「泣き止まなくて困ったとき、ちょっとだけYouTubeに頼りたい」「せっかく見せるなら、赤ちゃんにとって良いものを選びたい」 0歳の育児をしていると、こんな気持ちになる場面がたくさんありますよね。スマホやタブレットを開けば無数の動画があふれていて、どれを選べばいいのか迷ってしまうのも当然です。
この記事では、0歳の赤ちゃんが夢中になって喜ぶ人気YouTubeチャンネルを厳選してご紹介します。あわせて、安心して見せるための時間の目安や、親子で一緒に楽しむコツもまとめました。「見せてもいいのかな」という不安をやさしく手放して、YouTubeを育児の頼もしい味方にしていきましょう。

0歳からYouTubeを見せても大丈夫?
まず気になるのが「そもそも0歳の赤ちゃんにYouTubeを見せていいの?」という点ですよね。
結論からお伝えすると、見せ方や内容に気をつければ、過度に心配する必要はありません。
実際に多くのご家庭で、赤ちゃんの月齢が低いうちから動画を活用しています。
専門家の見解はどうなっている?
小児科医や子どもの発達に詳しい専門家の間でも、動画視聴そのものへの見方は分かれています。
ある専門家は、見せるだけであれば大きな問題はなく、悪影響があるという明確な科学的根拠は現時点でないという見解を示しています。
YouTubeを見せることへの悪影響について相談を受けることがあるが、小児科医や専門家からの回答では、見せるだけなら問題ないという意見がほとんどで、問題があるという科学的なエビデンスはないとされています。
大切なのは、動画だけに頼りきりにならないことです。
運動をする、本を読む、友だちと遊ぶといった動画以外の過ごし方がバランスよくできていれば問題はないという考え方が基本になります。
一方で、映像内容や視聴方法に注意する必要はあるものの、乳幼児期から映像を見せることが必ずしも子どもの発達に悪影響を及ぼすとは限らないという研究機関の見解もあります。
実際にはいつから見せている家庭が多い?
周りのご家庭がいつ頃から動画を解禁しているのか、気になりますよね。
あるベビー用品店のアンケートでは、生後3ヶ月の時点で74%の家庭がテレビやYouTube動画を解禁しているという結果が出ています。
生後6ヶ月頃から動画を見て喜ぶようになった、という声も多く聞かれます。
ただし「みんな見せているから」と長時間の視聴を続けるのは避けましょう。
あくまで工夫しながら、ほどほどに取り入れることが大切です。
0歳向けチャンネルの選び方
YouTubeには膨大な数のチャンネルがありますが、0歳の赤ちゃんに向いているものには共通した特徴があります。
選ぶ際のポイントを押さえておくと、失敗が少なくなります。
映像がゆっくりでシンプルなもの
赤ちゃんは刺激が強すぎる映像だと、かえって集中しづらくなります。
キャラクターが次々と変わる派手なアニメよりも、動きがゆっくりでシンプルな映像のものを選ぶと、落ち着いて視聴できるのがポイントです。
カラフルすぎず、テンポがゆったりした動画のほうが、0歳の赤ちゃんにはやさしく届きます。
公式・信頼できる制作元のもの
テレビ局や大手出版社、教育関連企業などが運営する公式チャンネルは、内容がしっかり監修されていて安心感があります。
誰がどんな目的で作っているかが明確なチャンネルを選ぶことが、安全な視聴環境づくりの第一歩です。
親も一緒に楽しめるもの
赤ちゃんに動画を見せるとき、親も一緒に歌ったり体を動かしたりできる内容だと、コミュニケーションが自然に生まれます。
手遊びうたや童謡など、親子で一緒に楽しめるチャンネルを選ぶと、動画時間が親子のふれあいの時間にもなります。
赤ちゃんが喜ぶ人気チャンネル7選
ここからは、0歳の赤ちゃんに実際に人気のあるYouTubeチャンネルを、特徴とともにご紹介します。
どれも安心して見せられ、親子で楽しめるものばかりです。
しなぷしゅ(東大赤ちゃんラボ監修)
まず外せないのが「しなぷしゅ」です。
テレビ東京が運営する0〜2歳向け番組の公式YouTubeチャンネルで、東京大学の赤ちゃんラボ監修のもと制作されており、歌・ダンス・パペットなど赤ちゃんが自然と引き込まれるコンテンツが揃っています。
民放初の赤ちゃん向け番組をうたっているだけあって、0歳・1歳・2歳の子どもに安心して見せられる内容で、英語中心の姉妹チャンネルもあります。
研究機関の監修が入っている点で、初めて赤ちゃんに動画を見せる方に特におすすめです。
