「離乳食でお肉はいつから始めればいいの?」「鶏ささみってどうやって調理するの?」と悩むパパママは多いものです。お粥や野菜には慣れてきたけれど、お肉は脂肪やアレルギーが気になって、なかなか踏み出せないという声もよく聞かれます。
お肉は赤ちゃんの体をつくる大切なたんぱく質源であり、鉄分や亜鉛など成長に欠かせない栄養素もたっぷり含まれています。月齢に合わせて正しく進めれば、離乳食の幅がぐっと広がり、毎日のごはん作りがもっと楽しくなります。
この記事では、鶏ささみから始める月齢別の進め方を中心に、下ごしらえのコツ、目安量、アレルギー対策、忙しい日に役立つ冷凍ストック術まで、初めてでも安心してチャレンジできる情報を網羅的にまとめました。読み終えるころには、「うちの子に早く食べさせてあげたい!」とワクワクする内容です。
離乳食の肉はいつから始める?
赤ちゃんの胃腸はまだ未熟で、脂質やたんぱく質を分解する力が大人ほど発達していません。
だからこそ、お肉を取り入れるタイミングと種類選びはとても大切です。
お肉デビューは生後7〜8ヶ月ごろが目安
離乳食でお肉を取り入れるのは、離乳食中期にあたる生後7〜8ヶ月頃が目安です。
最初に取り入れるお肉としては、赤ちゃんの内臓への負担が少ない鶏肉がおすすめで、中でもささみは脂肪分が少なく、たんぱく質が豊富なので、離乳食にぴったりの食材とされています。
豆腐や白身魚など、消化のよいたんぱく質源にすでに慣れていることがスタートの条件です。
肉は離乳食初期には与えず、離乳食中期に低脂肪でやわらかく、消化吸収の良い鶏ささみ肉から始めます。
焦らず、赤ちゃんの様子を見ながら進めましょう。
鶏→牛→豚の順番がおすすめ
お肉の種類によって脂質や鉄分量が異なるため、進める順番にもコツがあります。
厚生労働省の基準では5〜6ヶ月から卵黄、豆腐、白身魚を試してみることが推奨されており、鶏、豚、牛に関してはだいたい7ヶ月ごろから脂質の少ない部位を使用します。
一般的には鶏ささみ→鶏むね肉→鶏もも肉→牛赤身→豚赤身、という流れがスムーズです。
始める前にチェックしたいサイン
お肉に進む前に、以下のサインが見られるか確認しましょう。
- 豆腐や白身魚を問題なく食べられている
- 1日2回食のリズムが安定している
- 舌で食べ物をつぶせるようになっている
- 下痢や便秘などお腹のトラブルがない
体調が優れないときや初めての食材が続いた直後は避け、平日の午前中など、万が一の体調変化にすぐ対応できるタイミングで始めましょう。

なぜ鶏ささみから始めるの?
