離乳食のチーズはいつから?種類別の進め方と量の目安

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「チーズって栄養がありそうだけど、赤ちゃんにはいつから食べさせていいの?」「カッテージチーズとプロセスチーズで、始める時期は違うの?」・・・離乳食が進んでくると、こんな疑問を持つ方はとても多いものです。チーズはカルシウムやたんぱく質が豊富で、うま味たっぷり。少し加えるだけで離乳食がぐっとおいしくなる、心強い食材です。

一方で、チーズは種類によって塩分や脂肪分が大きく異なり、始められる時期にも差があります。この記事では、公的なガイドラインや食事摂取基準をもとに、チーズの種類別の開始時期・1回の量の目安・与えるときの注意点を、わかりやすく整理してお伝えします。読み終わるころには、「これなら安心して試せる!」と離乳食づくりがもっと楽しくなるはずです。

離乳食のチーズはいつから始められる?

まず気になるのが「結局、何か月から食べさせていいの?」という点ですよね。
結論からお伝えすると、塩分や脂肪分の少ないチーズなら離乳食中期(生後7〜8か月ごろ)から、それ以外のチーズは後期〜完了期以降が目安です。
同じ「チーズ」でも種類によってスタート時期が変わる、というのがポイントです。

公的ガイドラインでの位置づけ

厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、チーズを食べさせてよい具体的な月齢は明記されていません。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、ヨーグルトや塩分・脂肪の少ないチーズも用いてよいとされています
これは離乳の進行に応じて与えてよいという意味で、開始月齢そのものを限定したものではありません。

そのうえで多くの専門家は、厚生労働省の資料では、種類によってはチーズを離乳食中期(生後7〜8か月頃)から与えてもよいと案内しています
乳製品をとり入れ始めるのが離乳中期にあたるため、まずはこの時期から無理なくスタートする、というのが一般的な考え方です。

「種類によって時期が違う」が基本

チーズは大きく分けて「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2種類があります。
日本ではチーズは大きくナチュラルチーズとプロセスチーズに分けられ、カッテージ・モッツァレラ・クリーム・チェダー・パルメザンなどがナチュラルチーズに該当します
このうち、塩分・脂肪分が少なくクセのないカッテージチーズが、もっとも早く始められる定番です。

白い小皿に盛られたカッテージチーズと、その横に置かれた赤ちゃん用の木製スプーン、明るいキッチンの自然光

反対に、ベビーチーズやスライスチーズなどのプロセスチーズ、粉チーズ(パルメザン)などは塩分・脂肪分が高めなので、後期以降に風味づけとして少量使う、または1歳以降に与えるのが安心です。
次の章で、種類別にくわしく見ていきましょう。


種類別!チーズの開始時期の目安

ここでは代表的なチーズを、始められる時期の早い順に紹介します。
お手持ちのチーズがどれにあたるか、確認しながら読んでみてください。

カッテージチーズ(中期7〜8か月ごろ〜)

カッテージチーズは脱脂乳を原料に作られるチーズで、脂肪分が少ないのが特長です
プロセスチーズなどと比べて塩分や脂肪分が少なく、さっぱりした食感でクセのない味なので、いろいろな料理に活躍します
そぼろ状でやわらかく、赤ちゃんが舌でつぶしやすいのもうれしいポイント。
離乳食で最初に試すチーズとしては、このカッテージチーズが一番のおすすめです。

加熱は必須ではなくそのまま与えられますが、衛生面が心配な場合は加熱しても構いません
市販品には粒状・うらごし・固めなどのタイプがあり、粒が残るものはつぶすか裏ごしして口当たりをなめらかにしてあげると食べやすくなります。

粉チーズ・モッツァレラ(後期9〜11か月ごろ〜)

粉チーズ(パルメザンを細かくしたもの)は塩分・脂肪分が高めですが、ごく少量なら風味づけとして比較的早い時期から使えます。
1回の使用目安は1〜2g程度にとどめ、塩の代わりに少しふりかけて使うのがおすすめです
香りづけ程度に使うことで、薄味でもおいしく仕上がります。

モッツァレラチーズはもっちりとした食感で、野菜や肉・魚と相性のよいチーズです。
脂質や塩分がやや多いため中期以降を目安に始め、調味料のような感覚で少し味をつける程度の量にとどめます
加熱して使うとより安心です。

プロセスチーズ・ベビーチーズ(1歳〜1歳半ごろ〜)

スーパーでおなじみのベビーチーズやスライスチーズはプロセスチーズの仲間です。
ベビーチーズはプロセスチーズを小さくカットしたもので、「ベビー」は赤ちゃん用ではなく「小さい」という意味合いです
名前から「赤ちゃん向け」と思われがちですが、塩分が高めなので注意が必要です。

