離乳食のオートミール | いつから?人気の理由とレシピ

離乳食のオートミール | いつから?人気の理由とレシピ
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「赤ちゃんの離乳食に鉄分や食物繊維をもっと取り入れたいけれど、毎日おかゆを炊くのは大変・・・」そんな悩みを抱えるママ・パパにいま人気なのがオートミールです。お湯やミルクでふやかすだけで、栄養たっぷりの主食があっという間に完成するので、忙しい育児のなかでも無理なく続けられます。

とはいえ、「いつから食べさせていいの?」「量はどのくらい?」「アレルギーは大丈夫?」と、初めて取り入れるときには気になることがたくさんありますよね。この記事では、オートミールを離乳食に取り入れるタイミングや、月齢別の量・調理法、赤ちゃんが喜ぶ簡単レシピ、選び方のコツまでをまるごと解説します。読み終えるころには、きっと今日から気軽にチャレンジしたくなるはずです。

木製のテーブルに置かれたガラスの器に入ったオートミールと、そばに座って興味深そうに見つめる赤ちゃんの様子、朝の柔らかな光が差し込む温かい雰囲気

オートミールとは?人気が高まる理由

オートミールは、近年日本の食卓でもすっかり定着してきた食材です。
まずはその正体と、離乳食として注目される理由を見ていきましょう。

オーツ麦を加工したシリアル食品

オートミールとは、イネ科の穀物であるオーツ麦(燕麦・えんばく)を食べやすく加工したシリアル食品のことです。
オートミールは精白をせず外皮が残ったままなので、栄養価が高いのも特徴で、穀類でありながらタンパク質、ビタミンB1が豊富で、食物繊維も多く含まれます。

日本では白米の食文化が根づいているため、まだなじみが薄いと感じる方もいるかもしれません。
しかし海外では赤ちゃんの離乳食として一般的に食べられている食材で、近年、日本でも健康志向の高い大人を中心に広まりつつあります。

忙しいママ・パパに支持される時短のよさ

オートミールが離乳食で人気を集める大きな理由が、調理がとにかく簡単で時短になることです。
離乳食づくりは、小さく刻んだり裏ごししたりと、意外と手間がかかるもの。
その点、オートミールなら水分を含ませて加熱するだけで、わずか数分でおかゆ状に仕上がります。

粉ミルクやお湯などで溶くだけでもすぐにおかゆのように柔らかくなり、鍋にオートミールを入れて野菜や豆腐などと煮込めば、あっという間に具だくさんの離乳食メニューが完成します。「おかゆを準備するのを忘れた!」というときの心強い味方にもなってくれます。

栄養価の高さも魅力のひとつ

手軽さだけでなく、栄養面でも優れているのがオートミールの魅力です。
精白米と比べると、タンパク質は2倍強、鉄は5倍弱、カルシウムは9倍強多く含まれるなど、栄養価の高さが特徴的です。
離乳食で不足しがちな鉄分やカルシウムを主食から補えるのは、うれしいポイントですね。


離乳食のオートミールはいつから?

いちばん気になる「いつから食べさせていいのか」という疑問について、詳しく見ていきましょう。

初期から可能だが中期以降がおすすめ

結論から言うと、オートミールは離乳食初期(生後5〜6か月)から食べることができます。
ただし、初期は赤ちゃんがさまざまな食感に慣れる準備段階の時期。
初期から食べさせることはできますが、粒が残らないほど煮込んですりつぶすひと手間が必要なため、赤ちゃんが固形物の食感にも慣れはじめた離乳食中期(生後7〜8か月)からがおすすめです。

専門家のなかにも中期以降をすすめる声があります。
オートミールは食物繊維が多いので、離乳初期(5〜6か月)はまだ食べさせないほうがよく、あげるのであれば離乳中期(7〜8か月)以降に始め、やわらかく調理しましょうという考え方です。

