「絵本コーナーに行っても、どれを選べばいいかわからない・・・」そんな悩みを抱えている親御さんはとても多いのではないでしょうか。書店やネットショップにはたくさんの絵本が並んでいて、月齢に合ったものを見極めるのは意外と難しいものです。
この記事では、0歳から3歳までの赤ちゃん・幼児に人気の絵本を年齢別にランキング形式で紹介するとともに、世代を超えて愛され続けるロングセラー絵本がなぜ今も選ばれ続けているのかを、実際のデータや調査結果を交えて解説していきます。読み聞かせが子どもの発達にどう役立つのか、絵本選びで気をつけたいポイントまで、この1記事で網羅できるようにまとめました。忙しい毎日の中でも、親子のかけがえのない時間を楽しむヒントにしていただければうれしいです。

0~3歳の絵本選びで大切なポイント
絵本選びに正解はありませんが、月齢や発達段階に合わせることで、赤ちゃんや幼児はより絵本を楽しめるようになります。
まずは絵本を選ぶ際の基本的な考え方を確認しておきましょう。
発達段階に合わせた絵本を選ぶ
0歳の赤ちゃんはまだ視力が発達しておらず、周囲のものがぼんやりとしか見えません。
そのため、白黒やはっきりした色使いで、大きくシンプルな形が描かれた絵本が向いているとされています。
0歳の赤ちゃんに絵本を選ぶなら、シンプルな文や絵で、繰り返しの展開を楽しめる絵本がおすすめです。
0歳児の視力は未発達のため、周りのものがぼんやりとしか見えないといわれています。
そのため、白と黒など明暗がはっきりしていてカラフルな色使いがなされている絵や大きくてシンプルな形が描かれている作品だとより楽しみやすいです。
1歳を過ぎるとつかまり立ちや歩行が始まり、指先も器用になってきます。
この時期は擬音語やリズムのある文章、しかけ絵本など、五感を使って楽しめる絵本が人気です。
2歳から3歳になると言葉の理解力がぐんと伸び、ストーリー性のあるお話や、お友達との関わりを描いた絵本にも興味を持ち始めます。
丈夫さと安全性を確認する
赤ちゃんは絵本を舐めたり、かじったり、時には破ってしまったりすることもあります。
角が丸くカットされた厚紙製のボードブックを選ぶと、赤ちゃんの手や口を傷つけるリスクを減らせます。
もし絵本を破ってしまったときは、「絵本が痛がってるよ」と優しく伝えながら、絵本を大切に扱うことを気長に教えていくとよいでしょう。
親子のふれあいを楽しむ視点を持つ
絵本選びで最も大切なのは、内容が「教育的かどうか」よりも、親子で一緒に楽しめるかどうかという視点です。
ランキングや口コミはあくまで参考のひとつとして活用し、実際にお子さんの反応を見ながら、我が家の「お気に入り」を見つけていく過程そのものを楽しんでみてください。
0歳児に人気の絵本ランキング
0歳から1歳の赤ちゃんに向けた絵本は、シンプルな繰り返しや、赤ちゃんが安心できる声の掛け合いが楽しめるものが定番です。
ここでは、多くの親から支持されている作品の傾向を紹介します。
繰り返しとリズムが魅力の絵本
赤ちゃん絵本のロングセラーとして真っ先に名前が挙がるのが「いないいないばあ」です。
2017年に刊行50周年を迎えた、日本初の本格的なあかちゃん絵本として知られており、半世紀以上にわたって親から子へ読み継がれてきました。
シンプルな「いないいない・ばあ」の繰り返しは、赤ちゃんにとって安心感と楽しさの両方を与えてくれます。
同じく赤ちゃん絵本の定番として人気なのが、金魚やアヒルなどの生き物が次々とくっついていく様子を描いた絵本です。
金魚やアヒルなど、「くっついた」のくり返しが楽しい赤ちゃん絵本として、多くの家庭でファーストブックに選ばれています。
触感や仕掛けで遊べる絵本
ボードブック(厚紙絵本)タイプの人気も高く、通販サイトのランキングでも上位を占めています。
実際にアカチャンホンポのオンラインショップでは、Sassyのあかちゃんえほん ぽけっと にこにこや、はらぺこあおむし ボードブックといった作品が人気ランキングの上位に入っています。
舐めても壊れにくく、色彩がはっきりしているデザインは、0歳児の興味を引きやすい特徴です。
1歳児に人気の絵本ランキング
