「そろそろ離乳食にうどんをデビューさせたいけれど、いつから・どのくらい・どんなふうにあげればいいの?」と悩むママ・パパはとても多いはず。うどんはやわらかく消化もよく、赤ちゃんが大好きな「ちゅるん」とした食感で、離乳食レパートリーの強い味方になってくれます。
とはいえ、原料の小麦はアレルギーが心配な食材のひとつ。さらに市販のうどんには塩分が含まれているため、月齢に合わせた進め方や下ごしらえを知っておくことが大切です。この記事では、離乳食初期から完了期までの月齢別の量・固さ・長さの目安、塩抜きの方法、選び方のコツ、そのまま使える簡単レシピまで、知りたい情報をぎゅっと1記事に詰め込みました。読み終わるころには「うどんなら任せて!」と自信が持てるようになりますよ。

離乳食のうどんはいつから始められる?
うどんを離乳食に取り入れられる時期は、おかゆに慣れてきた頃が目安です。
具体的にどのタイミングで始めるべきか、その理由とあわせて見ていきましょう。
離乳食初期の後半(生後5〜6か月頃)からOK
離乳食を始めてから1ヶ月くらい経つと、おかゆのほかにも主食の種類が増やせるようになり、うどんも離乳食初期の後半から食べることができます。
10倍がゆに慣れて、なめらかにすりつぶしたものをごっくんと飲み込めるようになっていれば、うどんデビューの準備は整っています。
うどんは離乳食初期から与えることができ、離乳食を始めて1か月ほどの、10倍がゆに慣れた頃に試してみるのがおすすめです。
最初はごく少量から、赤ちゃんの様子を見ながらゆっくり進めましょう。
7か月以降にスタートしてもまったく問題なし
「もう少し落ち着いてから始めたい」というご家庭も心配いりません。
うどんは、すりつぶすよりも刻むほうが調理は簡単なので、7ヶ月以降にスタートしてもよいとされています。
すりつぶしの手間を省きたい場合は、中期からのスタートがむしろラクという考え方もあります。
小麦アレルギーが気になるときの考え方
うどんの主原料は小麦。
小麦は卵・乳と並ぶ三大アレルゲンのひとつですが、小麦を食べさせる時期を遅らせてもアレルギー予防にはならないと考えられています。
小麦は3大アレルゲンの1つであるため、最初はごく少量から始め、赤ちゃんの様子を見ながら徐々に量を増やすことが重要で、適切な時期に少量ずつ取り入れていきましょう。
初めてうどんを与えるときは、万が一の体調変化に備えて、かかりつけの小児科が開いている平日の午前中に、ごく少量からスタートしてください。
月齢別!うどんの量・固さ・長さの目安
赤ちゃんの咀嚼力や消化機能の発達に合わせて、うどんの形状と量を変えていきます。
下の表とポイントを参考に、わが子のペースで進めてみてください。
離乳食初期(生後5〜6か月頃):とろとろペースト状
飲み込む練習をしている時期なので、なめらかにすりつぶしたものに白湯や薄めのだしなどを加えたペースト状で、1食の量は5〜20gが目安です。
最初は小さじ1杯(約5g)からスタートし、問題がなければ少しずつ増やしましょう。
離乳食中期(生後7〜8か月頃):みじん切りでもぐもぐ
舌と上あごでつぶせる固さに進みます。
舌でつぶせる固さまでよく煮てからやわらかくし、みじん切りにする。
1食の量は25〜55g程度です。
長さは2.5〜5ミリほどを目安に、キッチンばさみで切ると便利。
離乳食後期(生後9〜11か月頃):1cm程度でかみかみ
歯ぐきでつぶせる固さに。
バナナくらいのかたさで、歯ぐきでつぶせる程度、長さは7〜8ミリほどが目安で、1食あたり60g〜90gが目安量です。
手づかみ食べを始める赤ちゃんも増えてくる時期です。
離乳食完了期(生後12〜18か月頃):2〜3cmで取り分けもOK
肉団子くらいのかたさで歯ぐきで噛める程度、長さは1〜2センチ、1食量は105g〜130gが目安です。
大人のうどんを薄味で取り分けできるようになり、家族と一緒の食事を楽しめるようになります。

離乳食用うどんの正しい塩抜き方法
うどんには製造工程で塩が使われています。
赤ちゃんの腎臓に負担をかけないために、塩抜きは離乳食期の大切なひと手間です。
なぜ塩抜きが必要なのか
うどんは製造過程で塩を使用する食品で、消化器官が未発達の赤ちゃんには負担がかかってしまうため、しっかりと塩抜きをすることが大切です。
特に乾麺は塩分が高めなので、注意が必要です。
厚生労働省の基準では、生後6〜11か月の赤ちゃんの塩分摂取量の目安は、1日あたり1.5gとされており、ごく少量でも気をつけたいレベルです。
具体的な塩抜きの手順
乾麺ならば10〜15分程度、ゆで麺や冷凍麺は5分以上ゆでて、たっぷりの水で水洗いして塩抜きするのが基本。
茹でることで80%くらいの塩分を抜くことができます。
- たっぷりのお湯でパッケージ表示の倍以上の時間でやわらかく茹でる
- ザルにあげて流水でしっかり洗う
- 月齢に合わせた長さに切る、またはすりつぶす
塩抜きはいつまで必要?
