パパ見知りはなぜ突然始まる?原因と乗り切るコツ

パパ見知りはなぜ突然始まる?原因と乗り切るコツ
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「昨日まで笑っていたのに、突然パパを見ただけで大泣き・・・」そんな赤ちゃんの変化に、戸惑っているご家庭は少なくありません。これがいわゆる「パパ見知り」と呼ばれる現象です。一生懸命に育児へ参加してきたパパほどショックは大きく、ママも「どう対応すればいいの?」と頭を抱えてしまいがちです。

でも安心してください。パパ見知りは赤ちゃんが順調に成長している証であり、適切な関わり方を続ければ必ず落ち着いていきます。この記事では、パパ見知りが始まる時期や原因、乗り越えるための具体的なコツ、やってはいけないNG行動まで、家族みんなで楽しく乗り切るためのヒントを徹底解説します。

パパに抱っこされて泣いている生後半年ほどの赤ちゃんと、横で微笑みながら見守る母親の柔らかい雰囲気の家庭シーン

目次

パパ見知りとは?赤ちゃんに起こる現象

まずは「パパ見知り」がどのような状態を指すのか、その定義と背景を確認しておきましょう。
聞いたことはあっても、実際に体験するまでは具体的なイメージが湧きにくいものです。

パパ見知りの基本的な定義

パパ見知りとは、赤ちゃんが特にパパに対して人見知りのような反応を示す現象のことです。
医学用語ではありませんが、赤ちゃんがパパと接すると泣いたり不安そうな様子を見せたり、パパにあやされるのを嫌がったりする様子を表す言葉として一般に使われるようになっています。

ママと一緒にいるときはニコニコしているのに、パパが声をかけたり抱っこしようとした瞬間に号泣・・・。
中には近づいただけで泣き出す赤ちゃんもいて、パパにとっては心が折れそうになる瞬間です。

「パパ見知り」が広く知られるようになった背景

いわゆる子どもの人見知りとは別に「パパ見知り」という言葉が使われ始めた背景としては、育児に積極的に参加するパパが増えてきたことが挙げられます。
つまり、パパ見知りという言葉が広がっていること自体が、家庭での父親の育児参加が進んでいる証拠とも言えるのです。

人見知りとの違い

一般的な人見知りは「知らない人」に対して起こりますが、パパ見知りは「家族なのに」起こる点に特徴があります。
単なる人見知りと違って、パパ見知りは慣れているママとなんとなく違って不快だな、と赤ちゃんが感じることで起こると考えられており、それも成長における一過性のものです。
つまり、嫌われているわけでも、忘れられているわけでもないのです。


パパ見知りはいつから始まる?

「うちの子はいつから始まるの?」「もう過ぎたのにこれから始まることはある?」と気になるところ。
ここでは時期の目安について整理します。

始まりやすい時期の目安

パパ見知りが起こる時期は、一般的に生後5ヶ月頃〜7ヶ月頃に始まると言われています。
これは赤ちゃんの認知能力が大きく発達するタイミングと重なります。
赤ちゃんは生後3〜4ヵ月ごろから徐々に母親とそれ以外の人を視覚的に区別できるようになり、その後、生後6ヵ月頃になると、母親じゃないとダメという反応をするようになり、生後8ヶ月頃にこの傾向が強くなります。

いつまで続くのか

続く期間には大きな個人差があります。
2、3ヶ月で終わる赤ちゃんもいれば2〜3歳ころまで続くこどももいます。
一度治まったパパ見知りが、時間が経ってから再度繰り返すこともあります。

「いつから・いつまで」という明確な基準はなく、わが子のペースで進むものだと理解しておくと、気持ちがぐっと楽になります。

すべての赤ちゃんに起こるわけではない

パパ見知りはすべての赤ちゃんに見られるわけではなく、父親が積極的に育児をしている場合はパパ見知りが起こらない傾向があります。
また、たとえ家族であっても、接する時間が少ない人は、父親以外でも人見知りの対象になることがあります。
祖父母やきょうだいに対して同様の反応が出るケースもあります。


