赤ちゃんの虫除けはいつから?安全ガイド

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「公園に行きたいけれど、赤ちゃんに虫除けっていつから使っていいの?」「スプレーって肌に大丈夫?」初めての夏を迎えるパパママにとって、虫除け選びは大きな悩みのひとつですよね。蚊やブヨに刺されて真っ赤に腫れてしまった我が子を見ると、もっと早く対策してあげればよかったと後悔することもあるはず。

実は赤ちゃんの虫除けは、使う成分によって「使い始められる月齢」がはっきりと異なります。市販されているスプレーやジェルにはルールがあり、正しく選べば生後0ヶ月から安全に使える虫除けも存在します。一方で、知らずに使うと肌トラブルの原因になるものもあるため、知識を持つことがなにより大切です。

この記事では、月齢別の虫除けの選び方から、安全な塗り方、刺されたときのケア、そしてお出かけが楽しくなる豆知識まで、まとめてご紹介します。読み終わるころには「これで安心してお散歩に行ける!」と自信が持てるはずです。

ベビーカーに乗った笑顔の赤ちゃんと、虫除けスプレーを手に持つ若いお母さんの公園での様子

目次

赤ちゃんの虫除けは何ヶ月から使える?

「虫除けは赤ちゃんでも使える?」という疑問に対する答えは、使う成分によって異なるというのが正解です。
市販の虫除けスプレーの主な有効成分には「イカリジン」「ディート」「天然由来成分」の3種類があり、それぞれ使用できる年齢が違います。

イカリジンなら生後0ヶ月から使える

イカリジン(ピカリジン)は2015年から日本でも使えるようになった比較的新しい成分で、子どもへの使用において最大のメリットは、年齢制限も使用回数制限もない点です。
生後間もない赤ちゃんにも使用でき、必要に応じて複数回塗り直せます。
「0ヶ月から使える」と明記されている製品なら、新生児期の赤ちゃんにも安心して使えます

さらにディートと比べて皮膚への刺激が少なく、においも穏やかで、プラスチックや合成繊維を溶かす心配もありません。
赤ちゃんの肌着やベビーカーに付着しても素材を傷めにくいのは嬉しいポイントですね。

ディートは生後6ヶ月から

もう一つの代表的な成分であるディートには、明確な月齢制限があります。
厚生労働省からの通知では、ディート12%以下の商品は6か月未満の乳児には使用できません。
6か月以上2歳未満は1日1回まで、2歳以上12歳未満は1日1~3回までと定められています。
ディート30%の商品は12歳未満には使用できません。

「赤ちゃん用」と書かれていても、ディートが入っていれば生後6ヶ月未満には絶対に使えません。
必ず成分表示を確認しましょう。

濃度は「強さ」ではなく「持続時間」

意外と知られていないのが濃度の意味です。
ディートやイカリジンの濃度は、「強さ」ではなく「持続時間」を示しており、ディート30%で約6時間、15%で5時間、10%で3時間の作用時間とされています。
つまり高濃度ほど効果が強いわけではなく、長持ちするかどうかの違いというわけです。
赤ちゃんには低濃度のものを使い、こまめに塗り直すのが基本になります。


イカリジンとディートの違いを徹底比較

どちらの成分を選べばいいか迷う方も多いはず。
それぞれの特徴を理解して、シーンに合わせて使い分けるのが賢い選択です。

効果のある虫の種類が違う

イカリジンは蚊成虫、ブユ、アブ、マダニ、イエダニ、トコジラミ、ノミ、ヌカカ、ヤマビルに効果を発揮します。
一方ディートは、これらに加えてサシバエやツツガムシへの効果も期待できます。
日常の公園遊びならイカリジン、深い山や草むらに行くならディートと使い分けるのがおすすめです。

効果の強さは同等

「年齢制限がないと効き目も弱いのでは?」と心配される方もいますが、イカリジンはディートと同等の虫よけ効果があります。
近年話題のデング熱やジカ熱といった、蚊が媒介する感染症への対策としても注目されています。
安全性が高くて効果も同じなら、赤ちゃんに使う成分としてイカリジンが第一選択になるのは自然な流れですね。

素材への影響にも差がある

ディートには素材を傷めるという特性があります。
プラスチックや合成繊維、革製品、化学繊維を溶かすことがあるため、メガネのフレームや時計のベルト、ストッキングなどには付着させないよう注意が必要です。
イカリジンは衣類にやさしい虫よけ成分なので、服の上から使えます。
ストッキングやスポーツウェアにもお使いいただけます。

比較表でひと目でわかる成分の違い

項目イカリジンディート
使用可能年齢0ヶ月〜(制限なし)生後6ヶ月以上
1日の使用回数制限なし年齢に応じて1〜3回
対象害虫蚊・ブユ・アブ・マダニなど左記+ツツガムシ・サシバエなど
においほぼ無臭独特のにおいあり
素材への影響衣類にやさしいプラスチック・合成繊維を溶かす場合あり

