「うちの赤ちゃん、授乳回数は多すぎる?少なすぎる?」「そろそろ間隔があいてもいい頃なのに、まだ頻回授乳・・・」。新米パパ・ママなら誰もが一度は感じる不安ですよね。授乳は赤ちゃんとのスキンシップの時間でもある一方、回数や間隔が目安と違うと心配になってしまうものです。
この記事では、新生児期から生後12か月までの授乳回数・授乳間隔の目安を月齢別の早見表にまとめ、根拠となる公的なガイドラインもあわせて紹介します。読み終える頃には、目の前の赤ちゃんのペースを安心して受け止められるようになるはずです。育児は正解が一つではありません。早見表はあくまで「地図」として活用し、赤ちゃんとの毎日を楽しむヒントにしていただければうれしいです。
授乳回数の月齢別早見表と間隔の目安
まずは全体像をつかむために、月齢ごとの授乳回数・間隔・1回あたりのミルク量の目安を一覧表にまとめました。
母乳育児の場合は赤ちゃんが欲しがるタイミングを優先し、ミルク育児の場合は下記の間隔を目安に進めるとよいでしょう。
| 月齢 | 1日の授乳回数の目安 | 授乳間隔の目安 | ミルクの場合の1回量目安 |
|---|---|---|---|
| 生後0〜1週間 | 8〜12回 | 2〜3時間 | 生後日数×10mL程度 |
| 生後2週間〜1か月 | 8〜12回 | 2〜3時間 | 80〜120mL程度 |
| 生後1〜2か月 | 7〜8回 | 3時間前後 | 120mL前後 |
| 生後2〜3か月 | 6〜8回 | 3〜4時間 | 120〜160mL |
| 生後4〜6か月 | 5〜6回 | 3〜4時間 | 160〜200mL |
| 生後7〜8か月(離乳食2回) | 離乳食2回+授乳3〜4回 | 4〜5時間 | 200mL前後 |
| 生後9〜11か月(離乳食3回) | 離乳食3回+授乳2回 | 5〜6時間 | 200〜220mL |
| 生後12か月以降 | 離乳食3回+授乳1〜2回 | 個人差が大きい | 個人差が大きい |
この表はあくまで一般的な目安です。
赤ちゃんの体格や母乳の分泌量、生活リズムによって個人差が大きく出る部分でもあります。
次の章から、月齢ごとの具体的な特徴を詳しく見ていきましょう。

新生児期(生後0〜1か月)の授乳回数
生まれたばかりの赤ちゃんは、胃の容量がとても小さく、一度にたくさん飲むことができません。
そのため頻回授乳になりやすいのがこの時期の特徴です。
母乳育児の場合の回数と考え方
母乳メインの場合は欲しがるタイミングで1日8回以上の授乳を目安にすると安心です。
母乳は消化がよいためミルクよりお腹が空くのが早く、1〜2時間おきになることも珍しくありません。
頻回授乳は母乳の分泌を促す大切な役割があるため、回数が多いこと自体を心配しすぎる必要はありません。
ミルク育児の場合の回数と量
1回あたりの量は80mL前後、1日の授乳回数は7〜8回程度が目安です。
1回にまとまった量を飲めるようになって授乳リズムが整ってくる赤ちゃんもいれば、まだ頻回に少量ずつ飲みたがる赤ちゃんもいます。
生後1週間ほどまでは「(生後)日数×10mL」を1回量の目安とし、足りなさそうなときはさらに10mLほど追加するという考え方も参考になります。
授乳間隔が安定しないときの対処
新生児の授乳間隔は、2〜3時間おきがひとつの目安です。
これは新生児の胃が小さいことに加え、まだ生活リズムが整っていないためとされています。
長時間眠り続けて授乳間隔が5時間以上あいてしまう場合は、脱水などのリスクもあるため様子を見て起こすことも検討しましょう。
もちろん体重が順調に増えているなら過度に心配する必要はありません。

生後2〜3か月の授乳回数と間隔
首がすわり始め、生活リズムも少しずつ整ってくる時期です。
授乳回数にも変化が現れます。
授乳リズムが整ってくる時期
この頃になると、赤ちゃんの胃も大きくなり、1回に飲める量が増えてきます。
その結果、授乳と授乳の間隔が自然と長くなり、1日の回数はやや減っていく傾向にあります。
昼夜の区別がつき始めるのもこの時期の特徴で、夜にまとまって眠る時間が少しずつ延びる赤ちゃんも出てきます。
母乳とミルクそれぞれの目安
1回あたりの授乳量は、生後2週間頃には80ml、生後1ヶ月頃には100〜120ml程度と徐々に増えていきます。
母乳の場合は母乳育児の場合、頻度の高い授乳は母乳の分泌を促す効果があると言われているため、授乳回数が多くなることは全く問題ありません。
回数だけを見て一喜一憂せず、赤ちゃんの機嫌や体重の増え方も合わせて確認することが大切です。
生後4〜6か月の授乳回数と変化
この時期は離乳食のスタートが視野に入ってくるタイミングでもあります。
授乳回数の目安も少しずつ変わっていきます。
離乳食スタート前後の授乳回数
生後3ヶ月以降の目安としては、母乳なら3〜4時間間隔の1日6〜8回、ミルクなら4〜5時間間隔の1日5回程度となるケースが多いとされています。
生後5〜6か月頃から離乳食を始める場合は、離乳食はあくまで「補助的な栄養」であり、この時期の栄養の中心は変わらず母乳やミルクです。
焦って授乳回数を減らす必要はありません。
授乳間隔が空いてきた場合
授乳間隔が自然に長くなってきた場合でも、体重増加が順調で機嫌もよければ心配は不要です。
逆に、体重の増えが少ない・元気がない・おしっこの回数が極端に少ないといったサインが見られる場合は、自己判断せず早めにかかりつけの小児科や地域の保健センターに相談してください。

