「そろそろストローマグを使わせたいけれど、いつから始めればいいの?」「練習させても全然飲んでくれない・・・」そんなお悩みを抱えるママ・パパはとても多いものです。赤ちゃんが自分でお茶や水をゴクゴク飲めるようになると、お出かけがぐっとラクになり、暑い季節の水分補給も安心。育児の負担がふっと軽くなる、うれしいステップアップです。
とはいえ、ストロー飲みは赤ちゃんにとって「吸って飲む」という新しい動作。うまくいかなくて当たり前なんです。この記事では、ストローマグを始める時期の目安から、無理なくステップアップできる練習方法、嫌がるときの対処法、失敗しないマグ選びまで、まるごと解説します。読み終わるころには「うちの子のペースで、楽しく進めればいいんだ!」と肩の力が抜けているはず。ぜひ最後までお付き合いくださいね。

ストローマグはいつから?開始の目安
まず一番気になる「いつから始めるか」についてお答えします。
結論から言うと、ストローマグの練習は生後6ヶ月頃を目安にスタートするのがおすすめです。
ただし、これはあくまで目安。
赤ちゃんの成長には大きな個人差があるので、「◯ヶ月になったら絶対に始めなきゃ!」と焦る必要はまったくありません。
目安は生後6ヶ月頃から
ストローマグの練習開始は生後6ヶ月頃が目安とされています。
赤ちゃんがストローマグを使用する時期は明確に決まっているわけではありませんが、あまり早い時期に使うと舌や口の機能が未熟でうまく使いこなせないため、生後6ヶ月を目安に練習をはじめると良いとされています。
これはちょうど離乳食がスタートする時期と重なります。
生後6ヶ月頃は、離乳食が始まって口周りの筋肉や飲み込む力が発達し始めるタイミングであり、ストロー飲みに挑戦できる時期の目安となります。
口の機能が育ってくるこの時期は、ストローという新しい道具に挑戦するのにぴったりなのですね。
個人差が大きいので焦らないで
ここで大切なのが「焦らない」こと。
生後6ヶ月ごろから上手にストローで飲める子もいれば、飲めない赤ちゃんもいて、平均的には生後8ヶ月から練習をさせるご家庭が多いのが実情です。
ベネッセの調査でも、保護者408人に聞いたアンケートで、ストロー飲みの練習を始めた時期として最も多かったのは「生後6〜9か月未満」で、8割近くの家庭が生後6か月から1歳半までの間に練習を行っているという結果が出ています。
「◯ヶ月までにできないと発達が遅れているのでは?」と不安になる必要はありません。
個人差はあるものの、1歳になる頃にはほとんどの赤ちゃんがストローで飲めるようになるので、その子のペースを尊重してあげましょう。
1歳半頃までにできればOK
ゴールの目安としては、1歳半になるころにはストロー飲みをできるようになる赤ちゃんが多いと考えておけば安心です。
リッチェルの情報によると、ストローマグは生後5ヶ月〜6ヶ月頃に使い始め、おおよそ2歳頃までに卒業する子が大半とされています。
つまり、練習開始から習得、そして卒業まで、かなり長いスパンで考えて大丈夫。「ゆっくり育っていくもの」とおおらかに構えておきましょう。
ストローマグを使うメリット
そもそも、なぜストローマグの練習をするのでしょうか。「哺乳瓶やコップで十分では?」と思う方もいるかもしれません。
実はストローマグには、育児をラクにしてくれる大きなメリットがたくさんあるんです。
外出時の水分補給がラクになる
最大のメリットは、お出かけ先での水分補給がぐっと手軽になること。
ストローマグを持ち歩くと、出先でも手軽に水分補給でき、熱中症や脱水症状を予防できます。
赤ちゃんは体温調整機能が未発達なため脱水症状を起こしやすく、真夏だけでなく初夏や残暑の秋頃まで熱中症に注意が必要です。
自分でのどの渇きを伝えられない赤ちゃんだからこそ、いつでも水分補給できる環境を整えてあげることが大切です。
また一般的なストローマグには逆流防止の弁がついており、倒れても飲み物がこぼれにくい構造になっているため、バッグの中でもこぼれにくく外出時の持ち運びにも便利です。
ちょっとした外食時でも、テーブルに置いておけば赤ちゃんが自分で飲んでくれるので、パパ・ママの手が空きます。

お口周りの筋肉の発達につながる
ストロー飲みは、お口周りの筋肉を育てるトレーニングにもなります。
ストローマグの使用は、自然にお口周りの筋肉の発達やストロー飲みの練習につながるとされています。「吸う」という動作は、離乳食を食べたり、やがて言葉を話したりする土台にもなる大切な口の運動なのです。
ぐずり対策にもなる
意外と見落としがちなのが、ぐずり対策としての役割。
人混みや公共交通機関で赤ちゃんがぐずった時の対策になるのも、ストローマグの隠れたメリットです。
電車やバスの中で「あーん!」と泣き始めたとき、さっとストローマグを渡すと、飲むことに集中して落ち着いてくれることも。
お守りのように1本持っておくと安心ですね。
コップ飲みが先?ストローが先?
