「うちの子の頭、少し大きい気がする・・・」「帽子を買いたいけれど、どのサイズを選べばいいの?」1歳を迎えるころになると、赤ちゃんの成長のスピードに驚かされることが増えてきますよね。特に頭のサイズは月齢によって大きく変わるため、帽子選びで迷う親御さんはとても多いものです。この記事では、1歳児の頭囲の平均的な目安から正しい測り方、失敗しない帽子の選び方まで、公的な調査データをもとにわかりやすく解説します。お子さんにぴったりの帽子を見つけて、お出かけがもっと楽しくなるお手伝いができれば幸いです。
1歳児の頭のサイズはどれくらいが平均?
赤ちゃんの頭の大きさは、生まれてから1歳になるまでの間にとても速いスピードで成長します。
まずは公的なデータをもとに、1歳前後の頭囲の平均値を確認していきましょう。
厚生労働省調査による頭囲の平均値
頭囲の目安としてもっとも信頼できるのが、国が実施している乳幼児身体発育調査のデータです。
出生時の頭囲の平均は33cm前後ですが、1歳0か月~1歳1か月未満になると男の子で46.2cm、女の子で45.1cmまで成長することが調査結果からわかっています。
出生時の頭囲の平均は33cmくらいで、厚生労働省の平成22年乳幼児身体発育調査によると、男の子が33.5cm、女の子は33.1cmです。
そして1歳0ヶ月~1歳1ヶ月未満の頭囲の平均値は、男の子で46.2cm、女の子で45.1cmとなっています。
興味深いのは、1歳ごろになると頭囲と胸囲がほぼ同じになり、それから胸囲が少し大きくなるという点です。
赤ちゃんの体つきが変化していく様子は、こうした数値からもうかがえます。
令和5年の最新調査でも大きな傾向は変わらず
こども家庭庁は10年ごとに乳幼児身体発育調査を実施しており、直近では令和5年(2023年)に調査が行われ、その結果が公表されています。
乳幼児の体重及び身長の平均値について、前回調査(平成22年)と比べ、大きな変化はなかったと報告されており、頭囲についても急激な変化は見られていません。
つまり、平成22年調査の数値は現在の目安としても十分に活用できるということです。
ただし、これらの数値はあくまで平均値であり、個人差があるのが当然だという点は覚えておきましょう。
母子健康手帳に掲載されている発育曲線には、パーセンタイルという統計的な見方が使われています。
パーセンタイルとは、計測値の統計的分布の上で、小さいほうから数えて何%目の値は、どれくらいかという見方をする統計的表示法で、それぞれの計測項目については、3、10、25、50、75、90及び97パーセンタイルの数値が男女別に示されているため、我が子の値がどのあたりに位置するのかを確認する参考になります。

頭囲は成長のバロメーターとして大切な指標
頭囲測定でわかること
頭囲は身長や体重と並んで、赤ちゃんの発育状態を知るための大切な指標のひとつです。
乳幼児健診では必ず測定される項目であり、脳の発達状況を推し量る手がかりにもなります。
新生児から1歳までの頭囲の成長は非常に早く、生まれた時に約33センチだった頭囲は、生後3ヶ月で約40センチ、1歳で約46センチにまで成長します。
特に生後半年ほどまでは驚くほどのスピードで大きくなっていくため、帽子のサイズもこまめに見直す必要があります。
数値だけで一喜一憂しなくて大丈夫
頭囲の測定結果を見て、「平均より小さいかも」「大きすぎるのでは」と心配になる親御さんも少なくありません。
しかし、頭囲は測定方法によって誤差が生じやすい部位であり、1回の計測結果だけで判断するのは適切ではありません。
専門家も、頭囲は測り方によって誤差が生じやすいものだということを念頭に置いてくださいと説明しており、頭囲は身長や体重とは異なり数値の伸びはわずかで、短期間に1、2回測った数値で発育が順調かどうかを評価するのは困難ですとも述べられています。