月齢別・おすすめの虫除け対策

赤ちゃんの成長段階によって、最適な虫除けは少しずつ変わります。
ここでは月齢別に具体的な対策をご紹介します。

新生児〜生後5ヶ月

この時期は肌に直接塗布しないタイプの虫除けがメインになります。
ベビーカーに吊り下げるタイプや、服に貼るシールタイプを活用しましょう。
肌に塗りたい場合は「0ヶ月から使える」と表示のあるイカリジン製品を選び、大人の手のひらに出してから赤ちゃんの手足に薄く伸ばします。

この時期にディート配合の虫除けを使うのは絶対にNG。
間違って買ってしまわないよう、購入時に必ず成分欄をチェックしましょう。

生後6ヶ月〜1歳

離乳食が始まり、お出かけの機会も増える時期。
引き続きイカリジンが第一選択ですが、虫の多いキャンプ場などでは低濃度ディートも選択肢に入ります。
ただし2歳未満は1日1回までというルールを必ず守ってください。

1歳〜3歳

歩き回って草むらに入ることも増える時期。
イカリジン15%なら濃度15%で8時間程度効果が持続するため、朝塗ってあげれば一日中安心です。
この時期は自分で顔や手をこすってしまうので、塗る場所にも工夫が必要です。

緑あふれる芝生の上でハイハイをする1歳前後の赤ちゃんと、見守る父親の優しい表情


赤ちゃんへの虫除けの正しい塗り方

成分選びと同じくらい大切なのが、塗り方です。
間違った使い方をすると、せっかくの安全な虫除けも効果が半減してしまいます。

大人の手に取ってから塗る

スプレーを直接赤ちゃんに吹きかけるのは避けましょう。
スプレー型のものは、吸入する恐れもありますし、有効性(付着効率2割程度)も乏しいです。
大人が手にとって、こどもの皮膚に直接塗布するのが良いでしょう。
これは小児科医も推奨する塗り方です。

顔や手のひらには塗らない

手のひら、顔面への塗布はしないこと。
特に乳幼児では、目に入ったり、なめたりすることを防ぐためです。
顔を保護したい場合は、大人の手で目・口・鼻の周りを避けながら、頬や額の外側にやさしく塗り広げます。

日焼け止めとの併用は順番が大事

夏のお出かけでは日焼け止めも欠かせませんよね。
両方使いたいときは順番がポイント。
日焼け止めを最初に塗り、その上から虫除けを塗ってください。
虫除けを先に塗ると効果が落ちてしまうので注意しましょう。
ただし、虫除けを重ねると日焼け止めの効果がやや薄れるので、日焼け止めはやや多めに使うのがコツです。

帰宅したらすぐに洗い流す

外出から帰ったら、できるだけ早く石けんで洗い流してあげましょう。
お風呂のタイミングと合わせると無理なく習慣化できます。
一日中虫除けを塗りっぱなしにしないことが、肌トラブル予防につながります。


虫除け以外でできる蚊・ブヨ対策

スプレーだけに頼らず、複数の対策を組み合わせることで虫刺されのリスクを大きく減らせます。

服装の工夫で物理的にガード

夏でも薄手の長袖・長ズボンを選ぶと刺される範囲がぐっと減ります。
色は蚊が寄ってきにくい白や淡い色がおすすめ
黒や紺などの濃い色は蚊が好むため、お散歩の服装には避けたほうが無難です。
足元はくるぶしまで隠れる靴下があるとさらに安心。

虫が多い時間帯と場所を避ける

蚊が活発になるのは、朝夕の薄暗い時間帯と、風のない湿った場所。
日中の散歩でも、水たまりや茂みのそばは避けてベビーカーを進めましょう。
赤ちゃんは体温が高く汗っかきで、蚊は汗や体温、呼気の二酸化炭素に引き寄せられます。
また肌がやわらかく薄いため刺しやすく、反応も強く出やすいという特徴があります。
だからこそ、刺されない環境づくりが重要なんです。

ベビーカーには蚊帳ネットをプラス

ベビーカー用の蚊帳ネットは、コスパも良く効果も高い優れもの。
スプレーが使えない月齢の赤ちゃんでも、物理的にシャットアウトできます。
チャイルドシートや抱っこ紐用のネットもあるので、お出かけスタイルに合わせて選びましょう。

家の中の蚊対策も忘れずに

赤ちゃんが寝ている部屋に蚊が一匹いるだけで、夜中に何ヶ所も刺されてしまうことがあります。
窓の網戸チェック、玄関の開けっ放しを避ける、ベビーベッドに蚊帳を設置するなど、室内対策も意外と大切です。

ベビーカーに専用の蚊帳ネットがかけられ、その中で穏やかに眠る生後数ヶ月の赤ちゃん


赤ちゃんが虫に刺されたときの対処法

どんなに気をつけても、虫に刺されてしまうことはあります。
そんなときに慌てないよう、対処法を知っておきましょう。

まずは流水で洗い流す

刺された部分は、まず清潔な流水で洗い流します。
蚊の唾液成分を流すことで、かゆみや腫れが軽くなることがあります。
その後、冷たいタオルや保冷剤をハンカチで包んで冷やすと、かゆみがやわらぎます。

