離乳食の魚の進め方 | 白身から青魚へ完全ガイド

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「赤ちゃんに魚をあげたいけれど、いつから?どの種類から始めればいいの?」と迷っていませんか。離乳食の魚は、進め方の順番と下ごしらえのコツさえつかめば、毎日のごはん作りがぐっと楽になります。魚にはたんぱく質はもちろん、脳の発達を支えるDHAやEPA、鉄、カルシウムなど赤ちゃんの成長に欠かせない栄養がぎゅっと詰まっています。

この記事では、白身魚から赤身魚、青魚へとステップアップする正しい順番を、月齢別の目安量や調理のコツ、アレルギー対策まで含めて分かりやすくまとめました。初めての魚デビューでも安心して進められるよう、毎日の食卓ですぐ使える情報を網羅しています。お子さんの「おいしい!」の笑顔を引き出すヒントとして、ぜひ参考にしてください。

目次

離乳食で魚を始める時期と基本ルール

離乳食で魚デビューをするタイミングは、赤ちゃんの消化機能の発達と密接に関わっています。
焦らず、お子さんのペースに合わせて少しずつ慣らしていくことが大切です。

魚はいつから始められる?

魚を取り入れるのは、離乳食初期(生後5~6ヶ月頃)の後半が目安です。
まず、つぶし粥やすりつぶした野菜の味や飲み込みに慣れてきた3週目以降に、白身魚を試してみましょう。
初めて与える際は、他の食材と同様に1日1回1さじからスタートします。
おかゆや野菜に慣れてから、豆腐の次のステップとして魚を加えるイメージで進めると無理がありません。

「何ヶ月から絶対OK」という明確なルールはなく、あくまで目安です。
赤ちゃんの食欲や体調を見ながら、ご機嫌な日にひとさじずつ試していきましょう。

白身魚から始める理由

離乳食の魚は白身魚からスタートするのが鉄則です。
厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」では白身魚からはじめ、赤身魚や青魚とすると記載があります。
白身魚が選ばれる理由は、脂質が少なく消化しやすいからです。
赤ちゃんの消化器官はまだまだ未発達なので、脂質の多い魚は胃腸への負担になりやすく、淡白で柔らかい白身魚が最適というわけです。

初めて与えるときの3つの約束

魚に限らず、初めての食材を与えるときは次のポイントを守りましょう。

  • 1日1種類、1さじ(小さじ1)から始める
  • 平日の午前中など、医療機関がすぐ受診できる時間帯に与える
  • 異常がなければ翌日から少しずつ量を増やす

魚は食物アレルギーを起こす可能性のある食材です。
初めての魚は必ず1種類ずつ、少量から試し、口の周りの赤み・じんましん・嘔吐などの症状が出ないかしっかり観察してください。

木製のベビースプーンに乗った白身魚のペーストと、笑顔で口を開ける生後6ヶ月の赤ちゃん


月齢別|食べられる魚の種類と目安量

月齢ごとに食べられる魚の種類と量は変わっていきます。
ここでは時期別の目安をまとめました。

離乳食初期(生後5〜6ヶ月)|ゴックン期

この時期に食べられるのは、脂質が少なくやわらかい白身魚です。
まずは脂質が少なく、身がやわらかい真鯛、ひらめ、かれいなどがおすすめです。
目安量は1回あたり5〜10g程度、形状はなめらかなペースト状にして、お湯やだしでとろみをつけます。

しらすも初期から使えますが、塩分が多いので必ず熱湯をかけて塩抜きをしてから使いましょう。
白身魚のタラは、加熱しても身がふんわりと柔らかく、離乳食に適している食材ですが、アレルギーの原因になる可能性もあるため、離乳食初期(生後5〜6ヶ月)は避けたほうが無難です。

離乳食中期(生後7〜8ヶ月)|モグモグ期

白身魚に慣れてきたら、次のステップへ進みます。
離乳中期から与えられるようになる鮭、赤身魚(まぐろ・ツナ水煮缶・かつおなど)、かじきなどがあります。
目安量は1回10〜15g、舌でつぶせる程度の固さにほぐして与えます。

