産後体型はいつ戻る?先輩ママの実体験と回復法

産後体型はいつ戻る?先輩ママの実体験と回復法
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「妊娠線がついたお腹、ぽっこり出たまま戻らないかも・・・」「体重は減ったのに体型だけが変わってしまった」。新しい命を迎えた喜びと同時に、自分の体の変化に戸惑うママは決して少なくありません。鏡を見るたびにため息をついてしまう日もあるかもしれませんね。

でも安心してください。妊娠・出産による体の変化は誰にでも起こる自然な現象で、正しい知識とケアがあれば、多くの方が無理なく元の体型に近づいています。この記事では、妊娠中の体重増加の目安から産後の体型戻しまで、先輩ママの体験談や公的機関の最新情報を交えながら徹底的に解説します。

育児は短いようで長い旅。焦らず、自分の体と向き合いながら、赤ちゃんとの時間も楽しめるヒントをお届けします。

目次

妊娠中の体重増加グラフと最新の目安

まず押さえておきたいのが、妊娠中にどのくらい体重が増えるのが望ましいかという基準です。
実はこの基準、近年大きく見直されたことをご存じでしょうか。

2021年に改定された新しい基準値

厚生労働省は2021年3月、2006年に策定された「妊産婦のための食生活指針」を改定し、新たな指針の名称を「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針~妊娠前から、健康なからだづくりを~」としました。
この改定は15年ぶりの大きな見直しで、妊娠中の体重管理の考え方が大きく変わりました。

新たな「妊婦の体重増加指導の目安」は妊娠前のBMI別に示されており、BMI 18.5未満の低体重(やせ)だった妊婦には妊娠中に12~15kg、BMI 18.5~25未満の普通体重の人は10~13kg、BMI 25~30未満の肥満(1度)の人は7~10kgの体重増加が目安となります。

従来の増加推奨数値の上限値が、新基準では下限値になり、増やすべき体重量の目安が2~3kg引き上げられたという点は注目に値します。「もっと体重を増やしてもいい」と指導される妊婦さんが今後は増えていくということですね。

妊婦健診で体重計に乗りながら笑顔の医師と話す妊娠後期の女性、明るい産婦人科の診察室

なぜ基準が緩和されたのか

新指標改訂の背景には、日本で痩せ型の妊婦が増えていること、それにより低出生体重児が増えているという現状があります。
日本の出生数は減っていますが、2,500g未満で生まれてくる赤ちゃんの割合は増加しているのです。

日本の低出生体重児の割合はOECD諸国の平均値(6.5%)よりも高い値(9.5%)となっており、若い世代の栄養不足が胎児の発育にも影響を及ぼすことが懸念されています。
「太ってはいけない」と過度に体重を制限することは、赤ちゃんの将来の健康にも影響する可能性があるのです。

体重増加の理想的なペース

妊娠初期(~15週)はつわりなどで体重が増えにくい時期。
妊娠中期(16~27週)から本格的に体重が増え始め、後期(28週~)にかけて緩やかに増加していくのが一般的なグラフの形です。

妊娠中の適切な体重増加は、健康な赤ちゃんの出産のために必要ですが、体重増加には個人差があり、浮腫(むくみ)が起こると急に増えることもあるので、不安な場合は医師に相談しましょう。
急激な体重増加(1週間で500g以上)が続く場合は、妊娠高血圧症候群などのリスクもあるため、必ずかかりつけの産婦人科で相談してください。


産後の体重はどう変化していくのか

「出産すれば赤ちゃんの分だけ体重が一気に減るはず」と思っていたのに、退院時にほとんど変わっていなくて愕然とした・・・というのは、先輩ママあるあるです。

出産直後の体重減少の正体

出産後は胎児と羊水分で4~5kgの体重減少がありますが、すぐに元の体重には戻りません。
産後のママの体は出産時に羊水や血液など大量の水分が失われたことで、体内で水分量を保とうとする働きが過剰になり、とてもむくみやすくなっています。
そのため、退院時はほとんど減っていないのが現実です。

妊娠中のママのおなかは、赤ちゃんと胎盤、羊水で5~6kgくらい重くなります。
このほかにも妊娠で大きくなった子宮や血液の増加、バストなどの皮下脂肪も増えるため、出産直後は妊娠前よりも体重が多くなるのは当然のことです。

1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月の変化

体重と体型の変化には目安があります。

  • 産後1ヶ月:むくみが取れ始め、子宮が徐々に元の大きさへ。
    体重は妊娠前+3~5kg程度の方が多い
  • 産後3ヶ月:骨盤が少しずつ閉じ始め、授乳によるエネルギー消費もあり体重減少が進む
  • 産後6ヶ月:体型戻しのゴールデンタイム終盤。
    多くの方が妊娠前+1~2kg程度に