個人差はありますが、目安は完了期まで。
離乳食完了期の1歳〜1歳半くらいまでは塩抜きが必要で、塩抜きが面倒に感じたら、塩分不使用のうどんを活用すると良いでしょう。
乾麺を使う場合は、パッケージの「食塩相当量」を必ずチェックしましょう。
1食あたりの食塩相当量が0.5g以下に収まるように調整するのが安心の目安です。
離乳食に向くうどんの選び方
市販のうどんは大きく3種類。
それぞれの特徴を知って、赤ちゃんに合うものを選びましょう。
生めん・ゆで麺・乾麺・冷凍麺の違い
- 生めん・ゆで麺:茹で時間が短く、塩が抜けやすいので調理が簡単。
保存期間が短いのがデメリット。 - 乾麺:茹でる前にポキポキと折れるので、切る手間が省ける。
塩分が高く、コシが残りやすいので、長い時間茹でる必要があるのが特徴。 - 冷凍うどん:保存が利き便利だが、冷凍うどんはコシが強くて長時間茹でてもやわらかくなりにくいので、離乳食にはやや不向きとされます。
離乳食に一番おすすめなのは?
離乳食にはコシのある乾麺より、やわらかいゆでうどんがおすすめで、赤ちゃんにとって、弾力の強い麺は食べにくいので、やわらかく調理できる麺を選ぶのがポイントです。
迷ったら「食塩不使用のゆで麺」または「離乳食用のベビーうどん」を選ぶと安心です。
便利なベビー用うどんも活用しよう
和光堂の「らくらくまんま ベビーのうどん」など、塩分を抑えてあらかじめカットされたベビー用うどんも市販されています。
塩抜き不要でカットもされており、鍋や電子レンジでも調理ができるので、忙しい日のストックとして常備しておくと心強い味方になります。
うどんを与えるときの注意点
初めてのうどんを安心して進めるために、押さえておきたいポイントをまとめました。
初めての日は「平日午前中」に少量から
初めてうどんを与えるときは、小さじ1杯程度のごく少量から始めましょう。
この量であれば、万が一アレルギー症状が出ても重症化しにくいとされています。
1回目で問題がなければ、2〜3日おきに少しずつ量を増やしていきます。
うどんを食べた後は、2〜3時間程度は赤ちゃんの様子を注意深く観察してください。
皮膚の状態、機嫌、便の様子などをチェックし、いつもと違う様子があればすぐにかかりつけ医に相談しましょう。
のどに詰まらせないためのカット術
つるんとした麺類は、月齢が低い赤ちゃんにとってはのどに張り付きやすい食材でもあります。
キッチンばさみを使うと、茹でたうどんを簡単にカットできます。
まな板を使わずに鍋の中で直接切れるため、洗い物も減らせて便利です。
必ず月齢に合った長さに切って、つるっと丸飲みしないように見守りながら食べさせましょう。
味付けは「薄味」が基本
離乳食のうどんは、基本的に味付けなしか、ごく薄味で与えます。
赤ちゃんの味覚は大人より敏感なため、出汁の風味だけでも十分おいしく感じられます。
後期以降に少量のしょうゆや味噌を使う場合も、大人が「味がない」と感じるくらいの薄さが適切です。
月齢別!簡単で栄養満点うどんレシピ
ここからは、各月齢で実際に作れるレシピを紹介します。
どれもシンプルで、忙しい日でも作りやすいものばかりです。

【初期】とろとろうどんがゆ
初めてのうどんにおすすめの基本レシピ。
- ゆでうどん(食塩不使用):10g
- だし汁または湯冷まし:大さじ2〜3
作り方:やわらかく茹でたうどんを水洗いし、すり鉢でなめらかにすりつぶす。
だし汁を加えてとろとろにのばせば完成。
【中期】野菜とうどんのくたくた煮
- うどん:30g(2〜5mmにカット)
- にんじん・玉ねぎ:各5g(みじん切り)
- だし汁:1/2カップ
作り方:野菜をやわらかく煮て、塩抜きしたうどんを加えてさらに煮込む。
とろみが足りないときは水溶き片栗粉を少量加えると◎。
【後期】ツナと豆腐の煮込みうどん
- うどん:70g(7〜8mmにカット)
- 水煮ツナ(食塩不使用):10g
- 絹豆腐:15g