ベビーチーズは歯ぐきで噛み切りにくい厚みがあり、1歳すぎまでは避けておくと安心です。
特に決まった時期はありませんが、硬さを考えると歯ぐきでは噛み切れない可能性があるため、1歳すぎまでは避けるのがよいとされています
与える場合も塩分量に注意し、頻繁に使わないようにしましょう。

スーパーの乳製品コーナーで複数の種類のチーズを手に取り原材料表示を確認する母親の様子


1回に与える量の目安

チーズは栄養豊富でうま味も強いぶん、つい多めに使いたくなりますが、量のコントロールが大切です。
赤ちゃんに与えるチーズは1回あたり1〜3g程度を目安にしましょう。

「少量・風味づけ」が基本

チーズは塩分と脂肪分が多い食べ物なので、与えすぎると未熟な赤ちゃんの胃腸の負担になります。
毎日食べさせる食材ではなく、少量を調味料代わりや風味づけに使う程度にとどめましょう

主役ではなく「うま味を足す名脇役」と考えると、ちょうどよい量がイメージしやすくなります。

たんぱく質のとりすぎにも注意

チーズは良質なたんぱく質源ですが、1回の食事には肉・魚・卵・豆腐などほかのたんぱく質も登場します。
乳製品の摂取目安は1回分の量なので、チーズ以外にたんぱく質をとるときはバランスに気をつけましょう
たとえば魚とチーズを一緒に使うレシピでは、それぞれの量を少なめに調整すると安心です。

また、ヨーグルトを食べる日はチーズを控えるなど、乳製品をローテーションするとバランスのよい食事になります
「今日は乳製品が多くなりそう」と感じたら、別の食材に置きかえる柔軟さも大切です。


赤ちゃんの塩分はどのくらいが目安?

チーズの量を考えるうえで欠かせないのが「塩分」の視点です。
赤ちゃんの腎臓は未発達で、塩分をうまく排出できません。
だからこそ、ここはしっかり押さえておきたいポイントです。

食事摂取基準で見る塩分の目安

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では、子どもの食塩摂取量の目安が定められています。
食塩相当量の目安は、6〜11か月で1日1.5g未満、1〜2歳では男児3.0g未満・女児3.5g未満とされています
大人と比べてかなり少ない量であることがわかります。

離乳食の進み具合で見ると、離乳食後期ごろから1回あたりごく少量の塩分が使えるようになり、1歳ごろは1食あたり約0.5gが目安です
この「約0.5g」は、食塩を二本の指でつまむくらいのごくわずかな量です。

チーズに含まれる塩分の実際

では、チーズにはどのくらいの塩分が含まれているのでしょうか。
プロセスチーズは100gあたり食塩相当量が約2.8gで、スライスチーズ1枚(20g)あたりにすると約0.56gの塩が含まれています
スライスチーズ1枚で、1歳ごろの1食分の塩分目安に達してしまう計算です。

パンやうどんなど、主食そのものにも塩分が含まれます。
チーズと組み合わせる日は、ほかの料理の味つけをより薄めにしましょう。

9〜11か月ごろの離乳食からとる塩分は1食あたり0.1g程度にとどめたいため、チーズは1歳未満ではだいたい5g程度までを目安に、たまに使う程度がよいでしょう

小さじスプーンに乗ったごく少量の塩と、その隣に並べたスライスチーズ一枚を見比べる構図


アレルギーと与えるときの注意点

チーズは牛乳が原料です。
乳はアレルギーを起こしやすい食品のひとつなので、初めて与えるときには丁寧な配慮が必要です。
安心して進めるためのポイントを確認しましょう。

初めて与えるときのルール

「乳」は消費者庁が指定するアレルギー表示義務7品目のひとつで、アレルギー症状を起こしやすく症状も重いとされています
初めてチーズを与えるときは、ごく少量から始めましょう。

具体的な進め方として、初めて与える際は子ども用スプーンのひとさじから始め、ほかの食材と混ぜずに与え、徐々に量を増やしていきます
さらに大切なのが時間帯です。
万が一アレルギー症状が出てもすぐ病院へ行けるよう、平日の午前中など医療機関を受診できる時間に与えるようにしましょう
この「少量・単品・午前中」が、新しい食材を試すときの基本の3原則です。

ナチュラルチーズと加熱・衛生面

ナチュラルチーズの中には、加熱せずに製造されるものがあり、衛生面の配慮が必要です。
リステリア菌は冷蔵温度帯でも増殖する特徴があり、乳幼児では重い症状につながる可能性があります
ただし、日本で一般に売られているナチュラルチーズは牛乳を加熱して作られているものが多く、過度に心配する必要はありません。

プロセスチーズは製造過程で原料チーズを高温で溶かして殺菌するため、微生物が排除され安全性の高い食品です
一方で、海外のナチュラルチーズは加熱すると安心だと知っておくとよいでしょう
心配な場合は、加熱調理をして使うのがおすすめです。

