赤ちゃんが耳を触る癖 | 理由と見守り方ガイド

赤ちゃんが耳を触る癖 | 理由と見守り方ガイド
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「うちの子、最近やたらと耳を触るんだけど大丈夫かな・・・」そんな風に感じたことはありませんか。赤ちゃんが自分の耳をつまんだり、こすったりする仕草は、多くの家庭で見られるとても身近な行動です。しかし言葉で気持ちを伝えられない赤ちゃんだからこそ、「もしかして病気のサインでは?」と心配になってしまう親御さんも少なくありません。

この記事では、赤ちゃんが耳を触る主な理由を発達の視点と医学的な視点の両方から整理し、見守っていい癖なのか、それとも受診が必要なサインなのかを見分けるポイントを詳しく解説します。日々の育児の中で「これって普通のこと?」というモヤモヤを解消し、少しでも安心して赤ちゃんの成長を見守れるように役立ててください。

赤ちゃんが耳を触るのはよくある仕草

赤ちゃんが耳を触る仕草は、決して珍しいことではありません。
生後数ヶ月から1歳前後にかけて、多くの赤ちゃんが一度は経験する行動だと言われています。
まずはこの仕草がどのくらい一般的なものなのか、背景を確認していきましょう。

生後何ヶ月頃から見られる?

赤ちゃんが自分の手を思い通りに動かせるようになるのは、生後4〜6ヶ月頃からが一般的です。
この時期になると、目で見たものに手を伸ばしたり、自分の顔や体に触れたりする動作が増えていきます。
耳もその対象のひとつで、耳の存在に気づいて興味を持つ赤ちゃんが多く見られるようになります。

多くの家庭で経験する共通の悩み

実際に、子育て中の親御さんからは「生後半年頃から頻繁に耳を触るようになった」「眠いときだけ耳を触る」といった声が多数寄せられています。
耳を触る仕草そのものは特別な病気のサインとは限らず、成長過程で自然に見られる行動のひとつであることを、まず知っておくと気持ちが楽になります。

ベビーベッドの中で自分の耳を触りながら興味深そうな表情を見せる生後8ヶ月ほどの赤ちゃん


耳を触る主な4つの理由

赤ちゃんが耳を触る背景には、いくつかの理由が考えられます。
ここでは代表的な4つのパターンを紹介します。
それぞれの特徴を知っておくことで、日頃の様子と照らし合わせやすくなります。

自分の体への興味・好奇心

赤ちゃんは成長するにつれて、少しずつ自分の体を認識していきます。
名古屋市のある耳鼻咽喉科クリニックの解説によると、赤ちゃんは、生まれてからいろいろなことを自分の手で確かめながら成長していき、手が顔に届くようになってくると、鼻、口、目、そして耳などをさわって「ここにも何かある!」と気づく時期になるとされています。
さらに耳は形も特徴的で、つまみやすく、赤ちゃんにとっては興味の対象になりやすいという指摘もあり、好奇心旺盛な赤ちゃんほど耳を触る回数が増える傾向があるようです。

眠気やねんねのサイン

「眠くなると耳を触る」という声は非常に多く聞かれます。
同じクリニックの情報でも眠くなったときに耳を触る子もいて、これは自分を落ち着かせるためのクセ(セルフコンフォート行動)とも言われていると紹介されています。
指しゃぶりやタオルを握りしめる仕草と同じように、耳を触ることで安心感を得ている赤ちゃんもいると考えられます。

耳がかゆい・気になる違和感

体験談の中には、耳の乾燥やかぶれが原因だったケースも見られます。
頻繁に耳を触ったり引っ掻いたりするようになり耳鼻科を受診したところ、中耳炎ではなく乾燥して痒いのではないかと診断され、保湿剤を使ったら触ることが少なくなったという報告があります。
耳の裏側や付け根部分は洗い残しが起こりやすく、あせもやかぶれの原因になることもあるため、注意して観察してみましょう。

単純な癖として定着している場合

一時的な興味から始まった行動が、そのまま癖として定着することもあります。
赤ちゃんの耳を触る癖は、無理にやめさせる必要はなく、自由に手が動けるようになってきた頃にたまたま耳を触った感触や感覚が気に入っただけとされ、成長とともに他の動作に興味が移ることで自然と落ち着いていくケースが多いようです。


