赤ちゃんの絵本ページめくりはいつから?時期と関わり方

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「絵本を読んでいる途中なのに、どんどんページをめくってしまう」「まだ内容もわからないはずなのに、夢中でペラペラめくっている」・・・そんな赤ちゃんの姿を見て、戸惑ったことはありませんか。実はこの「ページめくり」という行動には、赤ちゃんの発達にとって大切な意味が詰まっています。この記事では、赤ちゃんがページをめくり始める時期の目安から、めくりたがる時の関わり方、指先の発達を促す絵本選びのコツまで、育児の現場で役立つ情報をわかりやすくまとめました。読み終える頃には、赤ちゃんとの絵本タイムがもっと楽しく、愛おしい時間に感じられるはずです。

目次

赤ちゃんがページをめくるのはいつから?

赤ちゃんが絵本のページに興味を示し、自分の手でめくろうとする時期には個人差があります。
一般的には生後6ヶ月から1歳頃にかけて、ページをめくりたがるしぐさが見られるようになるといわれています。
ただし、これはあくまで目安であり、早い子も遅い子もいるのが自然な姿です。
焦らず、我が子のペースを見守ってあげましょう。

生後6ヶ月頃:紙をつかむ・なめる時期

生後6ヶ月頃は、まだ指先の細かな動き(巧緻性)が発達途中であるため、ページを掴むことはできても、一枚ずつめくるのは難しい時期です。
最初は紙をくしゃくしゃに握ってしまったり、口に入れて感触を確かめたりすることから始まります。
この頃は「ページをめくる」というより「絵本という素材を体で感じている」段階と捉えるとよいでしょう。

生後8〜10ヶ月頃:指先でつまんで引っ張る

手のひら全体でつかんでいた赤ちゃんが、少しずつ親指と人差し指を使ってつまむ動作を覚えてくるのがこの時期です。
ページの端に指をひっかけて引っ張るような動きが見られるようになりますが、まだ一枚ずつめくるのは上手にできません。
厚みのあるボードブックであれば、複数ページをまとめてめくってしまうこともよくあります。

1歳前後:自分でめくれる子が増える時期

指先の器用さが増してくる1歳前後になると、一枚ずつページをめくれるようになる子が徐々に増えてきます
とはいえ、めくる速さや正確さには大きな個人差があり、2歳を過ぎても両手を使って豪快にめくる子もいれば、1歳の誕生日前にはすでに器用にめくれる子もいます。
周りの子と比べず、我が子の「今」を楽しんでください。

赤ちゃんが両手で絵本のページを掴み、興味深そうに見つめている様子


ページめくりは発達が進んでいるサイン

赤ちゃんが絵本をめくりたがるのは、決して「絵本の内容に興味がないから」ではありません。
むしろ、心と体の発達が着実に進んでいる証拠なのです。

指先の巧緻性が育っている証拠

ページをめくるという動作は、実はとても高度な指先の運動です。
そもそもページをめくること自体が指先を器用に使えなければできないことです。
赤ちゃんが夢中でページをめくっている時、その小さな指の中では、つまむ・引っ張る・力加減を調整するといった複雑な動きの練習が繰り返されています。

大人の真似をしたい気持ちの表れ

赤ちゃんが絵本のページを自分でめくりたがる原因のひとつとして、お母さんやお父さんなど読み手のマネをしたいからというのがあげられます。
大好きな存在の行動をそっくり真似したいという気持ちは、社会性が育ち始めている証でもあります。
「読んでほしい」だけでなく「自分もやってみたい」という意欲を、温かく受け止めてあげたいですね。

絵本を「おもちゃ」として楽しんでいる

0歳・1歳の赤ちゃんにとって、絵本はストーリーを楽しむものというより、感触や動きを楽しむおもちゃに近い存在です。
0歳、1歳の子にとって絵本はおもちゃです。
ページをめくるたびに絵柄が変わる面白さ、紙の音や手触りなど、大人が想像する以上に多くの刺激を赤ちゃんは受け取っています。


読み聞かせ中にめくりたがる時の関わり方

読み聞かせをしていると、まだ読み終わっていないのに次のページをめくられてしまう・・・という経験は、多くの親御さんに共通する悩みです。
ここでは無理なく続けられる関わり方を紹介します。

