「うちの子、お昼寝の時間がバラバラで大丈夫かな?」「同じ月齢の子はどれくらい寝ているんだろう?」・・・そんな疑問を抱えているパパ・ママは多いのではないでしょうか。赤ちゃんのお昼寝は、成長とともに回数も長さもどんどん変化していきます。月齢に合ったリズムを知っておくと、寝かしつけのタイミングがつかみやすくなり、毎日の育児がぐっとラクに、そして楽しくなります。
この記事では、新生児期から3歳ごろまでのお昼寝の回数と長さの目安を、月齢別にわかりやすく一覧で紹介します。厚生労働省の睡眠指針など信頼できる情報をもとにまとめていますので、ぜひお子さんのリズム作りの参考にしてくださいね。

お昼寝が赤ちゃんに大切な理由
そもそも、なぜ赤ちゃんにお昼寝が必要なのでしょうか。
大人にとっては「昼間はできるだけ起きていたほうがいい」というイメージがあるかもしれませんが、赤ちゃんにとってはまったく逆です。
眠っている時間こそが、体と脳が大きく育つ大切な時間なのです。
脳と体を育てる成長ホルモン
眠っている間、赤ちゃんの体と脳は大きく成長します。
睡眠中は成長に関わるホルモンの分泌が活発になり、体の発育だけでなく、脳の情報整理や情緒の安定にもつながります。
お昼寝は単なる休息ではなく、健やかな発達を支える積極的な成長の時間だと考えてよいでしょう。
お昼寝が夜の睡眠を助ける
意外に思われるかもしれませんが、日中に適切なお昼寝をとることは、夜のぐっすり睡眠にもつながります。
疲れすぎてしまうとかえって寝つきが悪くなり、夜泣きが増えることもあります。
月齢に合ったお昼寝で疲れをためすぎないことが、夜のスムーズな入眠のカギになります。
月齢別お昼寝時間の一覧表
まずは全体像をつかみましょう。
以下は、新生児期から3歳ごろまでの、お昼寝の回数・1回あたりの長さ・活動時間(起きていられる時間)の目安をまとめた一覧です。
これらはあくまで平均的な目安であり、同じ月齢でも赤ちゃんによって大きな個人差があります。
表と違っても心配しすぎず、お子さんのペースを大切にしてください。
| 月齢・年齢 | お昼寝の回数 | 1回の長さの目安 | 活動時間の目安 |
|---|---|---|---|
| 新生児(0ヶ月) | 数えきれないほど | 数十分〜数時間 | 約40分〜1時間 |
| 生後1〜2ヶ月 | 4〜5回 | 30分〜2時間 | 約40分〜1時間半 |
| 生後3〜4ヶ月 | 3〜4回 | 30分〜2時間 | 約1時間半〜2時間 |
| 生後5〜6ヶ月 | 2〜3回 | 1〜2時間 | 約2〜2時間半 |
| 生後7〜9ヶ月 | 2回 | 1〜2時間 | 約2時間半〜3時間 |
| 生後10〜12ヶ月 | 1〜2回 | 1〜2時間半 | 約3〜4時間 |
| 1〜2歳 | 1回 | 1時間半〜3時間 | 約4〜6時間 |
| 3歳ごろ | 1回または卒業へ | 1〜2時間 | 個人差が大きい |
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、米国睡眠医学会の推奨をもとに、生後4ヶ月から1歳未満の子どもは昼寝を含めて1日12〜16時間の睡眠が目安とされています。
お昼寝はこの総睡眠時間の一部として、月齢が進むにつれて夜の睡眠へ集約されていきます。
新生児期のお昼寝の特徴
生まれたばかりの赤ちゃんは、昼も夜も関係なく眠っては起きるを繰り返します。
この時期は「お昼寝」という区切り自体がまだあいまいで、1日の大半を眠って過ごすのが自然な姿です。
昼夜の区別がまだない時期
新生児期の赤ちゃんは1日のほとんどを眠って過ごし、総睡眠時間は16〜18時間に及びます。
