1歳の寝かしつけルーティン完全ガイド

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「絵本を読んでもトントンしても寝てくれない」「やっと寝たと思ったら夜中に何度も起きてしまう」・・・1歳の寝かしつけは、多くのご家庭で頭を悩ませる大きなテーマです。歩き始め、自我が芽生え、活動量が一気に増えるこの時期は、これまで通用していた寝かしつけが急に効かなくなることも珍しくありません。

そこで頼りになるのが「ねんねルーティン(入眠儀式)」です。毎晩同じ流れで眠りに入る習慣をつくることで、お子さまの体と心は自然と「もうすぐ寝る時間」と理解し、寝つきがぐっとスムーズになります。本記事では、最新の睡眠研究や公的指針をもとに、今夜から実践できる1歳の寝かしつけルーティンの作り方を、具体例とともに徹底解説します。

難しいことは必要ありません。ポイントを押さえて少しずつ整えていけば、寝かしつけは「つらい時間」から「親子で1日を締めくくる幸せな時間」へと変わっていきます。育児が今より少し楽しくなるヒントを、ぜひ持ち帰ってください。

目次

1歳児に必要な睡眠時間と理想の生活リズム

ルーティンを作る前に、まずは1歳のお子さまにどれくらいの睡眠が必要なのかを正しく知っておきましょう。
睡眠時間が足りていないままルーティンだけ整えても、なかなかうまくいきません。

厚生労働省が示す推奨睡眠時間

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、1〜2歳児に推奨される睡眠時間は昼寝を含めて11〜14時間とされています。
これは米国睡眠医学会の合意にもとづく国際的にも標準的な目安で、日本のこどもの睡眠時間は世界各国と比較して短く、推奨時間の下限付近もしくは下回っているのが現状です。

1歳児の理想は、夜の睡眠で10〜11時間前後、昼寝で1〜2時間程度を確保すること。
合計11時間以上の睡眠が取れているかを最初のチェックポイントにしましょう。

1歳前半と1歳後半で変わるリズム

1歳は、日中の睡眠を2回から1回に移行していく時期です。
11時から14時くらいの間を目安に、2時間ほどのお昼寝を1回取り入れるのが理想とされています。
1歳前半はまだ午前寝が残っている子も多く、1歳半を過ぎる頃には午後の1回にまとまっていくのが一般的な流れです。

お昼寝が短すぎても長すぎても夜の寝つきに影響するため、「15時以降の昼寝は避ける」「2時間を超えたら一度起こす」などのマイルールを決めておくとリズムが安定します。

就寝時間の理想と現実

1歳はできれば21時くらいまでに寝られると良いとされ、寝る時間の1時間ほど前から赤ちゃんを興奮させる活動は避けて、眠りの準備に入っていきます。
理想は19時〜20時の就寝ですが、共働きで難しい場合は無理せず「家庭にとって続けられる時間」を決めることが何より大切です。

就寝時間が毎日30分以上ずれると、体内時計がリセットされてしまいルーティンの効果が半減します。
±15分以内を目安に固定しましょう。

明かりを落とした寝室のベッドで穏やかに眠る1歳児と、優しく見守る母親の手元


なぜ寝かしつけにルーティンが効くのか

「毎日同じことをするだけで本当に寝てくれるの?」と半信半疑の方も多いはず。
ルーティンが効く理由を理解しておくと、続けるモチベーションになります。

子どもの脳に「眠る合図」を作る

赤ちゃんの寝かしつけにはルーティンを作るのがおすすめで、ルーティンがあると赤ちゃんは自動的に「これをしたら次は眠る」と体が眠る準備を始めるようになります。
1歳、2歳ではまだ時計が読めないため「今が寝る時間」という認識を持つことは難しく、だからこそ寝るまでの流れを決めて感覚として「もうすぐ寝る時間」と思えるようにしてあげることが大切です。

予測できる安心感が情緒を安定させる

1歳児は記憶力と理解力が急速に発達する時期です。「お風呂→保湿→絵本→電気を消す」という流れが毎日繰り返されると、子どもは「次に何が起こるか」を予測できるようになります。
この予測可能性こそが安心感を生み、入眠をスムーズにする最大の要因です。

