赤ちゃん語りかけ実例 | 月齢別の話しかけ方完全ガイド

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「赤ちゃんに話しかけてあげてね」と言われても、何をどう話しかければいいのか迷ってしまう・・・そんな経験はありませんか。まだ言葉を話せない赤ちゃんに一方的に語りかけるのは、最初は少し照れくさく感じるものです。しかし、赤ちゃんへの語りかけは言葉の発達だけでなく、親子の絆を深め、赤ちゃんの心の安定にもつながる大切なコミュニケーションです。この記事では、月齢別の具体的な語りかけ実例と、専門家が提唱する「語りかけ育児」の考え方をもとに、今日からすぐに実践できる話しかけ方をご紹介します。難しく考えず、赤ちゃんとの時間を楽しむヒントとして読んでみてください。

赤ちゃんへの語りかけが大切な理由

赤ちゃんはまだ言葉を発することができなくても、生まれた瞬間から周囲の音や声を敏感に受け取っています。
特に耳の機能は視覚よりも早く発達するといわれており、赤ちゃんは声のトーンやリズムに強く反応することがわかっています。
新生児期の赤ちゃんに話しかけるときは、優しい声でゆっくりと語りかけることが大切だとされており、この時期の赤ちゃんは視力がまだ発達途中で、表情や動きはぼんやりとしか見えていない一方、耳はすでに機能しており、声のトーンやリズムに敏感に反応すると紹介されています。

言葉の理解は発話より先に進む

赤ちゃんは自分で言葉を話せるようになるずっと前から、周囲の言葉を理解する力を育てています。
アメリカの発達心理学者であるパトリシア・クール氏は、日本とアメリカの赤ちゃんを対象に実験を行い、赤ちゃんの言語獲得について研究したことで知られています。
この研究では、赤ちゃんが母国語の音を聞き分ける力を早い時期から身につけていくプロセスが明らかにされており、日々の語りかけがこうした聴覚的な学習を後押ししていると考えられます。

親子の愛着形成にもつながる

語りかけは単なる言葉の教育ではありません。
赤ちゃんが泣いたときに「お腹すいたね」「眠いのかな」と声をかけてあげることで、赤ちゃんは自分の感情に名前があることを少しずつ学び、安心感を得ていきます。
語りかけは親子の信頼関係を築く土台にもなるため、完璧な言葉選びよりも、まずは声をかけ続けることを意識してみましょう。

柔らかい光が差し込む部屋で、赤ちゃんの顔を見つめながら優しく話しかける母親の横顔


語りかけ育児の考え方とは

語りかけの方法として近年注目されているのが「語りかけ育児」という手法です。
語りかけ育児とは、イギリスの言語治療士であるサリー・ウォードにより提唱された育児法で、サリー・ウォード博士の語りかけ育児は、本来言葉の遅れなどがある子供たちのコミュニケーション能力を育てるために考えられた方法とされています。

1日30分の語りかけが基本

この手法の特徴は、1日30分、静かな環境で赤ちゃんに語りかけるだけで、言葉や知能指数が驚くほど伸びるという「ベビートーク」プログラムとして日本でも紹介されている点です。
この手法は、もともと言葉のおくれや障害を持つ子供のコミュニケーション支援から生まれたもので、子供の発達レベルに応じた語りかけのコツを具体的に示しているため、月齢に応じた実践がしやすいのも特徴です。

時間にこだわりすぎなくても大丈夫

「毎日必ず30分」と数字にとらわれすぎると、かえって育児が負担になってしまうことがあります。
大切なのは時間の長さよりも、赤ちゃんの様子に応じて丁寧に言葉を返してあげる姿勢です。
忙しい日は数分でも構いません。
無理のない範囲で続けることが、結果的に長続きするコツになります。


新生児期(0〜1か月)の語りかけ実例

生まれたばかりの赤ちゃんは、声帯や喉の機能がまだ十分に発達していないため、泣くこと以外の方法で意思を伝えることができません。
この時期の赤ちゃんへの語りかけは、赤ちゃんの状態を代弁するような声かけが中心になります。