「コップ飲みとストロー飲み、どっちを先に練習させればいいの?」というのも、多くの親御さんが悩むポイント。
実はこれ、専門家の間でも意見が分かれるテーマなんです。
専門家でも意見が分かれるテーマ
コップで飲む方法よりもストローの使い方を先に習得させることは、専門家でも賛否が分かれています。
そのため優劣にこだわるよりも、成長に合わせて練習を始め、赤ちゃんが慣れてきた方を優先して進めるのがよいとされています。
どちらか一方が正解というわけではないので、あまり難しく考えすぎないことが大切です。
一方で、地域の保健所や保育所等では、ストローの前にコップ飲みの練習をすすめるところが多く、コップ飲みは7〜8ヶ月のもぐもぐ期にとり入れることがすすめられているという考え方もあります。
並行して練習するのもおすすめ
迷ったときは、両方を並行して進めるのも一つの手です。
ストローマグを練習する時期になったら、コップ飲みと並行して練習するのがおすすめで、家ではコップ飲み、人が多い外出先ではストロー飲みと使い分けることで、飲むために必要ないろいろな部位の筋肉を偏らずに鍛えることができるとされています。
なお、ストローは必ず通らなければならない道ではありません。
ストローは必ず通る道というわけではなく、スパウトから始めたり、いきなりコップから直飲みする子もいるので、その子に合った方法を見つけてあげられれば十分です。
ストロー飲み練習の5ステップ
ここからは、いよいよ具体的な練習方法です。
いきなりストローマグを渡してもうまく飲めないのが普通。
段階を追って、少しずつステップアップしていくのが成功のコツです。
5つのステップに分けて紹介します。
ステップ1・スパウトマグに慣れる
まずは吸わずに飲めるスパウトマグから。
最初は吸わずに飲めるスパウトマグを使用するとよく、母乳や哺乳瓶の飲み方に近く飲み口の太いスパウトマグから始めて、赤ちゃんをマグから飲むことに慣れさせるのがおすすめです。
スパウトマグは鳥のくちばしのような飲み口がついた容器で、哺乳瓶の飲み口に似ているため赤ちゃんが抵抗感を抱く心配がほとんどないのが特徴です。
ステップ2・ストローに触れて遊ぶ
次に、ストローそのものに親しんでもらいます。
遊びの感覚でストローに慣れさせることも大切で、ストローを赤ちゃんの手に持たせたり口に入れさせたりし、やわらかくて厚みのあるシリコン製のストローを使うとよいでしょう。
ストローは母乳や哺乳瓶と違って吸ってから飲み物が出てくるまで吸い続けなければならないため、まずはストローに慣れさせることが大切なのです。
ステップ3・大人がお手本を見せる
赤ちゃんは大人のマネが大好き。
この習性を活かしましょう。
身近な大人がストローを吸っているところを見せると赤ちゃんが興味をもつので、液体の動きがわかる透明か半透明のストローを使って、おいしそうに飲んでいる様子を見せると効果的です。「ちゅーちゅーするよ」などと声をかけながら、楽しそうに飲んでみせてあげてください。

ステップ4・紙パック飲料で吸う練習
「吸うと飲み物が出てくる」感覚をつかむには、ベビー用の紙パック飲料が便利です。
紙パック飲料のストローを赤ちゃんにくわえさせ、パックの側面を軽く押すと、口の中に飲み物が入っていき、ストローを通じて飲むという体験ができます。
はじめはびっくりして吐き出す子もいますが、徐々に「ストローからは飲み物が出てくる」とわかって慣れてきます。
紙パック飲料の中身は、水分補給にもよい麦茶がおすすめです。
ステップ5・ストローマグで実践
紙パックで吸えるようになったら、いよいよストローマグの出番です。
ストローマグに飲み物を入れて赤ちゃんに渡し、実際に飲む練習をします。