サケの身は赤く見えますが、白身魚に分類されます。
赤く見えるのはアスタキサンチンと呼ばれる色素が含まれるためです。
鮭は白身魚に分類されるものの脂質が多めなので、中期以降にスタートするのが安心です。

離乳食後期(生後9〜11ヶ月)|カミカミ期

いよいよ青魚デビューの時期です。
離乳後期(生後9〜11ヶ月頃)から与えられるようになる白身魚の「たら」、青皮魚(あじ、さば、さんま、いわしなど)があります。
目安量は1回15g程度で、歯ぐきでつぶせる固さにします。

離乳食完了期(生後12〜18ヶ月)

ほとんどの魚が食べられるようになります。
1回15〜20gを目安に、手づかみ食べやスティック状の魚料理にも挑戦してみましょう。
骨や皮はもちろん丁寧に取り除き、味付けは大人の半分以下を意識します。


白身魚・赤身魚・青魚の特徴と栄養

魚は大きく3つのグループに分けられ、それぞれに異なる栄養と特徴があります。
順番に取り入れることで、栄養もバランスよく補えます。

白身魚|消化にやさしいスタート食材

白身魚は、鯛やひらめのように動きが少ない魚に多く見られ、加熱すると身がほろほろと崩れやすいのが特徴です。
淡白な味で赤ちゃんも食べやすく、初めての魚にぴったりです。
代表的なものは鯛・ひらめ・かれい・たら・しらす・鮭などです。

赤身魚|鉄を補う頼れる存在

赤身魚はまぐろやかつおなどの回遊魚に多く、鉄を多く含みますが、焼くと身が引き締まってしまい硬くなるのが特徴です。
生後9ヶ月頃から鉄分不足になりやすいため、赤身魚は離乳食中期以降に積極的に取り入れたい食材です。
加熱でパサつくので、とろみをつけたり、おかゆに混ぜると食べやすくなります。

青魚|DHA・EPAが豊富

青魚にはあじ、いわし、さば、さんまなどがあり、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)は、青魚に多く含まれる成分。
必須脂肪酸の一種です。
これらは赤ちゃんの脳や神経の発達をサポートする大切な栄養素ですが、脂質が多くアレルギーリスクもあるため、後期以降に少量から始めるのが基本です。

白い陶器の小皿に並べられた鯛・まぐろ・あじの切り身を上から撮影した俯瞰写真


白身魚から青魚へ|切り替えのステップ

魚の種類を増やしていくときは、段階を踏むことが大切です。
ここでは安心してステップアップするための順序を解説します。

ステップ1:脂質の少ない白身魚に慣れる

最初の1〜2ヶ月は、鯛・ひらめ・かれいを中心に。
これらの魚で問題なく食べられるようになれば、消化機能が魚に慣れた証拠です。
なお、しらすは塩抜きをしっかり行えば初期から使えます。

ステップ2:鮭・赤身魚にチャレンジ

中期に入ったら鮭、まぐろ、かつおへ進みます。
赤身魚は加熱すると固くなりやすいので、ほぐして食べやすくしてから与えましょう。
大きさは2mm角くらいからはじめて、4mm角程度までにします。
ツナ缶を使う場合は必ず水煮・食塩無添加タイプを選び、油や塩分を避けてください。

ステップ3:青魚デビュー

後期になったら、いよいよ青魚を取り入れます。
後期になったらアジやイワシ、ブリを食べさせてみましょう。
脂が多い青魚は消化の負担となりやすいです。
したがって、脂の少ない背の部分から与えるとよいでしょう。
サバは青魚のなかでも脂が多いです。
したがって、アジやイワシに食べ慣れた後に与えるとよいでしょう。