親自身のストレスも軽減する

ルーティンの恩恵を受けるのは子どもだけではありません。
毎日「今日は何をして寝かせよう」と考える必要がなくなることで、保護者の意思決定の負担が大きく減ります。
寝かしつけの自動化は、親の心の余裕につながる最高の育児ハックと言えるでしょう。


1歳の寝かしつけルーティン基本の型

ここでは、多くの専門家や先輩パパママが実践している黄金の基本パターンを紹介します。
所要時間の目安は30〜45分
長すぎても子どもが飽きてしまうため、コンパクトにまとめるのがコツです。

ステップ1:お風呂で深部体温をコントロール

入眠ルーティンとしておすすめなのは「お風呂→着替え→絵本→電気を消す→寝る」といった流れです。
お風呂は就寝の1時間から1時間半前に入り、体温が下がるタイミングで眠気が訪れるようにし、お風呂の温度は38〜40度のぬるめに設定してリラックス効果を高めましょう。
熱すぎるお湯は交感神経を刺激してしまい逆効果になります。

ステップ2:部屋の照明を段階的に落とす

お風呂上がりからは、リビングの照明を間接照明や暖色系の弱い光に切り替えます。
明るい蛍光灯の下で過ごすと、睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられてしまうためです。
寝室は「真っ暗」が理想で、豆電球すら消すご家庭も少なくありません。

ステップ3:絵本やスキンシップで心を落ち着ける

1歳児は大人の言っていることをだいぶ理解できるようになっており、仕掛け絵本のような遊べる絵本から短い物語の絵本まで幅広く楽しめます。
まだ遊び足りないと感じる子でも、本を読んでもらっているうちに満足して「そろそろ寝よう」と気持ちを切り替えられるようになります。
読む冊数は2〜3冊と決めておくとダラダラ続かず効果的です。

ステップ4:消灯と入眠アクション

絵本を読み終えたら「おやすみなさい」の挨拶をして消灯。
トントン、子守唄、添い寝など、お子さまが安心できるアクションを1つ決めて続けます。
トントンなどはしなくても、習慣ができると1歳児でも自分で眠ることができるようになります。
最終的には「セルフねんね」を目指すと、夜泣きが減り親子ともに楽になります。

暖色系の間接照明の下で、パジャマを着た1歳児に絵本を読み聞かせる父親の様子


今夜から使える具体的タイムスケジュール例

「結局、何時に何をすればいいの?」という疑問にお答えする、リアルなタイムスケジュール例です。
ご家庭の事情に合わせてアレンジしてください。

専業育児・早寝パターン(就寝20時)

時刻行動
17:30夕食
18:30お風呂(15分以内でサッと)
19:00保湿・パジャマ・歯みがき
19:30寝室で絵本タイム(2冊)
19:50消灯・トントン
20:00就寝

共働き・現実派パターン(就寝21時)

時刻行動
18:30お迎え・帰宅
19:00夕食
19:45お風呂
20:15パジャマ・歯みがき・スキンシップ遊び
20:40寝室で絵本
21:00消灯・就寝

パパが寝かしつけ担当する日の工夫

普段ママが寝かしつけている場合、パパだと寝ないというお悩みもよく聞きます。
これは「人」ではなく「流れ」が変わることが原因。
ルーティンの順番と使うアイテム(絵本・パジャマ・音楽など)を完全に揃えれば、誰が担当しても寝てくれるようになります


ルーティンに取り入れたいおすすめ入眠儀式

基本の流れに加えて、お子さまの個性に合わせて取り入れたい「眠りのスイッチ」を紹介します。

寝る前専用の絵本を決める

寝る時にしか読まない絵本を用意し、この絵本を読んだら寝る時間と合図代わりにする方法も効果的です。
同じ絵本を毎晩読むことで「この本=ねんね」の条件反射が育ちます。
ストーリーが穏やかで、繰り返しのフレーズが多い絵本が向いています。

ヒーリング音楽や子守唄

優しい子守唄や癒やしの音楽は大人だけでなく子どもにも効果が期待でき、眠る前の音楽を習慣化すると、寝室で音楽を流すだけで眠りのスイッチが入るようになります。
オルゴール、川のせせらぎ、ホワイトノイズなどがおすすめです。

