「今日はまだうんちが出ていないけど大丈夫かな」「急に回数が増えた気がする」 赤ちゃんのおむつ替えのたびに、うんちの回数や様子が気になってしまう方は多いのではないでしょうか。赤ちゃんのうんちは月齢によって回数や状態が大きく変化するため、目安を知らないと些細な変化にも不安を感じてしまいがちです。
この記事では、新生児期から1歳頃までの月齢別のうんち回数の目安を早見表でわかりやすく整理し、母乳とミルクの違いや、便秘・下痢などのトラブルへの対処法まで、育児中の親御さんが知りたい情報を1つの記事に網羅しました。読み終える頃には、赤ちゃんのうんちに対する不安が少し軽くなり、日々のお世話がもっと楽しく感じられるはずです。
赤ちゃんのうんち回数早見表【月齢別】
まずは、月齢ごとのうんちの回数の目安を一覧表でチェックしてみましょう。
回数はあくまで平均的な目安であり、個人差が非常に大きいことを前提に見てください。
月齢別回数の一覧表
| 月齢 | うんちの回数の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 生後0〜1週間 | 1日5回以上 | 胎便から黄色便へ変化 |
| 生後1〜2ヶ月 | 1日1〜8回程度 | 個人差が非常に大きい時期 |
| 生後3〜4ヶ月 | 1日2〜4回程度 | 回数が落ち着き始める |
| 生後5〜6ヶ月 | 1日2〜4回程度 | 離乳食開始で変化しやすい |
| 生後7〜12ヶ月 | 1日1〜2回程度 | 離乳食の進行で固形化 |
新生児期については、生後5〜6日ごろには1日に5回以上うんちが出ることが多いとされており、これは母乳やミルクをしっかり飲めているサインでもあると考えられています。小児科オンラインジャーナルの解説によると、赤ちゃんは産まれたその日から次の日くらいまでに初めての便を出し、それから回数も量も増えていき、生後5〜6日くらいには1日に5回以上便が出ることが多いとされています。

生後1〜2ヶ月は個人差が大きい時期
生後1〜2ヶ月頃は、うんちの回数にもっとも個人差が出やすい時期といえます。赤ちゃん&子育てインフォの解説では、1〜2ヶ月ごろのうんちはゆるくて水っぽく量も少なめで、回数は個人差が大きく1日に8回の子もいれば1回の子もいるとされています。
この時期は「よそのお子さんより回数が少ない」「多すぎる」と比較してしまいがちですが、機嫌がよく体重が順調に増えていれば心配いらないケースがほとんどです。
離乳食開始後は回数が減少する傾向
生後5〜6ヶ月頃に離乳食が始まると、うんちの回数は減少していく傾向にあります。
花王メリーズの解説でも生後5〜6カ月のうんちは1日2〜4回が目安で、離乳食が始まることで開始直後は一時的に状態が変化することもあるとされています。
さらに離乳食が進む生後5〜6ヶ月以降については、排便回数はさらに減り、目安としては1日1〜2回程度になるという報告もあります。
うんちの色も茶色っぽく変化し、においも大人に近づいていきます。
母乳とミルクでうんちの回数は違う?
