生後100日までのお祝い行事カレンダー完全ガイド

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赤ちゃんが生まれてから最初の100日間は、命名式やお宮参り、お食い初めなど、日本ならではのお祝い行事がぎゅっと詰まった特別な期間です。「いつ、何をすればいいの?」「準備は何が必要?」と、初めての育児で戸惑うママ・パパも多いのではないでしょうか。

この記事では、生後100日までに迎える行事を時系列カレンダー形式でまるごと網羅し、それぞれの意味・時期の数え方・やり方・準備物までやさしく解説します。伝統を大切にしつつも、赤ちゃんとママの体調を第一に、無理なく楽しむためのヒントもたっぷりお届けします。読み終わる頃には、行事がちょっと待ち遠しくなっているはずです。

白いおくるみに包まれて眠る新生児と、優しく見つめる母親の穏やかな表情

生後100日までの行事カレンダー

まずは全体像をつかみましょう。
生後100日までには、大きく分けて「お七夜・命名式」「お宮参り」「お食い初め(百日祝い)」という3つの節目があります。
それぞれの時期と内容を頭に入れておくと、心にゆとりを持って準備を進められます。

行事の時期をひと目でチェック

代表的な行事の目安時期は次のとおりです。
あくまで一般的な目安なので、赤ちゃんとママの体調やご家族の都合に合わせて柔軟に考えて大丈夫です。

行事時期の目安主な内容
お七夜・命名式生後7日目ごろ名前のお披露目・祝い膳
お宮参り生後1か月ごろ神社への参拝・ご祈祷
お食い初め(百日祝い)生後100日ごろ祝い膳・歯固めの儀

このほかにも、生まれてすぐのニューボーンフォトや、生まれた季節によっては初節句が重なることもあります。
それぞれの行事は「必ずこの日にやらなければならない」というものではありません
赤ちゃんの成長を家族で喜ぶ気持ちが何より大切です。

数え方でつまずかないために

行事の日付でよく混乱するのが「数え方」です。
行事によって生まれた日を「0日目」と数える場合と「1日目」と数える場合があるため、事前に確認しておきましょう。

お七夜は生まれた日を1日目として数え、お宮参りやお食い初めは生まれた日を0日目(1か月・100日で計算)とするのが一般的です。
行事ごとに数え方が違う点に注意しましょう。


お七夜と命名式の基本

赤ちゃんが生まれて最初に迎えるお祝い行事が「お七夜(おしちや)」です。
そのなかで名前をお披露目するのが「命名式」で、この2つはセットで行われるのが一般的です。

お七夜の由来と意味

お七夜は、赤ちゃんが生まれて無事に7日目を迎えられたことを家族で喜び、健やかな成長を願う行事です。
昔の日本では医療がいまほど発達していなかったため、生まれた赤ちゃんがそのまま無事に育つか定かではなく、生後7日目を迎えられたこと自体が大きな喜びであり、そのことをお祝いするために生まれたのがお七夜です。

この節目に、赤ちゃんに付けた名前を家族や親族にお披露目するのが命名式です。
日本古来の神道では、ご先祖さまは祖先神となって家族や子孫を守ってくださっていると考え、この祖先神に赤ちゃんの誕生を報告し感謝の気持ちを伝えることが命名式の重要な目的とされています。

いつ行う?無理のない日程を

お七夜では、赤ちゃんが生まれた日を1日目として、7日目の夜が正式な数え方です。
つまり、12月1日に生まれた場合は12月7日がお七夜を行う日となります。
ただし、この時期は退院と重なることが多く、注意が必要です。

産後7日目はママの体調が回復しきっていないことも多く、無理は禁物です。
7日目にこだわらず、ママと赤ちゃんの体調を最優先に、落ち着いた頃にお祝いしましょう。

現在は出産後5日から7日ほど入院するママが多いため、退院時期によっては命名式を生後7日目に行うのは難しいことも多く、最近は7日目にこだわるよりも、ママの体調や赤ちゃんの様子を見ながら落ち着いた頃にお祝いをするご家庭が増えています。

リビングに飾られた命名書と、赤ちゃんの小さな手足形を残すためのインクとカードが並ぶ様子


命名書の書き方と飾り方

命名式の主役ともいえるのが「命名書」です。
赤ちゃんへの初めての正式な贈り物ともいわれ、心を込めて用意したいアイテムです。

正式版と略式版の書き方

命名書には正式版と略式版があります。
正式な命名書は奉書紙という厚手の和紙を使用し、毛筆で書くのが伝統的な方法ですが、現代では市販の命名書セットやテンプレートを使用する家庭も多くなっています。

略式の場合は比較的自由度が高く、書き方の基本は次のとおりです。
半紙の中央に「命名」の文字とその下に赤ちゃんの名前を書き、名前の右側にパパとママの名前・続柄、左側には赤ちゃんの生年月日を書きます。
赤ちゃんの名前を大きく、左右は小さめに書くとバランスよく仕上がります。

現代の日本では、命名書は誰が書いても問題ありません。
一昔前までは赤ちゃんの名付け親や父方の祖父が書くものとされていましたが、事前に誰が書くか決めておくとスムーズです。
字に自信がない場合は、代筆サービスやパソコンで作成する方法もあります。