のどに詰まらせない工夫

かたまり状のチーズは、丸のみによる窒息にも注意が必要です。
スモークチーズやひとくちチーズなど、丸のみしてしまいそうなかたいチーズは避けましょう
プロセスチーズを与える場合も、誤飲しやすいサイズのものは手のひらで押しつぶして平たくしてから与えると安心です
小さく切る・つぶす・加熱してやわらかくする、といったひと手間で安全性が高まります。


離乳食で使えるチーズの簡単アイデア

ここまでの注意点を踏まえて、毎日の離乳食に無理なくとり入れられる使い方を紹介します。
むずかしく考えず、「いつもの一品にちょい足し」から始めてみましょう。

中期〜後期におすすめの組み合わせ

カッテージチーズは、おかゆや野菜ペーストにそのまま混ぜるだけで、コクとうま味がアップします。
初めて与えるチーズは、塩分・脂肪分が少なく胃腸への負担が少ないカッテージチーズが向いています
かぼちゃやさつまいもなど甘みのある野菜と合わせると、赤ちゃんも食べやすい味に仕上がります。

粉チーズは、後期以降のおかずに香りづけ程度にふりかけて。
乳製品を試したいけれど心配な場合は、おかゆや野菜ペーストに粉チーズを1g程度ほんの少し混ぜる方法もあります
塩を使わずにうま味を足せるので、薄味づくりの強い味方になります。

後期〜完了期のアレンジ

後期以降は、加熱調理で香ばしさを楽しむのもおすすめです。
カッテージチーズやシュレッドチーズは、おやきやグラタン風のメニューに加えると、焼いたときの香りが食欲をそそります。
味つけに悩んだら、スライスチーズやシュレッドチーズを少量使うと、うま味と塩味が加わって食べにくい食材もおいしく食べられます

うま味を活用すると塩分を抑えられるのもメリットです。
味噌やチーズなどの発酵食品を上手に取り入れることで、少ない塩分でもおいしさをアップできます
「薄味だと食べてくれない・・・」と悩むときこそ、チーズのうま味をかしこく使ってみてください。


よくある質問(Q&A)

最後に、チーズの離乳食でよく寄せられる疑問をまとめました。
気になる項目をチェックしてみてください。

毎日チーズを使ってもいい?

基本的には、毎日たっぷり使うのは避けたい食材です。
特に量の決まりはありませんが、毎日たっぷり使うことだけは避けられるとよいでしょう
塩分・脂肪分が多いため、週に数回、風味づけ程度に楽しむくらいがちょうどよいバランスです。

クリームチーズは使える?

クリームチーズは脂肪分が多めなので、与えるなら少量にとどめましょう。
チーズスプレッドやクリームチーズは脂肪分が多く、赤ちゃんにはあまり好ましくないため、あげる場合は少しにします
商品によっては糖分や生クリーム(1歳未満はNG)が含まれていることがあるので、原材料の確認も大切です

市販のチーズはどう選べばいい?

原材料表示を見て、できるだけ添加物や塩分の少ないものを選ぶのがおすすめです。
チーズに含まれるものは原材料に記載されているので、合わせてチェックしましょう
なお、プロセスチーズに使われる乳化剤は安全が認められている添加物で、製造上必要なものです。
各家庭の考えに応じて判断してよく、1日1枚程度で食べ過ぎなければ問題ないとされています

気になる場合は、ナチュラルチーズを選ぶという方法もあります。


まとめ|チーズで離乳食をもっと楽しく

チーズは、種類ごとの特徴をつかめば離乳食の心強い味方になります。
最後に、大切なポイントをおさらいしましょう。

塩分・脂肪分の少ないカッテージチーズは中期(7〜8か月ごろ)から、粉チーズやモッツァレラは後期から少量、プロセスチーズ・ベビーチーズは1歳〜1歳半以降が目安です。
どのチーズも、初めては「少量・単品・午前中」を守り、1回あたり1〜3g程度を上限に、風味づけとして使うのが基本です。

赤ちゃんの腎臓はまだ未熟なので、塩分のとりすぎには十分注意し、チーズを使う日はほかの料理を薄味に調整しましょう。
うま味たっぷりのチーズを上手に使えば、薄味でもおいしく、栄養バランスのよい離乳食づくりがぐっとラクになります。
月齢や食べ具合には個人差があるので、目安を参考にしながら、お子さんのペースに合わせて無理なく進めてくださいね。「今日はどんな組み合わせにしようかな」と、毎日の離乳食づくりが少しでも楽しくなりますように。

※この記事は一般的な情報をまとめたものです。
食物アレルギーが心配な場合や、お子さんの体調・発達に気になる点がある場合は、必ずかかりつけの小児科医や管理栄養士にご相談ください。

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