赤ちゃんの栄養方法によって、うんちの回数や状態に違いが見られることも知られています。
母乳育児の赤ちゃんの特徴
一般的に、母乳のみで育つ赤ちゃんはミルク育児の赤ちゃんに比べてうんちの回数が多くなる傾向があります。
森永乳業の情報サイトでは一般的に母乳のみの赤ちゃんの排便回数はミルクのみ・混合栄養の赤ちゃんに比べて排便回数が多い傾向にあると説明されています。
また、母乳で育つ赤ちゃんのうんちは水っぽい〜泥状のことが多い一方、ミルクで育つ赤ちゃんのうんちは粘土状など、やや固形分が多い傾向があるとされ、栄養方法によって便の性状にも違いが出ることがわかります。
ミルク育児の赤ちゃんの特徴
ミルクを飲む赤ちゃんは、母乳のみの赤ちゃんに比べて回数がやや少なくなる傾向があります。
ユニ・チャームの解説でも回数には個人差があるものの新生児期よりはやや減り、一般的にはミルクの赤ちゃんのほうがうんちの回数は少なくなる傾向がみられるとされています。
ただし生後6ヶ月頃になるとその差は小さくなるという報告もあり、成長とともに栄養方法による差は目立たなくなっていきます。
なお、母乳とミルクの違いでからだの発育速度に大きな違いはなく、母乳とミルクに含まれる成分や消化性、腸内細菌の形成に違いが生じるためにうんちの回数や形状に影響をあたえると考えられているとされており、どちらの栄養方法を選んでも赤ちゃんの発育そのものへの心配は不要です。
うんちの色や形状もあわせてチェックしよう
回数だけでなく、うんちの色や形状も赤ちゃんの健康状態を知る大切な手がかりになります。

健康なうんちの色の変化
生まれたばかりの赤ちゃんのうんちは黒っぽくねばねばした胎便ですが、母乳やミルクを飲み始めると変化していきます。花王メリーズの解説では、生まれた直後のうんちは黒っぽくねばねば(胎便)していますが、母乳・ミルクを飲み始めると黄色っぽいうんちになり、うんちに白いつぶつぶが見られることもあるとされています。
母子健康手帳には便色を確認するためのカードが掲載されており、生後2週間・1ヶ月・4ヶ月頃の健診時に便の色を確認することが推奨されています。
黄色いうんちについては、子育てサプリの解説によればうんちが黄色いのは肝臓で作られる消化酵素「胆汁」に含まれるビリルビンという色素が混ざっているためで、黄色いうんちをするのは健康な状態なので基本的に心配いらないとされています。
注意が必要なうんちの色
母子健康手帳の便色カードで1〜3番に近い、薄いクリーム色〜灰白色のうんちが続く場合は、胆道閉鎖症など重大な病気のサインである可能性があるため、早めに小児科を受診してください。
また、血が全体に混ざったような赤いうんちが出た場合も、食中毒や腸重積症などの可能性が考えられるため注意が必要です。
うんちの色に気になる点があれば、実際のうんちを写真に撮るか、可能であれば持参して小児科を受診すると診断がスムーズになります。
うんちの回数が少ない・出ない時の便秘サイン
うんちの回数が減ると「便秘では」と心配になる親御さんは多いですが、回数の少なさだけでは便秘と判断できない点に注意が必要です。
回数より重視すべきポイント
多くの小児科医が指摘するのは、うんちが出ない日数そのものよりも、赤ちゃんの様子を総合的に見ることの重要性です。
ある小児科クリニックの解説では2〜3日に1回でも苦しそうでない・やわらかい便であれば心配ないことが多く、毎日出ていても硬くて痛がる場合は便秘の可能性があるとされ、回数よりも出すときの様子が重要だと説明されています。
また別の小児科医院では、1〜2日排便がなかったとしても元気で食欲があり、スムーズにうんちが出るようなら特に心配は要らないとしています。
一方で、3〜5日以上うんちが出ない、うんちが少量しか出ず硬い、授乳後にすぐ吐き戻す、機嫌が悪く泣き続けるといった症状が見られる場合は便秘の可能性があると指摘されています。
便秘の判断基準の目安
回数による目安としては、赤ちゃんの便秘はうんちの回数が週に3回未満、うんちが固い、うんちのとき赤ちゃんが泣いたり苦しそうにしていたりするなどの様子で判断できるという解説もあります。
便秘になりやすい時期についても、消化器官が少しずつ発達する生後2〜3ヶ月頃、離乳食が始まる生後5〜6ヶ月頃になると便秘がちになる赤ちゃんが多いとされており、成長の節目で一時的に便秘傾向になることは珍しくありません。
