1歳の昼寝と寝かしつけ | 夜との違いと環境づくり

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「夜はすんなり寝てくれるのに、お昼寝になると全然眠ってくれない・・・」「保育園では寝るのに、家だと昼寝を嫌がる」。1歳を迎えたお子さんを育てているご家庭では、こんな悩みを抱えている方がとても多いようです。実は、昼寝と夜の寝かしつけには明確な違いがあり、そのポイントを知っているかどうかで、寝かしつけのスムーズさが大きく変わってきます。

この記事では、1歳児の昼寝の理想的な時間や回数といった基礎知識から、夜との違いを踏まえた環境づくり、実際にすぐ試せる寝かしつけのテクニック、さらには安全面での注意点まで、公的機関の情報や専門家の知見をもとに網羅的にまとめました。お子さんの個性に合わせたお昼寝リズムを見つけるヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

1歳児の昼寝、そもそも何のために必要?

1歳前後は、それまで午前と午後の2回に分かれていたお昼寝が、1回にまとまっていく大きな移行期にあたります。
昼寝は単なる「休憩」ではなく、脳や体の発達に欠かせない大切な時間だということを、まず理解しておきましょう。

生活リズムを整える役割

保育の現場でも昼寝は重要視されています。
厚生労働省が定める「保育所保育指針」にて「午睡(昼寝)は生活のリズムを構成する重要な要素」とされています。
お昼寝をきちんと取ることで、夕方の中途半端な時間に眠ってしまい夜に目が冴えてしまう、といったリズムの乱れを防ぐことにもつながります。

心と体の成長を支える睡眠

1歳の赤ちゃんは活動量が急増する時期で、体力も脳もフル回転で発達しています。
そのぶん昼寝で適度に休息を取らないと、疲れすぎて逆に夜の寝つきが悪くなることも珍しくありません。
「昼寝をたっぷり取る=夜も眠りやすくなる」という感覚を持っておくと、無理に昼寝を減らそうとせずに済みます。

リビングの床でお昼寝マットに気持ちよさそうに眠る1歳児と、そばで見守る母親の横顔


1歳児の昼寝時間・回数の目安とは

「うちの子の昼寝時間は普通なの?」という疑問は、多くの親御さんが抱くものです。
あくまで目安として、公的なガイドラインや専門家の見解を紹介します。

1日の総睡眠時間は11〜14時間が目安

厚生労働省の指針によると、1〜2歳児の理想的な睡眠時間は11〜14時間とされています。
このうち夜間にまとまった睡眠を、日中に昼寝を組み合わせて確保するのが基本的な考え方です。
専門家の見解でも1歳児に必要な総睡眠時間は12〜13時間くらいとされ、夜にまとめて10時間前後、お昼寝で2時間前後を1回とるのが理想的とされています。

昼寝の回数は1回、時間は1〜3時間程度

1〜2歳児にとって理想的な昼寝時間は1〜3時間程度とされ、0歳児ほどの睡眠時間は必要としません。
1歳前後は2回昼寝から1回昼寝への移行期にあたり、11時〜14時くらいの間を目安に2時間ほどのお昼寝を1回取り入れるとよいとされています。
ただし、これはあくまで平均的な目安です。
その日の活動量や体調によって、必要な昼寝時間は日々変わるということを覚えておきましょう。

保育園での午睡時間との比較

保育園でも1歳前後は昼寝のリズムが変化するタイミングです。
1歳を迎える頃には徐々に午前の午睡がなくなり、午後1回だけのリズムに移行していき、その場合の目安時間は2時間程度になるとされています。
家庭でも同じように、午前中の活動量を増やしながら午後1回の昼寝に切り替えていくと、無理なくリズムが整いやすくなります。