1歳になると自分でページをめくれるようになり、絵本への関わり方が大きく変わります。
動きのある絵や、簡単な言葉のやりとりが楽しめる絵本が人気を集めています。
言葉のリズムを楽しむ絵本
1歳児向け絵本の代表格として長く支持されているのが「だるまさんシリーズ」です。
左右に揺れたり、姿を変えたりするだるまさんのユーモラスな動きは、言葉がまだ十分に話せない1歳児でも笑顔にできる力を持っています。
実際の利用者の声として、1歳2ヶ月の我が子がハマっております。
簡単な言葉ながら、リズムやだるまさんの動きが良いのでしょうという感想も寄せられています。

実際の子どもの反応をもとにした賞も参考に
絵本選びに迷ったときは、実際の子どもの反応を集計したランキングも参考になります。
講談社が実施している子育て中の親1000人が子どもの反応を見て選んだリアルランキング「げんき絵本大賞」のような企画は、大人の視点だけでなく、実際に子どもがどう反応したかを重視しているため、信頼度の高い情報源のひとつといえます。
五味太郎さんの代表作も長く愛される
1歳から2歳向けの絵本として「きんぎょがにげた」も高い人気を誇ります。
0歳の頃から、何年も繰り返し読み続けている子が多いというこの作品『きんぎょがにげた』は、なんと発売から40年も経つ、五味太郎さんの代表作の一つです。
金魚を探す「探し遊び」の要素があり、指さしができるようになった時期の赤ちゃんへのプレゼントにも選ばれています。
2~3歳児に人気の絵本ランキング
2歳から3歳になると、言葉の理解力が急速に発達し、簡単なストーリーを追えるようになります。
お友達との関わりや、日常生活の中の出来事を描いた絵本への関心も高まる時期です。
世界的ベストセラーの定番絵本
この年齢帯で欠かせないのが「はらぺこあおむし」です。
穴あきの仕掛けをこらし、数や曜日の認識もとりいれた、世界的なベストセラー絵本として、数十年にわたり世界中の子どもたちに愛されています。
あおむしがちょうちょに変身する仕掛けは、何度読んでも新しい発見がある構成になっています。
生活習慣やお友達との関わりを描く絵本
3歳頃になると、食事やトイレなど自分でできることが増え、好奇心や知識欲も強くなります。
言葉も豊かになり、食事やトイレなど少しずつひとりでできることが増える3歳頃。
体力もついてきて、さらに好奇心も知識欲も強くなります。
この時期には、お友達との関わり方が自然に理解できるような絵本が特に人気です。
累計発行部数が示す絵本の人気
近年、赤ちゃん絵本のロングセラーとして注目したいのが「しましまぐるぐる」です。
この作品は2009年の発売から今まで長く愛され、たくさんの赤ちゃんを笑顔にしてきた、350万部突破のベストセラー絵本として、児童書ジャンルの年間ランキングでも上位に選ばれています。
発売から10年以上経った今も高い人気を保ち続けている点は、絵本の完成度の高さを裏付ける事実といえるでしょう。
世代を超えて愛されるロングセラーの魅力
絵本の世界には、発売から数十年経っても変わらず愛され続けている作品が数多く存在します。
なぜロングセラー絵本はこれほど長く支持されるのでしょうか。
シンプルな構成が世代を超えて通用する
「もこもこもこ」のように、意味のある言葉をほとんど使わず、擬音だけで構成された絵本があります。
この作品について絵本ナビ編集部は出てくる言葉は「もこ」「にょき」「ぽろり」と奇妙な擬音ばかりと紹介しつつも、赤ちゃんも大人も自由に読み方をアレンジして楽しめる点が、長く愛される理由になっていると分析しています。
シンプルであるがゆえに、時代やトレンドに左右されず読み継がれてきたのです。
親自身の思い出が次の世代へつながる
ロングセラー絵本の大きな魅力は、親世代が子どもの頃に読んだ絵本を、自分の子どもにも読んであげられるという体験そのものにあります。
お父さん・お母さんが赤ちゃんの頃に触れてきたロングセラー絵本は、今も色あせることがありませんという指摘の通り、絵本を通じて親子の世代をつなぐ体験ができる点は、他のおもちゃにはない独自の価値です。
また「ねないこだれだ」のように、少し怖さを含んだ絵本が長く人気を保っているケースもあります。
