1歳半健診で聞かれること完全ガイド | 準備と流れ

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「1歳半健診の案内が届いたけど、何を聞かれるの?」「うちの子、ちゃんとできるか不安・・・」そんな気持ちを抱えている親御さんは少なくありません。1歳半健診は、子どもの成長を専門家と一緒に確認できる貴重な機会ですが、事前に何を聞かれるのか分からないと緊張してしまいますよね。この記事では、1歳半健診で実際に聞かれる質問内容や当日の流れ、準備しておきたいポイントを、公的資料や医療機関の情報をもとにわかりやすく解説します。読み終える頃には、健診当日を前向きな気持ちで迎えられるはずです。

1歳半健診とは何か基本を知ろう

まずは1歳半健診がどのような制度なのか、基本的な位置づけから確認していきましょう。
何のために行われる健診なのかを知っておくと、当日の質問の意図も理解しやすくなります。

正式名称と法律上の位置づけ

1歳半健診は、正式には「1歳6か月児健康診査」といい、1歳6ヵ月になった赤ちゃんの健康状態を総合的に確認する制度です。
母子保健法により自治体に実施が義務付けられている法定健診で、原則として無料で受けることができます。
母子保健法第12条にも明記されており、満1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児が対象となっています。
法律に基づく健診のため、対象時期になると必ず自治体から案内が届く仕組みになっています。

健診の主な目的

1歳半健診は、各市町村の保健センターなどで主に集団で行われる乳幼児健診の一つであり、子どもの成長、栄養状態、先天的な病気の有無などを確認すると共に、栄養指導や保護者へのサポートを行う、大切な健診です。
具体的には、1.子どもの体の健康、発達の確認 2.子どもの心の健康、発達の確認 3.疾患の有無 4.子どもとその保護者のサポートという4つの目的があります。
それまでの健診との大きな違いは、心の発達も診査対象になる点です。
それまでの健診では、乳児の体の成長、たとえば身長や体重、栄養状態などを確認することを目的としてきましたが、1歳半ごろからは脳幹支配から大脳支配が優位になるため、言葉やコミュニケーション能力の発達もチェックされるようになるのです。

保健センターの明るい待合室で母子健康手帳を持つ母親と1歳半の子ども


問診票で聞かれる内容をチェック

健診当日の前に自宅で記入する問診票には、さまざまな質問が並んでいます。
ここでは代表的な項目を見ていきましょう。

生活習慣に関する質問

問診では、予防接種、既往歴、食事や栄養、睡眠、排泄、生活リズム、育児のサポート状況について確認されます。
またあらかじめ配布された用紙に普段の様子(1日の生活リズム、食事・おやつの内容、遊び、歯磨きの様子など)について記入しておき、当日はこの用紙をもとに保健師との簡単な面談が行われます。
普段の生活そのものが評価対象になるため、特別な準備をするよりも、ありのままの日常を記録することが大切です。

言葉やコミュニケーションに関する質問

赤ちゃんが意味のある単語を2、3語程度話しているか、相手の言うことを理解している様子がみられるかなど、赤ちゃんのコミュニケーションの様子についての質問があります。「ワンワン」「マンマ」のような意味のある言葉をいくつ話すか、名前を呼ばれたら振り向くか、簡単な指示が理解できるかなどが問われることが多いようです。

むし歯予防に関する質問

1歳半健診では歯科に関する質問も重要な位置を占めます。
1歳6か月児では、むし歯の予防が最も重要な課題となります。
むし歯は1歳6か月児で有病者率が低いものの、その後急激に増加していきます。
そのためむし歯の増加に最も大きく影響するのは保育環境であり、個々の子どもの保育環境を把握するとともに、問診や健診でスクリーニングし、適切な指導を行う方針がとられています。
歯磨きの頻度や仕上げ磨きの有無なども聞かれることがあります。

