生後7ヶ月の赤ちゃんは、おすわりが上手になったり、ずりばいで動き回ったりと、毎日のように新しい姿を見せてくれる時期です。離乳食もいよいよ2回食デビューを迎え、「どう進めればいいの?」「量はこれで足りているの?」と気になることも増えてきますよね。この記事では、生後7ヶ月の赤ちゃんの発達の特徴から、離乳食2回食の進め方、1日の過ごし方、夜泣きや人見知りへの向き合い方まで、信頼できる情報をもとにまるごと解説します。赤ちゃんのペースを大切にしながら、毎日の育児がもっと楽しくなるヒントをお届けしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
生後7ヶ月の赤ちゃんの体と発達
生後半年を過ぎると、赤ちゃんの体つきも動きも一気にしっかりしてきます。
まずはこの時期の身長・体重の目安や、できるようになることを見ていきましょう。
成長には大きな個人差があるので、あくまでも「目安」として気楽に受け止めてくださいね。
身長・体重の目安
厚生労働省の「平成22年乳幼児身体発育調査」によると、生後7〜8ヶ月未満の赤ちゃんの身長・体重の目安は次の通りです。
- 男の子:身長65.0〜73.6cm/体重6.73〜9.87kg
- 女の子:身長63.1〜71.9cm/体重6.32〜9.37kg
この時期になると、これまで急成長してきた体重の増加がゆるやかになります。
生後すぐ〜3ヶ月頃は1日20〜30g程度のペースで増えていましたが、生後6ヶ月以降は1日10g前後とゆっくりになるのが一般的です。
1ヶ月で200〜300gほどしか増えないこともありますが、成長曲線に沿って少しずつ増えていれば心配いりません。

おすわり・ずりばいができるように
生後7ヶ月になると腰の力がついてきて、長く一人で座れる赤ちゃんが増えてきます。
実際、支えなしで床に手をつかずに1分以上おすわりできる赤ちゃんの割合は、生後6〜7ヶ月未満で約33.6%、生後7〜8ヶ月未満では約68.1%にのぼると報告されています。
両手が自由に使えるようになると、おもちゃをつかんで打ち合わせたり、右手から左手へ持ち替えたりと、手遊びのバリエーションもぐんと広がります。
また、うつ伏せの状態でお腹を床につけたまま進む「ずりばい」を始める子も出てきます。
慣れないうちは同じ場所をぐるぐる回ったり、後ずさりになったりすることもありますが、これも成長の過程です。
ずりばいをせずにいきなりハイハイを始める子もいるので、ずりばいをしなくても焦らず見守りましょう。
乳歯が生え始める子も
乳歯が生えてくる時期には個人差がありますが、生後6〜8ヶ月頃に下の前歯から生えてくる赤ちゃんが多いです。
歯が生え始めると違和感で機嫌が悪くなったり、口の中を頻繁に触ったりすることがあります。
ただし生え始めは個人差が大きく、生後4〜5ヶ月で生える子もいれば1歳を過ぎてから生える子もいるので、まだ生えていなくても心配いりません。
離乳食2回食デビューのタイミング
いよいよこの記事のメインテーマ、2回食デビューです。「いつから始めればいいの?」という疑問はとても多いもの。
回数を増やすタイミングは、月齢だけでなく赤ちゃんの様子から見極めるのがポイントです。
2回食を始めるサイン
2回食を始める目安は、離乳食を開始してから1ヶ月ほど経ち、ゴックンと飲み込むことに慣れてきた頃です。
月齢でいうと生後7〜8ヶ月頃が目安になります。
次のようなサインが見られたら、2回食に進むタイミングと考えてよいでしょう。
- 一定量をきげんよく食べられるようになってきた
- スプーンを嫌がらず、スプーンでの食べ方に慣れてきた
- 口に入れた食べ物をもぐもぐして、ごっくんと飲み込めている
- おかゆを舌で押し出さずに食べられている
全体量の目安としては、1回食で小さじ10さじくらいを食べられるようになったら2回食に進めるとよいとされています。
舌で押し出してしまったり食べるのを嫌がったりするようなら、無理せずもうしばらく1回食を続けて大丈夫です。
母乳・ミルクとの関係
2回食に進む理由のひとつは、少しずつ母乳やミルクだけではエネルギーが足りなくなってくるためです。
とはいえ、3回食になるまでは離乳食はまだ「舌慣らし・味慣らし」の段階。
栄養の半分以上は母乳やミルクから摂っているので、食べる量にこだわりすぎる必要はありません。
離乳食を与えた後は、母乳やミルクを赤ちゃんが飲みたいだけ飲ませてあげましょう。

2回食の進め方とスケジュール
2回食になると1日のリズムも少し変わってきます。
ここでは、食事の固さや量、タイムスケジュールの組み方を具体的に見ていきましょう。
食事の固さと量の目安
離乳中期(モグモグ期)の食べ物の固さは、指で軽く押すとつぶれる「絹ごし豆腐くらいのやわらかさ」が目安です。
