「うちの子、そろそろつかまり立ちするかな?」「まだハイハイもしないけれど大丈夫?」・・・0歳の赤ちゃんを育てていると、こんな不安と期待が入り混じった気持ちになる瞬間がありますよね。つかまり立ちは赤ちゃんの成長を実感できる大きな節目ですが、同時に転倒やケガのリスクも高まる時期です。この記事では、つかまり立ちが始まる平均的な時期から、始まる前兆のサイン、そして今日からすぐに実践できる安全対策まで、育児中のパパ・ママが知りたい情報を一つにまとめました。読み終わる頃には、赤ちゃんの成長をもっと安心して楽しめるようになるはずです。
つかまり立ちはいつから?平均時期の目安
つかまり立ちは、赤ちゃんが自分の足で立とうとする最初のステップです。
多くのパパ・ママが気になるのは「うちの子はいつ頃始まるのか」という点でしょう。
公的な調査データや専門家の情報をもとに、具体的な目安を見ていきましょう。
生後8〜9か月頃が最も多い時期
つかまり立ちが始まる時期には非常に大きな個人差があることを、まず知っておいてください。
こども家庭庁が実施した調査データによると、つかまり立ちができるようになった月齢は、生後7~8ヵ月未満で31.7%、生後8~9ヵ月未満で61.2%、生後9~10ヵ月未満で81.3%という結果が出ています。
つまり、生後9か月を迎える頃には多くの赤ちゃんがつかまり立ちを経験しているということです。
また別の調査では、半数以上(57.4%)の赤ちゃんが生後8~9カ月頃、約9割の赤ちゃんが生後10~11カ月頃までにつかまり立ちができるようになるという結果も報告されています。
小児科医監修の情報でも、個人差はあるものの、つかまり立ちは平均して生後10ヶ月頃からできるようになり、1歳頃になるとほとんどの赤ちゃんはつかまり立ちができるようになるとされており、複数のデータを見比べても「生後8か月〜10か月頃」がひとつの目安と考えてよさそうです。
早い子・遅い子、それぞれの個人差の理由
早い赤ちゃんの場合、生後6~7カ月頃からはじめるケース(全体の9.0%)もあります。
一方で、1歳以降につかまり立ちを始める赤ちゃんも1割程度いるとされ、決して珍しいことではありません。
つかまり立ちの開始時期は、筋力の発達具合や興味の持ち方、性格など様々な要因が絡み合って決まるため、他の子と比べて焦る必要はまったくないのです。
体格や運動発達のペースは赤ちゃん一人ひとり異なります。
母子手帳に記載されている発達の目安はあくまで参考値であり、多少前後しても健診で発達に関する指摘がなければ心配しすぎなくて大丈夫です。

つかまり立ちが始まる前兆・サイン
ある日突然できるようになるわけではなく、つかまり立ちの前にはいくつかの準備動作が見られます。
日々の様子を観察していると、成長のサインに気づきやすくなります。
おしりを高く突き上げる動作
ハイハイの姿勢から、ソファやテーブルなどに手をかけて体を持ち上げようとする仕草や、おしりを高く突き上げる動作が見られるようになったら、つかまり立ちが近いサインです。
この動作は足腰の筋力がついてきた証拠でもあります。
大人の手を借りて立とうとする様子
足の力が育ってくると、大人が手を持って支えてあげると、自分で立とうとすることもあります。
また、ハイハイをしながら壁や家具に手を伸ばそうとする様子も、つかまり立ちへの興味の表れといえるでしょう。
こうしたサインを見つけたら、今のうちに室内の安全対策を見直しておく絶好のタイミングです。
つかまり立ちで広がる赤ちゃんの世界
つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんの世界は一気に広がります。
日々の育児の中で、その変化を感じられる瞬間がたくさん訪れるでしょう。
視野が広がり好奇心が刺激される
ハイハイでは見えなかった高さから景色を眺められるようになるため、赤ちゃんの好奇心はさらに刺激されます。
棚の上のものやテーブルの上の物にも興味を示すようになるので、目線が変わったことを意識した環境づくりが必要になってきます。
足腰の筋力と歩行への準備
つかまり立ちを繰り返すことで太ももやふくらはぎの筋肉が鍛えられ、やがて伝い歩き、そして一人歩きへとつながっていきます。
つかまり立ちは、赤ちゃんが自分の足で歩くための大切な準備運動なのです。
無理に立たせようとせず、赤ちゃん自身のペースで筋力をつけていくのを見守ってあげましょう。

