「子育てにやさしい街に住みたいけれど、大分県のどのエリアを選べばいいかわからない・・・」そんな悩みを抱えていませんか。大分県は医療費助成や保育料の減免など子育て世帯への支援が手厚く、さらに温泉や自然に囲まれた環境で心にゆとりを持って育児ができると評判のエリアです。この記事では、0歳から3歳までの小さなお子さんを育てる家庭に向けて、大分県内で特に子育てしやすいと感じられる街を7つ厳選し、それぞれの魅力や支援制度をわかりやすく紹介します。移住や引っ越しを検討している方はもちろん、今住んでいる街の支援制度を見直したい方もぜひ参考にしてください。
大分県が子育てしやすいと言われる理由
大分県は「子育て満足度日本一」を掲げ、県全体で子育て世帯を後押しする施策に力を入れています。
まずは大分県全体に共通する子育て環境の強みを押さえておきましょう。
全国トップクラスの医療費助成制度
大分県の子ども医療費助成は、他県と比較しても非常に手厚い内容です。
未就学児の入院・通院医療費、小中学生の入院医療費は所得制限なしで全額無料となっており、未就学児の入院・通院医療費、小中学生の入院医療費は全額無料で、所得の制限なく助成を受けることができる、全国トップクラスの制度として知られています。
さらに県内の多くの市町村では、高校生年代まで医療費助成の対象が拡大されており、未就学児・高校生年代は通院・入院医療費の自己負担を全額助成しており、所得制限なしで病院窓口での支払いも不要な現物給付方式が採用されています。
急な発熱やケガでも医療費を気にせず病院に駆け込めるのは、小さな子どもを育てる家庭にとって大きな安心材料です。
温泉と自然が育む心のゆとり
大分県といえば別府や由布院に代表される温泉地として全国的に有名です。
日常的に温泉に入れる環境は、育児で疲れた心と体を癒すのに最適です。
温泉施設の中には家族風呂やキッズスペースを備えたところも多く、赤ちゃん連れでも気軽に立ち寄れます。
また、山や海に近く自然公園や広場も充実しているため、休日は自然の中でのびのびと子どもを遊ばせることができます。

待機児童が少ない保育環境
保育園に入れるかどうかは共働き家庭にとって切実な問題です。
大分県は都市部と比べて待機児童数が少ない傾向にあり、大分県の保育所等利用定員数は28,960人、申込者数26,999人、利用児童数25,950人に対し待機児童数は0人という調査結果も出ています。
もちろん人気の保育園や年度によって状況は変動するため、実際に入園を希望する際は必ず各市町村の最新の空き状況を確認することが重要です。
大分市|都市機能と子育て支援が両立
県庁所在地である大分市は、買い物や医療機関へのアクセスが良く、都市部の利便性と手厚い子育て支援を両立させたい家庭に向いているエリアです。
大分市の医療費助成と子育て支援サービス
大分市では子育て環境の一層の充実を図るため、子ども医療費助成の対象年齢を拡大し、高校生年代の入院・通院・歯科・調剤に係る保険診療分の医療費を助成しています。
0歳から高校生年代までの子どもが対象で、保護者が支払う医療費(保険診療の自己負担額)を大分市が助成する事業として運用されており、経済的な負担を大きく軽減してくれる制度です。
子育て支援サイト「naana」を活用しよう
大分市には子育て支援サイト「naana(なあな)」があり、子育てに関する市の制度や子育てサークル、おススメのお出かけスポット、イベントなどの情報を提供しています。
会員制コミュニケーションサイトも用意されており、約3,000人が登録している会員制コミュニケーションサイト「おしゃべりnaana」では、市内のママ・パパと安心して情報交換や会話を楽しむことができ、はじめての土地での子育ても安心できる仕組みが整っています。
転勤や移住で知り合いがいない土地でも、こうしたコミュニティがあると心強いですね。
中心部の利便性と自然の近さ
大分市は中心市街地に商業施設や医療機関が集まっている一方、少し足を伸ばせば田園風景や海が広がっています。
都市の便利さと自然のバランスが取れている点が、多くの子育て世帯から選ばれる理由といえるでしょう。
放課後児童クラブなど共働き家庭を支える仕組みも整っており、保護者が就労等のやむを得ない事情により昼間家庭にいない児童を対象として、放課後等に適切な遊びと生活の場を提供する体制が校区ごとに整備されています。
別府市|温泉と海に癒される子育て環境
「温泉のまち」として世界的にも知られる別府市は、日々の暮らしの中に癒しを取り入れたい家庭にぴったりのエリアです。