おむつ替え・授乳のときの言葉かけ

  • 「おむつ濡れちゃったね、きれいにしようね」
  • 「お腹すいたかな、ミルク(おっぱい)飲もうね」
  • 「気持ちよくなったね」

動作を一つひとつ言葉にして伝えることで、赤ちゃんは自分の身に起きていることと言葉が結びついていく感覚を少しずつ積み重ねていきます。

泣いているときの声かけの工夫

新生児期は泣くことでしか欲求を伝えられません。
泣き声を無視せず「どうしたの、大丈夫だよ」と声をかけ続けることが、赤ちゃんの安心感につながります。
すぐに泣き止まなくても、声をかけることで赤ちゃんは自分が見守られていることを感じ取っています。


生後2〜3か月頃のクーイングへの応答

生後2か月を過ぎると、赤ちゃんは「あー」「うー」といった穏やかな声を出し始めます。
これは「クーイング」と呼ばれ、赤ちゃんの声帯が問題なく発達している証拠とされ、この時期には赤ちゃんが笑顔を見せることも増えてきます。

クーイングをまねして返す

赤ちゃんが声を出したら、それに応じて「お話してるの?」「楽しいね」と返すことで、会話のリズムを学ぶきっかけになります。
赤ちゃんの「あー」に対して大人も「あー」と同じ音を返してあげるだけでも、立派な会話のキャッチボールになります。

表情と声をセットで届ける

この時期はまだ視力が発達途中ですが、近い距離であれば顔をはっきり認識できるようになってきます。
笑顔で目を合わせながら声をかけることで、赤ちゃんは「表情」と「声」がセットになった情報として学んでいきます。
お風呂上がりや着替えの際に「さっぱりしたね」「気持ちいいね」と笑顔で伝えてみましょう。

リビングでクッションに座り、赤ちゃんの喃語に笑顔で応える父親の様子


生後4〜6か月頃の喃語期の話しかけ方

生後6か月前後になると、赤ちゃんは「マ」「バ」といった唇を使った音を含む喃語を発するようになります。
人間の赤ちゃんはおよそ生後6か月から11か月の間に喃語を話し始めるとされており、喃語とは発音しやすい音を使った発話で、単語を話し始める前の段階にあたります。

物の名前をシンプルに伝える

この時期は、周囲の物に興味を示し始める時期でもあります。
おもちゃやおむつ、抱っこなど、日常の物や行動を「これはワンワンだよ」「ブーブー来たね」のように、短く繰り返し伝えることで、言葉と物の結びつきを育てていきます。

喃語のやり取りを楽しむ

赤ちゃんが「マンマンマン」と発したら、「マンマ食べる?」と応じるなど、たとえ意味のない音であっても会話として受け止めて返してあげましょう。
この時期の喃語への応答が、後の単語獲得の土台になると考えられています。


生後7〜9か月頃の指差しへの対応

生後7か月を過ぎる頃から、赤ちゃんは物には名前があることを少しずつ理解し始めます。
発達が早い子どもでは10か月頃になると、身の回りの簡単な単語を口にするようになり、単語を発しなくても指差しをして自分の気持ちを伝えようとすることが報告されています。

指差しに言葉を添えて返す

赤ちゃんが何かを指差したら、「これは猫さんだね」「お花きれいだね」と、その対象の名前や様子を言葉にして返してあげましょう。
指差しに対して大人が言葉で応じることを繰り返すことで、赤ちゃんの語彙は着実に増えていきます。

絵本を使った語りかけ

この時期から絵本を取り入れるのもおすすめです。
文章をすべて読み聞かせる必要はなく、絵を指差しながら「これは何かな」「大きいね」と声をかけるだけでも十分な言葉のシャワーになります。
絵本を無理に最後まで読もうとせず、赤ちゃんが興味を示したページだけを楽しむ姿勢が長続きのコツです。