初めて与えるときのポイント

ほかの新しい食材と同じく、初めて与えるときは慎重に進めましょう。
初めて食べさせる場合は少量をほかの食材と混ぜずに与え、赤ちゃん用のスプーンの1さじから始めて少しずつ増やしていきます。

初めての食材は、万が一体調に変化があったときにすぐ受診できるよう、平日の午前中に少量から試すようにしましょう。
赤ちゃんの様子をよく観察しながら、無理のないペースで進めることが大切です。


離乳食にオートミールを使うメリット

ここでは、オートミールを離乳食に取り入れることで得られる具体的なメリットを整理してご紹介します。

不足しがちな鉄分を補える

生後6か月を過ぎると、赤ちゃんが体内に蓄えていた鉄分が減り始め、鉄分不足が心配される時期に入ります。
オートミールにはビタミンやミネラル、タンパク質、鉄、カルシウム、葉酸などが豊富に含まれていて、離乳食で不足しがちな栄養が補えます。

米や食パンにはほとんど鉄分が含まれないのに対し、オートミールは1食あたり0.6mgの鉄分が含まれ、生後6〜11か月ごろの赤ちゃんの1日に必要な鉄分は男児5.0mg、女児4.5mgと多いため、鉄分強化に役立ちます。

2種類の食物繊維でお腹すっきり

離乳食が始まると、腸内環境の変化などから便秘になってしまう赤ちゃんも少なくありません。
オーツ麦には2種類の食物繊維(水溶性および不溶性)が含まれています。
水溶性は便をやわらかくし、不溶性は腸を刺激して便通を整える働きが期待できます。

赤ちゃんが便秘になってしまったときに、主食をお米やパン、うどんからオートミールに切り替えてみるのもおすすめです。

キッチンで電子レンジから取り出した器の中の温かいオートミール粥を木製スプーンでかき混ぜる女性の手元、湯気が立ちのぼる清潔感のある様子

小麦アレルギーの心配が少ない

オートミールの原料であるオーツ麦は、小麦とは別の品種です。
オートミールで使われるオーツ麦と小麦は同じ麦類ですが、オーツ麦には小麦アレルギーの原因となる物質は含んでいません。

ただし注意点もあります。
コンタミネーションといって微量の小麦混入の可能性もあるので、すでに小麦アレルギーと診断されている場合は主治医に一度相談してからにするとよいでしょう。
気になる方は「グルテンフリー」「ピュアオーツ」と表示された商品を選ぶと安心です。


月齢別の量と調理法の目安

オートミールは月齢に合わせて形状や量を調整することが大切です。
ここでは中期・後期・完了期に分けて目安を紹介します。

離乳食中期(7〜8か月)

中期は、舌と上あごで食べ物をつぶせるようになる時期です。
オートミールは離乳食初期と同じ調理法で、ペーストの硬さが豆腐くらいになるように調整して与えます。
1回量の目安はオートミール8gと水60ml程度です。

中期の調理は、沸騰した湯に入れ、やわらかくなるまでしっかり煮るのが基本です。
この時期はバナナやかぼちゃなど甘みのある食材と組み合わせると、赤ちゃんも食べやすくなります。

離乳食後期(9〜11か月)

後期になると、赤ちゃんの「自分で食べたい!」という気持ちが芽生えてきます。
後期は赤ちゃんの意欲を大切にして、パンケーキなら手づかみ食べの練習にぴったりです。

離乳食後期ごろの手づかみ食べに合わせて、オートミールをキャベツやニンジンなどの野菜と合わせてお好み焼き風にしたり、豆腐と一緒に混ぜあわせておやきやクッキーにするのもおすすめです。

離乳食完了期(1歳〜1歳半)

完了期になると、大人の料理から取り分けやすくなり、レパートリーもぐんと広がります。
完了期に料理に使う際は、しっかりふやかしてから使用しましょう。
パンケーキやおやきなど、手づかみで食べられるメニューはこの時期の食べる楽しさを育みます。


赤ちゃんが喜ぶ簡単レシピ

ここからは、電子レンジや少ない材料で作れる、忙しい日にもうれしい簡単レシピを紹介します。

基本のオートミールがゆ(中期〜)

