赤ちゃんの綿棒ケア | 耳・鼻・おへその正しいやり方

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お風呂上がりに赤ちゃんの小さな耳や鼻をのぞきこんで、「これって綿棒で取っていいのかな?」「奥まで入れたら傷つけないかな?」と手が止まってしまった経験はありませんか。生まれたての赤ちゃんの体はとてもデリケートで、初めての育児だとお手入れひとつにも緊張してしまいますよね。

でも大丈夫。正しいやり方とちょっとしたコツさえ知っておけば、綿棒ケアは怖いものではなく、赤ちゃんとふれあう楽しいスキンシップの時間になります。この記事では、耳・鼻・おへその3つの部位について、綿棒を使った安全なお手入れ方法を一つひとつていねいに解説します。綿棒の選び方から、やってはいけないNG習慣、そして「これは病院に相談したほうがいいかな」という目安までまとめましたので、ぜひ肩の力を抜いて読んでみてください。

明るい部屋で沐浴後の赤ちゃんをバスタオルにくるんで優しく見つめる母親

綿棒ケアが必要な理由と基本の考え方

赤ちゃんのお世話にベビー綿棒は欠かせないアイテムですが、そもそもなぜ綿棒ケアが必要なのか、まずは基本の考え方をおさえておきましょう。

赤ちゃんは汚れがたまりやすい体のつくり

赤ちゃんは新陳代謝がとても活発で、皮膚の細胞が入れ替わるスピードも速いのが特徴です。
子どもは大人に比べて新陳代謝が活発で皮膚の細胞が入れ替わるスピードも速いため、耳あか(耳垢)がつくられる量が多くなる傾向があります
また鼻についても、新生児や赤ちゃんは鼻の粘膜が温度や湿度の変化に敏感で鼻水が出やすいうえに、鼻の穴が小さく分泌物やゴミが溜まりやすい状態にあります

つまり赤ちゃんは、耳あかも鼻くそもできやすい体のつくりをしているのです。
だからこそ、入り口付近をやさしくお手入れしてあげることが大切になります。

「取りすぎない」のが正解

ここで最も大切な考え方が、奥まできれいにしようとしないことです。
耳あかや鼻くそは、放っておいても自然に外へ移動してくる性質があります。
無理に奥まで取ろうとすると、かえって汚れを押し込んだり、デリケートな粘膜を傷つけたりする原因になります。

綿棒ケアの基本は「見える範囲の入り口だけをそっとぬぐう」こと。
この一点さえ守れば、赤ちゃんのお手入れの大半はうまくいきます。
神経質になりすぎず、あやしながら楽しくお世話してあげましょう。


ベビー綿棒の種類と選び方

ドラッグストアに行くと、たくさんの種類のベビー綿棒が並んでいて迷ってしまいますよね。
用途に合わせて選ぶと、お手入れがぐっと楽になります。

綿球の形状で選ぶ

ベビー綿棒は綿球(先端の綿の部分)の形でいくつかの種類に分けられます。
主にレギュラータイプ、俵型、リング・スパイラル型、耳かき型の4種類があり、レギュラータイプは丸みを帯びた先端で幅広い用途に使え、俵型はお風呂上がりの濡れた耳あかや鼻垢取りに向いています
リング型・スパイラル型は先端に溝があるため軽い力でしっかり掻き出せるのが特徴です

お風呂上がりの水分を含んだ汚れには俵型、こびりついた汚れをからめ取りたいときはスパイラル型、というように使い分けると便利です。

軸の太さと便利な機能

軸の太さも重要なポイントです。
細軸タイプは赤ちゃんの鼻の手入れや、通常の綿棒では取りにくい汚れの除去に向いており、鼻垢が奥に押し込まれにくいのが特徴です
一方で、太軸タイプは耳の奥深くまで入ってしまうことがないため安全に使えます

複数の種類のベビー綿棒が並べられた清潔な白いテーブルの上のクローズアップ

また衛生面では、天然抗菌成分のキトサンを配合した綿棒や、1本ずつ取り出せる清潔な容器のものを選ぶと、赤ちゃんのお世話に安心して使えます
オイルやウェットタイプの綿棒も市販されており、オイルタイプは先端にベビーオイルがしみ込んでいて乾いた耳垢や鼻垢をやわらかくして浮かせやすく、ウェットタイプは綿球に含まれた水分で固まった汚れを軽く拭くだけで除去できます

オイルタイプやウェットタイプは開封後すぐに乾燥してしまうため、使う直前に取り出し、直射日光を避けて保管してください。


耳の綿棒ケアの正しいやり方

赤ちゃんのお手入れの中でも、耳掃除はいちばん気をつかう部分かもしれません。
正しい範囲と方法を知っておきましょう。

耳あかは入り口だけでOK

耳には汚れを自然に外へ運び出す「自浄作用」というはたらきがあります。
耳垢は耳の入口から約1cmのところに存在し、外耳道の皮ふの動きによって外に押し出そうとする力が働いています
そのため家庭でのケアは入り口だけで十分。
耳の穴の深さは2〜3cm程度ですが、耳あかが出てくるのは外側の3分の1からだけなので、外側の見える範囲を掃除すれば十分です