子宮は産後6週間から8週間程度で妊娠前の大きさに戻ります。
お腹の皮膚も徐々に引き締まっていきますが、完全に戻るには6ヶ月から1年程度かかることもあります。
骨盤は産後3ヶ月から4ヶ月かけて徐々に閉じようとしますが、適切なケアをしないと正しい位置に戻らないまま固まってしまいます。

体重は戻ったのに体型が戻らない理由

体重が戻ることと体型が戻ることは別の問題です。
体重計の数字は妊娠前に戻ったのに、お腹のたるみや骨盤の開き、下半身の広がりが気になるという声は本当に多く聞かれます。

本来、開いた骨盤は産後、時間をかけて自然に元の状態に戻ろうとしますが、授乳や抱っこなどで猫背になったり、足を組んだりする癖があると、歪んだまま固まってしまうことがあります。
骨盤が開いたままだと、その中に収まっていた内臓が下がり、下腹がぽっこり出る「内臓下垂」の状態になります。
これが「体重は戻ったのに体型が戻らない」最大の理由の一つです。


先輩ママの体型戻し実体験まとめ

先輩ママたちは実際にどんなことを意識し、何から始めたのでしょうか。
大手の調査結果から見えてくるリアルな声をご紹介します。

気になる部位ランキング

出産を経験したママに産後の体型で気になった部分を聞いた調査では、87.7%と9割近くのママが「おなか」と回答。「おしりなど腰回り」が気になるママも75.9%、「骨盤」63.5%、「ウエスト」54.9%と続きました。

やはり、お腹周りの変化に悩む方が圧倒的多数。
妊娠中に最も大きく変化した部分なので当然とも言えますね。

体型戻しを始めた時期

体型戻しを意識したり考えたりしたことがあるママは93%にのぼり、そのうち77.8%のママが実際に体型戻しに取り組んだ経験があると回答しています。
具体的に始めた時期としては「産後2~3ヶ月」が31.9%でもっとも多い結果でした。

産褥期が過ぎ、少しずつ育児に慣れてきた頃に体型戻しをスタートするママが多いようです。
決して「産後すぐに頑張らなきゃ!」と焦る必要はないということがわかります。

リビングで赤ちゃんを見守りながらヨガマットの上で軽くストレッチをする産後ママ、自然光が差し込む穏やかな朝の風景

実際に取り組んだ方法

先輩ママに体型戻しの方法を聞いた調査では、「骨盤ベルト、ガードル、ウエストニッパー、ブラなどの下着を使った」が71.4%と7割以上でトップ。「自宅でストレッチやヨガなどの運動をした」も51.3%と、半数以上のママたちが実践していました。

使用した下着の中では「骨盤ベルト」が89.8%で圧倒的1位、続いて「ガードル」が31.9%という結果でした。
育児で忙しい中、「着けるだけでOK」のアイテムが選ばれているのが特徴的ですね。


元の体型に戻った先輩ママの共通点

実際に妊娠前の体型を取り戻した方々には、いくつかの共通点があります。

無理をせず長期戦で取り組んだ

「3ヶ月で-10kg!」のような短期集中ダイエットは、産後のママには厳禁です。
体力が回復しきっていない上、授乳中であれば栄養不足は赤ちゃんにも影響します。
元の体型に戻れた方の多くは、産後半年~1年かけてゆっくり取り組んでいます。

産後すぐの極端な食事制限や激しい運動は、悪露の延長や体調不良、母乳の質低下を招くおそれがあります。
必ず1ヶ月健診で医師の許可を得てから本格的な体型戻しを始めましょう。

骨盤ケアを早めに始めた

妊娠中から分泌されているリラキシンというホルモンは、骨盤まわりの靭帯結合や恥骨結合部を緩める作用があり、産後6ヶ月にかけて徐々に減少します。
それに伴い、緩んだ骨盤周辺の靭帯などは妊娠前の状態に少しずつ戻ろうとします。

つまり、産後6ヶ月までが骨盤を整える「ゴールデンタイム」ということ。
この期間に骨盤ベルトや適切なエクササイズを取り入れた方は、その後の体型維持もしやすい傾向があります。

食事の質を見直した

授乳中は通常より約350kcal多くエネルギーが必要とされます。「食べない」のではなく「何を食べるか」を見直すことが大切。
和食中心の献立、たんぱく質をしっかり摂る、間食をフルーツやヨーグルトに変えるなど、小さな工夫の積み重ねが結果につながります。

