赤ちゃんの頭囲の平均は?月齢別の目安と測り方

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赤ちゃんの成長記録をつけていると、体重や身長に比べて「頭囲」は測り方や見方が分かりにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。母子手帳を開いても、発育曲線のグラフだけを見て「うちの子は平均と比べてどうなんだろう」と不安になってしまうこともあります。

頭囲は赤ちゃんの脳の発育状態を知るための大切な指標のひとつです。この記事では、厚生労働省・こども家庭庁が実施した公的な乳幼児身体発育調査のデータをもとに、月齢別の頭囲の平均値、自宅でできる正しい測り方、平均から外れていた場合の考え方までを、まるごと分かりやすく解説します。数字に振り回されすぎず、赤ちゃんの成長をおおらかな気持ちで見守るためのヒントとしてお役立てください。

赤ちゃんの頭囲とは?測る意味を知ろう

頭囲とは、赤ちゃんの頭を一周させて測った長さのことです。
具体的には、おでこの一番出っ張った部分(眉のやや上)から、後頭部の一番出っ張った部分をぐるりと通るラインで計測します。

頭囲を測る目的

頭囲は単に「頭の大きさ」を知るためだけの数値ではありません。
頭囲は脳の発育状態を反映する重要なサインのひとつとされており、乳児健診では体重・身長・胸囲とあわせて必ずチェックされる項目です。
頭蓋骨の中には脳があり、脳が発達するにつれて頭囲も少しずつ大きくなっていきます。
そのため、極端に小さかったり、急に大きくなりすぎたりする場合には、専門的な視点でのフォローが必要になることがあります。

いつから、どれくらいの頻度で測るの?

頭囲は出生時から測定が始まり、乳児健診(1か月・3~4か月・6~7か月・9~10か月・1歳・1歳6か月・3歳など)のたびに計測されるのが一般的です。
自治体の健診以外にも、母子手帳の発育曲線に自分で記録していくと、赤ちゃんの成長の推移がひと目でわかり、育児の楽しみのひとつにもなります。

母子手帳の発育曲線グラフに赤ちゃんの頭囲を書き込む若い母親の手元


月齢別 頭囲の平均値一覧【男女别】

ここでは、こども家庭庁が公表している乳幼児身体発育調査のデータをもとに、月齢別の頭囲の目安を紹介します。
この調査は厚生労働省が10年に一度実施してきた公的な統計調査で、母子健康手帳に掲載される発育曲線の基礎データにもなっています。
直近では令和5年に調査が行われ、こども家庭庁の公式ページで結果が公表されています。

新生児~1歳未満の頭囲平均

令和5年の調査結果では、前回(平成22年)の調査と比較して、乳幼児の頭囲の平均値に大きな変化は見られなかったと報告されています。
そのため、これまで広く使われてきた平成22年調査のデータも、現在の目安として十分に参考になります。

月齢男の子の平均女の子の平均
出生時約33.5cm約33.1cm
1か月約37.9cm約37.0cm
2か月約39.9cm約38.9cm
3か月約41.3cm約40.2cm
4か月約42.3cm約41.2cm
5か月約43.0cm約41.9cm
6か月約43.6cm約42.5cm
7か月約44.1cm約43.0cm
8か月約44.6cm約43.5cm
9か月約45.1cm約44.0cm
10か月約45.5cm約44.4cm
11か月約45.9cm約44.7cm

2008年の厚生労働省の調査によると、出生時の頭囲の平均は男の子が33.5cm、女の子が33.1cmで、1歳を迎える頃には男の子、女の子ともに45cm前後になっています。
つまり、たった1年ほどの間に頭囲は12cm以上も大きくなるということです。
赤ちゃんの脳がいかに急速なスピードで発達しているかが分かりますね。