お気に入りのぬいぐるみと「おやすみ」

1歳になると自我が少しずつはっきりしてきて、お気に入りのおもちゃやタオルを肌身離さず持っていたいという子も出てきます。
そんなお気に入りのアイテムを1つ寝室に持っていくことで安心感を抱き、眠りやすい環境になります。「くまさんもねんねしたから○○ちゃんもねんねしようね」と声かけすると、すんなり布団に入ってくれることも。

家中に「おやすみ」を言ってまわる

少し成長したお子さま向けの遊び心ある儀式。
リビング、キッチン、おもちゃに順番に「おやすみ」と挨拶しながら寝室へ向かいます。
電気を一つずつ消していくと、家全体が眠る雰囲気になり気持ちの切り替えがスムーズです。


寝かしつけがうまくいかないときのNG行動

良かれと思ってやっていることが、実は寝かしつけを難しくしている可能性があります。
ここでは特に陥りやすいNG行動を解説します。

寝る前のテレビ・スマホ動画

テレビやスマートフォンの動画などは脳が覚醒するため避けたほうがよく、特に液晶画面が発するブルーライトには睡眠の質を下げる悪影響があります。
ブルーライトは就寝の2時間前にはカットすることで寝つきが良くなるため、夕食後はテレビもスマホもオフにするルールを作ると習慣化しやすくなります。

寝かしつけ中に保護者がスマホを操作するのもNG。
画面の光が子どもの目に入り、覚醒を促してしまいます。

授乳しながらの寝落ち

授乳をしながら完全に子どもが寝てしまうことが続くと「授乳=ねんね」のくせがつき、夜中に睡眠が浅くなったときに「おっぱいや哺乳びんがないから寝られない」と不安になって起きてしまうことがあります。
これが1〜2時間おきということも珍しくありません。
ねんねルーティンを行う際には授乳=ねんねにならないよう、授乳→絵本→ねんねというように、授乳とねんねの間にワンクッション何かをプラスすることが推奨されています。

泣いたらすぐ抱っこ

子どもは眠りが浅いタイミングで寝言のように泣くことがあり、寝そうになっていたのに抱き上げる刺激で覚醒してしまい、一から寝かしつけをやり直さなくてはならない場合もあります。
すぐに抱っこせず、まずは一度見守ってみることが大切です。
1〜2分待ってから声をかけるだけでも、自分で再入眠する力が育ちます。

夕方の長すぎる昼寝

16時以降の昼寝は夜の寝つきを大きく妨げます。
15時までに昼寝を終わらせることを意識し、午後遅くに眠そうにしていたら散歩や入浴で気分転換させましょう。

ベビーベッドの隣で見守りカメラを設置し、別室から子どもの様子をスマートフォンで確認する保護者


夜泣き・早朝起きへの対処法

ルーティンを整えても、1歳児には夜泣きや早朝起きがつきもの。
慌てず対応するための知識をまとめます。

夜泣きの原因を切り分ける

夜泣きには「お腹が空いた」「暑い・寒い」「おむつが不快」「歯ぐずり」「悪夢」「日中の刺激の処理」など多様な原因があります。
まずは室温(20〜22度が目安)と湿度(50〜60%)、おむつの状態を確認しましょう。
原因が見当たらない場合は、抱っこせず声かけと背中トントンだけで様子を見ます。

早朝起きを防ぐ環境づくり

朝5時前に起きてしまう場合、寝室に光が差し込んでいる可能性が高いです。
遮光カーテンを導入するだけで起床時刻が1時間後ろにずれることも珍しくありません。
「真っ暗・静か・適温」の3拍子を整えることが、まとまった睡眠への近道です。

緩やかなネントレで自立した眠りを育てる

ねんねトレーニング(ネントレ)はこどもが一人で眠る力を育てる方法で、1歳になれば緩やかなネントレを始めることができます。
基本は、まだ起きている状態でベッドに入れ、少し離れた場所から見守るというものです。
泣いたら一定時間(最初は1〜2分)待ってから声をかけに行き、「大丈夫だよ」と安心させてまた離れます。
この方法は「泣かせっぱなしにする」というものではなく、抱き上げたり授乳したりせずに声かけや背中をさするだけにとどめることがポイントです。