赤ちゃんが舌と上あごでつぶせる固さを意識しましょう。
中期の後半にかけては、食材を2〜4mm程度の大きさに刻み、少しずつ粒感を残していきます。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」をもとにした、1回あたりの目安量は次の通りです。
| 食品グループ | 1回あたりの目安量 |
|---|---|
| 全がゆ(穀類) | 50〜80g |
| 野菜・果物 | 20〜30g |
| 魚または肉 | 10〜15g |
| 豆腐 | 30〜40g |
| 卵 | 卵黄1個〜全卵3分の1個 |
| 乳製品 | 50〜70g |
魚と豆腐など同じグループの食材を複数与える場合は、それぞれの量を半分程度に減らして調整します。
食べる量には大きな個人差があるので、1回や1日で判断せず、1週間トータルでどのくらい食べているかを見てあげましょう。
1日のタイムスケジュール例
離乳食のスケジュールに決まったルールはありませんが、生活リズムを整えるためにだいたいの時間を決めておくと安心です。
2回目の食事は、1回目の3分の1ほどの量から始めて、徐々に1回目に近づけていくのがコツです。
- 朝:起床・授乳(母乳またはミルク)
- 午前10時頃:1回目の離乳食+授乳
- 午後2時頃:授乳
- 午後6時頃:2回目の離乳食+授乳
- 夜:お風呂・授乳・就寝
1回目は午前中、2回目は午後の遅くならない時間に設定すると、赤ちゃんも体のリズムを作りやすくなります。
お風呂や寝る時間とのバランスを見ながら、ご家庭に合った時間帯を見つけてくださいね。
新しい食材を試すときの注意
初めての食材は、万が一体調に変化があってもすぐ受診できるよう、平日の午前中に1日1種類・小さじ1から試しましょう。
2回目の食事は、すでに食べたことのある食材を中心に組み立てると安心です。
1歳未満の赤ちゃんにははちみつおよびはちみつを含む食品は絶対に与えないでください。
乳児ボツリヌス症を引き起こすおそれがあるためです。
卵を試すときは固ゆで卵の黄身を少量から、牛乳は調理に少量使う程度にとどめ、そのまま飲ませるのは避けましょう。
食べてくれないときの工夫
せっかく作った離乳食を食べてくれないと、ついへこんでしまいますよね。
でも、この時期に食べムラがあるのはとても自然なこと。
少しの工夫で食が進むこともあるので、肩の力を抜いて試してみましょう。
とろみと食べやすさを見直す
これまでのなめらかな舌ざわりから粒々の食感に変わったことで、違和感を覚えて食べなくなる赤ちゃんもいます。
そんなときは、水溶き片栗粉などでとろみをつけてあげると、ぐっと食べやすくなります。
ポタージュ状は飲み込みやすいので、にんじんをやわらかく煮てすりおろし、とろみを加えるなどの工夫がおすすめです。
食材が固すぎたり大きすぎたりしていないかも見直してみましょう。
生活リズムとお腹の空き具合
食べないときは、お腹が空いていない可能性もあります。
日中は散歩に出たり児童館に行ったりして体を動かし、離乳食の時間にはしっかりお腹を空かせておくと食べやすくなります。
生活リズムが安定すると、自然と食べるようになることも多いものです。
楽しい雰囲気づくり
赤ちゃんは大人の様子を見てまねをするので、パパやママがおいしそうに食べる姿を見せてあげましょう。
スプーンを下唇にそっとのせ、赤ちゃんが自分から上唇で取り込むのを待つのがポイントです。
食べる量よりも「食べるって楽しい」と感じてもらうことが、この時期はいちばん大切です。
ベビーチェアで足が床や足置きにしっかりつく姿勢を整えると、飲み込みもスムーズになり、誤嚥の防止にもつながります。

授乳・ミルクと睡眠のリズム
離乳食が2回になると、授乳や睡眠のリズムも少しずつ変化します。
この時期ならではの生活リズムを見ていきましょう。
授乳回数とミルクの目安
生後7ヶ月の授乳回数は1日4〜6回程度が目安で、母乳のみの場合は6〜8回になる子もいます。
離乳食が進むにつれて1回の授乳量が増え、授乳間隔が徐々に開いていく傾向があります。
日中はおおむね3〜4時間おきの授乳がひとつの目安です。
生活リズムが整ってくると、1度に飲む量が増えて授乳時間が短くなることもあります。
睡眠時間と昼寝
生後7ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間は1日12〜16時間ほどが目安です。
夜にまとめて眠れる子が増える一方で、昼寝は午前と午後の2回が一般的。
毎日できるだけ同じ時間に寝起きすることで、食事のリズムも整いやすくなります。
朝は決まった時間に起こし、日中はしっかり遊んで、夜は静かな環境で寝かしつける、というメリハリを意識してみましょう。