「何日出ていないか」よりも「機嫌」「体重の増え方」「排便時の苦しさ」を総合的にチェックすることが、赤ちゃんの便秘を見極める上で最も大切なポイントといえるでしょう。
家庭でできる便秘対策とマッサージ
軽い便秘であれば、自宅でのケアによって改善することも少なくありません。
「の」の字マッサージ
おなかを優しくマッサージすることで、腸の動きを促す効果が期待できます。
日暮里医院の解説では、3〜4本の指と手のひら全体で優しくなでながら赤ちゃんのお腹に「の」の字を書くように、おへそを中心に時計回りでマッサージしてあげる方法が紹介されています。
授乳やミルクの後、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングで試してみましょう。
足を動かす運動
足を動かすことで腹圧をかけ、排便を促す方法も効果的とされています。
同じく日暮里医院の情報によると、赤ちゃんをあおむけに寝かせて両足首を優しく持ち、「右、左、右、左」と両足を交互に2〜3分動かす方法がおすすめされています。
歌を歌いながらリズムよく行うと、赤ちゃんも楽しんでくれることが多いようです。

すぐに受診すべき危険なサイン
うんちに関するトラブルの多くは経過観察で問題ありませんが、中には早急な受診が必要なケースもあります。
受診を検討すべき症状
以下のような症状が見られる場合は、様子を見ずに早めに小児科を受診することをおすすめします。
- うんちに血が全体的に混ざっている
- 発熱を伴っている
- お腹が異常に張っている、パンパンになっている
- 授乳や食事のたびに激しく嘔吐する
- ぐったりして元気がなく、顔色が悪い
- 便の色が白っぽい・灰白色が続く
日暮里医院の情報でも、便秘に伴い大きな声で泣き続けて機嫌が悪い状態が続く場合は注意が必要とされています。
夜間や休日で判断に迷う場合は、無理に自宅で様子を見ようとせず、地域の救急相談窓口や夜間診療を行っているクリニックに相談すると安心です。
迷ったときの相談先
「受診するほどでもないかもしれないけれど心配」というときは、かかりつけの小児科やオンライン診療サービスに相談するのも一つの方法です。
電話相談窓口を設置している自治体も多いため、母子健康手帳や自治体からの案内で確認しておくと、いざという時に慌てずに対応できます。
うんちの記録をつけて安心して育児をしよう
毎日忙しい育児の中では、うんちの回数や状態を正確に覚えておくのは意外と難しいものです。
記録することのメリット
うんちの回数や色、硬さを簡単にメモしておくことで、体調の変化に気づきやすくなります。
ユニ・チャームの解説でもうんちの色による赤ちゃんの健康状態について、おむつ替えやうんちの回数の記録をつけたことが良い経験になったという先輩ママの体験談が紹介されており、記録を続けることは多くの家庭で実践されている習慣といえます。
育児アプリやノートに「回数」「色」「硬さ」の3点だけでも記録しておくと、小児科を受診した際にも医師へ的確に状況を伝えられます。
比較しすぎず個性として受け止める
うんちの回数には赤ちゃんそれぞれの個性が大きく反映されます。
おしっこやうんちの回数はあくまでも目安であり、赤ちゃんの機嫌がよく順調に体重が増加しているのであれば基本的に心配する必要はないとされているように、他の赤ちゃんとの比較にとらわれすぎず、我が子のペースを見守る姿勢が大切です。
うんちは赤ちゃんが発している健康のサインであると同時に、成長の記録でもあります。
回数や色の変化を通じて赤ちゃんの成長を実感できると、日々のおむつ替えも少し楽しい時間に変わっていくはずです。
まとめ
赤ちゃんのうんちの回数は、月齢や栄養方法(母乳・ミルク)によって大きく変化し、個人差も非常に大きいものです。
新生児期には1日に何度も出ていた回数が、離乳食が始まる生後5〜6ヶ月頃には1日1〜2回程度に落ち着いていくのが一般的な流れといえます。
大切なのは「回数」だけにとらわれず、赤ちゃんの機嫌・体重の増え方・排便時の様子を総合的に見ることです。
数日出ていなくても機嫌よく過ごせているなら心配いらないケースが多い一方、便に血が混じる、発熱がある、お腹が異常に張っているといったサインがあれば、迷わず小児科に相談しましょう。
この記事の早見表や対処法を参考に、日々のおむつ替えを「不安の時間」から「赤ちゃんの成長を感じられる時間」へと変えていただければ幸いです。
気になる症状が続く場合は、自己判断せずかかりつけの小児科医に相談することを忘れないでくださいね。