ストローを吸うとおいしい飲み物が出てくると認識していれば、意欲的に吸いついてくれるようになります。
紙パックのように液体を押し出すことができないぶん、より吸う練習になり、ここまで来ればストロー飲みはマスターしたも同然です。
うまく飲めない時の対処法
「手順どおりにやってるのに、全然飲んでくれない・・・」そんなときも大丈夫。
うまくいかないのはよくあることです。
試してほしい対処法を紹介します。
ストローをスポイト代わりに使う
紙パックでもうまくいかないときは、こんな裏ワザがあります。
飲み物にストローを挿して片方の穴を指でふさぐと液体が吸い上げられるので、液体が入ったストローをそのまま赤ちゃんにくわえさせ、吸う素振りを見せたら指を離して飲み物を口に入れます。「吸うまで待って吸ったら出す」を繰り返して、ストローから飲み物が出てくる感覚をつかんでもらう方法です。
紙パック飲料を使うより赤ちゃんの吸う様子を確認しやすく、口に飲み物を入れるタイミングも調整できるのがメリットです。
一旦お休みして時間を置く
それでも嫌がるなら、思い切って休憩を。
赤ちゃんがストローを嫌がるときの対処法は「一旦ストロー練習をやめてみること」で、それは今が赤ちゃんのベストなタイミングではないということだからです。
1歩下がって時間を置いてから再度ストローマグにチャレンジすると、意外にスムーズに習得できるケースもあるので、焦らず1歩ずつ進めましょう。
実際、保育園入園時にストローマグを試したが吸わず、1歳を過ぎた頃に自然に吸い始めたという体験談もあります。
あるとき突然できるようになる、というのも赤ちゃんあるあるなのです。
兄姉や友達の姿を見せる
同じ年頃の子の姿は、大人のお手本以上に効果があることも。
赤ちゃんは親よりも年齢が近い兄・姉や同じくらいの月齢の子どもの動作や仕草の方がより興味を持つこともあるので、親に限らずストローで飲む姿をたくさん見せてやる気を引き出すとよいでしょう。
練習中の注意点
楽しく安全に練習を進めるために、押さえておきたい注意点があります。
ここは事故防止にもかかわる大切なポイントなので、しっかり確認しておきましょう。
必ずそばで見守る
練習中は絶対に赤ちゃんから目を離さないでください。
ストローマグの練習中は、多すぎる量を飲んでむせたり、誤ってマグを落としてケガをしたりすることもあるため、必ず近くで見守り、必要に応じて手助けをすることが大切です。
ストロー部分が柔らかい素材でできているストローマグでも、目に当たると危険なので注意しましょう。
飲み物と量に気をつける
飲ませる中身にも配慮を。
ストロー飲みの練習は、飲み慣れている「水」からスタートするのが安心で、飲み物の温度は常温または人肌程度にしておくと赤ちゃんが驚いてむせるのを防げます。
慣れてきたら麦茶を取り入れるとよいでしょう。
むせる原因になるため、一度にたくさんの量を与えすぎないよう気をつけることも忘れずに。
できなくても叱らない
そして、これが一番大切かもしれません。
うまくできなくても、こぼしても、絶対に叱らないこと。
上手に飲めなくても叱らないことが大切で、パパ・ママがイライラするとその気持ちは赤ちゃんに伝わり、ストローで飲むのが嫌になってしまうかもしれません。
上手くできなくて当たり前ととらえ、赤ちゃんのペースに合わせて練習を進めることが成功への近道です。「取っ手を上手に持てた」「ストローをくわえられた」など、少しでもできたことを探して褒めてあげると、赤ちゃんのやる気もぐんぐん育ちます。
失敗しないマグの選び方
練習をスムーズに進めるには、マグ選びも重要です。「持ちやすさ・漏れにくさ・洗いやすさ」の3つの視点でチェックしましょう。
持ちやすさ・軽さで選ぶ
赤ちゃんが自分で持てるかどうかは大きなポイント。