1歳~3歳の頭囲平均

年齢男の子の平均女の子の平均
1歳0~1か月約46.2cm約45.1cm
2歳約48cm約47cm
3歳約49cm約48cm

頭囲については、出生時約33cmで、1歳で約46cm、2歳で約48cm、3歳で49cmとなるとされています。
1歳を過ぎると頭囲の伸びは緩やかになり、体全体のバランスの中で少しずつ大人の頭部に近づいていきます。

出生時の頭囲は在胎週数によっても変わる

早産で生まれた赤ちゃんは、正期産(37~41週)で生まれた赤ちゃんに比べて頭囲が小さめになる傾向があります。
在胎週数別の頭囲の平均値は34週で男の子31.4cm、女の子31.1cm、35週は男の子32.2cm、女の子31.6cm、36週は男の子32.6cm、女の子32.8cm、38週で男の子33.4cm、女の子33.0cmとなっています。
在胎週数が短いほど頭囲も小さくなるのは自然なことなので、月齢を実際の出産予定日を基準に補正して考えることも大切です。

新生児の頭にメジャーをそっと当てて頭囲を測る看護師の手元


頭囲の正しい測り方【自宅でできる】

自治体の健診以外でも、自宅でメジャーがあれば簡単に頭囲を測ることができます。
正確に測ることで、母子手帳の発育曲線をより有効に活用できます。

用意するもの

  • やわらかい布製またはビニール製のメジャー(金属製の巻き尺は避ける)
  • 記録用のノートまたは母子手帳
  • 赤ちゃんが機嫌の良いタイミング

測定の手順

  1. 赤ちゃんを仰向けに寝かせるか、大人が抱っこして頭を安定させる
  2. メジャーの端をおでこの一番出っ張った部分(眉のやや上)に当てる
  3. 耳の上を通しながら、後頭部の一番出っ張った部分をぐるりと一周させる
  4. メジャーがたるまないよう、かつきつく締めすぎないよう調整する
  5. おでこの位置でメジャーが重なった数値を読み取る

注意:メジャーがねじれていたり、斜めになっていたりすると数値に誤差が出やすくなります。
鏡で横から見て、水平に一周できているか確認してから数値を読み取りましょう。

測定するときのコツと注意点

赤ちゃんが泣いていたり動いたりすると正確に測れないため、授乳後や機嫌の良いタイミングを選ぶのがおすすめです。
数値は1回だけでなく2~3回測って平均を取ると、より正確な値に近づきます。
自宅での測定はあくまで目安として捉え、健診で専門家に測ってもらった数値を正式な記録として母子手帳に残していきましょう。


頭囲が平均より大きい・小さいときの考え方

頭囲の数値を見て「平均よりずいぶん小さい」「大きすぎるのでは」と心配になる方も少なくありません。
しかし、頭囲には身長や体重と同じように個人差があり、平均値からある程度離れていても問題ないケースがほとんどです。

個人差が生まれる主な要因

頭囲の大きさは、両親の体格や遺伝の影響を受けやすいことが知られています。
パパやママの頭が大きめであれば、赤ちゃんの頭囲も平均より大きくなる傾向があります。
また、身長や体重が全体的に小柄な赤ちゃんは、頭囲も比例して小さめになることが多く、これ自体は自然な成長の範囲内です。

大泉門(だいせんもん)との関係

赤ちゃんの頭の中央よりやや前方には、骨がまだ完全に閉じていない「大泉門」と呼ばれる柔らかい部分があります。
大泉門は脳の急速な発育に対応するためのスペースであり、頭囲の伸びとも深く関わっています。
通常は生後1歳半頃までに自然に閉じていきますが、閉じる時期にも個人差があるため、健診で経過を確認してもらうと安心です。

受診を考えたほうがよい目安

母子手帳の発育曲線には、パーセンタイルという統計上の目安が示されています。
10〜90パーセンタイルは発育上の問題なし、10パーセンタイル未満または90パーセンタイル以上は要経過観察、3パーセンタイル未満または97パーセンタイル以上は要精密検査とされる考え方が一般的です。
数値が急激に変化した場合や、発育曲線から大きく外れて伸び続けている場合は、自己判断せず乳幼児健診や小児科で相談しましょう。