夜の寝かしつけと何が違う?昼寝特有の難しさ

「夜は割とすんなり寝るのに、昼寝は苦戦する」という声が多いのには理由があります。
夜と昼寝では、眠りに向かう体の状態が根本的に異なるからです。

眠気の強さとタイミングの違い

夜は1日の疲れが蓄積し、体内時計的にも「眠るモード」に入りやすい時間帯です。
一方、昼寝は活動の途中で無理やり眠りへ切り替える必要があるため、1歳児にとっては「まだ遊びたい」という気持ちと眠気がせめぎ合いやすいのが特徴です。
保育の現場でも、1〜2歳児は動きも活発で自我が芽生える時期であり、探求心旺盛でなかなかスイッチが切り替わらないことが多いと指摘されています。

明るさ・周囲の音の影響を受けやすい

夜は部屋が自然と暗く静かになりますが、昼間は日中の明るさや生活音がどうしても残ります。
この環境差が、昼寝の寝つきにくさに直結しているケースも多いのです。
次の章で紹介する環境づくりの工夫は、この違いを埋めるためにとても重要になります。

カーテンを閉めて薄暗くした子ども部屋で、絵本を読み聞かせる父親と1歳児の後ろ姿


昼寝がうまくいく環境づくりのコツ

昼寝を成功させる最大のポイントは「夜に近い環境を、日中にどれだけ再現できるか」です。
ここでは具体的な工夫を紹介します。

部屋を暗くして「寝る時間」を視覚的に伝える

布団を用意して照明を少し落とすと心が落ち着き、親が側について眠りにつく前に絵本を読むなどすると安心できるとされています。
遮光カーテンを使って部屋を薄暗くするだけでも、「今から寝る時間だ」という合図を子どもに伝えることができます。

入眠前のルーティンを昼寝にも取り入れる

夜の寝かしつけでは絵本や歌などの入眠儀式を取り入れているご家庭が多いと思いますが、同じルーティンを昼寝の前にも短縮版で行うと、子どもが自然と「眠りモード」に切り替わりやすくなります
カーテンを閉める、決まった歌を歌う、といった簡単な行動を毎日繰り返すだけでも効果的です。

室温・湿度の調整も忘れずに

夏場や冬場は、日中の室温が夜と大きく異なることがあるため、エアコンや加湿器で快適な温度・湿度を保つよう注意しましょう。
暑すぎたり乾燥しすぎたりする環境は、寝つきの悪さや夜間の体調不良の原因になります。


スムーズに眠りに導く寝かしつけの実践術

環境が整ったら、次は実際の寝かしつけ方です。
1歳児ならではのコツを押さえておきましょう。

抱っこと一定のリズムを活用する

1歳児が抱っこを求めるのは、親のぬくもりを感じることで安心感を得られるためで、一定のリズムで優しく揺らすことで安心感を覚え、眠りにつきやすくなるとされています。
無理に布団だけで寝かせようとせず、抱っこや添い寝を組み合わせるのも一つの方法です。

言葉かけで「寝る時間」を伝える

1歳を過ぎると言葉の理解が少しずつ進んできます。
言葉で安心感を与え、「寝る時間」ということを伝えることが、スムーズな寝かしつけのポイントになるとされています。「そろそろねんねしようね」といった声かけを毎回繰り返すことで、子ども自身が心の準備をしやすくなります。

午前中の活動量を意識する

午前中に十分な活動を行わせて体力を調整することも、スムーズな寝かしつけのポイントです。
公園で体を動かす、ハイハイや伝い歩きの練習をするなど、朝のうちにしっかり活動させておくと、お昼寝への切り替えがスムーズになりやすいでしょう。

公園の芝生の上で伝い歩きの練習をする1歳児と、笑顔で手を差し伸べる母親


昼寝をしない・ぐずる時の対処法

コツを試しても、なかなか昼寝をしてくれない日もあります。
そんな時の考え方を知っておくと、親御さんの気持ちもぐっと楽になります。

「今日は寝ない日」があっても大丈夫

昼寝の時間や有無には、その日の体調や気分による個人差が大きく影響します
1日くらい昼寝がうまくいかなくても、大きな問題にはなりません。
横になって体を休めるだけでも十分にリフレッシュ効果があるため、眠れなくても「静かに過ごす時間」を確保することを意識してみましょう。