しまじろうチャンネル
おなじみのしまじろうが登場する、こどもちゃれんじ公式チャンネルです。
物語が平和で話し方も穏やかなので、赤ちゃんも安心感を持って見られるのが魅力です。
歌や踊りだけでなく、言葉の発達や基本的なマナーにつながる内容も含まれており、成長に合わせて長く楽しめます。

ボンボンアカデミー
「いっちー」と「なる」の2人のおねえさんが活躍するチャンネルです。
講談社が運営する教育系YouTubeチャンネルで、歌やダンス、昔話、読み聞かせ、英語曲、学習など多様なコンテンツが用意されています。
日本の唱歌、手あそび歌、英語の歌、ダンスやたいそう動画などを歌って踊る、YouTubeデビューにぴったりのチャンネルとして人気です。
BabyBus(ベビーバス)
世界中で愛されている定番チャンネルです。
幼児・子供が喜ぶうたと2D・3Dアニメーションで、子供たちのための新しく楽しい学習体験の提供を目指しています。
耳に残るメロディーの曲が多く、赤ちゃんの機嫌が悪いときにも活躍してくれます。
横山だいすけチャンネル
「おかあさんといっしょ」の元うたのおにいさん、横山だいすけさんのチャンネルで、明るく元気な歌声で子どもも笑顔になってくれます。
古典的な有名な童謡に触れることができ、無料で見られるのもうれしいポイントです。
親世代も懐かしく感じられる、親子で楽しめるチャンネルです。
ハピハピキッズ(Happy Happy Kids)
オノマトペを中心にした知育アニメが豊富なチャンネルです。
黒背景に原色カラーのシンプルなキャラクターが登場し、音楽はほとんどなく「まる」「さんかく」「くるくる」などの声が中心だが、機嫌が悪いときに見せるとなぜか泣き止むという声が多く聞かれます。
泣き止み動画を探している方にぴったりのシンプルな作りが特徴です。
ベビールームままのて☆
手遊びやふれあい遊びに特化したチャンネルです。
ベビーマッサージ・ふれあい遊び・手遊びの専門教室が運営しており、0歳からの赤ちゃんも楽しめる手遊びや歌を発信している点が特徴です。
動画を見ながら自宅で一緒に楽しめる手遊びうたが多数あり、専門教室ならではの信頼感があるため、親子のスキンシップを深めたい方におすすめです。
英語に触れられる人気チャンネル
「早いうちから英語の音に親しませたい」という方には、英語系のチャンネルも選択肢になります。
歌や映像を通じて、遊び感覚で英語に触れられるのが魅力です。
Ms. Rachel(ミス・レイチェル)
発語を促す作りで人気のチャンネルです。
赤ちゃんの発語を促すように、ゆっくり、はっきり話してくれるのが特徴で、英語の歌や日常の会話表現を楽しく学べ、親が一緒に観ても勉強になると評判です。
ゆったりしたテンポで、0歳の赤ちゃんにもやさしい構成になっています。
Super Simple Songs
名前の通りシンプルさが魅力です。
シンプルで覚えやすい英語の歌がたくさんあり、赤ちゃんでも自然に歌えるよう簡単な単語とリズムで構成されているのが特徴です。
映像が派手すぎず、テンポも早すぎないため、英語をしっかり聞き取ることができると、積極的に見せたいという声もあります。

Cocomelon(ココメロン)
世界的に有名な英語チャンネルです。
文字や数字、動物の鳴き声、色などを学べるだけでなく、綺麗でかわいらしい3Dアニメで童謡を楽しめるのが特徴で、有名な童謡のメロディーに触れる機会にもなります。
ただし映像がにぎやかなので、赤ちゃんの様子を見ながら取り入れるとよいでしょう。
安心して見せるための時間の目安
チャンネル選びと同じくらい大切なのが「どのくらいの時間見せるか」です。
世界的なガイドラインを知っておくと、家庭でのルールづくりの参考になります。
WHOのガイドライン
世界保健機関(WHO)は、2019年に5歳未満の子どものスクリーンタイムに関するガイドラインを公表しています。
このガイドラインでは、子どもが画面を見てじっとしている時間を、0〜2歳未満は0分、3〜4歳は60分以内にするよう推奨しています。
ただし、これはあくまで「推奨」であることも押さえておきたいポイントです。
乳幼児期から画面を長時間見ることが発達などと関連している可能性はあるものの十分に実証されていないため、あくまで推奨であるという見解が示されているのです。
日本の目安と現実的な考え方