育児動作を体型戻しに活用した

抱っこ、授乳、おむつ替え・・・育児はそれ自体がかなりの運動量。
姿勢を意識しながら育児動作をするだけで、立派なエクササイズになるのです。
抱っこしながらのスクワットや、授乳時に背筋を伸ばすだけでも体幹が鍛えられます。


産後の体型戻しゴールデンタイム

「いつから始めればいいの?」というのは、最も多い疑問の一つです。
時期を間違えると逆効果になることもあるので、正しいタイミングを知っておきましょう。

産後1ヶ月までは回復に専念

産後すぐは著しく体力を消耗しており、出産時の体の負担も残っています。
妊娠中からの運動不足で筋力が落ちており、骨盤も出産時のまま開いた状態です。
一般的に、産後1ヶ月間は体を休めることに専念して回復を待つのが理想です。

この時期は、骨盤ベルトを着用して骨盤をサポートする程度に留め、横になれるときはしっかり横になりましょう。「何もできていない」と落ち込む必要はまったくありません。
回復することが最重要のお仕事です。

産後1~6ヶ月が勝負の時期

産後の体型戻しは6ヶ月目までに終わらせるのが良いとされています。
それまでは骨盤が柔らかくて矯正しやすいからです。
それ以降でも体型戻しができないわけではないですが、より長期的な矯正が必要になるなど、手間と時間がかかります。

体調の回復具合にもよりますが、産後1ヶ月健診で医師の許可が出てから6ヶ月までを目安に、体型戻しの計画を立てると良いでしょう。

公園で赤ちゃんをベビーカーに乗せながらウォーキングをする20代後半のママ、緑が美しい春の午前中

産後6ヶ月以降でも諦めないで

産後の体型戻しは、基本的に6ヶ月以内に始める方が多い傾向にあります。
ただ、産後6ヶ月~1年以上経って始める方もいるので「もう遅いかも・・・」と悩む必要はありません。

ゴールデンタイムを過ぎても、適切な運動と食生活で体型を整えることは十分可能です。
むしろ、子どもが少し大きくなって自分の時間が持てるようになってからの方が、じっくり取り組めるという声もあります。


無理せず続く体型戻しの具体的方法

では、実際に何をすればいいのでしょうか。
育児の合間でも続けやすい方法をご紹介します。

骨盤ベルト・ガードルの活用

産後すぐは、骨盤ベルトで出産でゆるみがちな骨盤をサポートしましょう。
出産直後から、産後3ヶ月が着用の目安です。
悪露が落ち着いてきたら、ガードルでお腹周りをやさしく引き締めるステップへ。

選び方のポイントは「締め付けすぎないこと」。
きつすぎるベルトは血流を悪くし、かえって回復を妨げます。
サイズ調整がしやすく、長時間着用しても苦しくないものを選びましょう。

自宅でできる簡単エクササイズ

育児中でも続けやすい運動をご紹介します。

  1. 腹式呼吸:仰向けで膝を立て、お腹を膨らませながら鼻から吸い、口からゆっくり吐く(10回×3セット)
  2. 骨盤回し:立った状態で腰に手を当て、ゆっくり大きく腰を回す(左右各10回)
  3. ドローイン:お腹をへこませた状態を30秒キープ。
    家事の合間にもできる
  4. ヒップリフト:仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げる(10回×3セット)

毎日5分でも継続することが、週末だけ1時間やるより効果的です。
赤ちゃんが寝ている間や、機嫌が良いときに少しずつ取り入れてみてください。

栄養バランスの整え方

産後は体の回復を促すためにも食事は重要ですし、授乳で消耗する分もカバーしなければいけません。
ダイエット目的で量を減らしたり、食べなかったりするのはNGです。
栄養バランスを意識して、炭水化物や脂質を摂り過ぎないよう気をつけましょう。
和食のほうが炭水化物や脂質だけでなく、塩分の量もコントロールしやすくなります。

毎食「主食・主菜・副菜」を揃える意識だけで、自然とバランスが整います。
たんぱく質(肉・魚・卵・大豆製品)は筋肉の材料になるので、しっかり摂りましょう。

姿勢を整える日常習慣

姿勢の改善は産後ダイエットのカギであり、産後太りの解消や体型戻しには必須です。
姿勢をよくすることによって、全身の筋肉がうまく使われ、代謝が上がります。
逆に姿勢が悪いとやせにくい体質になってしまいます。