生後7か月以降の授乳回数の目安
離乳食が2回食・3回食へと進むにつれて、授乳の役割は少しずつ変化していきます。
離乳食が進む時期の授乳回数
生後9ヶ月以降になると、赤ちゃんは3回食へと離乳食が進みます。
授乳間隔は5〜6時間おきを目安に、回数は離乳食後の3回に加え2回程度、量は1回あたり200〜220ml程度を目安に与えるとされています。
母乳の場合は消化が良いので、先述の目安通りでなくても、欲しがるだけあげても構いません。
卒乳に向けた授乳回数の減り方
生後12か月を過ぎる頃から、離乳食が食事の中心となり、授乳回数はさらに減っていく赤ちゃんが多くなります。
ただし卒乳の時期に「正解」はなく、1歳を過ぎても母乳を続けること自体に問題はありません。
厚生労働省の授乳・離乳の支援ガイドでも、授乳をいつまで続けるかは保護者の考えを尊重するべきとされています。
詳細は下記の公的資料もあわせてご確認ください。
母乳とミルクで異なる授乳回数の考え方
同じ月齢でも、母乳とミルクでは授乳回数の目安の考え方が少し異なります。
母乳は「欲しがるだけ」が基本
母乳は消化吸収がよく、赤ちゃんによって分泌のペースも異なるため、回数を厳密に決めるよりも「欲しがるサインが出たら飲ませる」という考え方が基本です。
頻回授乳になっても、それは母乳育児では自然なことといえます。
ミルクは間隔を意識する理由
一方でミルクは腹持ちがよく、消化にも時間がかかるため、次の授乳までにある程度の間隔をあけることが推奨されています。
母乳は欲しがるだけ飲ませてOKとされる一方、ミルクは飲みすぎによる胃腸への負担を避けるためにも、目安の間隔を意識するとよいでしょう。
混合栄養の場合は、母乳を先に与えたあとにミルクを補う形が一般的です。
授乳回数が目安と違うときの対処法
早見表の数字はあくまで平均的な目安にすぎません。
ここでは回数が目安とずれている場合の考え方を紹介します。
回数が多すぎる・少なすぎるとき
授乳回数が表より多くても、それが赤ちゃんの成長曲線に沿って体重が増えているサインであれば問題ないことがほとんどです。
逆に回数が少なくても、1回にしっかり飲めていて機嫌がよいなら心配しすぎなくて大丈夫です。
回数という「数字」よりも赤ちゃん全体の様子を見ることが何より大切だと覚えておきましょう。
体重や機嫌でチェックするポイント
大事なのは、授乳回数だけで足りている・足りていないと決めつけないことです。
体重が順調に増えていて、おしっこがしっかり出ているなら、回数に多少の個人差があっても過度に心配しすぎる必要はありません。
母子健康手帳の成長曲線に沿って体重が推移しているか、定期的に確認する習慣をつけておくと安心です。
体重の増加が長期間にわたって停滞している場合は、迷わず専門家に相談してください。
授乳に関するよくある疑問と回答
最後に、授乳回数にまつわるよくある疑問をまとめて紹介します。
授乳間隔が短くて疲れてしまう
新生児期はどうしても授乳間隔が短くなりがちで、心身ともに疲れを感じやすい時期です。
一人で抱え込まず、パートナーや家族と授乳・搾乳の役割を分担することも大切な工夫のひとつです。
地域の保健センターや助産師外来など、相談できる窓口を事前に把握しておくと、いざというときに心強いでしょう。
夜中の授乳はいつまで必要か
夜間の授乳がいつまで必要かは赤ちゃんによって差が大きく、生後3〜4か月頃から夜にまとまって眠る子もいれば、1歳前後まで夜間授乳が続く子もいます。
夜間授乳の有無だけで発達の良し悪しを判断する必要はありません。
体重増加や日中の機嫌が良好であれば、赤ちゃん自身のペースを尊重してあげましょう。
まとめ
今回は、新生児期から生後12か月までの授乳回数・授乳間隔の目安を月齢別の早見表として紹介しました。
授乳回数の早見表はあくまで目安であり、赤ちゃんそれぞれの個性やペースを優先することが何より大切です。
回数や間隔が表と違っていても、体重が順調に増え、機嫌よく過ごせているなら心配しすぎる必要はありません。
不安なことがあれば、一人で悩まず、かかりつけの小児科医や地域の保健センター、助産師といった専門家に気軽に相談してみてください。
早見表を「安心のための地図」として活用しながら、赤ちゃんとの授乳タイムを少しずつ自分たちらしいリズムに育てていけたら、育児はもっと楽しく感じられるはずです。