「最初のお肉は鶏ささみ」とよく言われますが、その理由を知っておくと納得して進められます。
脂肪が少なく消化に優しい
鶏肉の中でも特に高たんぱくで脂肪分が少ない鶏ささみは、ビタミンAなどビタミンも豊富に含まれており、消化もいいため離乳食期の赤ちゃんが最初に食べる肉類としてはぴったりな食材です。
胃腸がまだ未熟な赤ちゃんでも負担になりにくく、安心して取り入れられます。
たんぱく質と栄養素のバランスが優秀
日本食品標準成分表(8訂)では、若どり/ささみ/生で100gあたり23.9gのタンパク質を含み、脂質は0.8gとかなり少ない部類です。
鉄分や亜鉛もバランスよく含まれており、母乳やミルクだけでは不足しがちな栄養を補える点も魅力です。
白身魚と栄養価が似ていて切り替えやすい
タンパク質と脂質の量については、白身魚で用いられることの多いカレイやヒラメ、タイなどと比較した場合大きな差はなく、食べやすい方を用いるのがおすすめです。
白身魚に慣れている赤ちゃんなら、ささみへの移行もスムーズに進められます。
鶏ささみの下ごしらえと調理のコツ
ささみはパサつきやすく、調理に少し工夫が必要です。
コツを押さえれば、赤ちゃんも喜んで食べてくれます。
筋取りは必須!基本の下処理
鶏ささみの筋の部分はかたく、赤ちゃんが飲み込みづらいのでしっかり取り除いてから調理しましょう。
包丁の背でしごくように引っ張ると、きれいに筋が外れます。
パサつきを防ぐ茹で方
片栗粉をまぶしてから茹でると、パサつきを抑えてしっとり仕上がります。
身を「肉たたき」などでたたいてから、片栗粉をまぶして加熱すると食べやすくなります。
さらに、火を止めたあと余熱で蒸らすことで中までしっとりと火が通ります。
食中毒予防は最重要ポイント
鶏肉にはカンピロバクターという食中毒菌が付着している可能性があるため、中心温度75度以上で1分以上の加熱が必須です。
カンピロバクターは熱に弱いので、しっかりと中まで火を通せば問題なく、食べ物の中心の温度が75度以上を維持して、1分以上加熱しましょう。
半生の状態で赤ちゃんに与えるのは絶対にやめましょう。
また、生のささみを切った包丁とまな板で他の食材を切らない、調理後はすぐに手を洗うなど、二次汚染を防ぐ工夫も大切です。

月齢別!肉の進め方完全ガイド
月齢ごとに「いつ・何を・どれくらい」あげればよいかを整理しました。
赤ちゃんの発達には個人差があるため、目安として参考にしてください。
離乳食中期(7〜8ヶ月):鶏ささみ・鶏むね肉
お肉デビューの時期。
最初は鶏ささみのすりつぶしから始めます。
熱湯でゆでてなめらかにすりつぶし、少量の水溶き片栗粉を加えて加熱しとろみをつけ、慣れてきたら細かく刻んで与えましょう。
初めて食べさせるときは小さじ1(5g)から始め、食べ慣れてきたら1日10〜15gを目安にします。
硬さの目安は「絹ごし豆腐くらい」のやわらかさ。
舌でつぶせる絹ごし豆腐くらいのやわらかさになれば問題なく食べられるとされています。
離乳食後期(9〜11ヶ月):鶏もも肉・牛赤身・豚赤身
カミカミ期に入ると、食べられるお肉の種類が一気に増えます。
鶏ささみ・むね肉に慣れたら、鶏もも肉、続いて牛・豚の赤身肉にも挑戦できます。
少し脂ののった青皮魚や肉類を少量から試したり、徐々に量を増やしていきましょう。
形状は5〜8mm程度のみじん切り。
1回あたりの目安量は15g前後です。
ひき肉を使う場合は赤身ひき肉を選び、湯通しして脂を落としてから使うと安心です。
離乳食完了期(12〜18ヶ月):ほとんどのお肉OK
完了期になると、ほとんどのお肉が食べられるようになります。
1回の食事で食べさせる肉類は15〜20gほどで、肉類を含むほとんどの食材を食べられるようになりますが、脂肪分はなるべく取り除くようにしてください。
