「今日は何を作ろう・・・」毎日のご飯作りで頭を悩ませている親御さんは多いのではないでしょうか。3歳頃になると好き嫌いがはっきりしてきて、せっかく作った料理を食べてくれないことも増えてきます。そんなときこそ、多くの3歳児が実際に好きな食べ物を知っておくと、メニュー選びがぐっと楽になります。
この記事では、複数の調査データをもとに3歳児が好きな食べ物ランキングを徹底解説するとともに、好きな野菜の傾向や、偏食に悩んだときの対処法まで幅広くご紹介します。育児の合間にサッと読んで、今日の献立づくりのヒントにしてください。
3歳児の味覚と食の好みの特徴
3歳という年齢は、味覚や咀嚼機能が大きく発達する時期です。
離乳食を終えて幼児食へと移行し、大人と近い食事がとれるようになる一方で、自我の発達によって好き嫌いがはっきりと現れ始める時期でもあります。
自我の発達と「イヤイヤ」が食事に影響する
2歳頃から始まるイヤイヤ期は3歳頃まで続くことが多く、この時期の子どもは「自分で選びたい」「新しいものは怖い」という気持ちが強くなります。
偏食がピークを迎えるのは自我が強くなり、しっかりと会話ができるようになる4〜5歳頃と言われていますが、その入り口となる3歳の時期からすでに好き嫌いのサインが出始める子も少なくありません。
味覚が敏感になる時期でもある
3歳児の味覚や嗜好は発達段階に伴い変化し、この年齢では苦味や酸味に対する敏感さがピークを迎えるため、野菜や新しい味を拒否することが一般的です。
つまり、3歳の子どもが苦い野菜や酸っぱい食べ物を嫌がるのは、決して珍しいことではなく、発達の自然な過程だといえます。
「うちの子だけ好き嫌いが激しい」と悩む必要はないことを、まずは知っておきましょう。

3歳児が好きな食べ物ランキングTOP10
複数の育児メディアや保育施設が実施したアンケート調査を統合すると、幼児期の子どもに人気のメニューには一定の傾向が見られます。
ここでは家庭・保育園それぞれの調査結果をもとに、幼児期の子どもに人気の高い献立の傾向をランキング形式でまとめました。
家庭で人気のメニュー傾向
保育園に通う幼児を対象にした調査では、家で食べる好きな食べ物の回答では1位が「カレーライス」、2位が「唐揚げ」、3位は「オムライス」、4位「うどん」、5位「ハンバーグ」という結果になっています。
3歳児家庭でも同様の傾向が見られ、カレーライスやハンバーグは世代を問わず愛され続ける鉄板メニューだといえるでしょう。
また別の調査では、3歳の子どもの好きな食べ物として、刻んだ野菜を混ぜ込みやすい3歳の子どもが好きな食べ物はハンバーグです。
刻んだ野菜を入れても喜んで食べてくれるという声も紹介されており、ハンバーグは味だけでなく「野菜を混ぜ込める」という調理面のメリットからも支持されていることがわかります。
保育園の給食で人気のメニュー傾向
家庭だけでなく、保育園の給食でも人気メニューの傾向は似通っています。
保育園の給食で好きな献立についてアンケートにて調査したところ、それぞれ1位は「カレーライス」でした。
給食は栄養バランスを考えて作られているにもかかわらず、子どもたちに人気の高いメニューが家庭の好みとほぼ一致している点は、献立作りの参考として心強いポイントです。
これらの調査結果をまとめると、3歳児に人気の高いメニューの傾向は次のようになります。
- カレーライス(甘口・野菜がとろけて食べやすい)
- ハンバーグ(ひき肉で食べやすく、野菜を混ぜ込みやすい)
- 唐揚げ・フライドチキン(カリッとした食感が人気)
- オムライス(卵のやさしい甘さとケチャップ味)
- うどん(つるっとした喉ごしで食べやすい)
- おにぎり(手で持って食べられる安心感)
- グラタン・シチュー(クリーミーな味わい)
- お寿司(酢飯の甘みが子どもにも好まれる)