夜泣き・人見知りへの向き合い方
生後6〜7ヶ月頃は「魔の6ヶ月」「魔の7ヶ月」と呼ばれることもあるほど、心の成長にともなう変化が現れる時期。
夜泣きや人見知りは、赤ちゃんが順調に育っている証でもあります。
夜泣きが始まったら
生後7ヶ月頃になると、夜泣きが始まる赤ちゃんもいます。
夜泣きの原因ははっきりとは解明されていませんが、睡眠サイクルがまだ未熟なことや、日中に受けたさまざまな刺激によって脳が覚醒してしまうことが関係していると考えられています。
ぐっすり眠れるよう、日中は適度に体を動かし、寝る前は部屋を暗く静かにして落ち着いた環境を整えてあげましょう。
夜泣きは成長とともに必ず落ち着いていくので、つらいときは一人で抱え込まず家族で交代するなど工夫してくださいね。
人見知り・自我の芽生え
人の顔を見分けられるようになる生後6〜7ヶ月頃から、人見知りが始まる子も増えてきます。
知らない人に抱かれて不安になって泣いてしまうのは、ママやパパをしっかり認識できている証拠です。
また、この時期は自我が芽生え始め、「他のおもちゃで遊びたい」「気を引きたい」などさまざまな理由で泣くようにもなります。
赤ちゃんの性格がはっきりしてくる頃なので、その子の様子に合わせて対応してあげることが大切です。
安全な環境づくりと遊び
動きが活発になる生後7ヶ月は、安全対策がとても重要になる時期です。
同時に、五感を刺激する遊びで赤ちゃんの発達をぐんと後押しできる時期でもあります。
誤飲・事故を防ぐ
興味のあるものには何でも手を伸ばし、つかんだものを口に入れてしまうこの時期は、誤飲事故に細心の注意を払いましょう。
赤ちゃんの手の届く場所には物を置かず、テーブルクロスなど引っ張れる布類にも気をつけます。
厚生労働省の報告では、誤飲事故でもっとも多いのはタバコで全体の約4割を占め、特にハイハイやつかまり立ちができるようになる6〜11ヶ月の赤ちゃんに多いとされています。
タバコのほか、医薬品・ボタン電池・硬貨なども必ず手の届かない場所に保管してください。
発達を促す遊びとおもちゃ
おすわりが安定して両手が自由になると、遊びの幅が大きく広がります。
手先を使うおもちゃや、音が鳴るおもちゃ、体を動かす遊びがこの時期にぴったりです。
指先でつまむ動作を促すおもちゃや、布絵本、にぎって振ると音が出るラトルなどがおすすめ。
ずりばいを始めた子には、少し離れた場所におもちゃを置いて「取りに行きたい」気持ちを引き出すのも、運動発達のよい刺激になります。
外出とベビーカー
一人座りができるようになると、軽くて操作しやすいB型ベビーカーが使えるようになります。
座る姿勢でこれまでと違う景色を楽しめるようになるため、ベビーカーが苦手だった赤ちゃんも喜んで乗れるようになることがあります。
お散歩で外の空気に触れたり、児童館で他の親子と過ごしたりすることは、赤ちゃんにもパパママにも良い気分転換になりますよ。
生後7ヶ月の歯のケア
離乳食の回数が増えると、お口の中のケアも気になってきます。
乳歯が生え始めた赤ちゃんはもちろん、まだ歯が生えていない子もこの時期から少しずつケアに慣れていくと安心です。
食後のお口のお手入れ
離乳食の回数が増えることで、虫歯のリスクも少しずつ高まります。
歯が生え始めたら、離乳食後にガーゼや綿棒で歯の表面をやさしく拭いてあげましょう。
ガーゼは指に巻き付けると口に入れやすく、楽に拭き取れます。
毎食拭くのが難しい場合は、食後に麦茶や白湯を飲ませて口の中の食べかすを流し、午後の離乳食後だけでも拭く習慣をつけるとよいでしょう。
味付けはまだ控えめに
この時期の離乳食は、基本的に味付けなしで食材本来の味を伝えてあげるのが理想です。
だし汁や野菜スープで風味づけする程度にとどめ、調味料はまだほとんど使いません。
塩分のとりすぎは赤ちゃんの体に負担になるため、本格的な味付けは生後9ヶ月頃以降にごく薄くから始めましょう。
まとめ
生後7ヶ月は、おすわりやずりばいといった体の発達に加えて、離乳食の2回食デビューという大きなステップを迎える、変化の多い時期です。
2回食は赤ちゃんが「食べる楽しみ」を覚えていく大切な過程ですが、栄養の中心はまだ母乳やミルク。
量や進み具合に一喜一憂せず、1週間単位で「楽しく食べられているか」を見守ってあげれば十分です。
夜泣きや人見知りも、赤ちゃんの心が順調に育っている証拠。
一人で抱え込まず、家族や周りの力も借りながら、その子だけのペースを大切にしてください。
今しか見られない赤ちゃんの「できた!」の瞬間を、ぜひたっぷり楽しんでくださいね。
なお、発育や離乳食の進み方に気になる点があるときは、健診の機会やかかりつけの小児科で相談すると安心です。