ハムやウインナーなどの加工肉も食べられますが、脂肪や塩分を薄めるために刻んでから茹で、食べやすいよう小さく切るなどの工夫が必要です。
ひき肉を加工して肉団子にしたり、肉を油で炒めたりといった調理が可能になるので、レシピの幅も広がります。
手づかみ食べが楽しめる肉団子やミニハンバーグもおすすめです。
牛肉・豚肉・レバーの取り入れ方
鶏肉に慣れたら、牛肉・豚肉・レバーも順番にチャレンジしていきましょう。
それぞれの特徴を活かすことで、栄養バランスがぐっと良くなります。
牛肉は鉄分補給に最適
牛肉の赤身には必須アミノ酸や亜鉛、体内に吸収されやすいヘム鉄をたっぷり含んでいるため、免疫力の向上や成長促進に役立ちます。
生後9ヶ月以降に不足しがちな鉄分を補える優秀食材です。
ももやヒレなど脂肪の少ない赤身を選びましょう。
豚肉はビタミンB1が豊富
豚肉はビタミンB1が豊富に含まれているのでおすすめで、脂身のトリミングが大変な場合はヒレ肉を使うと削る必要がないので楽に調理できます。
糖質の代謝を助けるビタミンB1は、活発に動き始める赤ちゃんのエネルギー源として重要です。
レバーは少量から慎重に
レバーは鉄分が非常に豊富ですが、ビタミンAの過剰摂取に注意が必要です。
離乳食後期以降に、ベビーフードのレバーペーストを少量ずつ取り入れるのが安心です。
大人用のレバー料理をそのままあげるのは避け、必ず赤ちゃん用に下処理されたものを少量から始めてください。
加工肉・ひき肉選びの注意点
市販のひき肉は見た目以上に脂肪が含まれているケースが多いため、離乳食で使う場合は、赤身ひき肉と記されているものを選ぶようにしましょう。
ハム・ウインナー・ベーコンは塩分や添加物が多いため、完了期以降に湯通しして少量だけ取り入れるのが鉄則です。

肉のアレルギーと安全に進めるコツ
お肉のアレルギーは比較的少ないものの、ゼロではありません。
正しい知識で備えましょう。
鶏・牛・豚はアレルギー表示推奨品目
鶏、豚、牛は特定原材料に準ずる20品目の中に含まれており、日中病院が空いている時間に挑戦した方が良いとされています。
アレルギーの発症頻度は低いものの、初めて食べさせるときは必ず平日の午前中を選びましょう。
初めての日はスプーン1杯から
初めて食べるときは、1日1回、小さじ1の少量からスタートし、できるだけ午前中に与え、食べた後の機嫌や肌の調子など、体調も見守ることが大切です。
口の周りの赤み、じんましん、嘔吐、下痢などの症状が見られた場合は、すぐに小児科を受診してください。
新鮮なお肉を選ぶ
ドリップとは、お肉から出てくる赤い液体で、お肉の内部から分離して出てきたタンパク質やうまみ成分です。
ドリップが出ているということはお肉のうまみが流れ出し、味が落ちてしまっているため、お肉はドリップの出ていない新鮮なものを選びましょう。
きれいなピンク色でツヤがあり、パックに余分な水分が出ていないものがおすすめです。
忙しいパパママを救う冷凍ストック術
毎食お肉を一から調理するのは大変。
冷凍ストックを上手に使えば、離乳食作りがぐっと楽になります。
1食分ずつ小分け冷凍が基本
鶏ささみ肉1本分(約50g)を加熱調理し、裏ごしして(または細かくほぐして)1回分ずつラップに包んで小分けにするのが効率的で、電子レンジで解凍・加熱するときは水分が蒸発してパサつきやすいので、水分を足してから加熱するのがポイントです。
製氷皿やシリコンカップを活用すると、ぽんと取り出せて便利です。
すりおろし冷凍テクニック
凍ったまますりおろして、加熱調理してもOK。
だまになる場合は、汁物でのばしてあげましょう。
生のささみをラップに包んで冷凍しておけば、必要なときにすりおろして直接お粥やスープに加えられるので、調理時間を大幅に短縮できます。
冷凍保存期間の目安