まずは基本のおかゆから。
深めの耐熱皿にオートミールと水を入れて、電子レンジ500Wで1分程度加熱するだけの簡単レシピです。
材料は水とオートミールだけなので、どなたでも作りやすいのがメリットです。

7〜8か月の赤ちゃんは水ではなくミルクを使用するのもおすすめで、オートミールがクリーミーになり食べやすくなります。
おかゆに慣れてきたら豆腐を入れると栄養価もアップします。

コード
【基本のオートミールがゆ】
・オートミール 小さじ2(4g)※中期
・水またはミルク 60ml

① 深めの耐熱容器に材料を入れる
② 電子レンジ500Wで約1分加熱する
③ 粗熱をとり、なめらかに混ぜて完成

鉄分たっぷりバナナきな粉がゆ(中期〜)

鉄分やカルシウムをさらにプラスしたいときにおすすめのレシピです。
きな粉は手軽に離乳食にプラスでき、鉄分以外にもカルシウムや食物繊維も強化できます。
きな粉の香ばしい香りとバナナの甘さがよくマッチして、赤ちゃんも食べやすいレシピです。

コード
【バナナきな粉がゆ】(中期・1食分)
・オートミール 大さじ2(10g)
・育児用ミルクまたは牛乳 大さじ5
・バナナ 20〜30g
・きな粉 小さじ1

① 耐熱容器にオートミールとミルクを入れて混ぜる
② ラップをかけずに電子レンジ600Wで1分加熱する
③ つぶしたバナナときな粉を加えて混ぜて完成

手づかみOK!野菜のおやき(後期〜)

手づかみ食べの練習にぴったりのおやきは、冷凍保存もできて便利です。
かぼちゃやきな粉を混ぜて焼くだけで、栄養満点の一品になります。
片栗粉を加えることでまとまりやすくなり、赤ちゃんが握っても崩れにくくなります。

手づかみ食べのときは、赤ちゃんがひと口で頬張りすぎて喉に詰まらせないよう、必ず大人がそばで見守りましょう。

ベビーチェアに座り、小さな手でオートミールのおやきをつかんで口に運ぼうとする笑顔の赤ちゃん、後ろで見守る親の温かい眼差し


オートミールの選び方

オートミールにはいくつか種類があり、離乳食に向くタイプを選ぶことが大切です。

クイックオーツかインスタントオーツを選ぶ

離乳食には、粒が細かく調理しやすいタイプが向いています。
離乳食には、加熱後に細かく加工している「インスタントオーツ」または「クイックオーツ」を選びましょう。
中には味が付いているものもありますが、離乳食には調味されていないものを選ぶことが大切です。

クイックオーツは小さめでやわらかく、お湯や水でふやかしただけで食べられます。
粘り気があり、ドロッとした食感が離乳食にぴったりです。

離乳食用や無添加の商品も便利

より手軽に使いたい方には、離乳食用に作られた商品もあります。
無添加で味付けされていない、乳児用規格適用食品を選ぶと安心です。
オートミールの粒を細かくした離乳食用の商品は、火が通りやすく1分ほどで調理でき、野菜を加えるなどのアレンジにもぴったりです。

グルテンフリー表示をチェック

前述のとおり、製造過程での小麦混入の可能性があるため、表示の確認は大切です。
オートミールの原料であるオーツ麦自体はアレルゲンになりにくいですが、製造過程で小麦などが混入している製品もあるため、購入する際は「グルテンフリー表示」があるかどうかを必ずチェックし、安心できるメーカーのものを使用しましょう。


知っておきたい注意点

栄養豊富で便利なオートミールですが、赤ちゃんに与えるうえで気をつけたい点もあります。

与えすぎに注意する

食物繊維が豊富なことはメリットですが、赤ちゃんには負担になることもあります。
オートミールを食べすぎると食物繊維の摂りすぎとなり、胃腸に負担をかける可能性があります。
とくに乳幼児は大人と比べて消化機能が未発達なため、十分に消化されずおなかを壊してしまうこともあります。