見逃せない中耳炎のサインとは

耳を触る仕草の多くは心配のいらないものですが、中には病気が隠れているケースもあります。
特に注意しておきたいのが「中耳炎」です。
ここでは中耳炎になりやすい赤ちゃんの体の特徴と、見逃したくないサインを整理します。

赤ちゃんの耳管の構造と中耳炎リスク

赤ちゃんは大人に比べて中耳炎にかかりやすい体の構造をしています。
専門クリニックの解説では、大人の耳管に比べて子どもの耳管は太くて短く、咽頭までの傾斜が水平になっていて細菌やウイルスが侵入しやすい構造になっているため、こどもは中耳炎にかかりやすいと説明されています。
また別の耳鼻科の情報でも赤ちゃんの耳管はとても短くてまっすぐなので、風邪をひくとすぐに中耳炎になると述べられており、風邪の後に耳を触る回数が増えた場合は特に注意が必要です。

中耳炎を疑う具体的なサイン

耳鼻科医監修の育児情報サイトでは、受診を検討したいサインとして次のような様子が紹介されています。
しきりに耳に手を持っていく、耳を痛がる(ぐずって泣く、首を振る、耳を触ると泣くなど)ときは、発熱していなくても受診しましょうとされています。
さらに大きな音やママ・パパの声に反応しないときなどは、聴力の異常かもしれないため、必ず耳鼻科を受診することも勧められています。

以下のような様子が見られたら、中耳炎の可能性を念頭に置いて様子を観察してみましょう。

  • 耳を触ると同時に泣いたり嫌がったりする
  • 発熱がある、または直前まで鼻水・鼻づまりが続いていた
  • 耳から粘り気のある液体(耳だれ)が出ている
  • 呼びかけへの反応が鈍い、いつもより機嫌が悪い日が続く
  • 夜間に激しく泣いて眠りが浅くなっている

耳だれや発熱を伴う場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診してください。
中耳炎は自然に軽快することもありますが、放置すると鼓膜に影響が及ぶこともあるため注意が必要です。

受診の目安とタイミング

育児情報サイトのまとめでは、受診の目安として耳をひどく痛がる、発熱を伴い耳だれが出ている場合は時間外でも受診し、発熱はないが耳だれが出ている、耳をしきりに触るといった場合は診療時間内に受診するという基準が示されています。
迷ったときは「様子見」よりも早めの受診を選ぶことが、悪化を防ぐポイントです。

小児科の診察室で医師に赤ちゃんの耳を優しく診てもらっている様子、隣で見守る母親


耳を触る癖と紛らわしい耳トラブル

中耳炎以外にも、耳を触る原因になりやすいトラブルがいくつかあります。
ここでは見落とされがちな2つの要因を紹介します。

耳垢のたまりすぎ・耳垢栓塞

体験談の中には、耳を触るプラス頭を振るという様子があり中耳炎ではないかと不安で耳鼻科を受診したところ、中耳炎ではなく耳垢が溜まっているだけだったというケースも紹介されています。
耳垢が耳の中で固まると違和感やかゆみにつながることがあるため、気になる場合は無理に自分で取ろうとせず、耳鼻科で確認してもらうと安心です。

肌の乾燥やかぶれによる違和感

耳の周辺は洗い残しが起こりやすく、乾燥やあせも、かぶれの原因になることがあります。
実際の体験談でも耳の裏、付け根が痒いようで、シャンプー垢などが溜まってかぶれ、塗り薬で治ったという報告があります。
お風呂上がりに耳の後ろまでしっかり洗って乾かすことは、日々のケアとして意識しておきたいポイントです。


自宅でできる観察方法とケア

「病院に行くほどではないけれど気になる」という場合は、まずは自宅で落ち着いて様子を観察してみましょう。
ここでは家庭でできるチェックポイントと、耳掃除の際の注意点をまとめます。

チェックしたい5つのポイント

  • 触るタイミングは決まっているか(眠い時、授乳中、遊んでいる時など)
  • 触った後に泣く・機嫌が悪くなるなどの反応があるか
  • 耳の周りに赤み・湿疹・傷ができていないか
  • 発熱や鼻水など風邪症状を伴っていないか
  • 物音や呼びかけへの反応がいつも通りか