子ども用の歯ブラシで仕上げ磨きをする親と楽しそうな1歳半の子どものアップ


当日の診察で確認される発達項目

問診票とは別に、当日の診察やテストで確認される発達項目についても知っておきましょう。
事前に知っておくことで、当日の様子を落ち着いて見守れます。

積み木を使った微細運動のチェック

1歳半健診では、積み木を使い指先の微細運動の発達を診たり、意味のある言葉や物事を理解できているか、コミュニケーションがとれるかなどを確認したりします。
より具体的には、積み木を2、3個積むことができるかを通じて、子どもの手の巧緻性や空間認識能力をはかります。「どうぞ」「ちょうだい」などの言葉を理解できるかを同時に確認する場合もあります。

指差しによるコミュニケーション確認

指さしは、子どもの社会的な関わりやコミュニケーション能力を評価するための重要な指標です。
健診では、「○○はどれ?」という声掛けに反応して、その絵を指でさせるかを確認します。
絵本に描かれた動物や身近な物を指差しできるかどうかは、言葉の理解度を測る目安の一つとされています。

歩行や身体機能の確認

身体面では、歩行ができるかどうかの確認もあります。
言葉がどのくらい理解できているか・手指はどのくらい発達しているかなどをチェックします。
また身体計測は、診察前に保健師ないしは看護師が担当することを推奨されており、身長は臥位または立位で0.1cm単位まで測定し、体重は幼児では100g単位まで測定します。
頭囲や胸囲も同様に測定され、成長曲線に沿った発育をしているかが確認されます。
注意:これらの項目は「できていないといけない」基準ではなく、あくまで発達の目安です。
個人差が大きい時期なので、一つの項目ができなくても過度に心配する必要はありません。


診察全体でチェックされる主な項目一覧

ここまでの内容を整理し、1歳半健診でチェックされる主な項目を一覧にまとめました。
当日の流れをイメージする参考にしてください。

分野主なチェック内容
身体計測身長、体重、胸囲、頭囲
内科診察胸部・腹部の聴診、皮膚、四肢、大泉門の状態
視覚・聴覚目の動き、耳の聞こえ方の確認
精神・運動発達歩行、積み木、指差し、言葉の理解
歯科歯の生え方、むし歯の有無、口腔内の状態
生活習慣睡眠、食事、排泄、生活リズム

具体的には、身長や体重の測定などによる身体的発育の確認や、精神発達や運動機能の確認、胸部や腹部、鼻や皮膚、四肢などの診察があります。
また、眼と耳の診察とともに視覚と聴覚の確認もあります。
これだけ多くの項目があると聞くと身構えてしまいますが、一つひとつは短時間で終わる簡単な確認がほとんどです。

保健師が乳幼児の身長を測定している健診会場の様子


集団健診と個別健診の違い

1歳半健診には実施形式に2つのパターンがあります。
お住まいの自治体がどちらに該当するか事前に確認しておきましょう。

集団健診の特徴

集団健診では、同じ月齢の子どもと一緒に受診ができ、保健師や歯科医師、栄養士など複数の専門職からアドバイスを受けられるのが特徴です。
他の子どもや保護者と接する機会にもなるため、育児仲間ができるきっかけになることもあります。

個別健診の特徴

個別健診は、かかりつけの医療機関で受診できる場合もあり、待ち時間が短いなどのメリットがあります。
かかりつけ医であれば普段の様子を知ってもらえているため、より突っ込んだ相談がしやすいという利点もあります。
どちらの形式であっても、健診で確認される基本項目自体に大きな違いはありません。


健診をスムーズに受けるための事前準備

当日を落ち着いて迎えるために、事前にできる準備をまとめました。
前もって少し手をかけておくだけで、当日の負担がぐっと減ります。

問診票と持ち物の準備

1歳半健診の詳細は、赤ちゃんが1歳6ヵ月になる1ヵ月前頃に、自治体から郵送でお知らせが来る場合が多いでしょう。
健診の日時や場所などが記載されたお知らせに、問診票や受診票が同封されている場合は、健診前にあらかじめ必要事項を記入しておきます。
持ち物としては健康保険証、子ども医療費受給資格証、母子健康手帳、乳児健康診査受診票が基本セットになります。
ワクチンの追加接種を予定している場合は、ワクチン問診票も忘れずに持参しましょう。