小児科診察室で医師が乳児の頭囲を確認しながら母親に説明している様子


母子手帳の発育曲線の見方

母子手帳には、体重・身長・頭囲それぞれについて発育曲線のグラフが掲載されています。
この曲線を正しく読み取ることで、赤ちゃんの成長を客観的に把握できます。

パーセンタイルとは何か

パーセンタイルとは、計測値の統計的分布のうえで、小さいほうから数えて何%目の値はどれくらいかという見方をする統計的表示法です。
例えば50パーセンタイルは中央値であり、同じ月齢の赤ちゃん100人を小さい順に並べたときにちょうど真ん中に来る数値を意味します。
「平均に近い=良い」というわけではなく、あくまで統計上の目安として捉えることが大切です。

曲線の帯からわかること

発育曲線には3・10・25・50・75・90・97パーセンタイルの帯が描かれており、赤ちゃんの頭囲がこの帯に沿って成長しているかどうかを見ることが、単発の数値そのものよりも重要です。
多少帯の下寄り・上寄りであっても、成長のカーブが緩やかに右肩上がりを保っていれば、順調に発育していると考えられます。
逆に、急にカーブから外れて上下に大きく振れる場合は、健診でのフォローが勧められます。


頭のかたちと頭囲の関係も知っておこう

頭囲の数値以外にも、赤ちゃんの頭の「かたち」を気にする親御さんも多いです。
向き癖による絶壁や左右差は、頭囲の平均値そのものとは別の問題として理解しておくと安心です。

向き癖による頭の変形とケア方法

新生児期は頭蓋骨がやわらかいため、いつも同じ向きで寝ていると、その部分が平らになりやすい傾向があります。
授乳の向きをこまめに変えたり、起きている時間にうつぶせ遊び(タミータイム)を取り入れたりすることで、向き癖による変形をやわらげることができます。

気になる場合の相談先

頭のかたちの変形が強い場合は、生後数か月のうちに小児科や専門クリニックに相談すると選択肢が広がります
月齢が進んで骨が固くなってくると、自然な矯正が難しくなるケースもあるため、気になったタイミングで早めに専門家へ相談することをおすすめします。


頭囲に関するよくある質問

Q. 頭囲の伸びが急に止まった気がします

成長には個人差があり、時期によって伸びが緩やかになることは珍しくありません。
ただし、複数回の健診で明らかに横ばいが続く場合は、念のため小児科で相談すると安心です。

Q. 頭囲が大きいと発達に影響がありますか

頭囲が大きいこと自体が発達の遅れを意味するわけではありません。
多くの場合は遺伝的な体格の範囲内です。
心配な場合は、体重・身長とのバランスや、母子手帳の発育曲線の推移とあわせて確認してもらいましょう。

Q. 自宅で測った数値と健診の数値が違います

自宅での測定は、メジャーの位置や締め方によって数値に誤差が出やすいものです。
健診でプロが測った数値を正式な記録とし、自宅での測定はあくまで日々の変化を追う目安として活用しましょう。


まとめ

赤ちゃんの頭囲は、脳の発育状態を知るための大切な指標であり、こども家庭庁の乳幼児身体発育調査など公的なデータをもとにした月齢別の平均値が、母子手帳の発育曲線にも反映されています。
出生時は男の子で約33.5cm、女の子で約33.1cmから始まり、1歳を迎える頃には45cm前後まで大きくなるのが一般的な目安です。

ただし、頭囲には身長や体重と同じように個人差があり、平均値からの多少のズレを過度に心配する必要はありません
大切なのは、単発の数値だけでなく、発育曲線の帯に沿ってゆるやかに成長しているかどうかを見守ることです。
気になる変化があれば、自己判断せずに乳幼児健診や小児科に相談しながら、赤ちゃんの成長を親子で楽しんでいってくださいね。

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