パパ見知りが起こる4つの主な原因

「なぜパパだけ?」という疑問に答えるため、原因を整理しておきましょう。
原因を知ることが、対処の第一歩になります。

リビングで赤ちゃんと目線を合わせて優しく話しかける父親の温かい後ろ姿

1. 認知能力の発達による「区別」

パパ見知りの最大の要因は、赤ちゃんの順調な発達です。
一般的に人見知りは、身近な人と愛着関係を築く発達と、身近な人とほかの人を区別できるようになった認知能力の発達、2つの面で赤ちゃんが順調な発達をしている証拠です。
つまり、パパ見知りは赤ちゃんの脳が確実に育っているサインなのです。

2. 接する時間の差による「慣れ」の違い

パパとのコミュニケーションが足りなかったり、ママばかりにお世話をされていることが原因とされています。
赤ちゃんは生まれるまで1年近くママのおなかの中で過ごし、生まれてからもママからお世話をされる機会が多く、自分のお世話をしてくれるママに対して安心感を抱いています。

仕事で帰りが遅いパパほど、赤ちゃんと接する時間が短くなりがちです。
これは現代の家庭事情としては避けがたい部分でもあります。

3. 愛着の優先順位

専門家の見解として、興味深い指摘があります。
赤ちゃんは愛着の優先順位をつけることがあり、赤ちゃんの愛着形成はそもそも身を守るための行動です。
自分にとっていちばん身近で頼りになる人と愛着関係を築いてお世話してもらうことによって、安全な状況で育っていけるわけです。

子どもは、場面、時期によってうまく愛着対象を使い分けます。
それもまた、安全に身を守って生きのびるための戦略の一つともいえます。
つまりパパ見知りは、赤ちゃんなりの「生存戦略」でもあるのです。

4. 身体的・声質的な違い

ママと比べてパパは声が低く、体格も大きく、ヒゲやメガネなど見た目の印象も異なります。
身体的な違いは変えられないものですが、声のトーンを柔らかくする、優しく抱く、刺激の強い遊びは控えるなど、工夫することで影響を軽減できます。


パパ見知りの赤ちゃんによくあるサイン

「これってパパ見知り?」と判断に迷うこともあるでしょう。
代表的なサインをチェックしてみましょう。

泣く・拒否する

もっともわかりやすいサインが号泣です。「パパ見知り」は、特に幼い子どもが父親(パパ)と関わることに対して恐怖感や遠慮を感じたり、ギャン泣きして抵抗したり逃げようとするような状態を指します。
パパが抱っこすると体を反らせて逃げようとする赤ちゃんも珍しくありません。

ママに過剰にしがみつく

安心感を求めて、過剰にママに甘えてしまう場合もあります。
パパが近づくとママから離れなかったり、しがみついたりといった傾向が強くなります。
赤ちゃんにとってママは最も安心できる存在のため、不安を感じるとこうした行動が出やすくなります。

恥ずかしがる・目をそらす

パパがコミュニケーションをとろうとすると、恥ずかしがったり、遠慮したりするのも兆候の一つです。
子どももパパと接する機会が少ないとパパの顔を覚えにくいため、知らない人のような対応になってしまうのです。


パパ見知りを乗り切る7つのコツ

ここからが本題。
実際にパパ見知りに直面したとき、家族で実践できる具体的な対処法をご紹介します。

ソファに座って絵本を読みながら笑い合う父親と1歳前後の赤ちゃん、ママが横で温かく見守る家族のひととき

1. まずは「成長の証」と知識を持つ

専門家はパパが知識を持つことの重要性を強調しています。
パパが赤ちゃんの発達の知識を持つことは大事で、「赤ちゃんには人見知りの時期があるから、パパが抱っこすると嫌がって泣くことがある、それは成長の証しで当然のこと」と知っておくことはとても大事です。
知っていれば赤ちゃんに泣かれても「あ、これが例のパパ見知りってやつだな」と、そんなに気にならないのではないでしょうか。

知識がないまま拒否されると、イラッとしたり悲しくなったりとネガティブな感情を抱きやすくなります。
事前に夫婦で情報を共有しておくことが何より大切です。

2. 焦らず少しずつ距離を縮める

パパ見知り中の赤ちゃんと接しようとしても、泣きわめいて嫌がってしまいます。
赤ちゃんが嫌がっているのに無理やり接しようとすると、さらに嫌がられてしまうこともあります。
最初は赤ちゃんと同じ部屋にいるようにして、少しずつパパの存在に慣れてもらうようにすると、パパが近づいても泣かなくなるはずです。

