「子どもをのびのび育てたいけれど、どこに住めば安心できるんだろう・・・」そんな悩みを抱える親御さんは多いのではないでしょうか。宮崎県は日照時間が長く温暖な気候に恵まれているだけでなく、市町村ごとに独自の子育て支援制度が整っているエリアです。この記事では、実際の行政情報をもとに、赤ちゃんから未就学児を育てる家庭にとって暮らしやすい街を6つ厳選してご紹介します。医療費助成や保育料の仕組み、移住支援金の内容まで、比較しながらじっくり読み進めてみてください。
宮崎県が子育て世帯に選ばれる理由とは
宮崎県は「人を育む力のゆたかさ」で全国トップクラスの評価を受けており、子育て支援の手厚さが移住先として注目される大きな理由になっています。
まずは県全体としての魅力を押さえておきましょう。
全国トップクラスの日照時間と穏やかな気候
宮崎市は年間を通して温暖で、現在は約40万人が暮らしており、政令指定都市に準ずる行政機能を持つ中核市にも指定されています。
また気候は一年を通して温暖で年間平均気温は約17度、平均気温、日照時間、快晴日数は日本全国のなかでもトップクラスという特徴があります。
冬でも公園遊びや外出がしやすく、赤ちゃん連れのお出かけにもストレスが少ないのは大きな魅力です。
待機児童がほぼゼロという安心感
共働き家庭にとって最大の不安のひとつが保育園に入れるかどうかですが、宮崎県内の多くの自治体では待機児童がほぼゼロという状況が続いています。
宮崎市内に35箇所の子育て支援センターがあり、保育園・幼稚園の待機児童がほぼゼロという点は、都市部からの移住者にとって非常に安心できるポイントといえるでしょう。

宮崎で子育てしやすい街6選【比較早見表】
まずは今回紹介する6つのエリアの特徴を一覧で整理しました。
それぞれの街の強みを把握したうえで、詳細を読み進めると理解が深まります。
| 街 | 特徴 | おすすめタイプ |
|---|---|---|
| 宮崎市 | 都市機能と支援のバランス型 | 利便性重視の家庭 |
| 都城市 | 移住応援給付金が手厚い | 移住検討中の家庭 |
| 三股町 | 年少人口率が県内トップ | 子育て世帯が多い環境希望 |
| 日南市 | 海と自然に恵まれた環境 | アウトドア志向の家庭 |
| 綾町 | 自然生態系農業と食育 | 自然派・オーガニック志向 |
| 新富町 | 空港近くでアクセス良好 | 出張・帰省が多い家庭 |
それでは、ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
宮崎市|都市機能と支援が揃うバランス型
宮崎県の県庁所在地である宮崎市は、都市機能と自然、そして子育て支援のバランスが取れた街です。
宮崎市内には200を超える路線バスとJR九州の3路線の鉄道が通っており、住宅エリアから中心部への移動がとてもスムーズな点も、車を持たない家庭には嬉しいポイントです。
医療費助成と保育料無償化の内容
宮崎市では0歳から中学校修了前の子どもを対象に医療費助成を実施しています。
対象となるのは宮崎市に住民登録をしている0歳から中学校修了前の15歳の子どもで、健康保険に加入していることや、ほかの医療費助成制度を受けていないことなどの条件を満たし、子ども医療費受給資格証の交付を受ける必要があります。
具体的な自己負担額については、乳幼児は通院・入院・薬局ともに無料、小中学生は通院が1医療機関あたり月額200円、入院・薬局は無料となっています。
さらに保育・幼児教育についても、幼稚園や認定こども園(1号認定)では3~5才児クラスの子どもの保育料が無償化され、保育所と認定こども園(2号・3号認定)、小規模保育施設などは3~5才児クラスのすべての子どもに加え、0~2才児クラスの住民税非課税世帯の子どもの保育料が無償となる仕組みが整っています。
無償化を利用するには宮崎市の「保育の必要性の認定」を受けることが必要なので、事前に手続きの流れを確認しておくと安心です。
地域子育て支援センターと公園の充実ぶり
宮崎市には子育て中の親子が気軽に立ち寄れる場所が数多くあります。
0歳から小学校入学前の未就学児とその保護者、妊娠中の方が無料で利用できる地域子育て支援センターが豊富にあり、遊具やおもちゃが設置され子どもたちが遊ぶことができ、保護者同士の交流はもちろんのこと保育士への相談も可能です。
公園の数も見逃せません。