生まれつきからだ(とくに身長)の大きい赤ちゃんは当然ながら頭囲も大きいので帯の上のほうを、小柄な赤ちゃんは頭囲も小さいため帯の下方を、曲線に沿ってその子なりの伸びを示していれば順調に発育していると考えていいとされています。
数値そのものよりも、その子なりの成長曲線に沿って伸びているかどうかを見ることが大切です。
心配な場合は自己判断せず、乳幼児健診の際にかかりつけの医師に相談するようにしましょう。
帽子を買う前に!正しい頭のサイズの測り方
帽子選びで失敗しないためには、まずお子さんの頭囲を正確に測ることが第一歩です。
ここでは、家庭でも簡単にできる測り方のコツを紹介します。
用意するものと測る位置
頭囲を測るときは、洋裁用のやわらかいメジャーがあると便利です。
もし手元にない場合は、毛糸やリボンを使って長さを測ったあとに定規で確認する方法でも代用できます。
頭囲を測るときは、やわらかいメジャーを使って額の中央から耳の上を通り後頭部までを測定します。
より正確に測りたい場合は、帽子のかぶり方に合わせて2通りの測り方を意識するとよいでしょう。
前頭部の髪の生え際から、後頭部の出っ張りより少し下のへこんでいる部分を一周するようにメジャーを当てます。
このとき、耳の真上を通し、眉の上2cmほどの位置を基準にするのがニット帽など浅めにかぶるタイプの測り方です。
一方で、キャップやハットのように深くかぶるタイプの帽子を選ぶ場合は、額の一番出っ張った部分から後頭部の一番出っ張った部分までを一周させる方法が適しています。
測定時の3つの注意点
1歳前後の子どもは じっとしているのが苦手なので、測定にはちょっとしたコツが必要です。
以下のポイントを意識してみてください。
- 機嫌のよいタイミングで測る・・・眠い時や空腹時は嫌がって正確に測れないことが多いです
- できれば大人が2人がかりで測る・・・ひとりでは測りにくいため、できれば誰かに手伝ってもらうと測りやすくなります
- メジャーがねじれないように水平に当てる・・・斜めになると誤差が大きくなります
また、深め用と浅め用の両方を測って、大きいほうの数値を採用するのもおすすめです。
かぶり方によって適したサイズ感が異なるため、両方測っておくと帽子選びの失敗を防げます。

月齢・年齢別に見る帽子サイズの目安一覧
頭囲が測れたら、次は具体的な帽子サイズの選び方を確認しましょう。
一般的な子ども用帽子のサイズ展開は以下のようになっています。
年齢別サイズ目安表
| 月齢・年齢 | 頭囲の目安 | 帽子サイズの目安 |
|---|---|---|
| 新生児~生後3か月 | 33~40cm | 40~42cm |
| 生後3~6か月 | 40~44cm | 42~44cm |
| 生後6か月~1歳 | 44~46cm | 44~46cm |
| 1歳~1歳半 | 46~48cm | 46~48cm |
| 2歳 | 48~50cm | 48~50cm |
| 3歳 | 50~52cm | 50~52cm |
この目安は・新生児~生後3ヶ月は40~42cm ・3~6ヶ月は42~44cm ・6ヶ月~1歳は44~46cm ・1歳~1歳半は46~48cm ・2歳は48~50cm ・3歳は50~52㎝という区分をもとにしています。
ちょうど1歳前後のお子さんであれば、実測の頭囲に加えて1~3cm程度の余裕を持たせたサイズを選ぶのが基本です。
実寸表示と推奨頭囲表示の違いに注意
帽子を購入する際に見落としがちなのが、サイズ表記の種類です。
「実寸サイズ」と「推奨頭囲」は意味が異なるため、混同しないよう注意が必要です。
メーカーやショップによって、実寸サイズを表記している場合と、推奨頭囲を表記している場合があります。
実寸サイズとは帽子そのものの内周のことで、推奨頭囲はその帽子がフィットする頭の大きさの目安です。
一般的には、耳の付け根から指二本分ほど上を通り、額の中央から後頭部へ水平に測ります。
このサイズにプラス1cmしたものが、購入時の目安になりやすい帽子の実寸サイズです。
ネット通販で購入する場合は特に、どちらの表記なのかを商品説明でしっかり確認しましょう。