3. ママの笑顔と「ママ経由」を活用する

赤ちゃんは、信頼できる人の表情を安心できるかどうかの判断基準にすることがあります。
ママがパパに笑顔を見せていたら赤ちゃんも心を開きやすくなり、パパ見知りの早期解消にもつながりやすいでしょう。

夫婦仲の良さが、そのまま赤ちゃんの安心感につながるのです。

4. パパならではの遊びを取り入れる

ママよりパパが得意な遊びをしてあげるのもひとつの方法です。
たとえば、飛行機・高い高い・肩車(1歳過ぎから)など、力が必要な体を使った遊びがそうです。
ママにはあまりしてもらえない遊びをしてくれると認識すれば、自らパパと一緒に遊びたがるようになるかもしれません。

5. 機嫌のよいときに少しずつお世話を

ママと一緒にお世話を行うのも対処方法の一つです。
最初は子どもの機嫌が良い時にママと一緒にお世話を行うのがおすすめです。
お風呂に入れる・おむつを替えるなど、だんだんとパパの役割をつくる機会を増やしてみましょう。

6. 短時間でもパパと2人の時間をつくる

パパと赤ちゃん二人だけの時間をつくり、お互いの絆を深めましょう。
短時間でもママ抜きで過ごす時間を重ねていけば、赤ちゃんとの信頼関係が築けるはずです。

専門家もこの点を後押ししています。
ママに「ランチや美容院に行っておいで」という時間はぜひ積極的に作るといいでしょう。
ママのリフレッシュにもなる一石二鳥の方法です。

7. 諦めずに関わり続ける

SNSで話題になった体験談でも、克服の鍵は「諦めずに接し続けること」だったと紹介されています。
パパがネットで「パパ見知り対策」を調べたところ、「諦めずに接し続けることが大事」という情報を発見し、いつもは寡黙なパパが、赤ちゃんとお風呂に入るとき驚きのハイテンションで迎えうったというエピソードがあります。

少し大げさなくらいの笑顔とリアクションが、赤ちゃんの心を開く鍵になります。


これはNG!やってはいけない行動

良かれと思ってやっていることが、実はパパ見知りを長引かせている可能性も。
避けたい行動をチェックしておきましょう。

無理やり抱っこ・お世話をする

専門家はこう指摘します。
赤ちゃんがママを求めているのに、無理にパパに慣れさせる必要はありません。
パパがママと赤ちゃんと一緒に過ごし、笑顔で声かけをしたり、楽しみながら3人で遊んでみたりなど、接する機会を増やせばパパに対する安心感も生まれるでしょう。

「泣かれるからこそ慣れさせなきゃ」と無理強いするのは逆効果。
赤ちゃんは恐怖を記憶してしまい、かえって関係構築が遅れてしまうことがあります。

ご機嫌取りでルールを破る

パパ見知りを解消する目的とはいえ、ご機嫌取りのようなものだけにとらわれるのはNGです。
たとえば、ママがあげるのを控えているおやつを、パパが赤ちゃんにたくさんあげてしまうことなどがそうです。
パパ見知りの解消が夫婦喧嘩の原因になったり、赤ちゃんの取り合いになってしまっては本末転倒です。

夫婦喧嘩を子どもの前でする

ママとパパの仲が良いことは、赤ちゃんの成長にも良い影響を与えます。
逆に、ママとパパがケンカしたり仲が悪い様子を見せたりすると、赤ちゃんも不安になるため注意してください。

「ナンバーワン」を奪おうとする

育児の専門家からはこんなアドバイスも。「ママとまったく同じように子どもとの関係を築きたい」「ママよりも仲良しなパパっ子に育てたい」と過剰に前のめりになると、ナンバーワンに勝とうとするナンバーツーになってしまいます。
子どもに好かれることが目的ではないはずなので、もう少し肩の力を抜いてサポートにまわる時期があってもよく、長い目で見て取り組むことが大切です。


ママができるサポートとは

パパ見知りはパパだけの問題ではありません。
ママの関わり方も乗り越えるうえで大きな役割を果たします。

パパを立てる言葉かけを意識する

赤ちゃんの前で「パパすごいね」「パパと一緒だと楽しいね」とポジティブな言葉をかけることで、赤ちゃんはパパへの安心感を学習していきます。
ママの言葉や表情は、赤ちゃんにとっての「世界の翻訳機」なのです。