綿棒を耳の奥に入れすぎるのは絶対にやめましょう。
せっかく入り口付近に出てきた耳あかを、逆に奥へ押し込んでしまうことがあるからです。

安全な手順とタイミング

具体的には、ベビー用の細い綿棒を短めに持ち、耳の入口から見える範囲(1cm以内)の壁をなでるようにして取ります
綿棒の綿が巻き終わる部分を指で持てば、それ以上奥に入らないので安全です
頻度については、耳掃除は1回に2〜3分、1か月に1〜2回程度で十分で、やりすぎると耳垢を奥に押し込んだり外耳道を傷つけて外耳炎やかゆみの原因になったりします

タイミングはお風呂上がりがベストです。
お風呂の蒸気で耳あかがやわらかくなり、掃除がしやすくなります。
耳の裏や耳たぶまわりはガーゼでやさしく拭き、綿棒は耳の穴のまわりに使う、というように使い分けるときれいに整います。

周囲の安全にも気を配って

耳掃除の最中に上の子やきょうだいがぶつかってくると、綿棒が奥に入って鼓膜を傷つける危険があります。
まわりに誰もいない安全な場所で行いましょう。

赤ちゃんが暴れて泣いてしまうときは無理をせず、いったん中断する勇気も大切です。

なお、耳あかがたまりやすいかどうかには個人差があります。
奥に耳あかが見えても、無理に取ろうとせず、耳鼻科に相談するのがいちばん安全です。
耳鼻科で耳垢を取ることは健康保険が適用される診療なので、気になったときに受診して頻度を相談してみるとよいでしょう


鼻の綿棒ケアの正しいやり方

「鼻がフガフガして苦しそう・・・」という赤ちゃんの様子に、心配になる方は多いものです。
鼻のお手入れも、基本は入り口だけと覚えておきましょう。

取れるのは入り口の鼻くそだけ

赤ちゃんの鼻くそは、鼻水やホコリが固まってできたものです。
新生児の鼻くそは基本的には時間が経てば自然と出てくるので気にしすぎる必要はありませんが、鼻の穴の入り口付近にある場合はベビー綿棒やガーゼでそっと取ってあげましょう
鼻の奥にある場合は無理に取るのはやめてください

綿棒を使うときのポイントも耳と同じです。
綿棒は鼻の奥に入らないよう綿の付け根を持って使い、赤ちゃんの思わぬ動きに注意します

お風呂上がりや蒸しタオルでふやかす

固まった鼻くそは、そのまま取ろうとすると赤ちゃんが痛がってしまいます。
まずはやわらかくするのがコツです。
鼻くそを取るベストタイミングはお風呂あがりで、鼻くそがふやけているのでベビー用綿棒や濡れタオルで鼻の穴の入り口をぬぐうとスルッと取れます

バスタオルの上で仰向けになりご機嫌な様子で笑っている生後数か月の赤ちゃん

お風呂以外のときは、蒸しタオルで鼻を少し温めると鼻くそがふやけて取りやすくなりますが、やけどをしないよう少し冷ましてから鼻にあてるようにします
部屋の乾燥も鼻づまりの原因になるので、加湿器や濡れタオルで湿度を保つのも予防になります。

無理せず自然に任せる選択も

鼻の奥に見える鼻くそを綿棒で追いかけるのは禁物です。
粘膜を傷つけたり、かえって奥へ押し込んだりする原因になります。
鼻くそを取ろうとして鼻の奥に入ってしまっても心配はいらず、赤ちゃんがくしゃみをすることなどで自然に出てくることもあります

大きめの鼻くそで綿棒では取りにくいときは、先が丸い赤ちゃん専用のピンセットを使う方法もあります。
綿棒だと余計に奥へ入ってしまう場合もあるので、汚れの状態によって道具を使い分けるとよいでしょう。
どうしても取れず苦しそうなときや、鼻水に色がついているときは、耳鼻科で診てもらうと安心です。


おへその綿棒ケアの正しいやり方

新生児期ならではのお手入れが、へその緒がついているおへそのケアです。
傷口のように見えて緊張してしまいますが、正しく行えば痛みはありません。

おへそケアの目的は「清潔」と「乾燥」

へその緒は自然に取れるまで、そして取れた後もしばらくお手入れが必要です。
おへそのケアで大切なのは乾燥で、沐浴の後は綿棒などでしっかりおへその中の水分を吸い取り乾燥させます
おへそが湿っていると臭ってきたり悪い細菌がつきやすくなってしまうため、躊躇せずしっかりひだの間の水分を拭き取ってあげることが大切です

へその緒が取れる時期には個人差がありますが、多くの場合1週間前後、遅くても1か月健診までには取れることが多く、なかなか取れない場合でも無理に引っ張ってはいけません

基本の消毒手順

おへその消毒を行う場合の手順は次のとおりです。
まず綿棒でおへその中の水分をしっかり拭き取り、次に別の綿棒に消毒液を染みこませて、へその緒の根元に消毒液が行き渡るようにぐるっと1周させて消毒します
へその緒がまだついているときは、やさしく持ち上げたり根元の皮膚を指で広げたりして、消毒液を含ませた綿棒を根元まで入れて消毒します

