでの蓄積、そして毎日のあなたの声かけが、すべて重なって生まれる奇跡のような時期。
だからこそ、「正しく教える」よりも「一緒に楽しむ」気持ちを大切にしたいですね。

大切なポイントを振り返っておきましょう。

  • 爆発期の目安は1歳半〜2歳半。
    ただし個人差がとても大きい
  • 指差し・理解力・真似っこは前兆サイン
  • 実況中継・共感・正しい言葉での言い直しが効果的
  • 絵本・ごっこ遊び・歌で楽しく語彙を広げよう
  • 比べず焦らず、不安があれば専門家に相談を
  • 親が笑顔でいることが、子どもにとって一番のごほうび

「ちゅかれた」「あんよする」「ママだいすき」・・・今日この瞬間しか聞けない言葉を、ぜひたっぷり味わってください。
爆発期のおしゃべりは、子どもからの最高のラブレター。
言葉を通して心が通い合う日々を、思いきり楽しんでいきましょう
あなたの「大好きだよ」「楽しいね」のひと言が、お子さんの言葉と心を、いちばん豊かに育てていきます。

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