宮崎市内には住宅地近隣にある街区公園から、遊具がたくさん揃う公園、自然に囲まれながら散歩や運動など多目的に利用できる総合公園まで、大小含め532箇所の都市公園があり、市民1人あたりの面積は23.6平方メートルで全国中核市第3位という充実ぶりです。
天気の良い日は公園めぐりだけでも一日中楽しめそうですね。
都城市|移住応援給付金が手厚い子育てタウン
宮崎県第二の都市である都城市は、全国的にも珍しいほど大胆な移住支援策で近年注目を集めています。
最大500万円の移住応援給付金
注意:給付金の内容や金額は年度により見直しが行われるため、必ず移住前に自治体窓口へ最新情報を確認してください。
過去には夫婦+子ども2人の1世帯が最大500万円を受け取ることができる「移住応援給付金」が実施され、子ども加算の制限はなく、全国どこから移住しても支援を受けることが可能という制度設計により、移住相談が増加し取り組み開始初年度に1人だった移住者は年々増加していることが報告されています。
子育て世帯にとって初期費用の負担を大きく軽減できる制度といえるでしょう。
中学校卒業までの医療費が実質無料
都城市の子育て支援で特に評価されているのが医療費助成です。
保険適用となる通院や入院、薬局利用時などの医療費が、中学校卒業までの間ずっと無料となっており、さらに妊産婦健康診査・子宮頸がん検査・妊婦歯科健康診査がすべて無料になる制度も整っています。
妊娠期から出産、育児期まで切れ目なくサポートが受けられる点は大きな安心材料です。
三股町|50年連続人口増加の子育てのまち
三股町は都城市の隣に位置する小さな町ですが、全国的に人口減少が続くなかで50年間人口が増え続けているという珍しい実績を持っています。
年少人口率が県内トップの秘密
三股町は宮崎県で最も年少人口の割合が高く、『子育ての幸せを実感できるまち』として多くの支援を行っており、子育て世代に人気のある町です。
移住してくる世帯にも特徴があり、移住者の多くは20代から40代の子育て世帯が多く、立地のよさ、生活の利便性、自然豊かな環境、子育てに対する支援の充実度に惹かれていると分析されています。
子どもと同世代の家庭が多いエリアなので、ママ友・パパ友づくりもしやすい環境といえるでしょう。
コンパクトで暮らしやすい生活動線
子育て中は移動のしやすさも重要なポイントです。
三股町は北東部には豊かな自然、中心部には商業施設や医療機関があり、コンパクトシティとして利便性の高い町で、都城市や宮崎市など主要都市へのアクセスも良好で、都城市内へは車で約15分、宮崎市には車で約1時間という立地です。
買い物や通院、実家への帰省もしやすく、日常のちょっとした移動で疲れにくいのは子育て家庭にとって嬉しいポイントです。

日南市|海と山に恵まれたのびのび環境
宮崎県南部に位置する日南市は、豊かな自然環境を活かした子育てができるエリアです。
海遊びや自然体験を通じて感性豊かな子どもに育ってほしいと考える家庭に向いています。
マリンレジャーと自然体験ができる暮らし
日南市は歴史や文化資源にも恵まれており、日常的にマリンスポーツやアウトドアを楽しめる環境が整っています。
休日には海辺や自然公園で家族の時間を過ごせるため、都市部では味わえない豊かな体験を子どもに提供できるでしょう。
教育環境については事前の確認が必要
注意点として、日南市は教育環境に関しては選択肢が限られる部分があります。
教育環境に関しては選択肢が少なく、市内に大学はありません。
保育園や幼稚園の入園から高校までは地元で通学できますが、大学進学時には宮崎市や都城市などの近隣都市に移動することになる点は、長期的な進学プランを考えるうえで押さえておきたいポイントです。
綾町|自然生態系農業と手厚い住宅支援
「日本一の照葉樹林」に囲まれた綾町は、オーガニックな暮らしと食育を重視したい家庭から高い支持を集めています。
自然と共生する子育て環境
綾町は自然と共に生き、人と共に生きる、自然生態系農業のまちとして知られ、安心・安全にこだわった農作物づくりに町全体で取り組んでいます。
実際に移住した家庭からも、綾町の恵まれた自然の環境や素晴らしい人間関係によって、子どももすくすくと育ち、綾町の住民として馴染み始めているという声が聞かれます。
日々の食卓に地元の新鮮な野菜を取り入れやすい環境は、離乳食期の子育て中の家庭にも嬉しいポイントです。
若者・子育て世帯向けの住宅費補助