失敗しない!赤ちゃん帽子の選び方のコツ
サイズ調整機能があると長く使える
1歳前後の赤ちゃんは頭囲がどんどん変化する時期です。
サイズ調整用のアジャスターやゴム紐がついた帽子を選ぶと、成長に合わせて長く使えるぴったりサイズを買ってもすぐにきつくなってしまうことが多いため、少し余裕のある調整幅の商品を選ぶとよいでしょう。
季節に合わせた素材選び
帽子は防寒や紫外線対策など、季節によって役割が変わります。
夏は通気性のよいコットンやメッシュ素材、冬は保温性の高いニットやフリース素材が適しています。
直射日光から頭や首を守るため、夏場はつばが広く後ろに日よけがついたタイプの帽子を選ぶのも効果的です。
試着できる場合は必ずかぶらせてみる
数値上のサイズが合っていても、頭の形や髪の量によってフィット感は変わります。
試着できる場合は、実際にかぶって確認するのがいちばんわかりやすい方法です。
実店舗で購入する際は、必ず一度かぶらせてから決めるようにしましょう。
オンラインで購入する場合も、返品・交換ポリシーを事前に確認しておくと安心です。

帽子選びで気をつけたい安全面の注意点
おしゃれや防寒・紫外線対策のために選ぶ帽子ですが、小さなお子さんに使う際にはいくつか安全面の注意も必要です。
あご紐やリボンによる事故リスク
帽子についているあご紐やリボンが、思わぬ事故につながるケースがあることを知っておきましょう。
子ども服の安全基準に詳しい専門家によると、衣類についたひもやリボンが、遊具などに引っかかった拍子に首が絞まったり、転倒したりして危険なため、JIS規格では頭や首回りから垂れ下がるひもや、背中のひも(リボン)などはつけない基準が設けられましたという経緯があります。
帽子のあご紐についても、長すぎるものや固定が不十分なものは避け、公園などの遊具で遊ぶ際には外しておくといった配慮が安心です。
小さなパーツの誤飲にも注意
帽子についているボタンやビーズなどの飾りは、取れてしまうと誤飲の原因になることがあります。
装飾パーツがしっかり縫い付けられているか、購入前と使用中に定期的にチェックすることが大切です。
特に1歳前後は何でも口に入れてしまう時期なので、装飾がシンプルなデザインを選ぶという選択肢も検討してみてください。
帽子を嫌がるときの対処法
まずは短時間から慣れさせる
1歳前後の子どもは、帽子をかぶることに慣れていないと嫌がって脱いでしまうことがよくあります。
無理にかぶらせ続けるのではなく、最初は数分だけかぶせて徐々に時間を延ばしていく方法がおすすめです。
家の中で遊びながら慣れさせておくと、お出かけ時にもスムーズにかぶってくれるようになります。
お気に入りのキャラクターやデザインを選ぶ
子ども自身が「かぶりたい」と思えるようなデザインを選ぶことも効果的です。
好きな動物やキャラクターがついた帽子であれば、自分から進んでかぶってくれることも増えていきます。
親子で一緒に帽子を選ぶ時間そのものも、楽しい育児の思い出のひとつになるはずです。
よくある質問
Q. 帽子のサイズはどれくらいの頻度で見直すべき?
1歳前後は成長が著しい時期のため、3か月に一度を目安に頭囲を測り直すことをおすすめします。
特に季節の変わり目に新しい帽子を購入するタイミングで、あわせて測定しておくと管理がしやすくなります。
Q. 兄弟のお下がりの帽子を使ってもいい?
頭囲のサイズが合っていれば、お下がりの帽子を活用するのも良い方法です。
ただし、ゴムやアジャスターが伸びきっていないか、衛生面に問題がないかは必ず確認してから使用しましょう。
1歳前後の頭のサイズは、公的な調査データを参考にしながらも、最終的には我が子の実測値をもとに選ぶことが何より大切です。
今回紹介した測り方やサイズの目安を参考に、お子さんにぴったりの帽子を見つけて、親子でのお出かけタイムをもっと楽しいものにしていただければ嬉しいです。
数値に一喜一憂せず、その子なりの成長のペースを大切に見守っていきましょう。