日本では日本小児科医会がメディアの総接触時間を2時間以内を目安として推奨しているとされています。
とはいえ、ガイドラインを完璧に守るのは現実的に難しいこともあります。
時間の長さだけでなく、何を見るか、いつ見るか、他の活動とのバランスも重要で、完璧を目指さず家庭の状況に合わせて無理のないルールを作ることが現実的です。
ガイドラインの数字に神経質になりすぎて、育児がつらくなってしまっては本末転倒です。
目安として頭の片隅に置きつつ、ご家庭のペースで取り入れましょう。
YouTubeを見せるときの注意点
安心して活用するために、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
ちょっとした工夫で、リスクをぐっと減らすことができます。
不適切な動画・広告に注意
子ども向けに見せかけた不適切な動画には注意が必要です。
エルサゲートとは、心ない投稿者が子どもの好きなキャラクターを使って一見子ども向けの動画に見せかけ、残虐的・暴力的な行為をするもので、削除されてもいまだに流れているのが現状とされています。
自動再生に任せきりにせず、親が内容を確認する習慣をつけましょう。
目や生活リズムへの配慮
小さな画面を近くで見続けると、目への負担が心配です。
小さなスマホ画面を見続けることによる視力低下や、視聴のしすぎによる生活リズムの乱れは、時間制限をもうける、夜遅くまで見せないといった保護者側の意識で解決しやすいとされています。
可能であれば、スマホよりも距離をとれるテレビの大画面で見せるのもひとつの方法です。
YouTube Kidsやペアレンタルコントロールの活用
安全に見せるための便利な機能も活用しましょう。
YouTube Kidsは13歳未満の子ども向けに提供されており、年齢別に視聴できる動画を保護者が管理でき、視聴履歴の確認や不適切動画のブロック、視聴時間制限も可能です。
年齢設定が4段階あり、一番下の「保護者が許可したコンテンツ」を選べば、保護者が登録した動画しか再生できないため、0歳の赤ちゃんにも安心です。
なお、YouTube Kidsを使っても広告や不適切動画が完全になくなるわけではないため、過信は禁物です。
育児が楽しくなる上手な付き合い方
最後に、YouTubeを育児の味方にするためのコツをご紹介します。
ちょっとした意識で、動画時間がもっと豊かな時間に変わります。
できるだけ一緒に見て声をかける
動画をただ流すのではなく、親も一緒に楽しむことが大切です。
動画をただ流すのではなく、パパやママも一緒に見て歌ったり体を動かしたりすることで、赤ちゃんの興味を引きやすくなります。
見たあとに「ネコさん出てきたね」などと声をかけるのも効果的で、見せたあとに赤ちゃんの言葉を引き出してコミュニケーションをとることがなにより大切だと専門家も指摘しています。
「ながら見せ」を避ける工夫
時間を決めずにダラダラと見せてしまうのは避けたいところです。
見せるときは必ず時間を決めてダラダラ見せないことが基本になります。
タイマーをセットしてから見始めるだけでも、区切りがつけやすくなります。
まだ言葉が通じない0歳のうちから、親側が「見せる時間」を意識しておくと、後々のルールづくりもスムーズになります。
お気に入りを見つけて世界を広げる
赤ちゃんによって好きな映像や音楽はさまざまです。
いくつか試してみて「これが好き」というものを見つけると、より楽しめるようになります。
お気に入りの動画は、ぐずったときの心強い切り札にもなってくれます。
いろいろなチャンネルに触れながら、赤ちゃんの「好き」を一緒に見つけていく時間を楽しんでみてください。
まとめ
0歳の赤ちゃんにYouTubeを見せることは、内容と見せ方に気をつければ、育児の頼もしい味方になります。
「しなぷしゅ」や「しまじろうチャンネル」など、公式で監修のしっかりしたチャンネルを選び、映像がゆっくりでシンプルなものから始めるのがおすすめです。
英語に触れさせたい場合は、テンポのやさしいチャンネルを取り入れてみましょう。
視聴時間はWHOや日本の目安を参考にしつつ、完璧を求めすぎず、ご家庭のペースで無理なくルールを作ることが長続きのコツです。
YouTube Kidsなどの機能を活用し、できるだけ親子で一緒に見て声をかけあうことで、動画の時間が親子のふれあいの時間へと変わっていきます。
上手に付き合いながら、赤ちゃんの笑顔があふれる、楽しい育児時間を過ごしてくださいね。
