離乳食のだし完全ガイド | 月齢別レシピ集

離乳食のだし完全ガイド | 月齢別レシピ集
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「離乳食にだしっていつから使えるの?」「手作りって難しそう・・・」と悩んでいる親御さんは多いのではないでしょうか。実は、だしは赤ちゃんの味覚を育てる最高のパートナー。塩や醤油が使えない離乳食期だからこそ、うま味の力を借りることで、素材の味がぐっと引き立ち、赤ちゃんの「おいしい!」を引き出せます。

この記事では、離乳食に使えるだしの種類と取り方を月齢別にわかりやすく解説し、すぐに作れるうま味活用レシピもたっぷりご紹介します。手作りが難しい日のための市販品の選び方や、忙しいパパママに嬉しい冷凍保存のコツまで、これ一本でだしの疑問がすっきり解決。今日から離乳食づくりがもっと楽しく、もっとラクになるヒントが満載です。

目次

離乳食でだしを使うメリットとは

離乳食において「だし」が果たす役割は、思っている以上に大きいものです。
塩分や調味料に頼れない時期の救世主であるだしの魅力を、まずは知っておきましょう。

赤ちゃんの味覚を育てるうま味の力

離乳食は、赤ちゃんが「食べる楽しさ」を覚える大切な時期。
だしのうま味は、素材の味を引き立てながら味覚の土台を作る重要な存在です。
だしのうまみは食欲を増し、素材のおいしさを引き立ててくれます。
甘みや脂肪などのおいしさは赤ちゃんも本能的に好むものですが、だしの香りやうまみを味わう力は、体験を重ねていくことで身に付くものとされています。

つまり、繰り返し食べることでうま味を感じ取る力が育っていくのです。
離乳食期のうちにだしの風味に親しんでおくことは、将来の食生活にも良い影響を与えると考えられています。

塩分控えめでも美味しく仕上がる

大人の食事と違い塩や醤油などの調味料を多く使うことのできない離乳食では、だしを使うことでメニューを増やしたり赤ちゃんの食欲アップにつなげられるのが大きな魅力です。

赤ちゃんは母乳やミルクから自然と塩分を摂れているため、無理に味付けをする必要はありません。
だしのうま味があれば、塩分ゼロでも十分においしい一皿が作れます。

母乳と同じ「グルタミン酸」で安心

実は昆布だしに含まれるグルタミン酸は、母乳にも含まれている成分
昆布のうま味成分は「グルタミン酸」で、母乳にも同じ成分が入っています。
だからこそ、初めてのだしとして昆布だしが選ばれているのです。
赤ちゃんにとって馴染みのある味だからこそ、すんなり受け入れてくれやすいというわけですね。


離乳食のだしはいつから使える?

「だしっていつから始めていいの?」という疑問は、離乳食を始める親御さんから最もよく寄せられる質問のひとつ。
月齢に合わせた目安を確認しておきましょう。

離乳食初期(生後5〜6か月)から開始OK

赤ちゃんにだし汁を与えてよい時期は、一般的に離乳食を与え始める「生後5〜6か月頃から」です。
ただし、だし汁に使用する素材は月齢に合わせる必要があります。

初期はまず植物性の昆布だしからスタートするのが鉄則。
赤ちゃんの内臓機能はまだ未熟で、与える素材によっては身体に負担をかけてしまうからです。
最初は植物性の昆布だしから始め、動物性のかつおだし・煮干しだしと徐々に慣らしていきましょう。

始めなくてもOK?無理は禁物

「初日から絶対にだしを使わなきゃ!」と気負う必要はありません。
離乳食を始めてすぐの場合、味付けがなくても食べるなら無理にだしを使う必要はありません。
赤ちゃんの味覚は敏感で、素材本来の味で味覚を育てることも大切です。

赤ちゃんが食材そのものの味に飽きてきた様子や、食欲が落ちてきたタイミングでだしを取り入れる──そんなペースで十分です。

動物性のだしは中期以降が基本

かつおだしや煮干しだしなどの動物性のだしは、内臓に負担をかけないよう、離乳食中期以降から少量ずつ始めるのが安心です。

離乳食初期には、昆布などの植物性のおだしなら使用することができます。
かつお節、煮干し、鶏だしなどは、離乳食中期から徐々に取り入れていきましょう。

木製のテーブルに並ぶ昆布とかつお節、優しい光が差し込むキッチンで離乳食を準備する温かい雰囲気


月齢別・使えるだしの種類一覧

月齢ごとにどのだしが使えるかを把握しておくと、毎日の離乳食づくりがぐっとスムーズになります。
表で一目でわかるようにまとめました。

初期(5〜6か月)におすすめのだし

この時期は昆布だし・野菜だしの2種類が中心
昆布だしは簡単に作れるため、だし初心者でも取りやすいのが特徴。
離乳食初期(生後5〜6ヵ月)から使える。
また、植物性のだしなのでアレルギーの心配も少ないとされています。

