赤ちゃんのおくるみの巻き方 | いつまで?季節別コツ

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生まれたばかりの赤ちゃんをふんわりと包み込む「おくるみ」。出産準備で用意したり、出産祝いでいただいたりする定番アイテムですが、いざ使おうとすると「どうやって巻けばいいの?」「いつまで使えるの?」と戸惑うパパ・ママも多いのではないでしょうか。おくるみは、赤ちゃんにママのおなかの中にいたような安心感を与え、寝かしつけをサポートしてくれる心強い味方です。

この記事では、新生児から使えるおくるみの基本の巻き方を手順ごとにわかりやすく解説します。さらに、卒業のタイミング、股関節に優しい安全な巻き方、季節ごとの素材選びまで、これ1本で必要な情報がすべてわかるようまとめました。正しい知識を身につければ、おくるみタイムがもっと楽しく、赤ちゃんとの毎日がぐっと豊かになりますよ。

白いおくるみでふんわり包まれてすやすや眠る新生児と、優しく見守る母親の手元

おくるみの役割とうれしい効果

おくるみとは、赤ちゃんを包み込むための大判の布のこと。「アフガン」と呼ばれることもありますが、基本的には同じものを指します。
形は正方形が最も包みやすく、そのほか長方形やフード付き、足がすっぽり収まるタイプなどさまざまな種類があります。

赤ちゃんに安心感を与える

おくるみで包むと、赤ちゃんはママのおなかの中にいたときのような心地よさを感じられます。
ぴったりと布に包まれる感覚が、狭くて温かい子宮の中を思い出させてくれるのですね。
おくるみは正しく行えば、赤ちゃんを落ち着かせ、眠りをサポートする効果的な方法だと、アメリカ小児科学会(AAP)も認めています。

モロー反射をやわらげる

新生児は、大きな音や振動に驚いて手足をビクッと広げる「モロー反射」という原始反射を持っています。
この反射が起こると、せっかく眠っていた赤ちゃんが自分の動きで目を覚ましてしまうことも。
おくるみで手足を優しく包んでおくと、この反射による目覚めをやわらげ、より安定した睡眠につながることがあります。

寝かしつけがぐっとラクに

多くの家庭で、おくるみを使うと赤ちゃんが泣きやみやすくなり、より落ち着いた睡眠パターンが得られるという声が聞かれます。
夜中に何度も起きてしまう赤ちゃんの寝かしつけに悩むパパ・ママにとって、おくるみは休息時間を確保するための頼れるアイテムになってくれるでしょう。


おくるみの基本の巻き方

ここでは、生後0〜2ヶ月ごろの赤ちゃんに適した「基本巻き」の手順を紹介します。
赤ちゃんをすっぽりと包み込むことで、手足が自由に動きすぎるのを防ぎ、安心感を与えられる巻き方です。
初めての方でも、順番通りに進めれば無理なくできますよ。

基本巻きの手順

おくるみを広げるときは、平らな場所で作業しましょう。
以下の手順を参考にしてください。

  1. おくるみを正方形に広げ、上の角を三角形になるように内側へ折ります。
  2. 折った角の少し下に、赤ちゃんの肩がくるように仰向けで寝かせます。
  3. 赤ちゃんの片方の腕を軽く体に沿わせ、その側の布を反対側へ巻き込み、体の下に挟みます。
  4. 足元の布を、足を締めつけないようにふんわりと上に折り返します。
  5. もう片方の腕を沿わせ、残った布を体に巻きつけて背中の下に入れて完成です。

巻き終わったら、必ず赤ちゃんの表情や呼吸を確認しましょう。
苦しそうにしていないか、きつすぎないかをチェックすることが大切です。

手を出す「半ぐるみ」のやり方

赤ちゃんが少し大きくなってきたり、手を口に持っていきたがったりする場合は、腕を出す「半ぐるみ」がおすすめです。
手順は次の通りです。
おくるみを半分に折って逆三角形を作り、脇の下と折り目が合うように赤ちゃんを寝かせます。

  1. おくるみを半分に折って逆三角形を作り、脇の下と折り目が合う位置に赤ちゃんを寝かせます。
  2. 片側の布を体に巻きつけ、布の端を背中の下に挟み込みます。
  3. 足元の布を、足を締めつけないようにふんわりと折り、脇の下から背中の下に入れます。
  4. もう片側の布を体に巻きつけて仕上げます。