飾る場所といつまで飾るか

正式には神棚や床の間に飾りますが、現代の住宅事情に合わせて柔軟に考えて大丈夫です。
神棚や床の間がない場合は、リビングの目立つ場所や赤ちゃんのベッド周り、玄関など、家族や来客の目に留まりやすい場所を選ぶのが大切です。

命名書を飾る期間は、お七夜から生後1か月のお宮参りまでというのが一般的で、お宮参りが終わったら外して大切に保管し、へその緒や母子手帳と一緒に保管する家庭が多く、赤ちゃんが成人したときに渡すという習慣もあります。

最近は写真や手形・足形を一緒に残せるおしゃれなデザインの命名書も人気です。
インテリアになじむ額縁タイプなど、家族らしいスタイルを選ぶと、そのまま素敵な記念品になります。


お宮参りの準備とマナー

生後1か月ごろに迎えるのが「お宮参り」です。
赤ちゃんが初めて外出して迎えるお祝い事となる家庭も多く、思い出に残る一日になります。

お宮参りとはどんな行事?

お宮参りとは、氏神様を参拝し、赤ちゃんが無事に誕生した感謝の報告と、今後の成長をお祈りする行事です。
お宮参りをする時期は、男の子は生後31日目か32日目、女の子は32日目か33日目におこなうとされています。

参拝する神社に厳密な決まりはありません。
お宮参りは氏神様に報告することから赤ちゃんが生まれた土地や自宅近くの神社に参拝することが一般的ですが、ゆかりのある神社や安産祈願をした神社に参拝してもかまいません。

時期を柔軟に考えるコツ

本来の目安は生後1か月前後ですが、この時期のママと赤ちゃんは体調が不安定なこともあります。
現在では赤ちゃんやお母さまの体調、季節を考慮して時期を調整するのが一般的で、生後100日頃に行っても問題ありません。

真夏や真冬の外出は赤ちゃんの負担になりやすいため、時期をずらす・時間帯を工夫するなど、体調を守る調整を最優先にしましょう。

初穂料など当日の準備

神社でご祈祷を受ける場合は、初穂料(謝礼)を用意します。
初穂料はきれいなお札を使うのがマナーで、当日では用意できないこともあるため前日までに準備しておくとスムーズです。
のし袋や白封筒に包む神社もあれば、そのまま渡す神社もあるため、金額や渡し方も事前に確認しておくと安心です。

神社の境内で祝い着を掛けた赤ちゃんを抱く家族三世代の記念写真、晴れた青空


お食い初め(百日祝い)とは

生後100日ごろのメインイベントが「お食い初め」です。「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれ、生後100日までの行事のクライマックスといえます。

お食い初めの意味と由来

お食い初めとは「一生食べるものに困らないように」という願いを込めて行う伝統行事で、生後100日から120日頃のイベントです。
赤ちゃんの乳歯がこの頃に生え始める時期ということもあり、歯が生えるほど成長したことをお祝いし、今後の健やかな成長を願うものとして現在でも多くのご家庭で行われています。

その歴史はとても古く、起源は諸説ありますが、平安時代の宮中で行われた重湯に餅を浮かべた料理を食べさせる儀式が起源という説が有力です。
1000年以上も受け継がれてきた行事だと思うと、感慨深いものがありますね。

いつ・どこで行う?

お食い初めは生後100日前後に行われますが、あくまで一般的な目安で、ご家族の都合が合わなかったり忙しかったりする場合は時期をずらしても問題ありません。
地域によっては生後110日や120日に行われるケースも見られます。

場所は自宅・レストラン・料亭・祖父母の家などから選べます。
自宅なら自由度が高く赤ちゃんもリラックスでき、レストランや料亭なら準備の負担を大きく減らせます。
六曜(大安など)にこだわりすぎず、家族が集まりやすい日を優先するのが一番大切です。


お食い初めの献立と準備物

お食い初めをスムーズに進めるには、献立と道具の準備がポイントです。
伝統を押さえつつ、無理のない範囲で用意しましょう。

基本の一汁三菜

お食い初めの基本の献立は「一汁三菜」で、お赤飯、お吸い物、鯛の焼き魚、煮物、香の物が用意されます。
それぞれの料理には願いが込められています。

  • 赤飯・・・赤は古来より魔除けや厄払いの力があるとされる色で、病気や災難にあうことなく健やかに成長するようにという願いが込められています。
  • お吸い物・・・「吸う力がつくように」という思いを込めて用意します。
  • 鯛の焼き魚・・・「めでたい」という意味を込め、尾頭付きの鯛を使うのが良いとされます。
  • 煮物・香の物・・・大根や人参など、縁起の良い食材を取り入れます。

一汁三菜には、赤ちゃんがこれから生きていく上で必要な穀物、海のもの、山のもの、飲み物、塩を与えるという意味が込められています。
最近は自宅の食器で行ったり、歯固め石付きの通販セットを利用したりする家庭も増えています。