野菜だしも初期から活躍。
野菜をゆでたときに出るだしは、どんな野菜を使ってもOK。
基本的に離乳食初期(生後5〜6ヵ月)から使用できる。
30分以上野菜を煮込むと甘みがアップします。

なお、赤身魚であるカツオが主原料のかつお節から取った「だし」は、生後5〜6カ月の初期から活用できます。
なお、かつお節自体は生後7〜8カ月の離乳食中期から取り入れることが可能です。
だし汁としてなら初期から使えるという点も覚えておくと便利です。

中期(7〜8か月)から広がるバリエーション

中期になると、選択肢がぐっと増えます。
昆布だしにかつお節を足したあわせだしは、2つのだしを使うことで豊かなうま味が味わえる。
かつおは赤身魚なので、離乳食中期(生後7〜8ヵ月)から使う方が無難です。

また、ささみをゆでたときに出るだしは、鶏のうま味が溶け込んでいるので、お粥に混ぜたり、スープにしたりと用途はさまざま。
鶏肉が食べられるようになる離乳食中期(生後7〜8ヵ月)から使えます。

後期・完了期(9か月〜)で使えるだし

「煮干しだし」はえぐみが強く、「あごだし」は青魚であるトビウオが由来のだしです。「鶏ガラだし」は、鶏肉が食べられるようになる頃が目安の時期になります。
これらは離乳食後期以降を目安に、魚や肉など色々な食材の味に慣れてきてから活用するのがおすすめです。

後期になると食べられる食材が増え、味覚の幅も広がる時期。
さまざまなだしを試しながら、赤ちゃんの好みを探っていく楽しみがあります。


基本の昆布だしの取り方

離乳食デビューにぴったりの昆布だし。
水出しと煮出し、2つの方法をマスターしておきましょう。

超簡単!水出し昆布だしのレシピ

忙しい毎日でも続けられるのが、水に浸けるだけの水出し方法。
昆布だしの基本の取り方は水に浸けるだけ、の「水出し」でいいんです。
煮出さなくても水出しで十分おいしい昆布だしをとることができます。

■【材料】

  • 水・・・500ml
  • だし昆布・・・5g(水に対して1%が目安)

■【作り方】

  1. 昆布の表面をかたく絞ったふきんで軽く拭く
  2. 麦茶ポットなどに水と昆布を入れる
  3. 冷蔵庫で一晩(約10時間)置く
  4. 昆布を取り出して完成

水出しでとっただしは、離乳食で使う際には必ず加熱してから赤ちゃんに与えてください。
抵抗力の弱い赤ちゃんのために、加熱は必須です。

香り高い煮出し昆布だしのコツ

急ぎで作りたい時には煮出し法が便利。
ただし温度管理が美味しさのカギです。

グルタミン酸は60℃で最も抽出され、80℃以上になると抽出されにくくなるので、このタイミングで昆布を取り出すのがポイントです。
お湯が沸騰してしまうと、うま味も抽出できなくなり、昆布にぬめりが出てきます。

鍋に水と昆布を30分ほど浸け、弱火でじっくり加熱。
鍋肌からふつふつと小さな泡が立ち始めたら昆布を取り出すのが正解です。

ヨウ素の摂りすぎに注意

昆布だしはヨウ素を多く含むため、毎日大量に使うのは避けたほうが安心です。
昆布だしには、ヨウ素が多く含まれています。
もし毎日食べさせる場合は、日常的にヨウ素の過剰摂取にならないように、薄めて少量にしましょう。
水出しなら4倍、煮出しなら8倍程度に薄め、1日に大さじ1杯程度が目安です。
時々食べさせる場合は、過剰に心配する必要はありません。


かつお節を使っただしの取り方

香り豊かなかつおだしは、離乳食を一気にプロの味に変える魔法のだし。
中期以降の頼れる存在です。

基本のかつおだしレシピ

■【材料】

  • 水・・・500ml
  • かつお節(薄削り)・・・10g

■【作り方】

  1. 鍋に水を入れて中火にかける
  2. 85℃程度(鍋底から細かい気泡が立つ程度)になったらかつお節を入れる
  3. 火を止めて2分ほど置く
  4. キッチンペーパーを敷いたザルで静かにこす