めくったページに合わせて読んであげる

赤ちゃんがめくったら、前のページが途中であったとしても、そのページを読んであげましょう。
ストーリーの順番通りに読み進めることよりも、赤ちゃんの興味に寄り添うことを優先してみてください。
ストーリー性のある絵本でも、そのストーリーを理解できるようになるのは、3歳頃からとされているため、0〜1歳の時期は完璧な読み聞かせを目指さなくても大丈夫です。

子どものペースを尊重する

ページをめくるタイミングは、子どもの興味に合わせてゆっくりと進めることが、絵本タイムを心地よいものにするコツです。
「正しく読む」ことより「楽しく読む」ことを優先する意識を持つと、親御さん自身の肩の力も抜けていきます。
読み方に決まったルールはありません。
子どもと目を合わせながら、笑顔で向き合うことが何より大切です。

注意:読み聞かせを「教育」として頑張りすぎると、親子ともに疲れてしまいます。
まずは一緒に楽しむ時間として捉えましょう。

ソファで赤ちゃんを膝に乗せ、笑顔で絵本を読み聞かせる母親の後ろ姿


自分でめくれるようになるサポート方法

赤ちゃんが「自分でめくりたい」という気持ちを見せ始めたら、少しずつサポートしてあげることで、成功体験を積み重ねることができます。

ページの端を少し浮かせてあげる

子どもが自分でめくりたがるときは、ページの下を少し浮かせて手を添えると、やさしくサポートできますよ。
赤ちゃんがつまみやすいように、ページの角を少しだけ立てておくと、達成感を得やすくなります。

大人がゆっくりめくる姿を見せる

赤ちゃんは大人の動作をよく観察しています。
読み聞かせの際に、ゆっくりとページをめくる様子を見せることで、自然と「めくり方」を学んでいきます。
急いでめくらず、あえてゆっくりとした動作を意識してみましょう。

抱っこや膝上での姿勢を工夫する

抱っこで読むときは、子どもを胸の前に抱き、片手で絵本を支え、もう一方の手でページをめくると安定します。
また、支え座りができるようになった赤ちゃんには、膝の上に座らせて読み聞かせをするスタイルもおすすめです。
支え座りができるようになると、赤ちゃんを膝に乗せて読み聞かせができるようにもなります。
スキンシップを取りながら、赤ちゃんが安心できる姿勢を見つけてあげてください。


ページめくりにおすすめの絵本の選び方

赤ちゃんが自分でめくって楽しめるようにするには、絵本選びも重要なポイントです。

破れにくいボードブックを選ぶ

紙が厚く丈夫な「ボードブック」は、赤ちゃんが力任せにめくったり引っ張ったりしても破れにくく、安心して自由にめくらせてあげられるのが大きな魅力です。
ボードブック自体重さはありますが、分厚いため破れにくく、1歳の力でひっぱってもそう簡単に破れません。
0歳の新生児期は布絵本から始め、1歳頃からボードブックへと移行する家庭も多く見られます。

注意:ボードブックは通常の絵本より重みがあるため、赤ちゃんの月齢によってはページがめくりにくい場合があります。
その際は無理をさせず、大人が優しく手を添えてサポートしてあげましょう。

しかけ絵本で「めくる楽しさ」を倍増させる

扉をめくると絵柄が変わるしかけ絵本は、赤ちゃんの「めくりたい」という気持ちを刺激するのにぴったりです。
しかけ扉をめくると、鳴き声と一緒に動物の親子が登場するタイプなど、めくった瞬間の変化が赤ちゃんの好奇心を引き出します。
ただししかけ絵本は0歳から楽しめますが、本格的に自分でしかけを操作して楽しめるようになるのは1歳頃からです。
0歳の頃は大人がしかけを見せてあげて、1歳になったら自分でめくったり動かしたりする楽しさを味わえるようになります。
月齢に合わせた関わり方を意識してみてください。

絵だけでストーリーが伝わる作品を選ぶ

老舗の絵本出版社である福音館書店は、絵本選びについて文を読まなくても、絵を見ていくだけで、物語の流れをしっかり感じとることができる作品を選ぶことの大切さを紹介しています。
文字が読めない赤ちゃんでも、絵の流れを目で追うだけで物語を感じられる絵本は、ページめくりの練習をしながら物語の楽しさにも触れられる一冊になります。
詳しい選び方は福音館書店の絵本の選びかたガイドでも紹介されています。