祝い箸と食器の選び方

祝い箸は両先端が細くなったお箸で、縁起の良い末広がりの「八」にちなんで八寸(約24cm)で作られているのが特徴で、スーパーや百貨店、お箸の専門店、100円ショップなどで販売されています。

正式には漆器のお膳を使い、男の子は内側も外側も朱塗りの器、女の子は外側が黒塗りで内側が朱塗りの器を使用します。
ただし、現在では漆器にこだわらず、その後も長く使えるベビー用の食器などを使う方も増えています。


歯固めの儀のやり方と注意点

お食い初めのなかで行われるのが「歯固めの儀」です。
丈夫な歯が生えることを願う、日本独自の大切な儀式です。

歯固め石の意味と入手方法

歯固め石とは、生後100日ごろに行うお食い初めの「歯固めの儀」で使う石で、昔は歯が丈夫なことが長寿のもとと考えられていたため、「石のように丈夫な歯が生えて長生きできますように」という願いをこめて行います。

石の入手方法はいくつかあります。
神社によってはお宮参りでご祈祷をした際に、お食い初めの祝い箸と共に歯固め石を授かる場合があり、神社の境内にある石を拾ってお借りして使うこともできます。
ネット通販の専用石や、お食い初めセットに付属しているものを使うのも手軽です。

歯固めの石は黒・白・赤の石を1個ずつ用意することが正式ですが、現在は形の整った石をひとつだけ準備することが一般的で、直径2〜3cm程度の石が扱いやすいでしょう。

正しい儀式の手順

お食い初めは食べさせる真似の後、最後に歯固めの儀を行います。
古い習わしでは食べさせる順番が決まっており、赤飯→お吸い物→赤飯→鯛→赤飯→お吸い物の順に3回繰り返し、最後が歯固めの儀式です。

現在の歯固めの儀式では、まず歯固めの石にお箸をかるくあて、そのお箸を「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めながら赤ちゃんの歯茎にやさしくちょんちょんとあててあげます。

石を赤ちゃんの歯茎に直接あてたり噛ませたりするのは誤飲の恐れがあるため避けましょう。
必ずお箸を介して行ってください。

また、石は赤ちゃんに触れる可能性があるため、使う前に必ずきれいに洗い、煮沸消毒をして清潔にしておくことが大切です。

役割にも伝統があります。
食べさせる真似をする役の人を「養い親」と呼び、その場にいる一番年長の人が行うという習わしがあります。
もちろん、家族みんなで和やかに進めても構いません。
赤ちゃんが嫌がるときは無理をせず、楽しむことを優先しましょう。


行事を無理なく楽しむコツ

行事が続く100日間は、ママ・パパにとって嬉しくも慌ただしい時期です。
ここでは、負担を減らしながら思い出を残すための工夫を紹介します。

行事をまとめるという選択肢

近年は、お宮参りとお食い初めを同じ日にまとめて行う家庭が増えています。
お宮参りをお食い初めのタイミングに合わせることで、生後1か月前後の不安定な時期を避け、比較的体調が落ち着きやすい生後100日前後に行えるというメリットがあります。

実際にこのスタイルは珍しくありません。
あるこども写真館が過去2年以内にお宮参りでスタジオ撮影をしたママ・パパ200名を対象に実施した調査では、お宮参りと百日祝いを同時にしたママ・パパは全体の37.5%、約4割にも上っています。

まとめて行うことで、2つの祝い事にかかる食事や赤ちゃんの衣装代、交通費、記念撮影のコストが1回分に抑えられ、遠方の親族も予定を合わせやすくなります。
ただし、1日で両方行うため赤ちゃんがいつも以上に疲れてしまう可能性もあるので、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

成長を記録に残そう

100日間は、赤ちゃんの姿がぐんぐん変わる貴重な時期です。
生後1か月頃はまだ新生児期に近くほっそりしていた赤ちゃんも、生後3か月を過ぎるとむちむちとして赤ちゃんらしい体型になり、表情も豊かになってきます。

手形・足形は今しか残せない宝物です。
お七夜のタイミングで残しておくと、後でお食い初めや1歳の頃と比べて成長を実感できます。
命名書とセットで飾れるフォトフレームや、手形足形を刻めるメモリアルグッズも豊富にそろっています。
写真だけでなく、その日の気持ちを一言メモに残しておくのもおすすめです。


まとめ|100日間を家族の宝物に

生後100日までの行事は、お七夜・命名式から始まり、お宮参り、そしてお食い初め(百日祝い)へと続きます。
どれも赤ちゃんの誕生を喜び、健やかな成長を願う、日本ならではの温かい風習です。

大切なのは、伝統の形式を完璧になぞることではなく、ママと赤ちゃんの体調を第一に、家族みんなが笑顔で過ごせることです。
時期をずらしたり、行事をまとめたり、カジュアルにアレンジしたりと、ご家庭に合った形で自由に楽しんで構いません。

あっという間に過ぎてしまう最初の100日間。
ひとつひとつの行事を、赤ちゃんとの大切な思い出としてじっくり味わってください。
この記事が、はじめての育児を楽しむ小さな道しるべになれば嬉しいです。
素敵なお祝いの日になりますように。

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