ポイントは混ぜずに、かつお節が自然と沈むのを待ちましょう。
もったいなくて絞りたくなるかもしれませんが、えぐみが出るので絞りません。

食中毒予防の加熱ポイント

動物性のだしは食中毒リスクへの配慮が大切です。
かつおだしを作る際のポイントは、食中毒を防ぐため「加熱殺菌」をすることです。
85〜90℃の温度で90秒以上加熱するようにしましょう。

かつお昆布の合わせだしで旨味倍増

うま味の相乗効果を狙うなら、合わせだしが断然おすすめ。
5,6ヶ月ごろから使えるかつお昆布だしは、だし昆布4×8cmサイズ1枚、削り節軽く1/2カップ、水2カップで作れます。
鍋に昆布と水を入れ30分くらいおき、弱火にかけ水泡が出てきたら火を消して昆布を取り出します。
再び火にかけ、煮立ったら削り節を入れて火を止め、そのまま冷まします。
冷めたらざるやこし器でこします。

グルタミン酸(昆布)とイノシン酸(かつお節)の組み合わせはうま味が7〜8倍にも感じられるという科学的な相乗効果があり、薄味でも満足度の高い離乳食に仕上がります。

小さな鍋でかつお節と昆布のだしを取る様子、湯気がふわっと立ち上るシーン


月齢別うま味活用レシピ集

取っただしを使って、月齢別に楽しめるレシピをご紹介します。
素材の味を引き立てる優しい味わいばかりです。

初期(5〜6か月)の昆布だしレシピ

■昆布だしの10倍がゆ

  • 10倍がゆ・・・大さじ2
  • 昆布だし・・・小さじ1

なめらかにすりつぶした10倍がゆに、加熱した昆布だしを混ぜるだけ。
ほんのり香るうま味で、いつものおかゆが新鮮な味わいに変わります。

■にんじんの昆布だし煮

  • にんじん・・・10g
  • 昆布だし・・・50ml

細かく刻んだにんじんを昆布だしでやわらかく煮込み、すりつぶします。
野菜の自然な甘みとだしのうま味の相乗効果で、赤ちゃんもぱくぱく食べてくれるはず。

中期(7〜8か月)のかつおだしレシピ

■ささみと野菜のだしスープ

ささみ10g、キャベツ7g、にんじん3g、だし汁(2〜3%、昆布・鰹節)を用意します。
昆布と鰹節でだしをとり、だし汁に一口大のささみを加えて茹で、ささみに火が通ったら一度取り出し、手で割いてからみじん切りにします。
キャベツとにんじんを茹でてから取り出し、みじん切りにします。
材料をだし汁に戻してさらに煮込み、スープの完成です。

■だしのうまみ豆腐

  • 絹ごし豆腐・・・30g
  • かつお昆布だし・・・50ml
  • 水溶き片栗粉・・・少々

豆腐をだしで温め、水溶き片栗粉でとろみをつけるだけ。
たんぱく質とうま味が一度に摂れる優秀メニューです。

後期・完了期(9か月〜)のだしレシピ

■だし香る野菜うどん

  • うどん・・・30g(細かく刻む)
  • 合わせだし・・・100ml
  • 小松菜・・・5g
  • にんじん・・・5g

だしで野菜とうどんをやわらかく煮込みます。
手づかみ食べが始まる頃には、汁を切って食べやすくしてあげましょう。

■だしで作る茶碗蒸し風

  • 溶き卵・・・1/2個分
  • 合わせだし・・・80ml

卵とだしを混ぜて蒸すだけのシンプルレシピ。
だしの香りが食欲をそそります。

ベビー食器に盛られた色とりどりの離乳食を笑顔で食べる赤ちゃんと、優しく見守る親の手


だしの保存方法と作り置きのコツ

毎回だしを取るのは大変・・・そんなときに役立つ、賢い保存テクニックをご紹介します。

冷凍保存で1〜2週間ストック

製氷皿を使った冷凍保存が離乳食には最強の保存方法です。
離乳食は1回分が少量なので、まとめて作ってフリージングするのがおすすめです。
1〜2週間を目安に使い切り、必ず再加熱してから食べさせます。