この時期は子宮内での環境から外界への適応期間であり、睡眠と覚醒を繰り返しながら徐々に外の世界に慣れていきます。
また、新生児の睡眠の大きな特徴は、1回の睡眠が2〜4時間と短く、授乳のタイミングで目覚めることです。
生まれたばかりの赤ちゃんは昼と夜をまだ区別できず、お腹が空くと何時でも起きるため、夜間の授乳も必要になります。
昼夜のリズムを整え始めるコツ
この時期から少しずつ生活リズムの土台を作っていくことができます。
昼夜逆転を防ぐには、まず昼間の環境を明るく活動的にすることが大切です。
カーテンを開けて自然光を取り入れ、適度な音や話しかけなど、昼間らしい環境づくりを心がけましょう。
朝は決まった時間にカーテンを開けて光を浴びせるだけでも、体内時計が育つ助けになります。
生後3〜6ヶ月のお昼寝
生後3ヶ月を過ぎると、少しずつ昼夜のメリハリが出てきて、お世話をするパパ・ママも過ごしやすくなってくる時期です。
昼夜のメリハリがついてくる
生後3〜6ヶ月頃は、1日の睡眠が13〜14時間程度まで変化します。
夜間に8〜10時間眠れるようになる赤ちゃんも増え、昼夜のメリハリが整いやすくなります。
日中の昼寝は2〜3回程度に落ち着き、生活リズムが徐々に整っていきます。
この時期は体内時計の発達が進み、3〜4ヶ月頃から睡眠を促すホルモンの分泌リズムが落ち着き、夜間にまとまって寝やすくなります。
そのため夜間の睡眠時間が延び、日中の覚醒時間も増加していきます。
この時期がお昼寝リズムを整える絶好のタイミングといえます。

個人差は大きくて当たり前
「表と比べて寝すぎ・寝なさすぎでは?」と不安になる方も多いですが、この時期の睡眠は本当に幅があります。
生後3ヶ月では12〜17時間の幅に8割の子どもが含まれるというデータがあり、子どもによって5時間もの差があることがわかっています。
平均から多少ずれていても、機嫌がよく体重が順調に増えていれば過度に心配する必要はありません。
生後7〜12ヶ月のお昼寝
はいはいやつかまり立ちなど、体を活発に動かすようになるこの時期。
お昼寝の回数が2回にまとまり、生活リズムがより整ってきます。
昼寝が2回にまとまる時期
生後6ヶ月頃からは睡眠時間が13〜14時間ほどになり、6〜8時間連続して眠るようになって昼夜の区別がはっきりしてきます。
2〜4時間の昼寝を1〜2回とり、9ヶ月ごろには睡眠の7〜8割を夜間にとるようになってきます。
午前と午後のお昼寝がだんだんと固定されてきて、1日のスケジュールが立てやすくなるのを感じられるでしょう。
寝る前のルーティンを取り入れよう
この時期からは、寝る前の決まった流れ(入眠儀式)を取り入れると、赤ちゃんが「もうすぐ寝る時間だ」と理解しやすくなります。
寝る前の入眠儀式としてスキンシップや絵本の読み聞かせ、お気に入りのぬいぐるみを見つけることなどを取り入れ、少しずつ自分で寝られる環境やルーティンを作っていきましょう。
また、昼寝の時間帯を一定に保つことが生活リズムの確立につながります。
1〜3歳のお昼寝と卒業時期
1歳を過ぎると、多くの子が午前寝を卒業し、お昼寝は午後の1回にまとまっていきます。
そして3歳前後になると、少しずつお昼寝を卒業する子が増えてきます。
午後1回のお昼寝へ移行
自我の芽生えが見られる2歳ごろは、体力がついてくることに加えて「就寝拒否」も見られるようになり、昼寝は1日1回(昼食後2時間程度)になります。
これらも成長の証ですので、心配せずおおらかに見守ってあげましょう。
お昼寝の時間が長すぎると夜の寝つきに影響することがあるため、午後遅くまで眠りすぎないよう調整していくとよいでしょう。
お昼寝はいつ卒業する?