怖いという体験は、感情を豊かに育む大切な要素なのですという考え方もあり、単に「かわいい」「楽しい」だけでなく、さまざまな感情に触れられることがロングセラーの条件のひとつになっているようです。

読み聞かせが子どもに与える効果
絵本選びと同じくらい気になるのが、「読み聞かせにはどんな効果があるのか」という点です。
ここでは公的機関の調査結果をもとに、読み聞かせの効果を整理します。
語彙力や国語力への好影響
文部科学省が実施した学力調査では、幼児期に読み聞かせを積極的に行っていた家庭の子どもほど、学力テストの平均正答率が高い傾向が確認されています。
国語だけでなく算数の正答率にも良い影響が見られたと報告されており、読み聞かせが言語能力全般の基礎を育んでいることがうかがえます。
詳しい調査内容は文部科学省の公式サイトでも公開されています。
読書習慣の土台づくりにつながる
読み聞かせをしてもらっていた期間が長い子どもほど、成長後の読書量が多くなるという調査結果もあります。
幼少期の読み聞かせは、単発の効果ではなく、その後の読書習慣という長期的な土台づくりに直結する行動だと考えられます。
幼児教育の指針にも位置づけられている
幼保連携型認定こども園教育・保育要領においても、絵本は言葉の領域における重要な教材として位置づけられています。
絵本や物語などに親しむことで、保育教諭や友達と心を通わせる一体感を得たり、興味を持って聞き、想像する楽しさを味わったりすることを目指すとされており、家庭での読み聞かせは保育・教育現場での取り組みとも地続きになっているのです。
絵本選びで気をつけたい注意点
絵本は基本的に安全な遊び道具ですが、月齢によっては注意しておきたい点もあります。
誤飲や小さな部品には要注意
しかけ絵本の中には、小さなパーツが取れやすいものもあるため、0歳から1歳の赤ちゃんに与える際は事前に確認しましょう。
特にシールやパーツが貼り付けられているタイプは、月齢が低いうちは避けるか、必ず大人が近くで見守りながら遊ばせることをおすすめします。
「教育的でなければ」と気負いすぎない
読み聞かせの効果が注目される一方で、「学びにつながる絵本を選ばなければ」と気負いすぎてしまう親御さんも少なくありません。
しかし、子どもが心から楽しめる絵本こそが、結果的に最も良い読み聞かせ体験につながるという視点を忘れないようにしたいものです。
難しいことを考えすぎず、まずは親子で一緒に笑える一冊を探すことから始めてみましょう。
プレゼントに選ばれる絵本の特徴
出産祝いや誕生日プレゼントとして絵本を選ぶ場面も多いはずです。
プレゼント用に選ばれやすい絵本には、いくつかの共通点があります。
贈った相手を選ばない定番作品
プレゼント用として選ばれる絵本は、性別や好みを問わず楽しめる定番作品が中心です。
1〜2歳頃のお子さんにそろそろ絵本を、とお探しのママパパや、赤ちゃんがいるご家庭へのプレゼントに選ばれる作品は、長年の実績があり失敗しにくいという安心感が支持されている理由のひとつです。
ギフト仕様やセット商品も人気
近年は、絵本単体だけでなく、複数冊をまとめたセットや、タオルなどの雑貨とセットになったギフト仕様の商品も増えています。
ラッピングされた状態で届く商品は、贈る側にとっても手間がかからず、選ばれやすい傾向があります。
まとめ
0歳から3歳向けの絵本は、月齢による発達の違いに合わせて選ぶことが何より大切です。
0歳児にはシンプルな繰り返しと明暗のはっきりした絵、1歳児にはリズムや動きのある展開、2歳から3歳児にはストーリー性のある絵本が向いている傾向があります。
今回ご紹介した「はらぺこあおむし」「いないいないばあ」「きんぎょがにげた」「だるまさんシリーズ」「しましまぐるぐる」といったロングセラー絵本は、いずれも発売から長い年月を経ても支持され続けている実績のある作品です。
ランキングはあくまで参考情報にすぎず、最終的にはお子さんの反応を見ながら「わが家の一冊」を見つけていくことが一番大切です。
読み聞かせの時間は、子どもの語彙力や想像力を育むだけでなく、親子にとってかけがえのないふれあいの時間にもなります。
今日紹介した絵本たちをヒントに、ぜひ親子で絵本の世界を楽しんでみてください。