タイミングは1日1回、沐浴のあとが基本です
ケアの前には保護者もしっかり手を洗い、清潔な手で行いましょう。

おむつがおへそに当たると乾燥の妨げになります。
おむつの上の部分を折り曲げて、おへそが空気に触れるようにしてあげましょう。

消毒するかしないかは病院の指導に従って

近年、おへそのケアについては新しい考え方も出てきています。
へその緒の消毒の有無が臍炎の発症に影響しないことがわかってきており、また消毒がおへその乾燥を遅らせることがあると考えられるようになったため、消毒をしないよう指導する施設も増えています

つまり「消毒する・しない」はどちらが絶対的に正しいというものではなく、出産した病院の指導に従うのがいちばん確実だということです。
おへその消毒について標準化した最適な方法はまだ確立されていませんが、おへそは乾燥させるほうが良いということはわかってきています
消毒する場合もしない場合も、毎日おへその状態を観察して清潔と乾燥を保つことが共通のポイントです。


やってはいけないNG習慣

よかれと思ってやっているケアが、実は赤ちゃんの体に負担をかけていることもあります。
ここでうっかりやりがちなNG習慣をまとめて確認しておきましょう。

奥まで掃除する・毎日ゴシゴシする

くり返しになりますが、耳も鼻も奥まで掃除するのはNGです。
子どもの耳の中の皮膚は薄く、綿棒を入れることで傷つけてしまうことがあり、かえって耳垢を押し込んでしまうこともあります
毎日ゴシゴシと力を入れて掃除する必要はなく、汚れが見えたときに入り口をそっとぬぐう程度で十分です。

金属製の耳かきや大人の力加減

金属製や竹製の耳かきは危険なのでやめましょう
赤ちゃんの耳や鼻の神経はとても繊細で、少し強く触れるだけでも痛みを感じます。
一度でも痛い思いをした赤ちゃんは、お手入れに恐怖を覚えてやらせてくれなくなってしまいます。
大人の感覚ではなく、あくまで「なでるだけ」の力加減を意識してください。

取れないものを無理に追いかける

耳あかも鼻くそも、簡単に取れるものは取り、なかなか取れないものは無理をしないのが大原則です。
赤ちゃんが暴れているときに無理に続けると、思わぬケガにつながります。
「取れない」「奥にある」と感じたら、それ以上追いかけず、耳鼻科や小児科にお任せするのがいちばん安全です。


病院に相談したほうがよい目安

お家でのケアには限界があります。
次のようなサインが見られたら、早めに専門家に相談しましょう。
判断に迷ったら「相談してよかった」につながることがほとんどです。

おへそのトラブルのサイン

おへそは新生児期に特に注意したい部分です。
おへそがジクジクと湿っている、膿が出ている、出血がある、おへその周囲が赤く盛り上がっているといった症状があれば、小児科を受診しましょう
へその緒が取れた後におへその中に赤く盛り上がったいぼのようなものができる「臍肉芽腫」や、細菌感染による「臍炎」が起こることがあり、気づいたら早めに相談することが大切です

耳・鼻で受診を考えるとき

耳については、奥に見える耳あかや、赤ちゃんが耳を気にして機嫌が悪いときは耳鼻科へ。
鼻については、母乳やミルクを飲むときに息継ぎが多くなったり、おしっこが減っている、不機嫌が続いて眠りにくいといった様子があれば受診しましょう
また鼻の中にできものがあったり、ビーズのような異物が見えたときも受診が必要です

「こんなことで病院に行っていいのかな」とためらう必要はまったくありません。
耳垢を取ることも保険診療で認められた立派な診療行為で、中の状態を見て外耳炎や中耳炎がないか確認してもらえます
プロの手を借りることも、賢い育児の一つです。


まとめ|綿棒ケアを楽しい時間に

赤ちゃんの綿棒ケアは、耳・鼻・おへそのどれをとっても「入り口だけをやさしく、取りすぎない」のが共通のポイントです。
奥まできれいにしようと頑張る必要はなく、耳あかも鼻くそも自然に外へ出てくる力が備わっています。
お風呂上がりのふやけたタイミングをねらって、見える範囲をそっとぬぐってあげるだけで十分です。

ベビー綿棒は用途に合わせて形状や軸の太さを選び、清潔に保管すること。
おへそは清潔と乾燥を心がけ、消毒については出産した病院の指導に従うこと。
そして「取れない」「様子がおかしい」と感じたら、無理をせず耳鼻科や小児科に相談すること。
この3つを覚えておけば、もう手が止まって不安になることはありません。

毎日のお手入れは、赤ちゃんの顔をのぞきこみ、声をかけながらふれあえる大切な時間でもあります。「気持ちいいね」「きれいになったね」とやさしく話しかけながら、肩の力を抜いてお世話を楽しんでください。
ていねいに向き合うその積み重ねが、赤ちゃんにとってもママやパパにとっても、かけがえのない思い出になっていきますよ。

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