これらを数日間メモしておくと、後日受診する際にも医師に状況を伝えやすくなります。
「いつから」「どんな時に」「どのくらいの頻度で」触っているかを記録しておくことは、診察をスムーズにする大きなヒントになります。

耳掃除で気をつけたいこと

耳を触る原因が耳垢や違和感の場合、自宅での耳掃除で対応したくなるかもしれません。
しかし、赤ちゃんの耳の中はとてもデリケートです。
綿棒を耳の奥まで入れると鼓膜を傷つける危険があるため避けましょう。
耳だれが出ている場合も、湿らしたコットンやガーゼなどで優しくふき取り、赤ちゃんが動いた時に危ないので綿棒は使わないことが推奨されています。
耳の入り口付近だけをやさしく拭う程度にとどめ、奥の耳垢除去は耳鼻科に任せるのが安心です。

綿棒を使わず柔らかいガーゼで赤ちゃんの耳の入り口を優しく拭くお母さんの手元


癖はやめさせるべき?見守り方のコツ

中耳炎や肌トラブルなどの原因が見当たらない場合、「この癖はやめさせた方がいいの?」と悩む親御さんも多いはずです。
ここでは癖との上手な付き合い方を紹介します。

無理にやめさせなくていい理由

耳を触る行動が単なる好奇心や安心感を得るための癖である場合、無理にやめさせる必要はないとされています。
もっと活発に体全体で動けるようになると、しだいに興味の対象が移っていくため、成長とともに自然と落ち着いていくことが多いと考えられています。
大人にも癖があるように、赤ちゃんにも個性としての癖があると捉えると、気持ちが少し軽くなるのではないでしょうか。

気になるときの気の紛らわし方

とはいえ、あまりに強く引っ掻いて傷ができてしまう場合は対策が必要です。
実際の体験談では他の事に注意がいくように気をそらすといった対応をしていたという工夫が紹介されています。
お気に入りのおもちゃを持たせたり、手をつないで一緒に遊んだりすることで、耳への意識を自然に別の方向へ向けてあげるとよいでしょう。
爪を短く整えておくことも、傷を防ぐ基本的な対策になります。


受診の目安と診療科の選び方

最後に、実際に病院を受診する際の判断材料と、診療科選びのポイントを整理しておきましょう。

小児科と耳鼻科、どちらに行くべき?

耳の症状を専門的に診てもらいたい場合は、耳鼻咽喉科の受診がおすすめです。
耳の痛み・耳だれ・聞こえにくさ・鼻水の長引きがある場合は、耳鼻科での鼓膜チェックが有効とされています。
一方で発熱や全身状態が心配な場合、まずかかりつけの小児科で相談するという選択肢もあります。
迷ったときは、まず普段から利用している小児科に電話で相談してみるのも良い方法です。

受診時に伝えるとスムーズなこと

診察をより的確に進めてもらうために、次のような情報を整理しておくと安心です。

  • 耳を触り始めた時期ときっかけ(風邪の後かどうかなど)
  • 触る頻度とタイミング(眠い時、遊んでいる時など)
  • 発熱・鼻水・機嫌の変化の有無
  • 耳だれや出血の有無

詳しい中耳炎の症状や治療については、専門の耳鼻咽喉科による解説も参考になります。
気になる方はあわせて確認してみてください。

子どもの急性中耳炎について|耳鼻科医による解説


まとめ

赤ちゃんが耳を触る仕草は、多くの場合は自分の体への興味や、眠気を感じたときの安心行動といった自然な成長過程の一部です。
焦らずに見守ってあげることが基本となりますが、耳を触りながら泣く、発熱がある、耳だれが出ている、呼びかけへの反応が鈍いといった様子が見られる場合は、中耳炎などの病気が隠れている可能性があるため、早めに耳鼻科や小児科へ相談しましょう。

赤ちゃんの耳管はまだ未発達で細菌やウイルスが入りやすい構造をしているため、風邪をひいた後は特に注意して様子を観察することが大切です。
一方で、原因が見当たらない単なる癖であれば、無理にやめさせようとせず、興味の対象が自然に移っていくのを見守ってあげて大丈夫です。
日々の小さな仕草の一つひとつも、赤ちゃんが世界を知っていく大切な成長の証です。
心配なときは一人で抱え込まず、かかりつけの医師に相談しながら、親子で穏やかな毎日を過ごしていきましょう。

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