かきむしりを防ぐ工夫

赤ちゃんがかきむしると、傷口から細菌が入って「とびひ」になることも。
虫さされは「刺されてから薬を塗れば十分」と思われがちですが、かきむしることで皮膚のバリアが壊れ、とびひや蜂窩織炎などの皮膚感染症につながることがあります。
虫さされ後は爪を短く切り、かきむしらないようにすることも大切なケアのひとつです。
爪を短く切っておくことは、虫対策の基本中の基本です。

こんなときは小児科や皮膚科へ

以下のような症状が見られたら、自己判断せず医療機関を受診しましょう。

  • 刺された部分が大きく腫れ上がり、熱を持っている
  • 水ぶくれや膿が出ている
  • かきむしった傷が広がっている
  • 顔やまぶたが大きく腫れている
  • 発熱や元気がない様子が見られる

特にマダニに刺された場合は、無理に取らずに皮膚科を受診してください。
感染症のリスクがあります。


虫除け選びでよくある疑問Q&A

パパママから寄せられる質問をまとめました。
日常の小さな疑問もここで解決しましょう。

天然成分の虫除けはどうなの?

「植物由来=赤ちゃんに安心」と思いがちですが、効果には注意が必要です。「植物由来=安全」とは限りません。
シトロネラは効果が20分未満と短く実用性に欠け、レモンユーカリは目への刺激が強く3歳未満には使用不可とされています。
アロマ系の虫除けは香りを楽しむ補助的な役割と考えるのが正解です。

シールタイプやリングタイプは効く?

これらは肌に直接成分が触れないため安全性は高いものの、効果範囲は限定的です。
シール周辺の数センチには効きますが、足首や手など離れた部位は守れません。
あくまで補助的なアイテムとして、スプレーや服装対策と組み合わせて使うのがおすすめです。
誤飲には十分注意しましょう。

蚊取り線香は赤ちゃんがいても使える?

屋外用の蚊取り線香は煙が出るため、赤ちゃんの近くでは避けたほうが安心。
最近は煙の少ない電子タイプや、屋外用の据え置きタイプも多く出ているので、ベビーカーを置く場所の近くに設置すると効果的です。
室内では液体電子蚊取り器がより安全に使えます。

初めて使うときに気をつけることは?

どんなに優しい成分でも、赤ちゃんの肌に合わないことはあります。
初めて使う製品は、必ず腕の内側など目立たない場所にごく少量をつけて、24時間ほど様子を見るパッチテストを行いましょう。
赤くなったり湿疹が出たりしたら、その製品の使用は中止して別のものを試します。


夏のお出かけを楽しむためのワンポイント

虫除け対策がきちんとできれば、夏のお出かけはもっと楽しくなります。
最後に、毎日の育児がちょっと楽になるアイデアをご紹介します。

持ち歩き用ポーチを作っておく

虫除け、日焼け止め、虫刺され用のかゆみ止め、保冷剤、ガーゼをひとまとめにしたポーチをマザーズバッグに常備しておくと安心。
外出先で「あ、忘れた!」がなくなります。
塗り直し用の小さな虫除けジェルをひとつ入れておくのがコツです。

家族みんなで対策する

パパママ自身も虫除けをしっかり使いましょう。
家族全員がガードされていれば、赤ちゃんへの蚊の集中を防げます。
イカリジンなら家族みんなで同じものを使えるので、ボトル管理も楽になります。

季節を感じる楽しみも大切に

虫対策ばかりに気を取られると、せっかくのお出かけが緊張感でいっぱいになってしまいます。
準備をしっかりしたら、あとは公園の風や木陰の涼しさ、土の匂いなど、赤ちゃんと一緒に夏ならではの体験を楽しんでくださいね。
「守る」と「楽しむ」のバランスが、育児を豊かにする秘訣です。


まとめ:正しい知識で赤ちゃんとの夏を楽しもう

赤ちゃんの虫除けについて、月齢別の使い方から塗り方、刺されたときの対処法までお伝えしました。
ポイントをおさらいしましょう。

  • イカリジンは生後0ヶ月から使用可能
    年齢制限・使用回数制限がなく、赤ちゃんの第一選択
  • ディートは生後6ヶ月から
    月齢に応じた使用回数を厳守
  • 塗り方は大人の手に取ってから
    顔や手のひらは避ける
  • 日焼け止めが先、虫除けが後の順番がベスト
  • 服装や蚊帳ネットなど物理的な対策も組み合わせる
  • 刺されたらまず洗い流して冷やす
    爪は短く切っておく

虫除けは正しく選んで正しく使えば、赤ちゃんの肌を守る心強い味方になります。「いつから使えるの?」という不安が解消されたら、次は実際に試してみる番です。
お気に入りの一本が見つかれば、夏のお散歩もキャンプもピクニックも、もっと自由に楽しめるはずです。

不安なことや迷うことがあれば、かかりつけの小児科や薬剤師さんに気軽に相談してみてください。
プロの目で見てもらえると、より安心して育児に向き合えますよ。
今年の夏は、赤ちゃんと一緒にたくさんの素敵な思い出を作ってくださいね。

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