青魚は小骨が多いので、骨取りは入念に。
包丁でたたいてつみれ状にすると安心です。


下ごしらえと調理のコツ

魚はちょっとした工夫で、ぐんと食べやすくなります。
下ごしらえと調理のポイントを押さえましょう。

骨と皮は必ず取り除く

離乳食では、必ず魚の骨と皮を下ごしらえとして取り除いてください。
特に骨は、喉に刺さると危険なため、細心の注意を払って確認しましょう。
手間を省きたい場合は、刺身用の切り身を使うのが便利です。
骨や皮があらかじめ処理されており、新鮮な状態なので離乳食に活用しやすい食材です。

加熱は中までしっかり

魚は細菌や寄生虫のリスクを避けるため、必ず中心までしっかりと加熱し、身が白くなったか確認しましょう。
加熱方法は「ゆでる」か「電子レンジ加熱」がおすすめ。
ゆで汁にはうま味が溶け出ているので、おかゆやスープに活用するとムダがありません。

パサつきを防ぐとろみテクニック

魚はパサつきがちで、赤ちゃんが飲み込みにくいことがあります。
水溶き片栗粉でとろみをつけたり、おかゆ・豆腐・じゃがいもと混ぜたりすると、グッと食べやすくなります。
だしや野菜のゆで汁でのばすのもおすすめです。

冷凍保存で時短調理

1回分が少量なので、まとめて加熱してほぐし、製氷皿やラップで小分け冷凍しておくと毎日の調理が楽になります。
使用は冷凍から1週間以内が目安
解凍時は必ず再加熱し、自然解凍は避けてください。

キッチンで離乳食用に魚をほぐしながら製氷皿に小分けする若い母親の手元


魚のアレルギーと安全に進めるポイント

魚はアレルギー表示対象食品にも含まれており、慎重に進めたい食材です。
正しい知識で安心してデビューさせましょう。

注意したいアレルゲン

消費者庁が定める特定原材料に準ずるものには「さけ」「さば」が含まれます。
特に青魚はアレルギーを起こすものも多いので、与える時期には注意が必要です。
また、白身魚の中でもたらはアレルギーの心配があるため、生後8ヶ月頃(離乳食中期・モグモグ期後半)から少量ずつ様子を見ながらスタートしましょう。

ヒスタミン食中毒に注意

まぐろかじきは鮮度が落ちると食中毒を引き起こす「ヒスタミン」という成分が生成される可能性があります。
ヒスタミンは、調理時に加熱しても分解されません。
青魚や赤身魚は購入したその日のうちに調理し、冷凍するか食べきるようにしてください。
鮮度の落ちた魚は絶対に与えないことが鉄則です。

症状が出たときの対応

口の周りの赤み、じんましん、嘔吐、下痢、咳などが見られたら、すぐに離乳食を中止して小児科を受診しましょう。
受診の際は「何を」「どれくらい」「いつ」食べたのかをメモしておくとスムーズです。
自己判断でアレルギー除去を続けず、必ず医師に相談してください。


赤ちゃんが喜ぶ|時期別おすすめレシピ

毎日の献立に悩んだら、シンプルで作りやすいレシピを取り入れましょう。
少ない食材でも工夫次第でバリエーションが広がります。

初期|鯛と野菜のとろとろペースト

鯛の刺身1切れを熱湯でゆでてすりつぶし、ゆでてつぶしたかぶや人参と混ぜ、だしでのばしてとろとろに。
鯛のうま味で野菜もおいしく食べられます。

中期|鮭とじゃがいものミルク煮

生鮭10gを蒸して皮と骨を除きほぐし、ゆでてつぶしたじゃがいもと一緒に少量の育児用ミルクで煮込みます。
クリーミーな味わいで赤身魚デビューにぴったりです。

後期|あじとひじきの和風つみれ

あじの切り身を包丁でたたき、戻した芽ひじき少々と片栗粉を混ぜて一口大に丸め、だしで煮ます。
手づかみ食べの練習にも最適で、鉄分とDHAが同時に補えます。

完了期|白身魚のふんわりムニエル

たらやかれいに薄く小麦粉をまぶし、少量のバターで焼くだけ。
スティック状に切れば手づかみで食べられます。
レモンの代わりに無糖ヨーグルトを添えると風味豊かになります。