木製の棚に並んだ色とりどりのボードブックとしかけ絵本の写真


破ってしまっても大丈夫?よくある悩み

ページめくりの練習期には、絵本を破ってしまうというトラブルもつきものです。
ここではよくある悩みとその対処法をまとめました。

絵本を破いてしまった時の対処法

生後半年ごろになると、赤ちゃんは手で物をつかみ、舐めたり噛んだりして世界を理解しようとします。
絵本も同じで、ページをめくる前にまず「素材」として楽しむようになります。
多少破れてしまっても、それは発達の過程の一部です。
親が慌てて叱る必要はなく、むしろ「興味を持った証拠」と受け止めましょう。
破れてしまうこと自体を過度に心配する必要はありませんが、心配な方は最初からボードブックや布絵本を選んでおくと安心です。

絵本の上下を逆に持つ・ただめくるだけでも問題ない?

絵本を上下逆さまに持ったまま夢中でめくり続ける赤ちゃんの姿を見て、不安になる親御さんもいるかもしれません。
しかし、これは発達の初期段階でよく見られる自然な行動です。
色や形といった視覚的な刺激そのものを楽しんでいる段階であり、内容やストーリーの理解はまだ先の発達段階に属するため、今は気にしすぎなくて大丈夫です。
絵本の内容を理解してない。
→それで大丈夫。
2歳頃にことばずかんと同じものを持ってきたりして遊べるようになっていくケースも多く報告されています。

警告:あまりに気になる場合や、他の発達面でも強い心配がある場合は、自己判断せず自治体の乳幼児健診や小児科、地域の子育て支援センターに相談しましょう。


ページめくりを通して育つ力とは

「ただめくっているだけ」に見える行動の裏側には、赤ちゃんの成長にとって大切な要素がたくさん詰まっています。

指先の巧緻性と脳の発達がつながっている

指先を使う遊びは、巧緻性を育むことで大脳が刺激されて、「運動能力」「思考力」「コミュニケーション能力」「記憶力」などが活性化されると考えられています。
ページめくりも立派な指先遊びのひとつであり、つまむ・引っ張る・力を調整するといった一連の動作が、脳の発達に良い刺激を与えていると考えられます。

親子のコミュニケーションと愛着形成

絵本を介したやり取りは、単なる知育活動にとどまりません。
読み聞かせの時間は、スキンシップと親子の心の交流を深める大切な時間です。
赤ちゃんがページをめくり、それに合わせて親御さんが声をかけたり笑いかけたりするやり取りそのものが、安心感や信頼関係を育む土台になっていきます。

「できた」の積み重ねが自己肯定感を育む

指先を使う活動での成功体験は、子どもの心の成長にも良い影響を与えるとされています。
この「できた」という喜びと達成感の積み重ねこそが、「自分は価値のある存在である」「自分には能力がある」と感じる自己肯定感の土壌を豊かにしていくと考えられています。
ページをうまくめくれた瞬間の赤ちゃんの得意げな表情は、まさにこの積み重ねの一部といえるでしょう。


絵本を長く楽しむための工夫

せっかく買った絵本を長く愛用するためには、ちょっとした工夫も役立ちます。

お気に入りの一冊を繰り返し読む

同じ絵本を繰り返し読んでもらいたがることは、とても自然なことです。
繰り返しは赤ちゃんにとって「安心」と「理解の深まり」を意味する大切な行為です。
飽きずに何度もリクエストしてくる時は、心ゆくまで付き合ってあげましょう。

収納場所を赤ちゃんの手が届く高さにする

赤ちゃんが自分から絵本を選んで持ってこられるように、低い棚に並べておくのもおすすめです。
自分で選ぶという経験も、主体性を育む小さな一歩になります。


まとめ

赤ちゃんが絵本のページをめくるという何気ない行動には、指先の発達、大人への憧れ、そして絵本の世界を楽しむ気持ちなど、たくさんの成長の証が詰まっています。
ページめくりの時期や上手さには大きな個人差があるため、他の子と比べて焦る必要はまったくありません。
読み聞かせ中にめくられてしまっても、それを咎めるのではなく、赤ちゃんのペースに寄り添いながら一緒に絵本の世界を楽しんでみてください。
ボードブックやしかけ絵本など、赤ちゃんの発達段階に合った絵本を選ぶことで、めくる楽しさはさらに広がっていきます。
今日からの絵本タイムが、親子にとってかけがえのない幸せなひとときになりますように。

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