温泉を活用した親子のリフレッシュ
別府市には数えきれないほどの温泉施設があり、家族連れ向けの入浴施設も豊富です。
育児のストレスを温泉でリセットできる環境は、他県にはあまりない大分ならではの魅力といえます。
子育て支援センターと相談窓口
別府市では子育て世代包括支援センターで妊娠、出産、育児に関しての困りごとや不安を相談することができ、保健師や助産師が医療機関など関係機関と連携してサポートする体制が整っています。
また、公立・民間あわせて複数の子育て支援センターがあり、親子で自由に入ることができ、家庭的な雰囲気の中で楽しく子育てできるようにサポートし、子育てに関する相談も受け付けている点も安心材料です。
医療費助成についても就学前の児童の通院、調剤、市町村民税非課税世帯の小中学生の通院に対して医療費の限度額までを助成しています。
由布市|自然豊かでゆったり暮らせる街
由布院温泉で有名な由布市は、自然に囲まれてゆったりとした子育てをしたい家庭から近年注目を集めているエリアです。
移住世帯向けの宅地無償譲渡
由布市は子育て世帯の呼び込みに特に力を入れており、移住者向けに宅地を無償譲渡する全国的にも珍しい取り組みを進めています。
庄内町大龍で造成を始める宅地を移住者に無償譲渡する方針を決め、庄内地域の定住者の増加や地域活性化、子育て世代の移住支援が目的とされています。
対象となるのは10年以上居住する意思のある市外からの移住者で、申請者か配偶者が40歳未満の夫婦か、15歳未満の同居親族がいる家族と定められており、若い子育て世帯にとって大きなチャンスといえるでしょう。

出産・子育て応援給付金
由布市では子育て支援施設や保育所などが充実しており、妊娠中から子育て期間まで保健師・助産師等が対象者の悩みや不安に寄り添って相談支援を行っているほか、育児用品購入等の経済的負担を軽減するため「由布市出産・子育て応援給付金」も支給されます。
移住支援金についても子育て世帯(18歳未満の子がいる世帯)の場合30万円が支給されるなど、経済面のサポートが充実しています。
豊後高田市|子育て支援日本一を目指す街
「住みたい田舎」ランキングで常連の豊後高田市は、子育て支援の手厚さで全国的にも注目される自治体です。
高校生まで医療費・給食費が無料
豊後高田市の子育て支援は非常に幅広く、0歳から高校生までの医療費が無料、0歳から中学校の給食費が無料、高田高校生への昼食(給食)も無償提供、保育料や幼稚園授業料も無料という充実ぶりです。
さらに引越し応援金(子育て世帯)は上限10万円、出産祝い金として最大200万円、妊産婦医療費も無料となっており、経済的な負担を大幅に軽減できる制度が数多く用意されている点が大きな特徴です。
学びの21世紀塾と教育環境
教育面でも無料の市営塾『学びの21世紀塾』を実施しており、県内トップクラスの教育水準を誇り、教育用タブレットを整備してICT教育を実施しています。
こうした取り組みが評価され、「住みたい田舎」ベストランキングでは全国で唯一14年連続ベスト3を達成し、6年連続で全部門第1位を獲得しています。
0〜3歳児の今すぐの恩恵は少なくても、将来の教育費負担を見据えると心強い環境といえるでしょう。
日田市|自然と伝統に囲まれた子育てタウン
豆田町の古い町並みで知られる日田市は、自然環境と伝統文化の中で子どもをのびのび育てたい家庭に向いています。
子育て支援アプリ「ひたんこナビ」
日田市では日田市子育て支援アプリ「ひたんこナビ」を提供しており、妊娠・出産から子育てに関する情報をスマートフォンで手軽に確認できます。
スマホひとつで最新の子育て情報にアクセスできる利便性は、初めての育児で不安を感じやすい0〜3歳児のママ・パパにとって心強い味方です。
病児・病後児保育の充実
共働き家庭にとって悩みの種になりやすいのが、子どもが急に体調を崩したときの対応です。
日田市では病児・病後児保育事業を実施しており、仕事を急に休めない場合でも安心して預けられる体制が整っています。
離乳食教室なども開催されており、育児の悩みを地域全体でサポートする姿勢がうかがえます。
杵築市・国東市|のんびり暮らせる田舎エリア
城下町の風情が残る杵築市や、仏教文化が息づく国東市は、都会の喧騒を離れてのんびりと子育てをしたい家庭におすすめのエリアです。
国東市の医療費助成制度
国東市では子ども医療費の助成を受けるために子ども医療費受給資格者証が必要で、大分県内の医療機関を受診する際にはこの資格者証と健康保険証等を毎回提示することで助成が受けられます。