絵本を広げて赤ちゃんと一緒にページを指差しながら読み聞かせをする家族のひととき


1歳前後〜1歳半の単語期の話しかけ方

1歳が近づくと、いよいよ意味のある単語を話し始める赤ちゃんが増えてきます。
厚生労働省の乳幼児身体発育調査では、乳幼児の年齢が1歳0~1月未満の場合57.6%しか話しませんが、1歳1~2月の場合69.9%、1歳2~3月の場合79.1%とその割合が徐々に増加し、1歳6~7か月には1語以上の単語を話す乳幼児は94.1%を占めていると報告されています。
この数字からも、言葉の発達には大きな個人差があることがわかります。

二語文への橋渡しをする語りかけ

月齢を増すにつれてさらに言葉の数は増え、徐々に「ちゃちゃ、のむ」などの二語文を話せるようになる時期です。「ワンワン」だけを話す赤ちゃんに対しては、「ワンワン、いたね」「ワンワン、かわいいね」のように、単語に言葉を一つ足して返してあげると、自然な形で二語文への理解を促せます。

簡単な質問を投げかけてみる

「お茶飲む?」と聞くと頷くようになるなど、1歳の後半に差しかかる頃になると、徐々に親の発している言葉を理解するようになります。「これ、どっちにする?」と二択で聞いてみるなど、赤ちゃんが自分で答えを選べるような問いかけを増やしていくと、コミュニケーションの幅がぐっと広がります。


語りかけをするときの注意点

語りかけは毎日続けることが大切ですが、いくつか気をつけたいポイントもあります。

言葉の発達を焦りすぎない

1歳を過ぎても単語が出ない赤ちゃんは少なくありません。
周囲の子どもと比べて焦る必要はなく、気になる場合はかかりつけの医師に相談しましょう。

言葉の発達には個人差があるため、1歳半を過ぎても言葉の出ない子どももいます。
言葉は出なくても、頷きや首振りなど身振りで感情を表せれば問題ありません。

テレビや動画に頼りすぎない

言葉を覚えさせようと動画教材ばかりに頼ってしまうと、双方向のやり取りが不足しがちです。
語りかけの本質は、赤ちゃんの反応を見ながら言葉を返す「対話」にあります。
映像はあくまで補助として活用し、日常の中での直接的な語りかけを大切にしましょう。


語りかけを毎日続けるコツ

語りかけは特別な時間を作らなくても、日常生活の中に自然に取り入れることができます。

実況中継スタイルで話しかける

お着替えやお風呂、お散歩など、日々のお世話をしながら「今からお着替えするよ」「お外は風が気持ちいいね」と、行動を実況するように語りかけるだけでも十分です。
特別な言葉を用意する必要はなく、親自身が自然な気持ちで話しかけることが何より大切です。

完璧を求めず楽しむ気持ちを大切に

忙しい毎日の中で、常に赤ちゃんに話しかけ続けるのは簡単ではありません。
できない日があっても自分を責めず、できるときに楽しんで語りかければ十分です。
赤ちゃんとの何気ないやり取りを楽しむ気持ちこそが、長く続けるための一番のコツといえるでしょう。

語りかけ育児についてさらに詳しく知りたい方は、専門書籍や自治体の育児相談窓口も活用してみてください。
育児の悩みは一人で抱え込まず、地域の保健センターや小児科でも相談できます。


まとめ

赤ちゃんへの語りかけは、月齢ごとに赤ちゃんの発達段階に合わせて工夫することで、より効果的なコミュニケーションになります。
新生児期は優しい声のトーンを、クーイング期は声のやり取りを、喃語期は物の名前を、そして単語期には二語文への橋渡しを意識してみてください。
大切なのは完璧な方法を追い求めることではなく、赤ちゃんの反応を楽しみながら日々続けていくことです。
今日からできる小さな語りかけの積み重ねが、赤ちゃんの言葉の発達だけでなく、かけがえのない親子の時間を育んでいきます。

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