共通しているのは、「甘み・とろみ・柔らかさ」の3つの要素を兼ね備えたメニューが選ばれやすいという点です。
3歳児はまだ噛む力が十分に発達していないため、パサパサした食感や硬いものよりも、口の中でまとまりやすい料理を好む傾向にあります。
好きな野菜・嫌いな野菜の最新傾向
おかずメニューだけでなく、野菜の好き嫌いについても最新の調査データが公表されています。
ここでは野菜に関する2つの大規模調査を紹介します。
子どもが好きな野菜ランキング
カゴメ株式会社が全国4680人を対象に実施した調査によると、子どもの好きな野菜ランキングでは、1位「トマト」、2位「きゅうり」、3位「ブロッコリー」という結果でした。
トマトはここ数年で順位を上げており、好きな野菜トップの「トマト」は、調理も簡単なタイパ野菜として親からも支持されています。
一方、3歳児に限定した別の調査では少し異なる結果も見られます。
3歳から小学生までの子どもを持つ人に尋ねた「子どもが好きな野菜」TOP5は、カウントダウン順にサツマイモ、ジャガイモ、ブロッコリー、キュウリ、トマトという結果でした。
この調査からは、自然な甘みのあるサツマイモやジャガイモといった「ホクホク系」の野菜が幼児期に特に好まれることがわかります。

子どもが苦手な野菜ランキング
逆に苦手な野菜については、「子どもが嫌いな野菜」TOP5は、同じくタケノコ、ニラ、ネギ、ナス、ピーマンという結果が出ています。
また別の調査年度では嫌いな野菜は、過去の調査では第1位が「ピーマン」なのに対して、ある年は初めて「なす」が僅差で1位となったこともあり、ピーマンとなすは常に苦手野菜の上位に位置していることがわかります。
homealが実施した年齢別の調査では、1歳児は約6割が野菜好きである一方、3歳児は3割超と少なめで、幼児期の子どもが好きな野菜1位は「さつまいも」という結果も出ています。
3歳前後は野菜嫌いが特に強くなりやすい時期であるため、無理に食べさせようとせず、調理法を工夫することが大切です。
人気メニューが選ばれる3つの理由
なぜカレーやハンバーグ、トマトなどのメニューが幼児期に選ばれやすいのでしょうか。
ここでは3つの観点から理由を整理します。
①とろみ・柔らかさで食べやすい
カレーやシチュー、グラタンのようなとろみのある料理は、口の中でまとまりやすく、噛む力が発達段階にある3歳児にとって食べやすいメニューです。
1〜3歳の幼児期は、まだ歯が生えそろっていなかったり、噛む力が弱いため、やわらかくて食べやすいおかずが好まれます。
②見た目や色合いが食欲を刺激する
オムライスの黄色とケチャップの赤、カレーの茶色いとろみなど、視覚的にわかりやすい色合いの料理は子どもの食欲を引き出しやすいといわれています。
にんじんを星型にしたり、野菜をミニサイズにカットして盛りつけるだけで、食への関心が高まりますという指摘もあり、見た目の工夫は献立作りの重要なポイントです。
③甘みのある味付けが好まれる
幼児期の子どもは基本的に甘みを好む傾向が強く、市販のカレーやケチャップ味のオムライスなど、甘口に仕上げられたメニューが人気を集めやすい理由の一つとなっています。
甘み・うま味を活かした薄味の調理が、幼児期の食事の基本と考えるとよいでしょう。
3歳児の偏食への向き合い方
好きな食べ物がわかっても、実際には「せっかく作ったのに食べない」という悩みは尽きません。
ここでは偏食との向き合い方について、専門家の見解を交えて紹介します。
偏食は成長過程で自然に変化する
幼児期の偏食は固定的なものではなく、時期によって変化することが多いとされています。
幼児期の偏食は、ある時期に食べられなくても次第に食べられるようになったり、食べられるようになったかと思うと他の食品を嫌がったりと、好き嫌いの食品が固定化しないことも多いとされています。
つまり、今日食べなかったからといって、その食材を今後もずっと嫌がるとは限らないのです。