今日からできる安全対策の基本
つかまり立ちが始まると、行動範囲が広がると同時に転倒・転落のリスクも急増します。
実際にninaru babyのアンケート調査では、7割を超える赤ちゃんがつかまり立ちから体勢を崩して転倒・転落したり、頭をぶつけた経験があると報告されています。
この数字からも分かる通り、事前の対策がとても重要です。
家具の角にはコーナーガードを
テーブルや食器棚などの角やフチに、頭や顔をぶつけたときの「ぶつける対策」は、最優先で行いたい安全対策のひとつです。
どうしてもどけられない家具などは「コーナーガード」を取り付けましょう。
床についてはクッション性に優れたマットを敷いたり、壁やテーブルの角をクッションでガードしてケガの防止の対策をしましょう。
家具転倒防止グッズを活用する
赤ちゃんが体重をかけてつかまることで、思いもよらない家具が倒れてくることがあります。
キャスターがついたワゴンなどは、赤ちゃんがつかまり立ちをしようとして体重をかけると簡単に動いてしまいますので、赤ちゃんの手が届かない場所へ移動するか、しっかり固定しておきましょう。
棚やタンスなどの大型家具には、市販の家具転倒防止伸縮棒や突っ張り棒タイプの器具を取り付けておくと安心です。
コンセント・電化製品まわりの対策
コンセントを引っこ抜いたり、コンセントの差込口をさわる「感電対策」も忘れてはいけないポイントです。
コンセントカバーを取り付け、コード類はまとめて壁際に固定するなど、赤ちゃんの手が直接届かない工夫をしておきましょう。
誤飲・転落を防ぐチェックポイント
つかまり立ちが安定してくると、赤ちゃんは両手を使えるようになる一方で、口に物を入れたまま行動することもあります。
ここでは見落としがちな注意点を整理します。
おもちゃを咥えたままの転倒に注意
何かを咥えながらつかまり立ちしていると、転倒したときにおもちゃがのどに詰まる危険性があるため、つかまり立ちを始めたら口に何か咥えていないか、こまめに確認する習慣をつけましょう。
誤飲・窒息事故は一瞬で起こるため、日頃からの声かけとチェックが命を守ることにつながります。
網戸やベランダからの転落対策
網戸などからの飛び出しをふせぐ「転落対策」も重要な項目です。
窓辺や網戸の近くに家具を置かないようにし、ベランダに出入りする掃き出し窓には補助ロックを設置しておくと安心でしょう。

危険が集まりやすい場所別の見守り方
家の中でも特に注意が必要な場所があります。
エリアごとに対策を考えておくと、日々の見守りがぐっと楽になります。
リビング・ダイニング
ローテーブルやテレビ台の角は、赤ちゃんが転倒したときに頭をぶつけやすい場所です。
テレビボードやローテーブルの角など、赤ちゃんが転倒したときに頭をぶつける可能性がある家具は、クッション材などでガードをしましょう。
ダイニングチェアについても、壁側に移動させ、赤ちゃんの手が届かないようにする工夫が有効です。
キッチン・階段まわり
キッチンには火や刃物など危険なものが多いため、赤ちゃんが自由に出入りできないよう、ベビーゲートで物理的に仕切ることを強くおすすめします。
階段も同様に、上り口・下り口の両方にゲートを設置しておくと、目を離した一瞬の事故を防げます。
棚・扉まわり
棚や扉にストッパーを設置しておくこともおすすめです。
つかまり立ちをした際に扉が開いてしまい、指を挟んだり中の物を取り出してしまったりする危険を防ぐことができます。
つかまり立ちを促す遊び方とおすすめグッズ
安全対策と合わせて、楽しくつかまり立ちを促す関わり方も知っておくと、親子の時間がより豊かになります。
手押し車・ベビージムの活用
手押し車やベビージムなど、つかまり立ちをサポートしてくれるおもちゃを取り入れる方法があります。
音が鳴るものなど工夫がなされた商品も多く、赤ちゃんの興味を引きつけながら自然な形でつかまり立ちを促せます。
ただしプラスチック製の手押し車のなかには軽くて不安定なものもあり、転倒が心配なため、重量や安定性を購入前によく確認しましょう。
おもちゃ選びで気をつけたいこと
家具を使って練習させる場合は角が丸いものや転倒しにくいものを選び、安全面に配慮することが大切です。
無理に立たせるのではなく、赤ちゃんが自分から立ち上がりたくなるような環境づくりを意識すると、成功体験にもつながり、赤ちゃん自身の自信を育むことができます。
なかなか始まらないときの向き合い方
周りの子がどんどんつかまり立ちを始めていると、我が子の成長が遅いのではと不安になることもあるでしょう。
しかし、つかまり立ちになかなか興味を示さない子もいますし、それ自体は決して珍しいことではありません。
1歳を過ぎてからつかまり立ちを始める赤ちゃんも一定数存在するもし1歳半健診など定期健診の場で発達について気になることがあれば、そのタイミングで小児科医や保健師に相談すれば十分です。
日常生活の中で無理に急かす必要はまったくありません。
つかまり立ちに関するよくある質問
ここでは、パパ・ママからよく寄せられる疑問についてまとめました。
Q. つかまり立ちの前にハイハイは必須ですか?
必ずしも必須ではありません。
一般的に、赤ちゃんはつかまり立ちの前にハイハイを覚えますが、なかにはハイハイを挟まずにできるようになる子もいます。
順番よりも、赤ちゃんそれぞれの発達の流れを見守ることが大切です。
Q. つかまり立ちを始めたら家具はどう配置すればいい?
赤ちゃんが安全につかまれるよう、両手でしっかりとつかまることができるかを確認し、ぐらつく家具や軽い家具はできるだけ避けて配置し直すとよいでしょう。
まとめ
つかまり立ちは、多くの場合生後8か月〜10か月頃を目安に始まりますが、個人差がとても大きい成長過程です。
早い子・遅い子、どちらも自然な発達の一部であり、焦る必要はまったくありません。
大切なのは、赤ちゃんが安心してチャレンジできる環境を整えてあげること。
家具の角へのコーナーガードの取り付け、転倒防止グッズの活用、誤飲・転落防止のチェックなど、できることから少しずつ準備しておきましょう。
つかまり立ちが始まる瞬間は、赤ちゃんの成長を間近で感じられるかけがえのない時間でもあります。
安全対策をしっかり整えたうえで、赤ちゃんが自分の足で立とうとする姿を、ぜひ温かく見守ってあげてくださいね。