製氷皿に大さじ1ずつ入れて凍らせ、凍ったら冷凍保存袋に移し替えるのがコツ。
使う分だけ取り出せて、無駄が出ません。

冷蔵保存は2〜3日以内に

冷蔵保存の場合は、清潔な密閉容器に入れて2〜3日以内に使い切るのが基本。
どちらの保存方法でも、赤ちゃんに与える際には必ず加熱してから使用しましょう。

だしがらの活用アイデア

だしを取ったあとの「だしがら」、捨てるのはもったいない!大人の食事に活用できます。
かつお節は、薄削りの場合は離乳食でも使っていただけます。
細かく刻んでふりかけにすれば、家族みんなで楽しめる一品に。

昆布のだしがらは、佃煮にしたり細かく刻んでお味噌汁の具にしたりと、大人の食事に活用できます。
エコで経済的、しかも栄養も無駄にしない最高のリメイク術です。


市販のベビーだしを賢く使うコツ

毎日手作りは大変。
市販のベビー用だしも上手に取り入れて、自分を追い込まない離乳食づくりを目指しましょう。

大人用のだしはNG!その理由

大人向けの市販だしには塩分や添加物が含まれているため、離乳食には使えません
一般的な大人用の市販のだしは、塩分が強く離乳食には向きません。
メーカーによっては、加糖タイプのだしもあるため、原材料を確認しましょう。

必ず「ベビー用」「赤ちゃん用」と明記された商品を選んでください。

選び方のポイント3つ

市販のベビーだしを選ぶ際は、以下のポイントをチェック。

  1. 食塩無添加であること──赤ちゃんの腎臓に負担をかけないため
  2. 化学調味料・保存料不使用──シンプルな素材で作られたもの
  3. 月齢表記がある──赤ちゃんの月齢に合ったものを選ぶ

赤ちゃんのためのだしは、洋風だしは月齢5か月頃〜、和風だしは月齢7か月頃〜を推奨しています。
ただし、月齢は目安のため、お子様の食べる様子や離乳食の進み方に合わせて、段階的にご使用ください。

パウチタイプと顆粒タイプの違い

市販品には主に「だしパックタイプ」と「顆粒タイプ」があります。
顆粒タイプはお湯に溶かすだけで使えるため、忙しい日の強い味方
だしパックタイプは煮出す手間はありますが、より本格的な風味が楽しめます。

だしパックを使う際は、必ず煮出してから使用してください。
破って粉末を直接料理に振りかけると、赤ちゃんの喉に詰まる恐れがあります。


だしを使う際の注意点とQ&A

最後に、よくある質問と気をつけたいポイントをまとめました。
安心して離乳食づくりを進めるためのチェックリストとしてご活用ください。

アレルギーへの配慮

だしを初めて使う際は、他の新しい食材と同じく、少量からスタートが鉄則。
だしの種類によっては、まれに食物アレルギーを発症する可能性があります。
はじめて使用するときは少量ずつ、様子をみながら与えましょう。

万が一の体調変化に備えて、初めての日は平日の午前中など、医療機関を受診できる時間帯に試すのが安心です。

濃度の目安は?

離乳食のだしは「うっすら香る程度」がベスト。
大人が飲んで「ちょっと薄いかな?」と感じる濃さで十分です。
濃すぎるだしは、赤ちゃんの内臓に負担をかける可能性があるため避けましょう。

毎日使ってもいい?

毎日使うこと自体は問題ありませんが、昆布だしは毎日使用する場合、薄めて少量にする配慮が必要です。
ヨウ素の過剰摂取を避けるため、いろいろなだしをローテーションするのもおすすめ。
かつお昆布だし、野菜だし、ささみだしなど、バリエーションを楽しみましょう。


まとめ:だしで広がる楽しい離乳食ライフ

離乳食におけるだしは、塩分を加えずに素材の魅力を引き出し、赤ちゃんの味覚を豊かに育てる素晴らしい存在です。
初期は植物性の昆布だしから始め、中期以降にかつおだしや合わせだしへとステップアップしていくのが基本の流れ。
手作りが難しい日は、ベビー用の市販品を賢く活用すれば大丈夫です。

毎日完璧を目指す必要はありません。
製氷皿を使った冷凍ストックを活用すれば、忙しい朝でもさっとうま味たっぷりの離乳食が完成します。
大切なのは、親御さん自身が無理せず楽しむこと。
だしの香りが漂うキッチンで、赤ちゃんが「もぐもぐ」と嬉しそうに食べてくれる瞬間こそ、何よりのご褒美です。

今日からあなたも、だしマスターへの第一歩を踏み出してみませんか?小さな一杯のだしが、赤ちゃんとの食卓を、もっと豊かで楽しい時間に変えてくれるはずです。

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