無理強いよりも経験の積み重ねを大切に
保育園や幼稚園での環境の変化から食事の楽しさを学んだり、新しい食材との出会いや発見をきっかけにしたりする経験を積むことで、徐々に食べれるようになる場合が多いとされています。
家庭だけで完璧な食事を実現しようとせず、園や友達との食事も成長の機会として活用するという視点が、親御さんの気持ちを軽くしてくれるはずです。
ただし、体重や身長の増加が極端に少ない場合や、食べられる食材が極端に限られている場合は、自己判断せず自治体の3歳児健診や小児科で相談することをおすすめします。

今日から使える献立づくりのコツ
ランキングや調査結果を踏まえたうえで、実際の献立作りに活かせる具体的なコツを紹介します。
苦手な野菜は「混ぜる・刻む」で乗り切る
ピーマンやなすなど苦手な野菜が多いなすやピーマンについては、豆腐ハンバーグや煮込みうどん、かぼちゃのそぼろ煮など、口当たりがよく、パサつかないものを選ぶのがポイントです。
カレーやハンバーグのタネに細かく刻んで混ぜ込む方法は、多くの家庭で実践されている定番テクニックといえます。
週替わりで人気メニューをローテーションする
カレー、ハンバーグ、うどん、オムライスといった人気メニューを軸に、副菜や具材の野菜を変えることで栄養バランスを整えながらマンネリを防ぐことができます。
主菜は子どもの好みに合わせつつ、副菜で野菜の種類を広げるという組み合わせが、無理なく続けられる献立作りのコツです。
盛り付けと食卓の雰囲気を工夫する
味だけでなく、盛り付けや食卓の雰囲気も子どもの食欲に大きく影響します。
家族で一緒に食卓を囲み、楽しい雰囲気の中で食事をすることは、偏食改善の一助になるとされています。
家族で楽しく食卓を囲んで食べること、大人からの「食べられてえらいね」などの励ましにより、自分から食べようとする気持ちが育ち偏食を直すことにつながります。
よくある質問
3歳児は一日にどのくらい食べればいいの?
食事量は体格や活動量によって個人差が大きいため、一概に「これだけ食べるべき」という基準を当てはめる必要はありません。
目安の量よりも、成長曲線に沿って身長・体重が順調に増えているかどうかを、健診などで確認していくことが大切です。
好きなものばかり食べさせても大丈夫?
好きなメニューを軸にしながら、少量ずつ新しい食材や苦手な食材を取り入れていく方法が現実的です。
「完璧な栄養バランス」を毎食で目指すのではなく、1週間単位で栄養が偏っていないかを大まかに把握するくらいの気持ちで十分です。
野菜を全く食べないときはどうすればいい?
野菜が苦手な場合は、果物やスープ、ジュースなどで代用する方法もあります。
野菜が苦手な子供には、果物を積極的に摂取してビタミンとミネラルを摂取しましょうという工夫も紹介されており、野菜そのものにこだわらず、栄養素の観点から代替食品を検討するのも一つの方法です。
まとめ
3歳児が好きな食べ物には、カレーライスやハンバーグ、唐揚げ、オムライス、うどんといった「甘み・とろみ・柔らかさ」を兼ね備えたメニューが多く選ばれる傾向にあります。
野菜についてはトマトやきゅうり、ブロッコリー、さつまいもといった食べやすく甘みのある野菜が好まれる一方、ピーマンやなす、ニラなどは苦手な野菜として上位に挙がり続けています。
3歳頃の偏食は自我の発達や味覚の変化による自然な現象であり、今食べないからといって焦る必要はありません。
人気メニューを軸にしながら、刻む・混ぜる・盛り付けを工夫するなど無理のない範囲で野菜や新しい食材に触れる機会を増やしていくことが、長い目で見た食育につながります。
毎日の献立作りは大変ですが、多くの家庭が同じような悩みを抱えながら試行錯誤しています。
今回紹介したランキングやコツを参考に、親子でご飯の時間を少しでも楽しく過ごしていただければ幸いです。