3〜5歳児は1日約10〜13時間の睡眠が目安となり、この頃になるとしっかり体力がついて昼寝なしで過ごせる子が増加します。
5〜6歳頃になると、ほとんどの子がお昼寝をしなくなります。
ただし卒業のタイミングにも個人差があります。
大切なのは回数を年齢通りに合わせることよりも、日中の機嫌・夕方の崩れ・夜の寝つき・夜中の目覚めがどう変わるかを見て、その子に合うバランスへ整えることです。

活動時間を寝かしつけの目安に
「そろそろ眠いのかな?」というタイミングをつかむのに便利なのが「活動時間(覚醒時間)」という考え方です。
これは月齢ごとに変わる、赤ちゃんが心地よく起きていられる時間の長さのことです。
活動時間とは何か
赤ちゃんの覚醒時間・活動時間とは、目覚めてから次に眠るまでの時間の長さのことです。
赤ちゃんはこの眠気がたまるまでにかかる時間が短く、日中も何度も眠ります。
この時間の長さは月齢によって変わっていきます。
この目安を知っておくと、寝ぐずりを減らしたり、次の寝かしつけのタイミングを予測したりしやすくなります。
疲れすぎる前に寝かしつけを
ポイントは、活動時間をオーバーする前に寝かしつけを始めることです。
眠気がたまると体は「眠ろう」とする力を強めますが、それでも眠れずに睡眠不足で疲れすぎの状態になってしまうと、かえって寝つきが悪くなります。
「疲れすぎる前」に環境を整えて寝かしつけを始めることが、スムーズな入眠の大きなコツです。
とはいえ、活動時間を意識しすぎて一日中寝かしつけに追われてしまうと、パパ・ママが疲れてしまいます。
まずは「朝起きてから最初のお昼寝まで」と「最後のお昼寝から就寝まで」の時間だけを意識するだけでも十分です。
ゆるやかに取り入れていきましょう。
快適なお昼寝環境の作り方
寝かしつけをラクにするには、眠りやすい環境を整えることが欠かせません。
ちょっとした工夫で、赤ちゃんの寝つきや睡眠の質が大きく変わります。
室温・湿度・光を整える
室温20〜22℃、湿度50〜60%程度の快適な環境を整えることで、より良質な睡眠を促すことができます。
お昼寝のときは真っ暗にする必要はありませんが、光が強すぎると眠りにくくなるため、カーテンで少し光をやわらげてあげるとよいでしょう。
ホワイトノイズと絵本の活用
音の環境も工夫すると効果的です。
遮光と「ホワイトノイズ」を組み合わせると睡眠の質が向上するといわれています。
ホワイトノイズとはすべての周波数帯域の音が同じ強さで含まれている雑音のことで、換気扇の音などが該当します。
小さな物音で目覚めやすい子には、扇風機の音や雨音アプリなどの一定した音が家の外の騒音をマスキングしてくれます。
また「毎晩同じ絵本を読む」というルーティンも効果を感じている家庭が多く、同じ絵本のフレーズが「もうすぐ眠る時間」という脳への合図になる効果があります。
お昼寝前にも短い絵本を1冊読む習慣をつけると、気持ちの切り替えがスムーズになります。
心配しすぎないための考え方
最後に、お昼寝で悩みすぎないための心構えをお伝えします。
育児書や一覧表はあくまで「参考」であり、正解は一つではありません。
目安と我が子を比べすぎない
睡眠の時間や回数、リズムは十人十色で、日によっても違います。
自然な眠りを妨げないよう、赤ちゃん自身のリズムに合わせてあげるのが一番です。
「表通りにいかなくて当たり前」という気持ちで、目の前のお子さんの様子を大切にしましょう。
お昼寝を減らすときは少しずつ
成長に合わせてお昼寝を減らしていく時期には、急激な変化は避けるのがコツです。
お昼寝を減らすときは、急にやめるよりも「10〜15分短くする」「夕方寝だけ切り上げる」のように小さく調整すると崩れにくくなります。
特に夜の寝つきが悪いときは夕方の眠りが影響していることが多いため、まずそこから見直すと変化が出やすくなります。
まとめ
赤ちゃんのお昼寝は、新生児期の「1日中うとうと」から始まり、成長とともに回数が減って午後の1回にまとまり、やがて卒業へと向かっていきます。
月齢別の回数や長さの目安を知っておくと、寝かしつけのタイミングや1日のスケジュールが立てやすくなり、育児の見通しが立ちやすくなります。
ただし何より大切なのは、一覧表の数字にとらわれすぎず、お子さん一人ひとりのペースを尊重することです。
3〜4ヶ月を過ぎた頃から、自然と昼起きている時間・夜寝ている時間がまとまってくるようになります。
これも成長の証ですから、あせらず見守っていきましょう。
今日のお昼寝が短くても、明日はぐっすり眠るかもしれません。
目安を上手に活用しながら、お子さんの成長を楽しむ気持ちで、日々のねんねタイムと向き合ってみてくださいね。
なお、睡眠時間が極端に少ない・多いと感じる場合や、気になる様子が続く場合は、かかりつけの小児科や地域の保健師さんなど、専門家に気軽に相談してみましょう。
プロに頼ることも、赤ちゃんとパパ・ママが笑顔で過ごすための大切な選択です。