家族で過ごす時間を増やす

家族みんなで過ごす時間を増やすよう努めましょう。
パパ見知りを解消しようと無理にパパの抱っこを続けたり、急に2人きりで遊ばせるのはよくありません。
逆効果になる可能性もあるので、慣れるまでは安心できるママも一緒に家族で楽しい時間を過ごしましょう。

パパが不在のときも存在を感じさせる

パパが仕事でなかなか起きている時間に会えないときは、パパの写真を日中見せてみるのもいいかもしれません。
動画でパパの声を聞かせたり、「パパからのプレゼントだよ」とおもちゃを渡したりするのも効果的です。


パパ見知りを乗り越えた先にあるもの

つらい時期だからこそ、その先にある「ご褒美」をイメージしておきましょう。

深い信頼関係が育つ

パパ見知りを乗り越えることで、パパとこどもの間には深い信頼関係が築かれます。
パパ見知りの時期は、パパにとっては辛い経験ですが、それを乗り越えた後の関係は非常に強固なものになります。
泣かれても諦めずに関わり続けたパパの努力は、必ずこどもに伝わります。

パパが大好きになる瞬間が訪れる

パパ見知りが終わると、こどもは積極的にパパと関わろうとするようになります。
パパが帰宅すると玄関まで迎えに行く、パパと遊びたがる、パパに絵本を読んでもらいたがるなど、パパへの愛情を明確に示すようになります。
この瞬間のために、今の頑張りがあると言っても過言ではありません。

家族全体の絆が強くなる

父子の絆が深まることで、家族全体の関係も良くなります。
ママの育児負担が軽減され、ママ自身に余裕が生まれます。
パパが育児に積極的に参加することで、夫婦の絆も深まります。
パパ見知りを乗り越えた経験が、家族の結束を強めるのです。

パパ見知りは「家族として成長するための通過儀礼」と捉えてみると、見え方がガラリと変わるはずです。


よくある質問(Q&A)

Q1. パパ見知りされない赤ちゃんもいますか?

はい、います。
前述の通り、パパ見知りはすべての赤ちゃんに見られるわけではなく、父親が積極的に育児をしている場合はパパ見知りが起こらない傾向があります。
もちろん、性格や環境による個人差も大きい部分です。

Q2. 一度終わったのに再発しました。
なぜ?

一度治まったパパ見知りが、時間が経ってから再度繰り返すこともあります。
環境の変化(引っ越し、入園、下の子の誕生など)がきっかけになることもあります。
再発しても焦らず、これまでと同じように接し続けましょう。

Q3. パパが落ち込みすぎてしまうときは?

パパ見知りに直面した多くの父親が同じ気持ちを経験しています。「パパ見知り」は来るとわかっていてもへこんでしまうものです。
一人で抱え込まず、夫婦で気持ちを共有したり、同じ経験をしているパパのコミュニティやSNSで体験談を読むだけでも、心がぐっと軽くなります。

Q4. 乳児健診や予防接種で泣き止みません

乳児健診や予防接種の際、父親が抱っこをした状態で健診を行うと、聴診や触診などがスムーズにできないこともあります。
そうした重要な場面では無理せずママが抱っこし、別の場面でパパとの時間を作るなど、シーンに応じた使い分けも大切です。


まとめ:パパ見知りは家族の宝物になる

パパ見知りは突然始まり、パパの心を激しく揺さぶります。
でも、それは赤ちゃんが「ママとパパを区別できるほど成長した」という何よりの証拠。
嫌われているのではなく、愛着が育っている過程なのです。

大切なのは、焦らず、無理せず、諦めず。
ママは笑顔でパパを立て、パパは少しずつでも関わり続ける。
家族みんなが気持ちよく過ごせる工夫を重ねていけば、必ずその先に「パパー!」と駆け寄ってくる日がやってきます。

今は泣かれてつらい時期かもしれませんが、これは家族にとって短くて貴重な期間。
数年後に振り返れば、笑い話になっている可能性がとても高い出来事です。

パパ見知りという嵐の向こうには、パパと子どもの強く温かい絆が待っています。
今日からできる小さな一歩を、家族みんなで楽しみながら積み重ねていきましょう。

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