資格者証の提示がないと医療機関で一旦全額支払いが必要になる場合があるため、里帰り出産や引っ越し直後は特に注意しましょう。
空き家バンクと移住支援
県内の田舎エリアでは空き家バンクを活用した移住支援も盛んです。
由布市の例では県外からの移住であることや、住民票を移す直前に連続して1年間以上県外に在住していることなどの要件を満たせば、基本額20万円に加え子育て世帯加算として子ども1人あたり10万円が加算される制度も用意されています。
杵築市や国東市でも同様に空き家バンクや子育て世帯向けの補助が充実しているため、移住前に各市町村の窓口へ問い合わせてみることをおすすめします。
子育て世帯が使える大分県共通の支援制度
ここまで紹介した市町村独自の支援に加えて、大分県全体で受けられる共通の支援制度も見逃せません。
保育料第2子以降無料化
大分県では認可保育所等の保育料を第2子以降は全額助成しており上限がなく、認可外保育施設でも一部の市町で所得制限なしの助成(上限月額35,000円)が受けられる制度があります。
複数の子どもを育てる家庭にとって非常に大きな経済的支援となっています。
なお、3歳以上の保育料については全国的に令和元年10月から無償化されている点もあわせて覚えておきましょう。
おおいた子育てほっとクーポン・一時預かり
県内の多くの市町村では「おおいた子育てほっとクーポン」が配布され、育児用品の購入やサービス利用に活用できます。
また子育て親子の交流、子育てに関する相談・援助、子育て関連情報の提供、講習等を実施する拠点は県内17市町村75か所に設置されており、急な用事などの時に保育所や地域子育て支援拠点などで子どもを預かる一時預かり事業は18市町村で実施されています。

ファミリー・サポート・センターと訪問支援
大分市の例では「援助を依頼する人」と「援助を提供する人」が会員となり、子どもの世話を一時的に有料で支援しあう「子育てファミリー・サポートセンター」があり、保育所・幼稚園等の送迎や家庭での子育てにストレスを感じた時のリフレッシュに利用できる仕組みがあります。
また県内では研修を受け子育て経験のあるボランティアが子育て家庭を訪問し、話を聞いたり一緒に家事をしたりする訪問支援も12市町村で実施されており、孤立しがちな育児の中で人とのつながりを持てる仕組みが整っています。
大分で街選びをするときのチェックポイント
実際にどの街を選ぶかを決める際は、以下のポイントを事前に確認しておくと安心です。
医療機関へのアクセス
小さな子どもは急な発熱や体調不良が起こりやすいため、小児科や夜間急患センターへのアクセスは必ず確認しましょう。
大分市には入院などの必要のない病気の子どもを、保護者が仕事の都合や疾病等により家庭での育児が困難な場合に専用施設で一時的に預かる病児保育や、夜間や休日も対応する小児夜間急患センターがあります。
田舎エリアに移住する場合は、最寄りの小児科までの距離や夜間対応の有無を必ず事前にチェックしてください。
保育園の空き状況の確認方法
希望する保育園にすぐ入れるとは限りません。
申込者数が定員に達していなくても、年齢や施設状況によっては入所が難しいケースもあるため、大分市が公開している各保育施設申込状況表のような資料を参考に、事前に問い合わせておくことをおすすめします。
移住前に確認したい支援窓口
大分県は18市町村ごとに支援策を一覧で見て比較できる移住支援情報サイトを運営しています。
気になる市町村が複数ある場合は、こうしたポータルサイトで支援内容を比較したうえで、実際に役所の窓口へ相談してみましょう。おおいた暮らしの第一歩では、県内各市町村の子育て支援や住まいの情報がまとめられているので、移住検討の第一歩として参考になります。
まとめ
大分県は、医療費助成や保育料の減免といった経済的支援に加えて、温泉や自然に囲まれた環境で親子ともに心にゆとりを持って暮らせる魅力的なエリアです。
都市機能を重視するなら大分市、癒しの温泉暮らしを求めるなら別府市や由布市、手厚い支援制度を最優先するなら豊後高田市など、家庭のライフスタイルに合わせて選べる選択肢の豊富さも大分県の強みといえます。
どの街にもそれぞれの魅力と支援制度があるので、この記事を参考に、ぜひご家族にぴったりの街を見つけて、大分での子育てライフを楽しんでください。
制度は年度によって変更される場合があるため、実際に移住や利用を検討する際は必ず各市町村の公式窓口で最新情報を確認することをおすすめします。