ネントレを行う前に、必ず入眠ルーティンを2週間以上続けて定着させてから始めてください。
土台がないと効果が出にくく、親子ともに疲弊してしまいます。


ルーティンを続けるためのコツとQ&A

始めるのは簡単でも、続けるのは意外と難しいルーティン。
挫折しないためのコツと、よくある疑問にお答えします。

休日も平日と同じリズムを保つ

休日も平日と同じリズムを保つことが重要で、週末に遅く起きると、月曜日からリズムを取り戻すのに数日かかってしまいます。
起床時刻のズレは1時間以内に抑えるのが理想です。

旅行や帰省時はどうする?

環境が変わってもルーティンの「順番」だけは死守しましょう。
お気に入りの絵本やぬいぐるみ、いつものパジャマを持参するだけで、見知らぬ場所でも子どもは安心できます。
完璧に同じである必要はなく、「いつもの流れ」を再現することが安心の核になります。

ルーティンの効果はいつ頃出る?

個人差はありますが、一般的に2週間〜1か月の継続で変化を感じる方が多いようです。
最初の数日は逆に寝つきが悪くなることもありますが、これは新しいリズムに体が適応している証拠。
3日であきらめず、まずは2週間続けてみてください。

イヤイヤで寝室に行きたがらないときは

1歳後半は自我が爆発する時期。「ねんねしよう」より「くまさんが待ってるよ」「絵本どっち読む?」など、選択肢を与えて自分で決めさせる声かけが有効です。
無理に連れて行くと寝室が「嫌な場所」になってしまうので注意しましょう。


寝かしつけを楽にしてくれるおすすめアイテム

道具に頼ることは決して甘えではありません。
家事育児を効率化するためのアイテムを上手に活用しましょう。

遮光カーテン・スリープライト

遮光等級1級のカーテンは、早朝起きを防ぐ最強の味方。
寝室全体を「夜」の状態に保てます。
授乳やおむつ替えで明かりが必要なときは、赤色系の常夜灯がメラトニンを邪魔しにくくおすすめです。

ホワイトノイズマシン

生活音や外の物音をマスキングしてくれるホワイトノイズマシンは、マンション住まいや兄弟がいる家庭で特に重宝します。
胎内音に近い音を流せる機種も多く、入眠と再入眠の両方をサポートしてくれます。

スリーパー(着るおふとん)

1歳児は寝相が悪く、すぐに布団から出てしまいます。
スリーパーを着せれば寒さで目覚めるリスクを減らせます。
季節に応じて素材(綿・フリース・ダウン)を選びましょう。

見守りカメラ

別室で寝かせる場合や、ネントレ中の状況確認に必須。
スマホで様子が見られるため、泣き声に過剰反応せず「本当に対応が必要な泣き」かどうかを見極められるのが最大のメリットです。


まとめ:完璧より「続けられる」を大切に

1歳の寝かしつけルーティンは、特別な道具も高度なテクニックも必要ありません。
「お風呂→絵本→消灯」というシンプルな流れを、毎日同じ順番で続けるだけで、お子さまの体は自然と眠る準備を始めるようになります。

大切なのは完璧を求めないこと。
仕事で帰りが遅くなった日、外出で疲れすぎた日、体調が悪い日・・・ルーティンが崩れる日があっても大丈夫です。
翌日また元の流れに戻せば、お子さまは必ずついてきてくれます。

そして忘れないでほしいのは、寝かしつけの時間は1日のうちで親子が最も密に触れ合える貴重なひととき。
絵本を読む声、トントンの優しいリズム、お気に入りのぬいぐるみを抱きしめる小さな手・・・「眠らせること」をゴールにせず、「親子の幸せな時間」をゴールにすると、ぐっと気持ちが楽になります。

今夜から、できることを1つだけ始めてみてください。
お風呂の時間を固定するでも、寝る前の絵本を決めるでも構いません。
小さな一歩の積み重ねが、2週間後・1か月後の「すんなり寝てくれた!」につながります。
親子で笑顔のおやすみ時間を、ぜひ手に入れてくださいね。

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