- ほうれん草:5g
- だし汁:1/2カップ
作り方:だし汁で野菜とツナを煮て、うどん・豆腐を加える。
豆腐が温まったら完成。
たんぱく質も一緒にとれる満足度の高い一品です。
【完了期】納豆あんかけうどん
- うどん:110g(1〜2cmにカット)
- ひきわり納豆:1/2パック
- 小松菜:10g
- だし汁・しょうゆ少々・水溶き片栗粉
作り方:だし汁で小松菜を煮て、しょうゆを少量加える。
納豆と水溶き片栗粉でとろみをつけ、温めたうどんにかける。
手づかみ食べが進む時期にぴったりです。
うどんの冷凍保存テクニック
少量ずつ作るのが大変な離乳食。
うどんはまとめて作って冷凍しておくのが時短のコツです。
冷凍保存の基本ルール
離乳食の時期に合わせた長さに刻み、ゆでておく。
調理したらすぐ、1食分ずつラップに包んで保存袋に入れて冷凍するのが基本。
空気をしっかり抜くことで、冷凍焼けを防げます。
解凍時の注意ポイント
解凍する際は、しっかりと加熱をすることが大切で、自然解凍をすると雑菌が繁殖する恐れがあるため、必ず電子レンジや鍋でしっかり加熱しましょう。
冷凍うどんを耐熱容器に入れ、小さじ1杯程度の水や出汁を加えてふんわりラップをし、様子を見ながら電子レンジで中心温度が上がりきるまで加熱するのがコツです。
保存期間の目安
冷凍保存の目安は約1週間以内。
長く保存しすぎると風味が落ちるだけでなく、衛生面の不安も増します。
作った日付をマスキングテープなどに書いて貼っておくと管理しやすくなります。
一度解凍したうどんを再冷凍するのは絶対にNG。
食中毒のリスクが上がるため、解凍した分は必ず使い切りましょう。
うどんで悩んだときのQ&A
先輩ママ・パパからよく聞かれる疑問にお答えします。
Q. うどんを嫌がるときはどうする?
つるんとした食感が苦手な赤ちゃんもいます。
片栗粉でとろみを付けたり、納豆や野菜ペーストと合わせることで食感や味を変えたりすると食べるようになることもあります。
無理強いせず、日をあけて再チャレンジしましょう。
Q. そうめんやそばはいつから?
そうめんはうどんと同じ小麦製品なので、うどんと同様に、6ヶ月頃はすりつぶして、7ヶ月以降は刻んで与えます。
折ってからゆでると調理が楽。
ゆでた後にはしっかり水洗いして、塩抜きをしましょう。
そばはアレルギーリスクが高いため、完了期以降に慎重に進めるのが一般的です。
Q. 外食でうどんを取り分けてもいい?
完了期以降なら可能ですが、外食のうどんは塩分が大人向け。
必ずお湯やお水で麺を洗ってから、薄めたつゆ少量で与えるようにしましょう。
外出時には麺カッターを1本持っておくと便利です。
Q. グルテンが気になる場合は?
小麦アレルギーや体質が気になる場合は、米粉うどんという選択肢もあります。
米粉100%のうどんはグルテンを含まないため、小麦が心配なご家庭でも取り入れやすい食材です。
ただし、初めての食材を試すときは少量から始めるのが鉄則です。
まとめ:うどんは離乳食の心強い味方
うどんは離乳食初期の後半(生後5〜6か月頃)から取り入れられる、消化がよく赤ちゃんも食べやすい優秀な主食です。
「初めては平日午前中に小さじ1から」「必ず塩抜きする」「月齢に合わせた長さと固さに調整する」──この3つを押さえれば、安心してうどんデビューが楽しめます。
慣れてきたら、野菜・肉・魚・豆腐・納豆など、いろいろな食材と組み合わせて栄養バランスもアップ。
冷凍ストックを活用すれば、忙しい日でもパパッと一食が完成します。
レパートリーが増えると、毎日の献立を考えるのもぐっとラクになりますよ。
大切なのは、月齢の目安はあくまで参考にして、目の前の赤ちゃんのペースを一番に尊重すること。
「今日はあまり食べないな」「これは大好きみたい!」という発見を一緒に楽しみながら、家族みんなで食卓を囲む幸せな時間を育てていきましょう。
うどんが、その素敵な一歩を支えてくれるはずです。