気になることをメモしておく

母子健康手帳の1歳6ヵ月のページにも必要事項を記入するスペースがあるので、忘れず書き入れてください。
また、赤ちゃんのことで気になっていること、聞きたいことをまとめておくと、当日の相談で聞き忘れることがなく安心です。
普段の何気ない疑問こそ、専門家に相談する絶好のチャンスです。
食べ物の好き嫌いや癇癪、寝つきの悪さなど、些細に思えることでも遠慮せずメモしておきましょう。

当日朝の体調確認

当日朝の体温を記入するところがある場合は、体温を測るのを忘れないように気を付けましょう。
発熱している場合は健診を延期できることが多いので、無理に連れて行かず自治体に相談することをおすすめします。


結果で「要観察」と言われたときの対応

健診の結果、経過観察や再診査を勧められることがあります。
ここで大切な心構えを確認しておきましょう。

再診査は珍しいことではない

1歳半健診の当日うまく測定できなかった項目があったり、より詳しい審査が必要な審査項目があったりする場合、再度個別で診査を行う「再診査」になることもあります。
重篤な疾患などの見落としをなくすため、それほど重い疾患や症状がなくても、なるべく再診査を行う方針がとられているため、再診査になっただけで不安になりすぎる必要はないでしょう。
実際、多くの家庭が一度は「要観察」や「再診査」を経験しています。
注意:再診査=重い病気があるという意味ではありません。
慎重に見極めるための一つのステップだと考えましょう。

再診査までにできること

再審査までの期間は、過度に心配する必要はありません。
普段の生活で気になることなどをメモしておき、再診査の際に医師などに聞いてみるとよいでしょう。
気になった様子を動画やメモに残しておくと、再診査の際に専門家へ具体的に伝えられて役立ちます。


1歳半健診に関するよくある質問

最後に、保護者からよく寄せられる質問にお答えします。

Q.積み木や指差しができなくても大丈夫?

上記の項目が必ずできないといけないわけではありません。
心や言葉の発達は1歳半の時点では一人ひとり発達度合いに差があります。
家庭ではできているという場合は、その旨を伝えるとよいでしょう。
健診の場では緊張して普段の力を発揮できない子どもも多いので、その場でできなかったことよりも、家庭での様子を正直に伝えることが重要です。

Q.健診中に相談できる専門家は誰?

乳幼児健診には、医師、歯科医師だけでなく、保健士、場所によっては栄養士、管理栄養士、歯科衛生士、看護師、心理職に従事している人などの専門家がいます。
保護者の方の日ごろの悩みや子どもの様子で気になることあれば、積極的に相談してみましょう。
複数の専門職が揃う機会は貴重なので、この機会を有効に活用しましょう。

Q.健診を受け忘れたらどうなる?

案内が届いても都合が合わず受診できなかった場合は、多くの自治体で別日程での受診や個別対応が可能です。
案内状に記載された連絡先、またはお住まいの自治体の母子保健担当窓口に早めに相談することをおすすめします。
無料で受けられる法定健診のため、時期を逃さないようにしましょう。


まとめ

1歳半健診では、身体測定や内科診察に加えて、積み木や指差し、言葉の理解度など「心の発達」も丁寧に確認されます。
問診票では生活リズムや食事、むし歯予防に関する質問が中心となり、事前に記入しておくことで当日の面談がスムーズに進みます。
大切なのは、健診項目をすべて完璧にクリアすることではなく、子どもの普段の様子を専門家に正直に伝えることです。
もし要観察や再診査になったとしても、それは重い病気を意味するものではなく、より丁寧に子どもの成長を見守るための一つのステップにすぎません。
健診は親子にとって、成長を実感し、育児の悩みを相談できる貴重な機会です。
この記事を参考に、リラックスした気持ちで当日を迎えてくださいね。

より詳しい制度の背景を知りたい方は、こども家庭庁が公表している乳幼児健診に関する資料も参考になります。

こども家庭庁 公式サイト

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