便秘対策のつもりが、かえって逆効果になってしまうこともあるので、量には注意が必要です。
目安量を過信せず、赤ちゃんのお腹の調子を見ながら調節していきましょう。

体調不良のときは控える

赤ちゃんの体調によっては、オートミールを避けたほうがよいタイミングもあります。
風邪などで下痢をしやすいときは、消化に負担がかかるので控えたほうがよいでしょう。
消化力には個人差が大きいので、お子さんに合っているかどうかを観察しながら食べさせることが大切です。

ほかの食材とバランスよく

栄養価が高いからといって、オートミールだけに偏るのはおすすめできません。
オートミールに含まれる植物性鉄分(非ヘム鉄)は吸収率があまり高くなく、豊富な食物繊維と一緒に便として排出される可能性もあるため、「いつものごはんよりも少し多めに鉄分が摂れる」くらいに考えながら、ほかの食材もバランスよく摂るようにしましょう。

母子栄養協会も、「オートミールをとらないといけない」「とらないと鉄欠乏になる」ということではなく、いろいろな食材の1つとして偏らずにとりましょうと伝えています。
魚や肉、豆類、青菜など、さまざまな食材のローテーションに無理なく組み込むのが理想的な取り入れ方です。


保存と解凍のコツ

まとめて作って冷凍しておけば、忙しい日の離乳食づくりがぐっとラクになります。

製氷皿で小分け冷凍

調理したオートミールは、1食分ずつ小分けにして冷凍しておくと便利です。
粗熱がとれたら小さじ1ずつ製氷皿に入れ、ふたをして冷凍します。
1週間程度保存可能です。
ふた付きの製氷皿がない場合は、製氷皿にラップをして冷凍庫に入れ、凍ったら中身だけ冷凍用保存袋に移すと、ニオイ移りや酸化を防げます。

解凍は必ず再加熱を

冷凍したオートミールを赤ちゃんに与えるときは、加熱の仕方に注意が必要です。
1食分ずつ耐熱皿に移し、ふんわりとラップをして電子レンジ(500W)で30〜40秒加熱し、粗熱をとってから赤ちゃんに食べさせます。

大人が食べるなら自然解凍でも構いませんが、赤ちゃんには必ず再加熱してから食べさせましょう。
加熱後はしっかり冷ましてから与えることも忘れずに。

開封後は早めに使い切る

市販のオートミールは大袋のものも多く、保存にも気を配りたいところです。
市販の製品は小分けになっていないものもあるので、開封後は長期保管にならないよう使用していきましょう。
湿気や酸化を防ぐため、密閉容器に移し替えて保存するのもおすすめです。


まとめ

オートミールは、鉄分や食物繊維など離乳食で不足しがちな栄養を手軽に補える、頼もしい食材です。
離乳食初期から食べることもできますが、食物繊維が多いことをふまえると、赤ちゃんが食感に慣れてきた中期以降からゆっくり取り入れるのが安心です。

調理は電子レンジで数分と手軽なので、忙しい毎日のなかでも無理なく続けられます。
おかゆはもちろん、バナナやきな粉を加えたアレンジ、手づかみ食べのおやきなど、レシピの幅が広いのも魅力。
赤ちゃんの成長に合わせて量や形状を調整しながら、ほかの食材とバランスよく組み合わせて楽しんでいきましょう。

大切なのは、目安量にとらわれすぎず、赤ちゃんのお腹の調子や好みをよく観察すること。「今日はどんな顔で食べてくれるかな?」とワクワクしながら、離乳食の時間を親子で楽しんでくださいね。
オートミールが、あなたの育児をちょっとラクに、そして食卓をもっと豊かにしてくれますように。

※本記事は一般的な情報の紹介です。
アレルギーや体調に不安がある場合、また新しい食材を試す際は、かかりつけの小児科医や専門家に相談しながら進めてください。

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