赤ちゃんの小さな手でも持ちやすいものを選び、できるだけ軽量でハンドル(取っ手)付きのマグがおすすめです。
ハンドルは両サイドについていると手でしっかり持てて、マグを落とさずに飲みやすいです。
ステンレス製のものやストローに重りがついている商品は重い傾向があるので、重さをよく確かめて購入するとよいでしょう。
漏れにくさをチェック
赤ちゃんはマグを振り回したり投げたりするもの。
最初のうちは傾けたり動かしたりしながらストローマグがどういうものか理解する時期なので、逆さまにしても中身が漏れないことも重要ポイントです。
逆流防止弁つきのタイプを選べば、バッグの中で中身がこぼれる心配も減ります。
洗いやすさも大切
毎日のことだからこそ、お手入れのしやすさは見逃せません。
パーツが少なく分解しやすいものは、お手入れがしやすく衛生的に保てます。
マグの内部やストロー部分は雑菌が繁殖しやすいため、使用後は必ず分解して洗い、しっかり乾燥させることが赤ちゃんの健康を守ることにつながります。
なお容量については、一般的に1歳未満で使用する場合は150mL、1歳を過ぎたら300mLの容量がよいとされているので、月齢に合わせて選んでみてください。
先輩ママ・パパの体験談
最後に、実際にストローマグの練習を経験した先輩たちの声を紹介します。
リアルな体験談は、きっと心強い味方になってくれるはずです。
きっかけはさまざま
ストローデビューのきっかけは家庭によって本当にいろいろ。「お風呂上がりの水分補給をきっかけに使うようになった」という声や、「外出先でお茶を飲めるように紙パックのお茶からスタートして、1回目でストローが使えた」という声があります。
日常のちょっとした場面が、絶好の練習チャンスになるのですね。
できるようになる時期は本当に十人十色
生後4ヶ月頃からお風呂上がりにスプーンでお茶を飲ませることから始め、嫌がったらやめて母乳を、を根気強く続けてお茶を飲めるようになり、その後押すと出てくるタイプのストローマグを渡したらすぐに吸えるようになったという体験談もあれば、前述のように1歳を過ぎてから急に飲めるようになった子もいます。
「できる時期は本当に子どもによってバラバラ」というのが、先輩たちの共通した実感です。
大切なのは楽しむ気持ち
先輩ママのある体験談では、「初めは何もできない、上手くいくわけないこと前提で、とにかく根気強くその子にあったやり方を見つけてあげればいい」という言葉が印象的です。
うまくいかない日があっても、それも成長の途中。
赤ちゃんのストレスにならない程度に、ゆっくりと楽しく練習することが何より大切なのです。
まとめ・その子のペースを大切に
ここまで、ストローマグの始める時期から練習方法、注意点、マグ選びまでたっぷり解説してきました。
最後に大切なポイントをおさらいしましょう。
ストローマグの練習は生後6ヶ月頃が目安ですが、1歳半頃までにできればOK。
スパウトマグ→ストローに慣れる→大人のお手本→紙パック→ストローマグ、という5つのステップで少しずつ進めるのが成功のコツです。
うまく飲めなくても、スポイト法を試したり、一旦お休みしたりと、その子に合った方法を探してあげてください。
そして何よりも忘れないでほしいのは、できなくても叱らず、できたことをたくさん褒めてあげること。
ストロー飲みは、赤ちゃんが「自分でできた!」を積み重ねていく、成長の大切な一歩です。
うまくいかない日があっても、それはあなたの育児が間違っているからではありません。
赤ちゃんが一生懸命、自分のペースで頑張っている証拠。
ぜひその過程も一緒に楽しみながら、あたたかく見守ってあげてくださいね。
きっと近いうちに、ストローをちゅーっと吸って得意げに笑う、そんな瞬間がやってきますよ。