魚を食べてくれないときの工夫

「せっかく作ったのに食べてくれない・・・」というのは魚あるあるの悩み。
独特の風味やパサつきが苦手な赤ちゃんは多いものです。

食感を変えてみる

すりつぶす・とろみをつける・つみれにする・おやきにするなど、形状を変えるだけで反応が変わることがあります。
同じ魚でもムニエルとつみれでは別物。
少なくとも3〜4回は調理法を変えて試してみるのがおすすめです。

好きな食材と組み合わせる

かぼちゃ・さつまいも・コーンなど甘みのある野菜と合わせると、魚特有の風味が和らぎ食べやすくなります。
トマトやチーズの酸味・うま味も魚と相性抜群です。

ベビーフードを上手に活用

下処理が大変なときは、市販のベビーフードを上手に取り入れましょう。
ペースト状の白身魚や鮭のフレークなど、月齢に合わせた商品が豊富にあります。
手作りに混ぜて使えば、調理の負担を大きく減らせます。

食べないときは無理強いしない

赤ちゃんの食欲には波があります。
今日食べなくても、来週には喜んで食べるかもしれません。
嫌がるものを無理に食べさせると食事自体が嫌いになってしまうことがあります。「また今度ね」と笑顔で切り上げて、楽しい雰囲気を大切にしましょう。


離乳食の魚に関するよくある質問

多くの保護者が疑問に思うポイントをまとめました。
日々のごはん作りの参考にしてください。

刺身用の魚は加熱せず使える?

刺身用でも、赤ちゃんに与えるときは必ず中までしっかり加熱してください。
生魚を与えられるのは早くても3歳以降が目安です。
免疫機能や消化機能が未熟な赤ちゃんには、寄生虫や食中毒のリスクがあるため避けましょう。

缶詰は使ってもいい?

ツナ缶を使う場合は必ず「水煮」「食塩無添加」のものを選び、よく湯通ししてから使います。
さば缶やいわし缶も塩分や添加物が多いため、離乳食には不向きです。
完了期以降に少量を活用する程度にとどめましょう。

干物や塩鮭は使える?

干物や塩鮭は塩分が高すぎるため、離乳食には基本的に使いません。
鮭を使う場合は必ず「生鮭」を選び、塩漬けされていないものを購入してください。

魚の量はどのくらい増やしていい?

たんぱく質源は魚だけでなく、肉・卵・豆腐・乳製品からもバランスよく摂ることが大切です。
1食のたんぱく質源は1〜2種類にとどめ、目安量を超えないようにしましょう。
赤ちゃんの胃腸に負担をかけないことが何より大切です。


まとめ|魚デビューを楽しみながら進めよう

離乳食の魚は、「白身魚→赤身魚→青魚」の順番を守って進めれば、赤ちゃんの消化機能の発達にぴったり寄り添うことができます。
最初は鯛やひらめ、かれいといった脂質の少ない白身魚から。
中期には鮭やまぐろで鉄分をプラスし、後期からはあじやいわしでDHA・EPAを補給する流れが基本です。

下ごしらえでは骨と皮を丁寧に取り除き、しっかり加熱すること、そしてとろみや組み合わせを工夫して食べやすくすることが食べてくれるコツです。
アレルギーや鮮度には十分注意し、初めての食材は平日午前中に少量からスタートしてください。

毎日のごはん作りは大変ですが、ベビーフードを上手に取り入れたり、まとめ調理して冷凍保存したりすれば負担はぐっと減ります。
赤ちゃんが新しい味に出会って「おいしい!」と笑顔になる瞬間は、何ものにも代えがたい喜びです。
あせらず、お子さんのペースに合わせて、魚デビューを楽しんでくださいね。

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