半ぐるみは、赤ちゃんが手を自由に動かせるため、おくるみの卒業に向けた移行段階としても役立ちます。

片腕を胸の前でとめる巻き方

反り返りが気になる赤ちゃんには、片方の腕を胸の前に置いて包む方法もあります。
腕を胸の前で軽く合わせるようなポジションにすると自然で、余った布は体の下に巻き込みます。
このとき肩まで包み込むようにすると、反り返りを防ぎ、おなかの中にいたときのような丸みのある姿勢になりやすくなります。
腕を無理に引っ張らないのがポイントです。

おくるみの基本巻きの手順を示す、明るい部屋で赤ちゃんを布で包んでいく様子のイラスト風の連続写真


股関節に優しい巻き方が大切

おくるみを使ううえで、最も知っておいてほしいのが「股関節への配慮」です。
巻き方を誤ると、赤ちゃんの発育に影響することがあるため、正しい知識を持っておきましょう。

足はM字に、下半身はゆるめに

国際股関節異形成協会(IHDI)は、おくるみをする際は赤ちゃんの股関節を軽く曲げて外側に開いた状態にし、膝も軽く曲げた状態を保つよう推奨しています。
おなかの中では、赤ちゃんの足は曲がって組み合わさった姿勢になっています。
この自然な姿勢を保つことが、健やかな股関節の発育につながります。

具体的には、足がM字型になるよう、下半身はゆったりと巻くことが基本です。
上半身の胸まわりは適度にフィットさせても構いませんが、足元は自由に動かせる余裕を残しましょう。

足をまっすぐ固定するのはNG

足をまっすぐ伸ばした状態できつく巻くと、股関節脱臼や股関節形成不全(発育性股関節形成不全)を引き起こすおそれがあります。
アメリカ小児科学会をはじめとする複数の専門機関も、足をまっすぐにして固く包むことが股関節のトラブルにつながると指摘しています。
生後数ヶ月間は、股関節が自由に曲げ伸ばしできる状態を保つことが、正しい発育のために欠かせません。

胸まわりは手のひら1枚分の余裕を

上半身も、実はきつすぎるのは禁物です。
目安として、赤ちゃんの胸とおくるみのあいだに、大人の手のひらがすっと入る程度の余裕を持たせましょう。
ぴったりしすぎると赤ちゃんが苦しくなったり、体温が上がりすぎたりする原因になります。
反対にゆるすぎると布がほどけて顔にかかる危険もあるため、適度な締め具合を心がけてください。


おくるみはいつまで使う?卒業の目安

「おくるみっていつまで使っていいの?」という疑問は、多くのパパ・ママが抱くもの。
ここでは卒業のタイミングと、スムーズに移行するコツを紹介します。

寝返りが始まったら卒業のサイン

おくるみの卒業時期として最も重要なのが「寝返り」です。
赤ちゃんが寝返りをしようとするそぶりを見せ始めたら、腕を包むタイプのおくるみは使用をやめましょう。
おくるみで手足が固定されたままうつ伏せになると、自分で顔を上げたり体勢を戻したりできず、大変危険だからです。
目安としては、生後2〜3ヶ月ごろから寝返りの兆候に注意しておくと安心です。

徐々に手を出して慣らしていく

いきなり卒業させると、赤ちゃんが不安がって眠りにくくなることも。
そんなときは、これまでの全身を包む巻き方から、片腕だけ出す半ぐるみへ、さらに両腕を出す形へと段階的に移行していく方法がおすすめです。
少しずつ慣らすことで、赤ちゃんも無理なくおくるみを卒業できます。

スリーパーへの移行もおすすめ

おくるみを卒業したあとは、着るタイプの寝具「スリーパー」に移行する家庭が多く見られます。
スリーパーは布団のように顔にかぶさる心配が少なく、寝返りをしても安全に使えます。
おくるみと同じように赤ちゃんを暖かく包んでくれるので、卒業後の睡眠環境づくりに役立ちますよ。

寝返りを始めた生後3ヶ月ごろの赤ちゃんが、腕を出したスリーパーを着て仰向けで笑っている様子


季節別のおくるみ素材の選び方

赤ちゃんは体温調節が未熟なため、季節に合った素材のおくるみを選ぶことがとても大切です。
生まれる時期に合わせて、2〜3枚を用意しておくと安心して使い分けられます。

夏はガーゼやモスリンで涼しく

汗をかきやすい夏には、通気性と吸水性に優れた素材が最適です。
薄手のガーゼやモスリン素材は、風通しがよく蒸れにくいため、暑い季節や室温が高い環境に向いています。
モスリンは糸を平織りにした柔らかな綿生地で、汗をしっかり吸い取り、洗っても乾きやすいのが魅力。
冷房が効いた室内で赤ちゃんが冷えすぎないよう、体温調節をサポートする役割も果たしてくれます。