家庭用冷凍庫では1〜2週間以内に使い切るのが理想です。
長く保存すると冷凍焼けで風味が落ち、赤ちゃんが食べてくれなくなることも。
解凍した離乳食の再冷凍は雑菌が増える原因になるため絶対にやめましょう。
ベビーフードの活用も賢い選択
市販のベビーフードや冷凍ペーストは、忙しい日や外出時の強い味方。
ささみのフレーク缶や鶏レバーペーストなど、自宅では作りにくい食材は積極的に活用しましょう。
手作りとの併用で、ママパパの負担を減らせます。
赤ちゃんがパクパク食べる肉レシピ
月齢別に、実際の食卓で活躍するシンプルレシピをご紹介します。
どれも10分以内で作れるものばかりです。
中期:鶏ささみのとろとろポタージュ
すりおろした冷凍ささみ小さじ1を、野菜スープ大さじ2でゆっくり煮ます。
水溶き片栗粉でとろみをつければ完成。
じゃがいもやかぼちゃのペーストと混ぜると、まろやかで食べやすくなります。
後期:鶏ひき肉と野菜の和風そぼろあん
湯通しした鶏ひき肉15gとみじん切りの人参・玉ねぎを昆布だしで煮込み、しょうゆ数滴で風味付け。
水溶き片栗粉でとろみをつけて、軟飯やうどんにかければ立派な一品に。
「そぼろあん」は応用がきく万能レシピとして覚えておくと便利です。
完了期:手づかみOK!ふわふわミニハンバーグ
合いびき肉20g、絹ごし豆腐20g、すりおろし玉ねぎ、片栗粉少々を混ぜて小さく丸め、フライパンで蒸し焼きに。
牛肉と豚肉の合びき肉で作ると、臭みが少なく食べやすいのでおすすめです。
豆腐を混ぜることで驚くほどふんわり仕上がります。
肉が苦手な赤ちゃんへの工夫
もしお肉を嫌がっても、無理強いは禁物。
肉に含まれるたんぱく質は成長に欠かせない栄養素なので、肉を食べない赤ちゃんには、肉以外の食材でたんぱく質をとるようにしましょう。
たんぱく質を多く含む食材は豆腐や魚、卵などが挙げられます。
少しずつ味や食感に慣れさせながら、焦らず進めることが大切です。
離乳食の肉に関するよくある質問
パパママから寄せられることの多い疑問にお答えします。
レバーはいつから?鉄分補給したいときは?
鶏レバーは離乳食後期(9ヶ月頃)以降が目安。
鉄分豊富ですが、ベビーフードを少量から取り入れるのが安全です。
牛肉の赤身も鉄分補給に役立ちます。
ハム・ウインナーはあげていい?
完了期以降であれば少量可能ですが、塩分・脂質・添加物が多いため、必ず湯通ししてから細かく刻んで使いましょう。
日常的に与えるのは避け、特別なときの彩り程度に留めるのが理想です。
お肉を食べると便にそのまま出てくるけど大丈夫?
消化機能が未熟な時期にはよくあることで、心配いりません。
気になる場合はもう少し細かく刻んだり、すりつぶしたりして調整しましょう。
下痢や嘔吐がなければ問題ありません。
外食やお惣菜の肉料理は?
大人用の味付けは赤ちゃんには濃すぎます。
調味前のお肉を取り分けるか、外食時はベビーフードを持参するのが安心です。
唐揚げや焼肉などの脂っこい料理は、完了期以降でもまだ早いと考えましょう。
まとめ:焦らず楽しく肉デビューを
離乳食のお肉デビューは、生後7〜8ヶ月頃の鶏ささみから始めるのが基本です。
鶏→牛→豚の順で進め、月齢に合った硬さ・大きさ・量を守ることが成功のカギになります。
下ごしらえのひと手間と、しっかりとした加熱、そして新鮮なお肉選び
この3つを意識すれば、赤ちゃんも安心して新しい味と食感を楽しめます。
冷凍ストックやベビーフードを上手に取り入れて、無理なく続けていきましょう。
「今日は何を作ろう?」と悩む日も、この記事を参考にすればきっと心強い味方になるはずです。
赤ちゃんが小さな口でお肉をモグモグする姿は、何度見ても感動的な瞬間。
食べる楽しさを家族みんなで分かち合いながら、かけがえのない離乳食期を笑顔いっぱいで過ごしてくださいね。