授乳時や抱っこ時に背中が丸まりがちなので、意識的に背筋を伸ばすだけでも違います。
スマホを見るときの姿勢にも要注意です。


体型戻しでやってはいけないNG行動

焦る気持ちはわかりますが、間違った方法は逆効果。
注意したいポイントをまとめました。

産後すぐの激しい運動

「早く戻したい」と産後すぐにジョギングや筋トレを始めるのは絶対NG。
骨盤底筋が緩んでいる状態での激しい運動は、尿もれや子宮脱の原因になることもあります。
産後1ヶ月健診で運動の許可が出るまでは、ウォーキングやストレッチ程度に留めてください。

極端な食事制限

授乳中の極端な食事制限は、母乳の量や質に直接影響します。
また、産後の体は鉄分・カルシウム・たんぱく質などを多く必要としているため、栄養不足は貧血や骨密度低下、抜け毛などのトラブルを引き起こします。

体型へのこだわりすぎ

SNSで「産後1ヶ月で元通り!」というママを見ると焦ってしまうかもしれません。
でも、それはほんの一部の方の話。
体質も生活環境も人それぞれで、戻るスピードも違って当然です。
比べる相手は他人ではなく、昨日の自分。
少しずつ前進している自分を認めてあげましょう。

骨盤ベルトの長時間着用

骨盤ベルトは便利ですが、24時間ずっと着けっぱなしはおすすめしません。
血流が悪くなったり、自分の筋肉で支える力が弱くなったりします。
日中の活動時間中心に、就寝時は外すなどメリハリをつけて使いましょう。


育児を楽しみながら体型を取り戻すコツ

体型戻しは「我慢」ではなく「楽しみ」に変えると続きやすくなります。
育児の毎日を彩りながら、無理なく取り組むコツをお伝えします。

赤ちゃんと一緒にできる運動を取り入れる

抱っこしながらのスクワット、赤ちゃんを乗せた状態でのヒップリフト、ベビーカー散歩での早歩き・・・赤ちゃんとのスキンシップが、そのまま運動になります。「ママと一緒の時間」が増えるので、赤ちゃんも嬉しい一石二鳥のアプローチです。

ご褒美デーを作る

毎日厳しく制限すると続きません。
週に1日は好きなものを食べる日を作ったり、月に1度はおしゃれな服を1着買ったり。
頑張る自分にご褒美を用意する仕組みづくりが、長期戦を乗り切る秘訣です。

記録をつけて達成感を味わう

体重・体型の写真・食事内容など、簡単でいいので記録をつけてみましょう。
スマホのメモアプリでもアプリでもOK。
1ヶ月前と比べたとき、確実に変化していることに気づけば、モチベーションが続きます。

パートナーや家族を巻き込む

一人で頑張ろうとせず、パートナーや家族に協力をお願いしましょう。
週末はパパに赤ちゃんを見てもらってウォーキング、食事は家族で同じ栄養バランスを意識する、など。
家族みんなが健康になる嬉しい副産物もあります。

「戻す」ではなく「新しい自分」を目指す

妊娠・出産を経た体は、もう以前と全く同じではありません。
でも、それは「劣化」ではなく「進化」。
新しい命を生み出した素晴らしい体を、これからのライフスタイルに合わせて整えていくと考えると、前向きになれます。
完璧な「元通り」を目指すより、健康で動きやすい体を目指す方が、心も体もラクになりますよ。


まとめ|焦らず続けることが体型戻しの近道

妊娠中の体重増加から産後の体型戻しまで、知っておきたい情報をまとめてきました。
最後に大切なポイントを振り返りましょう。

  • 妊娠中の体重増加の目安は2021年に改定され、以前より2~3kg多く増やしてよくなった
  • 体重が戻ることと体型が戻ることは別問題。
    骨盤ケアが重要
  • 産後1ヶ月は回復に専念、1ヶ月健診後から6ヶ月までがゴールデンタイム
  • 先輩ママの多くは産後2~3ヶ月頃から体型戻しをスタート
  • 骨盤ベルト+軽い運動+バランスの良い食事の組み合わせが効果的
  • 極端なダイエットや無理な運動はNG。
    授乳期は特に栄養確保を優先
  • 育児を楽しみながら、新しい自分の体を作る意識で取り組む

赤ちゃんとの毎日は、二度と戻らないかけがえのない時間。
体型のことばかりに気を取られて、せっかくの育児時間を楽しめなくなってしまっては本末転倒です。
「ゆっくり、でも確実に」を合言葉に、自分のペースで進めていきましょう

体型は必ず変わります。
今日から始める小さな一歩が、半年後、1年後の自分を作ります。
赤ちゃんの成長を楽しみながら、ママ自身の変化も楽しんでくださいね。
あなたとお子さまの毎日が、笑顔あふれるものになりますように。

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