昼寝の時間帯を後ろにずらしてみる

いつもの時間に寝る気配がない場合は、少し昼寝の開始時間を後ろにずらしてみるのも一つの手です。
ただし、夕方近くまでずらしてしまうと夜の寝つきに悪影響が出ることがあるため、遅くとも15時頃までには昼寝を終えられるよう調整することをおすすめします。

生活リズム全体を見直す

起床から就寝までの生活時間を毎日できるだけ一定にすることが、生活リズムを整えるコツとされています。
子どもの生活時間を軸に大人の予定を組み立てるという考え方に切り替えると、結果的に家族全体の1日の流れが安定しやすくなります。


昼寝から夜の睡眠へつなげる生活リズム

昼寝と夜の睡眠は別々のものではなく、1日を通じてつながっています。
両方をバランスよく整えることが、寝かしつけ全体をラクにする近道です。

朝の起床時間を一定にする

朝早起きするとそのぶん日中の運動量が増えて適度に疲れが溜まり、夜の寝つきがよくなることが多いとされ、おおよそ朝6〜7時くらいを目安に、遅くても8時までには起こしてあげるとよいでしょう。
朝の時間を一定にするだけで、昼寝・夜の睡眠双方のリズムが整いやすくなります。

昼寝の長さが夜の睡眠に与える影響

昼寝を長く取りすぎると、夜の入眠が遅くなったり夜泣きが増えたりすることがあります。
昼寝は2時間前後を目安にし、それ以上長引く場合は優しく起こしてあげることも、夜の寝かしつけをスムーズにするポイントの一つです。


昼寝中に気をつけたい安全対策

寝かしつけのコツと同じくらい大切なのが、昼寝中の安全確保です。
特に以下の点は、家庭でもぜひ意識してほしいポイントです。

うつぶせ寝への注意

厚生労働省は乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性について注意喚起をしており、うつぶせ寝には窒息などのリスクがあるとされています。
うつぶせ寝には乳幼児の突然死や窒息の危険性があるため、寝る体勢を観察し、うつぶせになっている場合は仰向けに直すことが大切です。
詳しい情報は、厚生労働省「未就学児の睡眠指針」でも確認できます。

寝ている間の様子を定期的に確認する

自分で寝返りを打てるようになった1歳児でも、掛け布団が顔にかかっていないか、周囲に窒息の原因となるものがないかなど、定期的にチェックする習慣をつけておくと安心です。
昼寝中も「見守りの時間」として意識することが、安全な睡眠環境づくりにつながります。


よくある質問と回答

保育園では寝るのに家では昼寝を嫌がります

保育園と家庭では、周囲の環境や集団生活のリズムが異なるため、寝つきやすさに差が出るのは自然なことです。
家庭でも部屋を暗くする、決まったルーティンを作るなど、保育園に近い環境を意識してみましょう。

3歳になっても昼寝は必要ですか

3歳児になるとお昼寝を必要としない子どもが増える傾向にあり、横になっても眠れない・布団に入りたがらない子どもも出てきます。
1歳のうちは無理に昼寝をなくそうとせず、成長に合わせて少しずつ調整していけば問題ありません。


まとめ

1歳児の昼寝は、夜の寝かしつけとは異なる工夫が必要な、少しコツのいる時間です。
昼寝時間の目安は1〜3時間程度、1日の総睡眠時間は11〜14時間が一つの基準となりますが、何より大切なのはお子さん自身の様子をよく観察することです。

部屋を暗くする、入眠前のルーティンを作る、午前中にしっかり活動させるといった環境づくりの工夫を少しずつ取り入れながら、うつぶせ寝などの安全面にも気を配ることで、昼寝も夜の寝かしつけも、きっと少しずつラクになっていきます。
今日うまくいかなくても、また明日試してみればいい・・・そんな気持ちで、親子でゆったりとお昼寝の時間を楽しんでみてください。

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