春・秋はコットンやダブルガーゼ

気温の変化が激しい春と秋には、気温差に対応しやすいコットンやダブルガーゼがおすすめです。
吸水性が高く通気性もよいため、少し汗ばんでも快適に過ごせます。
オールシーズン使いやすい素材でもあるので、1枚持っておくと通年で活躍してくれます。

冬は保温性の高い素材で暖かく

寒い冬の外出時には、防寒性のあるフリースやキルティング、ボア素材が頼りになります。
これらはアウター代わりにもなり、抱っこやベビーカーでのお出かけ時に赤ちゃんを冷えから守ってくれます。
ただし、室内で厚手のおくるみを使うと体温が上がりすぎることがあるため、暖房の効いた部屋では薄手のものに切り替えるなど、こまめな調整を心がけてください。
ガーゼの重ね数で調整するのも便利で、夏用は2重、冬用は6重や8重といった選び方も一般的です。


おくるみを安全に使う注意点

おくるみは便利なアイテムですが、使い方を誤るとリスクもあります。
安心して使うために、次のポイントを必ず押さえておきましょう。

必ず仰向けで寝かせる

おくるみで包んだ赤ちゃんは、必ず仰向けで寝かせることが鉄則です。
うつ伏せや横向きは、乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息のリスクを高めます。
こども家庭庁も、赤ちゃんが安全に眠れるよう仰向け寝を推奨しています。
おくるみを使うときは、この基本を絶対に守りましょう。

体温の上がりすぎに注意

体温が上がりすぎる「オーバーヒート」は、SIDSの環境要因のひとつとされています。
厚着とおくるみの重ね使いや、暖房の効きすぎた部屋での使用には注意が必要です。
通気性のよい素材を選び、室温や湿度をこまめに確認しながら、赤ちゃんが汗をかいていないかチェックしましょう。

嫌がるときは無理をしない

すべての赤ちゃんがおくるみを好むわけではありません。
赤ちゃんが嫌がる場合は、無理に巻く必要はありません。
片腕だけ出す、足元をゆるめる、巻く時間を短くするなど、赤ちゃんの様子に合わせて柔軟に調整してあげましょう。
泣き続けたり苦しそうにしたりする場合は、すぐにおくるみを外してください。
赤ちゃんの心地よさを最優先に考えることが、何より大切です。


おくるみ卒業後の活用アイデア

おくるみを卒業しても、大判の布はさまざまな場面で長く使えます。
捨てずに活用すれば、育児の心強い味方であり続けてくれますよ。

ブランケットやお昼寝ケットに

ガーゼ素材のおくるみは、夏は1枚でさらっとしたお昼寝ケットに、冬はほかの毛布と合わせてと、季節を問わず活用できます。
使い込むほどに柔らかくなり、洗濯を繰り返しても丈夫なので、保育園のお昼寝用としても重宝します。

授乳ケープや日よけとして

大判のおくるみは、外出先での授乳ケープとして使えば、ママと赤ちゃんのプライバシーを守ってくれます。
また、ベビーカーやチャイルドシートにかけて日よけにしたり、急なおむつ替えの際の敷物にしたりと、お出かけの必需品としても大活躍。
1枚で何役もこなす頼れるアイテムです。


まとめ

おくるみは、赤ちゃんに安心感を与え、寝かしつけをサポートしてくれる育児の心強い味方です。
基本巻きや半ぐるみといった巻き方をマスターし、足はM字に、下半身はゆったりと巻く「股関節に優しい巻き方」を意識することで、赤ちゃんを安全に包んであげられます。

使う際は、必ず仰向けで寝かせること、体温の上がりすぎに気をつけること、そして寝返りが始まったら卒業することを忘れずに。
季節に合った素材を選び、赤ちゃんが嫌がるときは無理をしないなど、赤ちゃんの様子をよく見ながら使うことが大切です。
正しい知識があれば、おくるみタイムは赤ちゃんとの大切なスキンシップの時間になります。
ぜひこの記事を参考に、パパ・ママも赤ちゃんも笑顔になれる、心地よいおくるみライフを楽しんでくださいね。

※おくるみの使用や赤ちゃんの発育について気になる点がある場合は、かかりつけの小児科医や助産師などの専門家にご相談ください。

【参考にした主な情報源】
・アメリカ小児科学会(AAP)「Swaddling: Is it Safe for Your Baby?」HealthyChildren.org
・国際股関節異形成協会(IHDI)「Hip-Healthy Swaddling」hipdysplasia.org

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