綾町では住まいの面でも子育て世帯を後押ししています。
子育て支援の充実のほか、若い夫婦や中学生以下の子どもがいる方へ家賃や住居取得の費用補助を行う「若者移住定住促進住宅料支援事業」を推進しており、移住のハードルを下げる工夫がなされています。
制度の詳細や最新の要件については、必ず綾町公式サイトで確認しましょう。
新富町|空港近くでアクセス良好な児湯エリア
宮崎市の北に位置する児湯郡エリアには、新富町をはじめ子育て支援に力を入れる町がいくつも存在します。
宮崎ブーゲンビリア空港へのアクセスの良さは、帰省や出張が多い家庭にとって見逃せない魅力です。
医療費助成と子育て支援の窓口
児湯郡の自治体では、宮崎県内の他エリアと同様に子どもの医療費助成制度が整えられているケースが一般的です。
ただし助成の対象年齢や自己負担額は自治体ごとに異なるため、移住を検討する際は必ず各町の窓口や公式サイトで最新の助成内容を確認することをおすすめします。
宮崎市への通勤・通学のしやすさ
新富町を含む児湯郡エリアは、宮崎市中心部や空港へのアクセスが良好な立地が多く、共働き世帯が宮崎市内へ通勤しながら、比較的落ち着いた住環境で子育てをするというライフスタイルにも向いています。
都市部の利便性と地方の穏やかさを両立させたい家庭には検討の価値があるエリアです。
移住・引っ越し先を選ぶ際のチェックポイント
ここまで6つの街を紹介してきましたが、実際に住む街を決める際にはいくつか確認しておきたいポイントがあります。
医療費助成の対象年齢と自己負担額を必ず確認
医療費助成は自治体によって対象年齢や自己負担額が異なります。
同じ宮崎県内でも制度の細部は市町村ごとに違うため、「中学卒業まで無料」なのか「一部自己負担がある」のかなど、必ず公式情報で確認しましょう。
保育園・待機児童の最新状況を問い合わせる
待機児童がほぼゼロというエリアが多い宮崎県ですが、人気のエリアや特定の年齢クラスでは希望する園にすぐ入れない場合もあります。
引っ越しを検討する際は、事前に自治体の保育担当窓口へ空き状況を問い合わせておくと安心です。
移住支援金・給付金の受給条件をよく読む
警告:移住支援金や給付金は「先着順」「予算枠に達し次第終了」となっているケースが多く、申請時期によっては受け取れない可能性があります。
実際に宮崎市の移住支援給付金制度でも、移住支援金は予算に限りがあるため、先着順で受け付け、内容を確認の上、給付を決定し、予算枠に達し次第終了となりますという条件が設けられています。
検討している方は早めに自治体の移住相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

よくある質問
宮崎県は本当に子育てしやすいのですか?
気候の温暖さ、待機児童の少なさ、医療費助成の手厚さなど、複数の指標から子育て世帯にとって暮らしやすい環境が整っていると言えます。
ただし住みやすさの感じ方は家庭のライフスタイルによって異なるため、実際に現地を訪れて雰囲気を確かめることをおすすめします。
移住支援金だけを目的に引っ越しても大丈夫ですか?
支援金はあくまで移住後の生活を後押しする制度であり、居住期間などの条件を満たせなかった場合は返還を求められるケースもあります。
仕事や住環境、子育て環境全体を総合的に検討したうえで判断しましょう。
都市部と自然豊かなエリア、どちらを選ぶべきですか?
共働きで保育園や医療機関へのアクセスを重視するなら宮崎市や都城市のような都市機能が整ったエリア、自然の中でゆったり子育てをしたいなら綾町や日南市のようなエリアが向いています。
家庭の働き方や優先したい暮らし方に合わせて選ぶとよいでしょう。
まとめ
宮崎県には、宮崎市の都市機能と支援のバランス、都城市の手厚い移住支援策、三股町の子育て世帯が多い活気ある環境、日南市の自然豊かなのびのびとした暮らし、綾町の食育とオーガニックな生活、新富町をはじめとする児湯エリアのアクセスの良さと、それぞれに異なる魅力があります。
どの街にも共通しているのは、温暖な気候と手厚い子育て支援制度が整っているという点です。
大切なのは、支援金の金額だけで選ぶのではなく、医療費助成の内容や保育園の状況、日々の暮らしやすさまで含めて総合的に判断することです。
この記事で紹介した情報を参考に、ぜひご家族に合った街を見つけて、宮崎でのびのびとした子育てライフをスタートさせてくださいね。
